The Wolf and His Shadow(オオカミと自分の影)の挿絵
Level 2 Elementaryイソップ物語

The Wolf and His Shadow

オオカミと自分の影

  • 📖 433 words
  • ⏱ 約5分
  • 🔊 2:30
  • YL 1.0–1.4
  • 英検3級目安
  • 📝 全訳つき

あらすじ夕方の山道で、オオカミは自分の影がとても大きくのびているのを見ました。「こんなに大きいなら、ライオンなんかこわくない!」と思いますが……。

イソップ寓話(タウンゼンド英訳 1867年)をもとに再話

キーワード(5語)本文の点線の語はタップで意味が出ます
  • shadow影
  • huge巨大な
  • mountain山
  • king王
  • proudいばった
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Google Cloud TTS(Chirp 3 HD・アメリカ英語・Leda)

It was evening in the mountains. A wolf was walking slowly along a rocky path. He was thin and hungry, and he was feeling a little sad. He had not caught anything all day.

山の夕暮れどきでした。一匹のオオカミが、岩だらけの小道をゆっくりと歩いていました。やせて、おなかがすいて、少し悲しい気分でした。一日じゅう、何も捕まえられなかったのです。

The sun was going down behind him. It was big and orange, and it was very low in the sky. The wolf looked down at the ground in front of him, and he stopped. There was his shadow. But it was not his usual shadow. It was enormous! It stretched across the whole hill. It was as long as ten trees.

後ろで、太陽が沈みかけていました。大きなオレンジ色の太陽が、空のとても低いところにありました。オオカミは目の前の地面を見下ろして、立ち止まりました。そこに、自分の影がありました。でも、それはいつもの影ではありません。ものすごく大きかったのです! 影は丘全体に伸びていて、木を十本並べたくらいの長さがありました。

"Look at that!" said the wolf. "Look how big I am!" He moved his head, and the shadow's huge head moved too. He lifted a paw, and the shadow lifted a giant paw.

「見ろよ!」と、オオカミは言いました。「おれは、なんて大きいんだ!」オオカミが頭を動かすと、影の巨大な頭も動きました。前足を上げると、影も大きな大きな前足を上げました。

"I never knew I was so huge," said the wolf. He stood up taller. He began to feel very proud. "I am bigger than a horse. I am bigger than a bear. I am bigger than a house! Why was I ever afraid of the lion? The lion is tiny next to me!"

「自分がこんなに巨大だなんて、知らなかった」と、オオカミは言いました。背筋を伸ばすと、とても誇らしい気持ちになってきました。「おれは、馬より大きい。クマより大きい。家より大きいぞ! どうしておれは、今までライオンを怖がっていたんだろう? おれと比べたら、ライオンなんてちっぽけじゃないか!」

He walked on, watching his shadow. The more he looked at it, the bigger he felt. "In fact," he said, "why is the lion the king of the animals? That is silly. I am much bigger than he is. I should be the king! Tomorrow, I will go and tell all the animals. They will bow down to me, and the lion will run away when he sees me."

オオカミは、影を眺めながら歩き続けました。影を見れば見るほど、自分が大きくなったような気がしました。「そもそも」と、オオカミは言いました。「どうしてライオンが百獣の王なんだ? ばかげている。おれのほうが、あいつよりずっと大きい。おれこそ王になるべきだ! 明日、動物たちみんなに言いに行こう。みんなおれにおじぎをして、ライオンはおれを見たら逃げ出すだろう」

He was enjoying these proud thoughts so much that he did not hear a quiet sound behind a rock. He did not see two golden eyes watching him.

そんな得意な考えにすっかり夢中になっていたので、オオカミには、岩の陰の小さな物音が聞こえませんでした。二つの金色の目が自分を見つめていることにも、気づきませんでした。

Suddenly, a lion jumped out from behind the rock and knocked him down. The wolf looked up at the lion's big face and sharp teeth. The lion was much, much bigger than him.

突然、ライオンが岩の陰から飛び出してきて、オオカミを押し倒しました。オオカミは、ライオンの大きな顔と鋭い歯を見上げました。ライオンは、オオカミよりずっとずっと大きかったのです。

"But, but, I am huge!" said the wolf. "Look at my shadow!"

「で、でも、おれは巨大なんだぞ!」と、オオカミは言いました。「おれの影を見てみろ!」

The lion laughed a deep laugh. "Your shadow is big because the sun is low," he said. "Shadows always grow long in the evening. But you are still the same small wolf."

ライオンは、低い声で笑いました。「おまえの影が大きいのは、太陽が低いからだ」と、ライオンは言いました。「夕方になると、影はいつだって長くなる。でも、おまえは前と同じ、小さなオオカミのままだ」

The wolf looked at the ground. The sun had gone down now, and his giant shadow was gone. "Oh, what a fool I am," he said. "I believed that I was big, and that is why I was not careful."

オオカミは地面を見ました。もう日は沈んでいて、巨大な影は消えていました。「ああ、おれはなんてばかなんだ」と、オオカミは言いました。「自分が大きいと思い込んだせいで、油断してしまった」

The lion was not very hungry that evening. "Go home, little wolf," he said, and he let him go. The wolf ran all the way home, and he never looked at his shadow in the same way again.

その晩、ライオンはあまりおなかがすいていませんでした。「家へお帰り、小さなオオカミくん」と言って、ライオンはオオカミを放してやりました。オオカミは、家まで走りどおしで帰りました。そしてそれからは、二度と前と同じような目で、自分の影を見ることはありませんでした。

📖 全訳をまとめて読む 読み終わってからの答え合わせに

山の夕暮れどきでした。一匹のオオカミが、岩だらけの小道をゆっくりと歩いていました。やせて、おなかがすいて、少し悲しい気分でした。一日じゅう、何も捕まえられなかったのです。

後ろで、太陽が沈みかけていました。大きなオレンジ色の太陽が、空のとても低いところにありました。オオカミは目の前の地面を見下ろして、立ち止まりました。そこに、自分の影がありました。でも、それはいつもの影ではありません。ものすごく大きかったのです! 影は丘全体に伸びていて、木を十本並べたくらいの長さがありました。

「見ろよ!」と、オオカミは言いました。「おれは、なんて大きいんだ!」オオカミが頭を動かすと、影の巨大な頭も動きました。前足を上げると、影も大きな大きな前足を上げました。

「自分がこんなに巨大だなんて、知らなかった」と、オオカミは言いました。背筋を伸ばすと、とても誇らしい気持ちになってきました。「おれは、馬より大きい。クマより大きい。家より大きいぞ! どうしておれは、今までライオンを怖がっていたんだろう? おれと比べたら、ライオンなんてちっぽけじゃないか!」

オオカミは、影を眺めながら歩き続けました。影を見れば見るほど、自分が大きくなったような気がしました。「そもそも」と、オオカミは言いました。「どうしてライオンが百獣の王なんだ? ばかげている。おれのほうが、あいつよりずっと大きい。おれこそ王になるべきだ! 明日、動物たちみんなに言いに行こう。みんなおれにおじぎをして、ライオンはおれを見たら逃げ出すだろう」

そんな得意な考えにすっかり夢中になっていたので、オオカミには、岩の陰の小さな物音が聞こえませんでした。二つの金色の目が自分を見つめていることにも、気づきませんでした。

突然、ライオンが岩の陰から飛び出してきて、オオカミを押し倒しました。オオカミは、ライオンの大きな顔と鋭い歯を見上げました。ライオンは、オオカミよりずっとずっと大きかったのです。

「で、でも、おれは巨大なんだぞ!」と、オオカミは言いました。「おれの影を見てみろ!」

ライオンは、低い声で笑いました。「おまえの影が大きいのは、太陽が低いからだ」と、ライオンは言いました。「夕方になると、影はいつだって長くなる。でも、おまえは前と同じ、小さなオオカミのままだ」

オオカミは地面を見ました。もう日は沈んでいて、巨大な影は消えていました。「ああ、おれはなんてばかなんだ」と、オオカミは言いました。「自分が大きいと思い込んだせいで、油断してしまった」

その晩、ライオンはあまりおなかがすいていませんでした。「家へお帰り、小さなオオカミくん」と言って、ライオンはオオカミを放してやりました。オオカミは、家まで走りどおしで帰りました。そしてそれからは、二度と前と同じような目で、自分の影を見ることはありませんでした。

日本語訳:多読ベスト

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このお話の教訓 Moral

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Do not think you are bigger than you really are.

自分を実際より大きく思いこむと、痛い目にあう。

理解度チェック Quick Quiz

読み終わったら、3問だけ。間違えても大丈夫。多読は「だいたいわかる」で十分です。

Q1. What time of day was it?

Q2. Why did the wolf think he was huge?

Q3. What did the wolf learn at the end?

この読み物の使い方 3ステップ

  1. 聞きながら読む 音声に合わせて光る文を目で追う(聞き読み)。わからない語は飛ばしてOK。
  2. 音声なしで読む ⏱計測ボタンで読む速さ(WPM)を測ってみる。
  3. 耳だけで聞く 🎧聞くだけモードで、文字を見ずに内容がわかるか試す。🔁1文リピートで音読・シャドーイングも。

聞き読みの効果とやり方/多読三原則

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