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2026年10月21日(水)

お茶の畑、1年で4%減って3万1900ヘクタールに

急須で飲むお茶は減り、海外の抹茶は増えている

日本のお茶の畑が、毎年少しずつ減っています。農林水産省が2026年10月20日に公表した統計によると、2026年の茶の栽培面積は3万1900ヘクタールで、前の年より4%少なくなりました。一方で、抹茶を中心にお茶の輸出は過去最高を更新しています。

お茶の畑、1年で4%減って3万1900ヘクタールに — 急須で飲むお茶は減り、海外の抹茶は増えている

9年で4分の3に

農林水産省の「作物統計調査」によると、2026年7月15日時点の茶の栽培面積は全国で3万1900ヘクタールでした。前年より1500ヘクタール減っています。2017年は4万2400ヘクタールあったので、9年でおよそ4分の3になった計算です。

都道府県別では、静岡県が1万1100ヘクタールで全体の35%、鹿児島県が8000ヘクタールで25%を占めます。この2県だけで、日本のお茶の畑の6割になります。続くのは三重県、京都府、福岡県です。

畑が減る理由

農林水産省の資料「茶をめぐる情勢」(2026年10月)は、背景をいくつか挙げています。まず、作り手の高齢化です。茶の栽培を主な仕事にしている人のうち65歳以上の割合は、2010年の55%から2025年には63%に上がりました。

茶畑の約4割は、中山間地と呼ばれる山あいの地域にあります。傾斜のある畑では機械を入れにくく、平らな畑より作業に時間がかかります。また、茶畑の約4割は植えてから30年以上たった古い木で、収穫量や品質の低下が心配されています。やめる農家がある一方で、1戸あたりの畑は広がっていて、特に鹿児島県では規模の大きな農家が増えています。2024年産と2025年産では、お茶の生産量で鹿児島県が、統計を取り始めて以来はじめて全国1位になりました。

急須のお茶と、ペットボトルのお茶

家で急須を使っていれる茶葉のお茶(リーフ茶)は、消費が減り続けています。かわりに増えているのが、ペットボトルなどの緑茶飲料です。春いちばんに摘む一番茶は主に茶葉として売られ、その生産量は減っています。一方で、飲料の原料になる安い四番茶や秋冬番茶は増えています。

同じ資料によると、茶葉や緑茶飲料に使うお金は、年代が上の世帯ほど多く、若い世帯ほど少ない傾向があります。お茶が「家でいれて飲むもの」から「買って飲むもの」に変わってきたのは、暮らし方の変化をそのまま映しています。

海外では抹茶が売れている

国内とは逆に、輸出は伸びています。2025年の緑茶の輸出額は721億円で、過去最高でした。2026年も1月から8月までで674億円と、前年を上回るペースです。輸出量の約7割、金額の約8割は、抹茶を含む粉末の緑茶です。

需要の高まりを受けて、抹茶の原料になる「てん茶」の生産は、2025年には2014年の約3.2倍になりました。てん茶の価格は、ふつうの煎茶の約4.9倍です。2026年7月には「日本茶」という名前が国の地理的表示(GI)に登録され、日本で栽培・加工した緑茶だけがこの名前とマークを使えるようになりました。海外で作られたお茶に日本の産地名を付けて売る例が出てきたことが、背景のひとつです。

英語で言うと

Japan's tea fields are shrinking every year. In 2026, the total area of tea fields fell 4% to 31,900 hectares, largely because farmers are getting older and many fields are in hilly areas where machines are hard to use. At the same time, people abroad are buying more Japanese tea than ever, especially matcha, and production of the leaves used for matcha has more than tripled in just over ten years.

日本の茶畑は、年々減っています。2026年、茶畑の面積は4%減って3万1900ヘクタールになりました。大きな理由は、作り手の高齢化と、機械を使いにくい山あいの畑が多いことです。一方で、海外では日本のお茶、特に抹茶がかつてないほど売れていて、抹茶の原料になる茶葉の生産は、10年あまりで3倍以上になりました。

このコラムから、使えるフレーズ

  • Fewer people in Japan brew tea in a teapot these days.
    いまの日本では、急須でお茶をいれる人が減っています。
  • A lot of the green tea people drink now comes in plastic bottles.
    いまは、ペットボトルで飲む緑茶が多くなりました。
  • Shizuoka and Kagoshima have about 60% of Japan's tea fields.
    静岡県と鹿児島県に、日本の茶畑の約6割があります。
  • Matcha is made from tea leaves grown in the shade and then ground into powder.
    抹茶は、日をさえぎって育てた茶葉を粉にしたものです。
  • Green tea exports hit a record high in 2025.
    緑茶の輸出は、2025年に過去最高になりました。

この記事のもとにした資料

数字と事実は、次の資料で確かめています。ご自分でも確かめられます。

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