締切間近 審議まとめへの意見募集(パブコメ)は 11月5日(木)23:59 まで(受付中) くわしく →
算数・数学の授業アイデア・小学校

500円引きと450円引き、得なのはどっち?

「くもわ」に頼らず、数直線で「もとにする量」を見つけて、理由を説明し合います。

小51単位時間(45分)変化と関係(割合)・論理的に説明する活動
もくじ(6項目)
  1. 次期学習指導要領とのつながり
  2. 準備するもの
  3. 手順
  4. 評価(見取り)のポイント
  5. うまくいくコツ・アレンジ
  6. ほかのアイデア

次期学習指導要領とのつながり

500円引きと450円引き、得なのはどっち?
割合の確実な習得(意味理解を伴う)論理的に説明する活動事象や言説を批判的に考察

審議まとめは、割合・比・分数は概念の理解が難しく、習得・定着が十分でない児童が相当数いるとして、学習内容やその配列の改善を検討する方向を示しています(P165・P171)。速さや割合で「みはじ」「くもわ」のような指導がされる場合も、暗記させるだけではかえって知識の習得を妨げかねず、最終的に意味の理解を伴うことが欠かせないとしています(P164)。また、小学校でも中学校・高校の証明につながる「論理的に説明する活動」を各単元で充実し、見方・考え方には「言説」を「批判的に」考察することが加わる方向です(P169・P171)。この授業は、値引きの「額」と「割合」のちがいを、数直線を使って説明し合う時間です。 P164P165P169P171

ねらい

2つの値引きについて、もとにする量と比べられる量を数直線に表して割合を求め、「値引きの額が大きい方が得」とは限らない理由を筋道立てて説明できる。

準備するもの

  • 2つの店の広告カード(先生作成):A店「2000円のくつ 500円引き!」、B店「1500円のくつ 450円引き!」
  • 2本の数直線(上が金額、下が割合)をかいたワークシート
  • 説明の型カード「〜をもとにすると、〜は〜にあたるから、〜といえる」

手順

  1. 2枚の広告を見せ、「どっちが得?」と聞いて直感で手を挙げさせます。「500円引きの方が大きいから得」という考えを取り上げ、「本当にそう言えるかな」と問いを立てます。5分
  2. 一人で、A店の値引きを数直線に表します。「2000円を1とみると、500円はいくつにあたるか」を考え、500÷2000=0.25を求めます。8分
  3. 同じようにB店を数直線に表し、450÷1500=0.3を求めます。早く終わった子は、それぞれ「何割引き」かでも言い表します。8分
  4. ペアで、説明の型カードを使って「B店の方が値引きの割合が大きい理由」を説明し合います。聞き手は「何をもとにしたの?」と必ず質問します。10分
  5. 全体で、「額で比べると」「割合で比べると」で結論が変わることを整理し、「得」とは何をもとにした話なのかを話し合います。支払う金額はA店1500円・B店1050円で、もともとの値段がちがうことや、何を買いたいかによって得の意味が変わることにも触れます。9分
  6. 振り返りとして、「割合で比べるとき、まず何を確かめるか」を自分の言葉で書きます。5分

評価(見取り)のポイント

【知識・技能】もとにする量と比べられる量を数直線に正しく表し、割合を求めているかを見取ります。【思考・判断・表現】「何をもとにすると」をはっきりさせて、額と割合のちがいを筋道立てて説明しているかを、ペアの説明と振り返りで見ます。説明がうまくいかない子には、数直線の「1」にあたる場所を指で示させます。

うまくいくコツ・アレンジ

  • 式より先に数直線をかかせ、「1にあたるのはどこか」を毎回声に出させます。
  • 説明の型カードは、中学校の証明の「〜だから〜である」につながる言い方です。ほかの単元でも使い続けます。
  • 「得かどうか」は割合だけでは決まらないことにも触れると、広告などの言葉を批判的に考える入り口になります。

アレンジ

  • 百分率を学んだあとは、「20%増量」と「100mL増量」の飲み物で同じ活動を行います。
  • 小6の比の学習では、ジュースの濃さ(果汁と水の量の比)で「量が多い方が濃い?」を検討します。

ほかのアイデア

※ 次期学習指導要領は告示前です。審議まとめ(2026年10月5日)の方向性をふまえた原田英語.comのオリジナルのアイデアです。