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総則の授業アイデア・高校

評価課題から逆算する単元構想ワーク

目標→評価課題→学習過程→途中の見取りの順で、1単元を短時間で構想します

全学年(全教科の先生向け)校内研修60分単元構想・評価課題のデザイン・形成的評価
もくじ(7項目)
  1. 次期学習指導要領とのつながり
  2. 準備するもの
  3. 手順
  4. 評価(見取り)のポイント
  5. AIを使うなら
  6. うまくいくコツ・アレンジ
  7. ほかのアイデア

次期学習指導要領とのつながり

評価課題から逆算する単元構想ワーク
単元構想目標と評価規準の一体化形成的評価

審議まとめは、教科書「を」網羅的に教える授業や「本時主義」から脱却し、資質・能力のつながりで単元全体をとらえる単元構想を広げることを求めています。学習評価では、各学校が「内容のまとまりごとの評価規準」を作る作業は不要とし、単元の目標をそのまま評価規準として使うことを前提とする方向です。また、「指導と評価の計画」という文書の作成ではなく授業の「構想」として、育成したい資質・能力の明確化、評価課題のデザイン、学習過程のデザインを一体的に考え、形成的評価を計画的に行う流れが示されています。この研修は、その流れを次期制度を想定した試案として実際の単元で試すワークです(実際の評価・成績処理は現行の3観点と評価参考資料に従います)。 P22P28P34P36P69P70P71

ねらい

次に指導する単元について、単元の目標(=評価規準)、評価課題、学習過程、途中で見取る場面を一体的に構想し、同僚と検討する。

準備するもの

  • 各自が次に指導する単元の教科書と、学習指導要領(現行)の該当部分
  • 単元構想シート(A4横1枚:目標・評価規準/評価課題/学習過程(3〜4段階)/途中で見取る場面とフィードバックの方法)
  • 付箋

手順

  1. 研修担当が審議まとめの方向性(単元の目標をそのまま評価規準として用いる前提=告示前の提案で、実際の成績処理は現行の3観点で行うこと、「計画の作成」から「構想」へ、形成的評価の重視)を短く説明します。5分
  2. 個人で単元の目標を書き、それがそのまま評価規準として使えるかを試案として確かめます(書き方は告示後に示される正式な記載方法に合わせて見直します)。10分
  3. 評価課題を考えます。ペーパーテストだけでなく、論述・レポート・発表・作品制作など、単元の終わりに資質・能力の発揮を見取れる課題を1つ決めます。15分
  4. 評価課題に向けた学習過程を3〜4段階で書き、途中で「目指す姿と今の姿の差」を見取る場面と、フィードバックの方法を1つ決めます。10分
  5. 教科や学年の異なる3人組でシートを紹介し合い、「この評価課題で単元の目標が見取れるか」「途中の見取りで何が分かるか」を質問し合います。15分
  6. 修正点を書き込み、実際に授業で試す時期を決めます。5分

評価(見取り)のポイント

研修の成果は、シートの完成度ではなく、実際に授業で試した後の振り返り(評価課題で何が見取れたか、途中のフィードバックで子供がどう変わったか)を次の研修で共有することで確かめます。

AIを使うなら

単元構想シートの下書きや評価課題の案出しにAIを補助的に使うことは考えられますが、子供の実態をふまえた最終判断は教師が行います。校務でAIを使う場合は、子供の個人情報を入力しないなど、学校や教育委員会のルールに従います。

うまくいくコツ・アレンジ

  • 完璧な計画を作ろうとせず、シート1枚で構想することを大切にします(審議まとめも、教師が参考イメージを常に作成することは想定していないとしています)。
  • AIの出力をそのまま使うと学習の過程が省略されやすいことをふまえ、評価課題は、その場で説明する場面や作成過程が見えるものにします。
  • 小学校では担当教科が多いので、まず1教科1単元から始めます。

アレンジ

  • 教科部会で同じ単元を分担して構想し、評価課題を共有する形にもできます。
  • 調整授業時数制度の研究・研修等枠が使えるようになった場合は、週1コマ程度の研究・研修の時間でこのワークを継続することが考えられます。

ほかのアイデア

※ 次期学習指導要領は告示前です。審議まとめ(2026年10月5日)の方向性をふまえた原田英語.comのオリジナルのアイデアです。