10秒でいうと
必履修は現代の国語Ⅰ・言語文化Ⅰ。選択は現代の国語Ⅱ・言語文化Ⅱと発展4科目に再編
高校の国語は、必履修の2科目の枠組みと単位数を保つ方向です。名前は「現代の国語Ⅰ」「言語文化Ⅰ」(いずれも仮称)とする案です。選択科目は、標準の2科目と発展の4科目に組み替える案です。理系で「論理国語」だけ、といった学びの偏りをなくすことがねらいです。古典は、文法と口語訳に偏った指導の見直しが示されています。
どこが変わる?現行⇔次期(高等学校)
黄色のマーカー=次期で新しく入る・強調される言葉赤の取り消し線=現行から消える・変わる言葉
国語の「見方・考え方」
現行
「言葉による見方・考え方」として、対象と言葉、言葉と言葉との関係を、言葉の意味・働き・使い方などに着目して捉えたり問い直したりして、言葉への自覚を高めること。
「言葉による見方・考え方」として、対象と言葉、言葉と言葉との関係を、言葉の意味・働き・使い方などに着目して捉えたり問い直したりして、言葉への自覚を高めること。
次期(審議まとめの案・告示前)
「様々な事象を表す自他の言葉を」、その意味や働き、使い方に着目して吟味し、「多様な立場や考えを理解して、よりよく伝え合おうとすること」と、より短く示す(案)。
「様々な事象を表す自他の言葉を」、その意味や働き、使い方に着目して吟味し、「多様な立場や考えを理解して、よりよく伝え合おうとすること」と、より短く示す(案)。
P132 ※次期の全文は資料編m2 P119(国①-1)
「思考力、判断力、表現力等」の学習過程
現行
領域ごとに学習過程が違い、細かく分かれている(例:「読むこと」は「構造と内容の把握」「精査・解釈」「考えの形成」「共有」など)。
領域ごとに学習過程が違い、細かく分かれている(例:「読むこと」は「構造と内容の把握」「精査・解釈」「考えの形成」「共有」など)。
次期(審議まとめの案・告示前)
領域どうしでそろえる。話す・書く=「考えの形成/表現・推敲」、聞く・読む=「構造と内容の理解・解釈/考えの形成」、話し合う=「考えの形成」。
領域どうしでそろえる。話す・書く=「考えの形成/表現・推敲」、聞く・読む=「構造と内容の理解・解釈/考えの形成」、話し合う=「考えの形成」。
言語活動例・指導事項の示し方
現行
学習過程ごとに細分化した事項と、3領域別・話や文章の種類別の言語活動例を別々に示している。
学習過程ごとに細分化した事項と、3領域別・話や文章の種類別の言語活動例を別々に示している。
次期(審議まとめの案・告示前)
「話や文章の機能」(仮称)を軸に、扱う話や文章の種類と、思考・判断・表現の要素を一体にした「一括りの事項」として示す。
「話や文章の機能」(仮称)を軸に、扱う話や文章の種類と、思考・判断・表現の要素を一体にした「一括りの事項」として示す。
「知識及び技能」の示し方
現行
個々の事項が独立して並ぶ(例:「漢字の読みと書き」と「漢字の偏やつくり、由来や特質」が別の内容)。どの知識を活用重視にし、どれを取り立てて学ぶのかが明確でない。
個々の事項が独立して並ぶ(例:「漢字の読みと書き」と「漢字の偏やつくり、由来や特質」が別の内容)。どの知識を活用重視にし、どれを取り立てて学ぶのかが明確でない。
次期(審議まとめの案・告示前)
「(1)運用しながら深める事項」と「(2)教養として深める事項」に分け、「事項のまとまり」で構造的に示す。漢字の読み書きと漢字の構成などは一つの事項に統合。
「(1)運用しながら深める事項」と「(2)教養として深める事項」に分け、「事項のまとまり」で構造的に示す。漢字の読み書きと漢字の構成などは一つの事項に統合。
高校の必履修科目
現行
「現代の国語」2単位、「言語文化」2単位。
「現代の国語」2単位、「言語文化」2単位。
次期(審議まとめの案・告示前)
「現代の国語Ⅰ」(仮称)4新単位、「言語文化Ⅰ」(仮称)4新単位。枠組みと単位数は変えず、科目の特質を目標で明確に示す案。
「現代の国語Ⅰ」(仮称)4新単位、「言語文化Ⅰ」(仮称)4新単位。枠組みと単位数は変えず、科目の特質を目標で明確に示す案。
高校の選択科目
現行
「論理国語」「文学国語」「国語表現」「古典探究」(全て4単位)。単位数が多く時間割上の制約が大きい。進学校で「国語表現」が選ばれにくい、理系で「論理国語」中心の履修にとどまるなど偏りがある。
「論理国語」「文学国語」「国語表現」「古典探究」(全て4単位)。単位数が多く時間割上の制約が大きい。進学校で「国語表現」が選ばれにくい、理系で「論理国語」中心の履修にとどまるなど偏りがある。
次期(審議まとめの案・告示前)
標準科目「現代の国語Ⅱ」「言語文化Ⅱ」(各8新単位)を大多数の生徒向けに新設する案で、その履修を前提に発展科目「論説と批評」「対話と表現」「文学と創作」「古典と文化」(各4新単位)を新設する案。科目名はすべて仮称。
標準科目「現代の国語Ⅱ」「言語文化Ⅱ」(各8新単位)を大多数の生徒向けに新設する案で、その履修を前提に発展科目「論説と批評」「対話と表現」「文学と創作」「古典と文化」(各4新単位)を新設する案。科目名はすべて仮称。
高校の古典学習
現行
本文は、文語文法と口語訳に指導が偏っていることを見直すべき点として挙げている。
本文は、文語文法と口語訳に指導が偏っていることを見直すべき点として挙げている。
次期(審議まとめの案・告示前)
古典を身近に感じ主体的に関心をもつことを重視し、小中との接続の強化、文語文法・口語訳への偏りの見直し、言語文化への理解を深める学習の充実の3つを進める。
古典を身近に感じ主体的に関心をもつことを重視し、小中との接続の強化、文語文法・口語訳への偏りの見直し、言語文化への理解を深める学習の充実の3つを進める。
現行の解説を読む(公式PDF)
いまの高等学校の国語の解説です(文部科学省のPDFが新しいタブで開きます)。
付録
学習指導要領の本文
高等学校の国語の指導案(試案)
もっとくわしく
出典:中央教育審議会 初等中等教育分科会 教育課程部会「次期学習指導要領等に向けた審議まとめ」(2026年10月5日)。P○ は本体PDFのページ、資料P○ は資料編のページ(クリックで該当ページが開きます)。
