次期学習指導要領とのつながり

審議まとめは、児童会・生徒会活動について、教師の適切な指導のもと、校則など学校のルールの設定をはじめとする学校運営に子供が関わる仕組みであることを示すべきとしています。例えば「学校のきまりをはじめとする、生活上の課題の解決に向けて児童生徒が提案を行い、教師等との話合いを通して学校運営に関わる」など、学校運営への意見表明に関わる記載を設けることが適当とされています。また、特別活動の三つの視点の「社会参画」を、身近な社会をよりよく創ることを重視した「社会創造」に整理し直す方向です。この活動は、要望を出すだけで終わらず、根拠と全校の声をもとに提案をつくる練習です。 P352P355P361P362
学校のきまりについて、全校生徒の声と根拠をもとに改善案をつくり、教師との話し合いに向けて提案を準備する。
準備するもの
- 事前に実施した全校アンケートの結果(フォームなどで集計したもの)
- 現在のきまりと、そのきまりができた理由(教師から聞き取ったもの)
- 提案書の型(現状/困っていること/改善案/心配されることとその対策/試行期間と振り返りの方法)
手順
- 委員長が今日のゴール(提案書の骨子を完成させる)を示し、提案は「要望」ではなく、学校全体がよりよくなる案であることを確認します。5分
- アンケート結果を読み、多い意見だけでなく、少数意見や「今のきまりのままがよい」という意見も確認します。10分
- きまりができた理由(安全、学習環境など)を確かめ、その目的を守りながら変えられる部分はどこかを話し合います。10分
- 提案書を作ります。改善案に対して先生・保護者・地域の人が心配しそうなことを予想し、対策と試行期間を考えます。15分
- 先生役の委員を立てて模擬の話し合いをし、質問に答えられるかを確かめます。次回までに足りない情報を分担して調べることにします。10分
評価(見取り)のポイント
自分たちの要望だけでなく、きまりの目的や異なる立場の声をふまえて案を考えているか、話し合いを通して案を修正しているかを見取ります。特別活動の評価は、話し合いの過程で表れる「学びに向かう力」を個人内評価し、成長が特に顕著な場合に「○」をつける形にする方向が示されています。
AIを使うなら
話し合いの記録をまとめる作業や、提案書の文章を整えるところでAIを補助的に使うことが考えられます。使うのは、学校・教育委員会が利用を認め、年齢条件等を確認したサービスに限り、必要に応じて保護者の理解を得たうえで教師の指導監督下で使います。氏名、写真、個人が特定できる発言などは入力せず、議事録やアンケート結果は入力前に匿名化します。ただし、何を提案するか、どの案にするかを決めるのはあくまで生徒です。AIが出した案や情報に誤りがないかは生徒自身で確かめます。
うまくいくコツ・アレンジ
- 提案を受ける教師側も、回答の時期と回答の仕方(受け入れる・一部受け入れる・見送る、とその理由)をあらかじめ決めておくと、提案が宙に浮きません。
- すぐには変えられないきまりがある場合も、その理由を生徒に説明する機会にします。
- 試行期間と振り返りの方法まで提案に入れるよう助言します。
アレンジ
- 小学校の児童会では、委員会からの学校生活の改善提案(例:休み時間の遊具の使い方)として行えます。
- 学校評価で子供の意見を聞く取組や、学校運営協議会への子供の参画とつなげることも考えられます。
ほかのアイデア
※ 次期学習指導要領は告示前です。審議まとめ(2026年10月5日)の方向性をふまえた原田英語.comのオリジナルのアイデアです。