10秒でいうと
数学の全体像や社会とのつながりを学ぶ「数学ガイダンス(仮称)」を新設する案。証明も充実
中学校の数学は、「数学ガイダンス」を新しく設ける方向です。数学の全体の見取り図や、数学と社会・職業のつながりを学ぶ内容です。論理的・批判的に考える力(クリティカル・シンキング)のため、証明などの学習も充実する方向です。内容は小学校から高校の数学Ⅰまで、共通の6つの分野で整理する案です。学年をこえた学び直しもしやすくする方向です。
どこが変わる?現行⇔次期(中学校)
黄色のマーカー=次期で新しく入る・強調される言葉赤の取り消し線=現行から消える・変わる言葉
学習内容の区分の仕方
現行
小学校算数・中学校数学は「領域」、高校数学は「項目」という名前で区分。
小学校算数・中学校数学は「領域」、高校数学は「項目」という名前で区分。
次期(審議まとめの案・告示前)
小学校算数〜高校数学Ⅰまでを、共通の6つの「分野」(数と式、図形、変化と関係、データと確からしさ、論証、社会を読み解く数学)で整理し、さらに「区分」に分ける方向。
小学校算数〜高校数学Ⅰまでを、共通の6つの「分野」(数と式、図形、変化と関係、データと確からしさ、論証、社会を読み解く数学)で整理し、さらに「区分」に分ける方向。
見方・考え方
現行
事象を「数量や図形及びそれらの関係などに着目して捉え」、「論理的、統合的・発展的に考える」こと。
事象を「数量や図形及びそれらの関係などに着目して捉え」、「論理的、統合的・発展的に考える」こと。
次期(審議まとめの案・告示前)
「事象や言説を数理の視点から捉え、論理的、統合的・発展的、批判的に考察すること」。小・中・高で文言を統一する案。
「事象や言説を数理の視点から捉え、論理的、統合的・発展的、批判的に考察すること」。小・中・高で文言を統一する案。
P169 ※現行・改訂案の並記は資料編m2 P183(算③)。「批判的」は建設的な目的の意味と解説で示す
中学・高校の「数学ガイダンス」
現行
新設の内容のため現行の対応する記述なし(本文では入学時の「数学開き」の実践を参考にするとある)
新設の内容のため現行の対応する記述なし(本文では入学時の「数学開き」の実践を参考にするとある)
次期(審議まとめの案・告示前)
数学全体の見取り図と、数学と社会・職業との関係を学ぶ内容を中学校と高校(数学Ⅰ)に新設する方向。総授業時数は増やさないことが前提。
数学全体の見取り図と、数学と社会・職業との関係を学ぶ内容を中学校と高校(数学Ⅰ)に新設する方向。総授業時数は増やさないことが前提。
数学的活動の位置付け
現行
これまでの学習指導要領で、算数科・数学科の学習過程として位置付けられてきた。
これまでの学習指導要領で、算数科・数学科の学習過程として位置付けられてきた。
次期(審議まとめの案・告示前)
「数学的活動」を個々の学習内容として規定するのではなく、教科全体を通じて充実に取り組む旨を規定すべきとされた。
「数学的活動」を個々の学習内容として規定するのではなく、教科全体を通じて充実に取り組む旨を規定すべきとされた。
評価規準づくり
現行
各学校が、内容のまとまりごとの評価規準、単元の目標、単元の評価規準を作成。
各学校が、内容のまとまりごとの評価規準、単元の目標、単元の評価規準を作成。
次期(審議まとめの案・告示前)
「内容のまとまりごとの評価規準例」は国が示し、学校での作成は不要にする方向。算数・数学の「内容のまとまり」は「区分」ごと・学年ごとの「内容」とする方向。単元の目標がそのまま単元の評価規準になる考え方。
「内容のまとまりごとの評価規準例」は国が示し、学校での作成は不要にする方向。算数・数学の「内容のまとまり」は「区分」ごと・学年ごとの「内容」とする方向。単元の目標がそのまま単元の評価規準になる考え方。
現行の解説を読む(公式PDF)
いまの中学校の数学の解説です(文部科学省のPDFが新しいタブで開きます)。
学習指導要領の本文
中学校の数学の指導案(試案)
もっとくわしく
出典:中央教育審議会 初等中等教育分科会 教育課程部会「次期学習指導要領等に向けた審議まとめ」(2026年10月5日)。P○ は本体PDFのページ、資料P○ は資料編のページ(クリックで該当ページが開きます)。
