次期学習指導要領とのつながり

学びに向かう力の3要素見取る姿個人内評価
審議まとめは、「主体的に学習に取り組む態度」を各教科でABC評価するやり方を改め、総合所見欄での教育課程全体を通じた個人内評価と、思考・判断・表現の過程で「初発の思考や行動」「学びの主体的な調整」「対話と協働」が特に表れた場合に「思・判・表」に「○」を付記する形を検討するとしています。○は特定の場面で規準の達成を判断するのではなく、評価期間を通じた「継続的な発揮」を見取るもので、単元ごとの○付けは求めないとされています。教科等ごとの「見取る姿」は改訂後に国が示し、令和10年度末までに小中学校へ周知する方向です。この研修は、見取る姿が示される前から、教師の見取りの目をそろえる練習です。 P16P63P64P65P66
ねらい
授業記録に表れた具体的な子供の姿から学びに向かう力の3要素を見取り、教師間で見取りの観点をすり合わせる。
準備するもの
- 校内の授業の短い記録(子供の発言記録、ノートやワークシートの写し、数分の授業動画など。子供の名前は伏せる)
- 見取りメモ(3つの欄:初発の思考や行動/学びの主体的な調整/他者との対話や協働)
- 審議まとめに示された中学校数学の「見取る姿」の示し方の例(研修担当が要点をまとめたもの)
手順
- 研修担当が方向性を説明します(ABC評価のための評価材料集めを見直す、思・判・表の過程で見取る、単元ごとの○付けは求めない、継続的な発揮を見る)。中学校数学の見取る姿の例も紹介します。10分
- 個人で授業記録を見て、3要素に当たると思う子供の姿を見取りメモに書き出します。15分
- 4人組で見取りを比べます。同じ姿を別の要素と見た場合や、一人だけが気付いた姿について話し合い、「どこまでを表れと見るか」の目をすり合わせます。15分
- 「その姿がもっと表れるようにするには、どんな課題や問いかけがよいか」を話し合います(見取る姿が表れやすい学習過程のデザイン)。10分
- 各自が次の1か月に意識して見取る要素を1つ決め、全体で共有します。10分
評価(見取り)のポイント
研修後1〜2か月の間に、各自が見取った子供の姿を短く記録し、次回の研修で持ち寄ります。記録の量を競うのではなく、見取りをもとにどんな声かけや課題の工夫をしたかを共有します。
うまくいくコツ・アレンジ
- 授業記録は写真1枚や1分の発言記録でも十分です。評価材料を新たに集めること自体が目的にならないようにします。
- 「よく手を挙げる」など、勤勉さや学習の入り口での自主性だけを見ていないかを互いに確かめます(初発の思考・行動が入り口段階の自主性にとどまらないよう検討するとされています)。
- 子供によって表れ方が違うことを前提に、1つの場面だけで判断しないようにします。
アレンジ
- 教科部会で行い、教科の特質に合った見取りの言葉を考える形にできます。
- 国の「見取る姿」が示された後は、その文言を使って同じ研修を行い、必要に応じて子供に分かりやすい言葉に工夫します(各学校に独自の着眼点づくりを一律に求めないとされています)。
ほかのアイデア
※ 次期学習指導要領は告示前です。審議まとめ(2026年10月5日)の方向性をふまえた原田英語.comのオリジナルのアイデアです。