The Exchange Student, Episode 6: The Beach Project(交換留学生 第6話:ビーチ・プロジェクト)の挿絵

📕 交換留学生 全8話の 6番目 目次 ↓

The Exchange Student, Episode 6: The Beach Project

交換留学生 第6話:ビーチ・プロジェクト

  • 📖 495 words
  • ⏱ 約6分
  • YL 1.0–1.4
  • 英検3級目安
  • 📝 全訳つき

あらすじ【連載第6話】台風で荒れた浜辺を、町のみんなできれいにしよう。エマの大きなアイデアのため、ミオは勇気を出します。そして先生から、思いもよらないお願いが……。

多読ベストのオリジナル連載

キーワード(9語)本文の点線の語はタップで意味が出ます
  • project計画・プロジェクト
  • copiesコピー(copyの複数形)
  • fish market魚市場
  • trashごみ
  • speech contestスピーチコンテスト
  • enter(大会に)出る
  • practice練習する
  • deep breath深呼吸
  • chest胸

🔊 音声は準備中です。もうしばらくお待ちください。

Emma's idea was simple, but it was big. "Let's clean the beach," she said. "Not just you and me. The whole school. The whole town!"

エマのアイデアは単純だったが、スケールが大きかった。「浜辺をきれいにしよう」とエマは言った。「ミオとわたしだけじゃないよ。学校じゅうで。町じゅうで!」

"How?" asked Mio. "With your posters!" said Emma.

「どうやって?」とミオは尋ねた。「ミオのポスターで!」とエマは言った。

Mio's heart began to beat fast. Then she remembered the night of the typhoon, and Emma's words. "Okay," she said. "I'll try."

ミオの胸がどきどきしはじめた。でも、台風の夜のことと、エマの言葉を思い出した。「わかった。やってみる」

That night, Mio drew a new poster. On one side, the beach was dirty and sad. On the other side, it was clean, and children were playing in the waves. Emma wrote the words in English, and Mio wrote them in Japanese. The next day, they took the poster to Mr. Mori.

その夜、ミオは新しいポスターを描いた。片側には、汚れて悲しそうな浜辺。もう片側には、きれいになった浜辺で、子どもたちが波と遊んでいる。エマが英語で、ミオが日本語で文字を入れた。次の日、ふたりはポスターを森先生のところへ持っていった。

"This is wonderful," he said. Saki helped them make copies. The whole class put up the posters in shops, at the station, and at the fish market.

「これは素晴らしい」と先生は言った。サキもコピーを手伝ってくれた。クラスのみんなで、お店や駅や魚市場にポスターを貼ってまわった。

On Saturday morning, Mio was worried. "What if nobody comes?" she said. But at nine o'clock, the beach was full of people. There were students, children, shop owners, and old fishermen. Mio's father came with his friends from the harbor and a big truck.

土曜日の朝、ミオは不安でたまらなかった。「だれも来なかったらどうしよう」でも九時には、浜辺は人でいっぱいになっていた。生徒、子ども、お店の人、年をとった漁師たち。父も港の仲間と一緒に、大きなトラックで来てくれた。

They worked all morning. Emma talked to everyone in English and in her funny Japanese. Mio carried bags of trash, and she talked to classmates she never talked to before. "Your poster was really cool," said a boy from her class. Mio smiled. "Thank you," she said. It was not so difficult.

みんなで午前中ずっと働いた。エマは英語とへんてこな日本語で、だれにでも話しかけた。ミオはごみ袋を運びながら、これまで話したこともなかったクラスメイトと言葉をかわした。「ポスター、すげえかっこよかった」とクラスの男子が言った。ミオはほほえんだ。「ありがとう」思っていたほど、難しくはなかった。

By lunchtime, the beach was clean again. An old woman gave everyone rice balls. Emma sat on the sand and said, "This is my best day in Japan!" "You say that every day," said Mio. "Because it's true every day!" Emma said.

お昼までに、浜辺はまたきれいになった。おばあさんがみんなにおにぎりを配ってくれた。エマは砂の上に座って言った。「日本に来てから、今日がいちばん楽しい日!」「それ、毎日言ってるよ」とミオが言った。「だって毎日本当なんだもん!」とエマは言った。

On Monday, Mr. Mori asked Mio to come to the teachers' room. "Mio," he said, "there is an English speech contest in the city in December. I want you to enter it."

月曜日、森先生がミオを職員室に呼んだ。「ミオ、十二月に市で英語のスピーチコンテストがあるんだ。きみに出てほしい」

"Me? I can't," said Mio. "I can't speak in front of people."

「わたしが? むりです」とミオは言った。「人前で話すなんてできません」

"Your poster spoke to the whole town," said Mr. Mori. "Now your voice can do it too. Please think about it."

「きみのポスターは、町じゅうの人に語りかけたじゃないか」と森先生は言った。「今度は、きみの声でそれができる。考えてみてくれないか」

That evening, Mio told Emma. Emma jumped up. "Do it, Mio! I'll help you practice every day!" And she did. Every evening, the two girls sat on the sea wall. Mio read her speech to the waves, and Emma listened. "Take a deep breath," Emma said. "Like this." She put her hand on her chest and breathed in slowly.

その晩、ミオはエマに話した。エマは跳び上がった。「やりなよ、ミオ! 練習、毎日つきあうから!」そして本当に毎日つきあった。毎晩、ふたりは防波堤に座った。ミオが波に向かってスピーチを読み、エマが聞いた。「深呼吸して」とエマは言った。「こうやって」エマは胸に手を当てて、ゆっくり息を吸ってみせた。

But Mio never let Emma read her speech. "What is it about?" Emma asked. "It's a secret," said Mio. Emma laughed. "Now you have a secret from me!"

けれどもミオは、原稿だけは決してエマに読ませなかった。「何について話すの?」と聞かれても、「秘密」としか答えない。エマは笑った。「今度はミオが、わたしに内緒にしてる!」

The night before the contest, Mio was practicing in her room when she heard Emma's voice. Emma was talking on the phone in the next room, speaking English very quietly.

コンテストの前の晩、ミオが部屋で練習していると、エマの声が聞こえてきた。隣の部屋で電話をしているらしい。とても小さな声で、英語で話していた。

"Next week? So soon?" Emma said. "But I promised... Okay, Mom. I understand."

「来週? そんなにすぐ?」とエマは言った。「でも、約束したのに……わかった、ママ。わかったよ」

Then it was quiet. After a while, Mio heard Emma crying softly. Mio stood still in the dark hall. "Next week?" she thought. "What is happening next week?"

それから、しんと静かになった。しばらくして、エマが小さくすすり泣く声が聞こえた。ミオは暗い廊下に立ちつくした。「来週?」とミオは思った。「来週、何があるの?」

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エマのアイデアは単純だったが、スケールが大きかった。「浜辺をきれいにしよう」とエマは言った。「ミオとわたしだけじゃないよ。学校じゅうで。町じゅうで!」

「どうやって?」とミオは尋ねた。「ミオのポスターで!」とエマは言った。

ミオの胸がどきどきしはじめた。でも、台風の夜のことと、エマの言葉を思い出した。「わかった。やってみる」

その夜、ミオは新しいポスターを描いた。片側には、汚れて悲しそうな浜辺。もう片側には、きれいになった浜辺で、子どもたちが波と遊んでいる。エマが英語で、ミオが日本語で文字を入れた。次の日、ふたりはポスターを森先生のところへ持っていった。

「これは素晴らしい」と先生は言った。サキもコピーを手伝ってくれた。クラスのみんなで、お店や駅や魚市場にポスターを貼ってまわった。

土曜日の朝、ミオは不安でたまらなかった。「だれも来なかったらどうしよう」でも九時には、浜辺は人でいっぱいになっていた。生徒、子ども、お店の人、年をとった漁師たち。父も港の仲間と一緒に、大きなトラックで来てくれた。

みんなで午前中ずっと働いた。エマは英語とへんてこな日本語で、だれにでも話しかけた。ミオはごみ袋を運びながら、これまで話したこともなかったクラスメイトと言葉をかわした。「ポスター、すげえかっこよかった」とクラスの男子が言った。ミオはほほえんだ。「ありがとう」思っていたほど、難しくはなかった。

お昼までに、浜辺はまたきれいになった。おばあさんがみんなにおにぎりを配ってくれた。エマは砂の上に座って言った。「日本に来てから、今日がいちばん楽しい日!」「それ、毎日言ってるよ」とミオが言った。「だって毎日本当なんだもん!」とエマは言った。

月曜日、森先生がミオを職員室に呼んだ。「ミオ、十二月に市で英語のスピーチコンテストがあるんだ。きみに出てほしい」

「わたしが? むりです」とミオは言った。「人前で話すなんてできません」

「きみのポスターは、町じゅうの人に語りかけたじゃないか」と森先生は言った。「今度は、きみの声でそれができる。考えてみてくれないか」

その晩、ミオはエマに話した。エマは跳び上がった。「やりなよ、ミオ! 練習、毎日つきあうから!」そして本当に毎日つきあった。毎晩、ふたりは防波堤に座った。ミオが波に向かってスピーチを読み、エマが聞いた。「深呼吸して」とエマは言った。「こうやって」エマは胸に手を当てて、ゆっくり息を吸ってみせた。

けれどもミオは、原稿だけは決してエマに読ませなかった。「何について話すの?」と聞かれても、「秘密」としか答えない。エマは笑った。「今度はミオが、わたしに内緒にしてる!」

コンテストの前の晩、ミオが部屋で練習していると、エマの声が聞こえてきた。隣の部屋で電話をしているらしい。とても小さな声で、英語で話していた。

「来週? そんなにすぐ?」とエマは言った。「でも、約束したのに……わかった、ママ。わかったよ」

それから、しんと静かになった。しばらくして、エマが小さくすすり泣く声が聞こえた。ミオは暗い廊下に立ちつくした。「来週?」とミオは思った。「来週、何があるの?」

日本語訳:多読ベスト

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理解度チェック Quick Quiz

読み終わったら、3問だけ。間違えても大丈夫。多読は「だいたいわかる」で十分です。

Q1. Who came to clean the beach?

Q2. What did Emma teach Mio on the sea wall?

Q3. What did Mio hear the night before the contest?

この読み物の使い方 3ステップ

  1. 聞きながら読む 音声に合わせて光る文を目で追う(聞き読み)。わからない語は飛ばしてOK。
  2. 音声なしで読む ⏱計測ボタンで読む速さ(WPM)を測ってみる。
  3. 耳だけで聞く 🎧聞くだけモードで、文字を見ずに内容がわかるか試す。🔁1文リピートで音読・シャドーイングも。

聞き読みの効果とやり方/多読三原則

📕 交換留学生 The Exchange Student

全8話・3,332語。1話ずつ、音声と全訳つきで読めます。

目次(全8話)
  1. 交換留学生 第1話:新しい顔 320語
  2. 交換留学生 第2話:わたしはカニです 375語
  3. 交換留学生 第3話:花火 304語
  4. 交換留学生 第4話:ひみつ 352語
  5. 交換留学生 第5話:台風 487語
  6. 交換留学生 第6話:ビーチ・プロジェクト 495語
  7. 交換留学生 第7話:海の向こうから来た姉 466語
  8. 交換留学生 第8話:空港でさよなら 533語

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