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授業アイデア・中学校

AIの例文をうのみにしない!「好き」で例文づくり

興味に合わせてAIに例文を作らせ、吟味して自分の文にし、友達との会話で使います。

中2・31単位時間(50分)読むこと・話すこと[やり取り]・書くこと
もくじ(8項目)
  1. 次期学習指導要領とのつながり
  2. 準備するもの
  3. 手順
  4. 評価(見取り)のポイント
  5. AIを使うなら
  6. うまくいくコツ・アレンジ
  7. ワークシート(印刷できます)
  8. ほかのアイデア

次期学習指導要領とのつながり

AIの例文をうのみにしない!「好き」で例文づくり
AIによる例文生成AIの出力を吟味する人間同士のコミュニケーションにつなげる

審議まとめは、自らの興味・関心に応じた例文の生成などはAI活用として有効と考えられるとしつつ、生成物を鵜呑みにせず出力を吟味しながら学習につなげられるよう教師が支援することが重要だとしています。また、AIを活用した会話練習などは手段であり、人間同士のコミュニケーションの充実につなげることを原則として示しています。新しく学んだ文法を、自分の好きな部活動や趣味の例文で確かめると、使う場面がイメージしやすくなります。そのうえで「本当に自分の言いたいことか」「自分が使える英語か」を吟味し、最後は友達との会話で使うところまでを1時間で行います。 P278P282資料(外⑮)P15資料(外㉛)P31

ねらい

生成AIが作った例文を、意味・正確さ・自分に当てはまるかの観点で吟味して自分の文に作り直し、友達とのやり取りで使うことができる。

準備するもの

  • 生成AIを使える学習用端末(学校・教育委員会が利用を認めたサービスとアカウントを使用。最新の利用規約で年齢制限と保護者同意の要否を事前に確認し、必要な同意を得ておく)
  • 吟味チェックリスト(ワークシート)
  • 先生が事前に同じ指示で試した出力例(使いやすい例文と、難しすぎる・不自然な例文)

手順

  1. 本時で扱う文法(例:現在完了の経験用法)を、先生の体験を例に聞かせて確かめます。5分
    I have been to Hokkaido three times. But I have never tried skiing!先生は北海道に3回行ったことがあります。でも、スキーはしたことがないんです!
  2. 先生が生成AIに「スキーが好きな中学生向けに、have been to を使った例文を3つ作って」と指示して出てきた例を大型画面で見せ、全体で吟味します。難しすぎる語や、自分には当てはまらない内容があることに気付かせます。7分
    Is this sentence easy to understand? Is it true for you?この文は分かりやすいかな。自分に当てはまるかな。
  3. 生徒は個人で、自分の興味(部活動、趣味、好きな音楽など)を条件に入れて例文を作らせます。入力に名前や学校名などの個人情報を入れないことを確認します。出てきた例文をチェックリストで吟味し、使いたい文を2つ選んで、自分の本当の経験に合うように書き直します。12分
  4. 書き直した文を使い、ペアで Have you ever 〜? のやり取りを、相手を替えて行います。メモを見ないで言うことに挑戦し、相手の答えに一言反応してから質問を続けます。15分
    Don't read your notes. Look at your partner and ask.メモを読まないでね。相手を見て聞いてみよう。
  5. 「AIの例文をそのまま使わなかった理由」を何人かに発表してもらい、AIを学習に使うときのコツを全体でまとめます。8分
  6. 自分が直した例文と、直した理由を振り返りに書きます。3分

評価(見取り)のポイント

【知識・技能】書き直した例文で、現在完了の形と意味を正しく使っているかを見取ります。【思考・判断・表現】やり取りの中で、相手の答えを受けて反応したり質問を続けたりしているかを観察で見取ります。【主体的に学習に取り組む態度】AIの出力を吟味し、自分の学習に合うように調整しようとする姿を、ワークシートの記述で見取ります。

AIを使うなら

生成AIは「自分の興味に合った例文の候補を出す道具」として使い、正解を教えてくれる先生の役にはしません。出力には、難しすぎる語、不自然な表現、事実と合わない内容が混じることがあるため、必ずチェックリストで吟味させます。入力に氏名・学校名・住所などの個人情報を入れないこと、学校・教育委員会が利用を認めたサービスとアカウントだけを使い、最新の利用規約にある年齢制限・保護者同意の要否を確かめて必要な同意を得たうえで、ガイドラインに従うことを事前に指導します。最後は必ず人間同士のやり取りで使う時間を確保します。

うまくいくコツ・アレンジ

  • 先生が事前に同じ指示を試し、どんな出力が出やすいかを把握しておきます。
  • チェックリストに「意味が分かる」「声に出して言える」「自分に当てはまる」「習った語でほぼ書けている」を入れると、生徒が判断しやすくなります。
  • 端末の操作に時間がかかる場合は、先生が作った例文リストから選ぶ形にしても、吟味の学習はできます。

アレンジ

  • 小学校では、先生が生成AIで作った英文を全体で確かめる活動にとどめます。
  • 高校では、自分の書いた文への改善案をAIに出させ、採用する・しないを理由とともに判断する活動に発展させます。

ワークシート(印刷できます)

ワークシート:AI Example Sentences: Check Them and Make Them Yours

Check the AI's sentences and rewrite them. / AIの例文をチェックし、自分の文に書き直しましょう。

  1. AIへの指示(個人情報は入れない):________________
  2. AI sentence 1:________________ □意味が分かる □声に出して言える □自分に当てはまる □習った語でほぼ書けている
  3. AI sentence 2:________________ □意味が分かる □声に出して言える □自分に当てはまる □習った語でほぼ書けている
  4. My sentence(自分の文): I have ________. / I have never ________.
  5. Question for my partner(相手への質問): Have you ever ________?
  6. そのまま使わなかった理由:________________

Name: ______________________  Class: ______  No.: ______

ほかのアイデア

※ 次期学習指導要領は告示前です。審議まとめ(2026年10月5日)の方向性をふまえた原田英語.comのオリジナルのアイデアです。