次期学習指導要領とのつながり

合科的・関連的な指導の1年間の見える化資質・能力のつながりスタートカリキュラム
審議まとめは、合科的・関連的な指導が入学当初に限られ一過性になりがちだという課題を挙げ、生活科を結び目として各教科との関連を年間指導計画に位置付け、1年間を見通して計画的に行う方向を示しています。その例として、生活科の「見つける」活動に、国語の「言葉に着目する」、算数の「数・量で捉える」、図画工作の「形や色で捉える」力がつながるイメージ表も示されています。審議まとめが示す方向性をふまえると、つながりは活動や題材だけでなく資質・能力の関連で考えることが大切です。この授業は、スタートカリキュラムが終わったあとの2回目の学校探検で、その3つの見方を意識して使う場面をつくります。 P201P206
ねらい
もう一度行きたい場所を自分で選んで探検し、数や言葉、形や色に目を向けて見付けたことを友達に伝え合い、学校の人や場所への親しみを深める。
準備するもの
- 1回目の探検で撮った写真(行った場所ごと)
- 「たんけんめがね」カード3種(かずめがね・ことばめがね・かたちめがね。それぞれ眼鏡の絵と「いくつある?」「なんて書いてある?」「どんな形・色?」の問い)
- 探検カード(見付けたことを絵と言葉でかく枠)
- グループに1台の端末(撮影用)
- 探検先の先生・職員への事前連絡メモ
手順
- 1回目の探検の写真を見ながら「もう一度行きたい場所」をグループで1つ選びます。先生は選んだ理由を聞き、子供の思いや願いを確かめます。5分
- 3つの「たんけんめがね」を紹介し、グループで今日かける1つを選びます。廊下は歩く、授業中の教室の前では声を小さくする、先生が立っている場所より先には行かない、という探検のルールを全員で確かめます。5分
- グループで探検します。かずめがねは「本棚はいくつ」「すべり台の階段は何段」、ことばめがねは掲示やドアの札の言葉、かたちめがねは窓やタイルの形・色を見付け、カードにかいたり端末で撮ったりします。先生や職員は事前に知らせておいた場所で待ち、子供の質問に答えます。20分
- 教室に戻り、同じ場所に行ったグループどうしで発見を伝え合います。先生は「同じ場所でも、めがねが違うと見付けたものが違うね」と板書で整理し、「数で言うと分かりやすい」「言葉で書いてあった」など、使った見方を子供の言葉で残します。10分
- 「次は〇〇めがねで行ってみたい」「〇〇さんに聞いてみたい」を一言カードに書いて振り返ります。5分
評価(見取り)のポイント
探検カードと伝え合いの発言から、自分で選んだ場所について数・言葉・形や色に目を向けた気付きがあるか、友達に伝えようとしているかを見取ります。この時間の見取りは形成的評価として使い、続けて見られた「他者との伝え合いや協働」の姿は単元を通して記録します。先生は、子供が使った見方を国語・算数・図画工作のどの力とつながるかメモし、年間指導計画の関連表に書き足しておきます。
うまくいくコツ・アレンジ
- めがねは1グループ1つに絞ると、子供が見方を意識しやすくなります。2回目以降に別のめがねにかえると、同じ場所の見え方の違いを楽しめます。
- 探検先の先生や職員には、来る時間と子供が聞きそうなことを前もって伝えておくと、関わりが深まります。
- 撮影は場所や物だけにし、人の顔は許可なく撮らないことを最初に約束します。
アレンジ
- 小2の町探検でも同じ3つのめがねを使うと、1年生からのつながりを子供自身が意識できます。
- 秋の公園での遊びで、「かずめがね」で木の実を数え、「かたちめがね」で葉の形を比べる活動にも使えます。
ほかのアイデア
※ 次期学習指導要領は告示前です。審議まとめ(2026年10月5日)の方向性をふまえた原田英語.comのオリジナルのアイデアです。