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高等学校 × 外国語(英語)

外国語(英語)どこが変わる?

まず現行と次期をマーカーで比べ、そのあと現行の解説(公式PDF)を読めます。

変わる所23項目解説PDF6件
もくじ(5項目)
  1. 10秒でいうと
  2. どこが変わる?現行⇔次期(高等学校)
  3. 現行の解説を読む(公式PDF)
  4. 高等学校の外国語(英語)の指導案(試案)
  5. もっとくわしく

10秒でいうと

英語コミュニケーション→同(総合)、論理・表現→英語コミュニケーション(発信)に改称

高校では、科目の名前を変える案が出ています。「英語コミュニケーション」は「英語コミュニケーション(総合)」になる案です。「論理・表現」は「英語コミュニケーション(発信)」になる案です(どちらも仮称)。発信の科目では、話す・書く活動を中心にした授業へ改める方向です。CEFR B2レベル相当以上の英語力などを条件に、必履修科目の免除・振替を認める案もあります。

どこが変わる?現行⇔次期(高等学校)

黄色のマーカー=次期で新しく入る・強調される言葉赤の取り消し線=現行から消える・変わる言葉

目標の柱書(学習の進め方)

現行
外国語による聞くこと、読むこと、話すこと、書くことの「言語活動を通して」資質・能力を育成する(高校は「統合的な言語活動」も)。
次期(審議まとめの案・告示前)
外国語によるコミュニケーションを図る資質・能力を、「コミュニケーション活動及びコミュニケーション活動を支える活動などを通して」育成する。

英語の目標(高校は科目目標)の示し方

現行
3つの柱で分けず、5つの領域(聞く・読む・話す[やり取り]・話す[発表]・書く)別にCAN-DO形式で示す。
次期(審議まとめの案・告示前)
外国語の目標と同じく「知識及び技能」「思考力、判断力、表現力等」「学びに向かう力、人間性等」の3つの柱で示す。領域別の要素は「内容」へ。

学年ごとの目標

現行
各学校が「学年ごとの目標を適切に定め」ることになっている(小:2学年間、中:3学年間を通じて目標の実現を図る)。
次期(審議まとめの案・告示前)
学習指導要領が段階的な内容を示すので、学年ごとの目標の一律の作成義務はなくし、必要な場合に任意で作る方向(審議まとめの案)。
P280資料(外⑲)P19現行現行抜粋P6・P15・P25

見方・考え方

現行
外国語で表現し伝え合うため、外国語やその背景にある文化を、社会や世界、他者との関わりに着目して捉え、目的や場面、状況等に応じて、情報を整理しながら考えなどを形成し、再構築すること(101字)。
次期(審議まとめの案・告示前)
外国語及び外国語によるコミュニケーションを、文化の違いや社会及び相手との関わりに着目して捉え、多様な他者の考えを受け止めるとともに、表現等を工夫して自らの考えを伝え、相互理解を図ること(91字)。

学びに向かう力、人間性等(高校の目標)

現行
文化に対する理解を深め、聞き手等に配慮しながら、主体的、自律的に外国語を用いてコミュニケーションを図ろうとする態度。
次期(審議まとめの案・告示前)
中学校の内容に加えて「外国語の習得に継続して取り組もうとする態度」を養う。

知識及び技能の目標の書き方

現行
外国語の音声や語彙、表現、文法、言語の働きなどを理解し、聞く・読む・話す・書くことによる実際のコミュニケーションで活用できる技能(中)。
次期(審議まとめの案・告示前)
「外国語の特徴やきまり」を理解し、実際のコミュニケーションで活用できる技能。各言語材料や領域の列挙は目標から省いて短くする。

目標で扱う話題

現行
中・高の目標に「日常的な話題や社会的な話題について」と書く。小学校外国語活動は「身近で簡単な事柄」。
次期(審議まとめの案・告示前)
目標では中学校「様々な話題」、高校「幅広い話題」とし、具体的な話題は「内容」で示す。小学校外国語活動は「ごく身近な事柄」、外国語は「身近な事柄」。

高校の話題

現行
日常的な話題や社会的な話題。
次期(審議まとめの案・告示前)
中高の接続を考え、「身近なものを含む社会的な話題」とする。

活動の名前

現行
言語活動
次期(審議まとめの案・告示前)
コミュニケーション活動(主に思・判・表を育てる)とコミュニケーション活動を支える活動(主に知・技を育てる)

言語の使用場面

現行
「内容」の中に「言語の使用場面の例」として示す。
次期(審議まとめの案・告示前)
「指導計画の作成と内容の取扱い」に移し、「コミュニケーションの場面」として例示する。

言語の働き

現行
「内容」の中に「言語の働きの例」として示す。
次期(審議まとめの案・告示前)
「コミュニケーションの意図(仮称)」として例示する(例:相手との関係を円滑にする・気持ちを伝える/事実・情報を共有する・相手の行動を促す/考えや意図を共有する)。知・技の指導での扱い方も示す。

「内容」に入るもの

現行
知・技(言語材料)、思・判・表、言語活動及び言語の働きに関する事項(言語活動・使用場面・働きの例)。
次期(審議まとめの案・告示前)
「内容」は資質・能力に限る。思・判・表は「総合的な発揮」と領域ごとの「話題・条件・できること」、知・技は「統合的な理解」と英語の特徴やきまりに関する事項。活動の例は「指導計画の作成と内容の取扱い」へ。

思考力、判断力、表現力等の示し方

現行
5つの領域別の目標と、それを大まかにまとめた「内容」の思・判・表。重なりがあり、深まりが見えにくい。
次期(審議まとめの案・告示前)
「総合的な発揮」をCEFRの分類(Reception・Production・Interaction)を参考に【理解する】【表現する】【伝え合う】に分け、領域ごとの内容は学年段階の目安つきで示す。

高校の科目名

現行
英語コミュニケーションⅠ・Ⅱ・Ⅲ/論理・表現Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ
次期(審議まとめの案・告示前)
英語コミュニケーション(総合)Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ(仮称)/英語コミュニケーション(発信)Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ(仮称)

高校の単位数

現行
英コミュⅠ3(必履修、2単位まで減可)、Ⅱ4、Ⅲ4、論理・表現Ⅰ2、Ⅱ2、Ⅲ2。1単位=35コマ。
次期(審議まとめの案・告示前)
英コミュ(総合)Ⅰ6(必履修)、Ⅱ8、Ⅲ8、英コミュ(発信)Ⅰ4、Ⅱ4、Ⅲ4(新単位)。1新単位を17コマとして細分化するため、表示上の標準単位数は約2倍になる。科目ごとの標準的な学習量は現行とおおむね同程度(1単位35コマの半分は17.5コマだが17コマとするため、コマ数はわずかに減る)。
P80P81P82資料(外㉔)P24現行標準単位数表

語彙

現行
語数の目安だけ(小600~700語、中1,600~1,800語程度の新語、高1,800~2,500語程度、合計4,000~5,000語)。リストはない。
次期(審議まとめの案・告示前)
国が基盤語彙リストを作り、教科書でリストの語を使うよう推奨。指導すべき語彙数も精選を含めて見直す(合計は「●語程度」とされ未定)。
P283資料(外㉙)P29現行現行抜粋P11・P21・P3

AIの扱い

現行
学習指導要領にAI活用の位置付けがない。
次期(審議まとめの案・告示前)
デジタル学習基盤の活用を明記し、その一つとして発達の段階に応じたAIの適切な活用を書く。人間同士のコミュニケーションを充実させるという原則を明確に。

評価規準の作り方

現行
各学校が①内容のまとまりごとの評価規準、②単元の目標、③単元の評価規準を作る。外国語は領域別目標が3つの柱で整理されておらず、作業が煩雑。
次期(審議まとめの案・告示前)
内容のまとまりごとの評価規準例は国が示し、学校の作成は不要。外国語の「内容のまとまり」は5つの領域とする方向。単元の目標がそのまま評価規準になるようにし、「内容」を基に作る。

高校必履修科目の履修免除

現行
仕組みなし(外部検定の学修成果を単位認定する制度は36単位まで)。
次期(審議まとめの案・告示前)
外部試験を使った免除・振替の制度運用を開始することが適当とされた(審議まとめの案)。英語はCEFR B2レベル相当以上が目安とされたが、3つの要件をすべて満たす必要があり、具体的な試験や級は今後解説等で定める。免除対象は英語コミュニケーション(総合)Ⅰ(仮称)。

授業の言語と母語使用

現行
中・高とも「授業は英語で行うことを基本とする。その際、生徒の理解の程度に応じた英語を用いる」。
次期(審議まとめの案・告示前)
「授業を生徒の理解に応じた英語で行うこと」を堅持。表現集・動画を国が提供し、教師の補助的な日本語使用やAI活用も含めた母語使用の考え方を解説で示す。
P284現行現行抜粋P26・P46

「練習」という語

現行
本文に「言語材料について理解したり練習したりするための指導を必要に応じて行う」などの記述がある(高校の音声指導も「発音練習など」)。
次期(審議まとめの案・告示前)
「練習」という文言は使わずに必要な活動を書く(例:音声指導は「コミュニケーション活動を支える活動などを通して」)。
P284資料(外㉗)P27現行現行抜粋P26

論理・表現(発信)の活動

現行
スピーチ、プレゼンテーション、ディベート、ディスカッション、まとまりのある文章を書くことなど。
次期(審議まとめの案・告示前)
これらに加えて「日常的な会話」を扱う。「書くこと」にやり取り(オンライン上で書いて伝え合う)を位置付け、論理の構成・展開を充実。

教材に関する留意事項(文化)

現行
多様な考え方への理解、我が国の文化や英語の背景にある文化、国際理解の観点。
次期(審議まとめの案・告示前)
これらに「多様性の包摂」「多文化共生に対する理解」を加え、話題・活動にも明示する。

現行の解説を読む(公式PDF)

いまの高等学校の外国語(英語)の解説です(文部科学省のPDFが新しいタブで開きます)。

付録

学習指導要領の本文

高等学校の外国語(英語)の指導案(試案)

もっとくわしく

出典:中央教育審議会 初等中等教育分科会 教育課程部会「次期学習指導要領等に向けた審議まとめ」(2026年10月5日)。P○ は本体PDFのページ、資料P○ は資料編のページ(クリックで該当ページが開きます)。