今日の見出しから
今朝の見出しでは、台風もデモも冬も、みんな brace for の後ろに置かれていました。話題はばらばらでも、「これから来る、ありがたくないもの」という共通点があります。
brace for とその仲間が出た見出し
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Japan braces for 30th named storm this year as Typhoon Champi heads for Okinawa
The Japan Times
braces for の後ろは「これから来る台風」。as 以下は「〜なので、〜するなか」で、台風の動きを添えています。
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France braces for another weekend of protests amid nationwide riots
France 24
こちらは自然災害ではなく、人の動きに身構える形。another weekend は「また次の週末」です。
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Europe Braces for a Russian Winter
TIME
身構える相手が「冬」という季節。何が厳しいのかは、記事を読んで確かめる作りです。
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Trump's approval rating hits new record low as US midterms loom
Sky News
loom は「(大きなものが)迫ってくる」。身構える側ではなく、迫ってくる出来事のほうが主語です。
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Mystery mailings put Congress and election offices on edge
Axios
on edge は「ぴりぴりして、神経がとがって」。put ... on edge で「〜を不安にさせる」です。
なぜこの語なのか
brace は「腕」を表すラテン語にさかのぼる語で、名詞では「支え、つっかい棒」を指します。歯の矯正器具も braces と呼ばれます。動詞では「しっかり支える、体に力を入れて踏ん張る」で、ぶつかる直前に足を踏みしめて構える姿がイメージの中心です。
そこから brace for は「よくないことが来るのを覚悟して、心と体を構える」という意味になりました。飛行機の非常時の合図 Brace for impact!(衝撃に備えて!)は、まさにこのイメージです。見出しでは、台風・寒波・値上げ・混乱など、来てほしくないものが後ろに置かれるのが基本です。
押さえどころ
brace for + これから来る悪いこと が基本の形です。楽しみなイベントにはあまり使いません。「備える」と訳すより、「身構える」「覚悟する」と訳すと、見出しの緊張感が伝わります。
使い分け
| 語 | 語感 | 使う場面 |
|---|---|---|
| brace for | 悪いことが来るのを覚悟して身構える | 台風、寒波、混乱、値上げなど。見出しで好まれる短い言い方 |
| prepare for | 準備する(よいことにも悪いことにも) | 試験、旅行、災害など何にでも。具体的な準備の中身を語るとき |
| gear up for | 本番に向けて勢いをつける | 選挙戦、大会、繁忙期など。前向きな「準備万端」に近い |
| loom | (大きな出来事が)目の前に迫る | 主語は迫ってくる出来事。選挙、期限、危機などが loom する |
見出しはこう読む
- 1国名=その国の人々
Japan braces for …の Japan は、実際には日本の住民や役所のこと。見出しでは国名だけで、その国の人や政府を表します。 - 2現在形で「いま身構えている」
France braces for …は現在形ですが、内容は「いま、まさに身構えている」状態。見出しの現在形は、出来事を生き生きと伝えます。 - 3as は「〜するなか」
… as US midterms loomの as は「〜につれて、〜するなかで」。見出しの後半で、出来事の背景を添える定番の形です。 - 4主語が逆になる loom
brace forは身構える人が主語、loomは迫る出来事が主語。同じ「迫りくるもの」の話でも、どちらの側から書いているかを見ましょう。
使ってみる
身構える・迫るを表す例文
Residents are bracing for heavy rain tonight.
住民は今夜の大雨に身構えている。
Shops are bracing for a busy weekend after the big sale was announced.
大きなセールの発表を受けて、店は忙しい週末を覚悟している。
I braced myself for bad news when the teacher called my name.
先生に名前を呼ばれたとき、悪い知らせを覚悟した。
We spent the whole week preparing for the school festival.
私たちは1週間ずっと文化祭の準備をした。
The team is gearing up for the final match on Sunday.
チームは日曜日の決勝戦に向けて準備を整えている。
With the exam deadline looming, nobody in the club felt relaxed.
試験の期限が迫り、部の誰もが落ち着かなかった。
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今日の1問
Q1What does "Japan braces for a typhoon" mean?
「Japan braces for a typhoon」はどういう意味?
brace for の後ろには「これから来る、ありがたくないもの」が置かれます。台風はまだ来ていないので、通り過ぎた・止めたは誤り。喜ぶ気持ちとも合いません。
今日の一言
見出しで braces for を見たら、後ろにあるのは「これから来るもの」。台風でも、デモでも、冬でも、書き手が伝えたいのは身構える側の緊張感です。