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家庭の授業アイデア・高校

「防災」を5つの領域で串刺し!総合生活実践の始動

家族・お金・食・衣・住の5つの視点で「防災」を見直し、一人一人が地域で実践する課題を決めます。

高2(家庭総合)1単位時間(50分)F総合生活実践(仮称)・A〜Eの各領域
もくじ(7項目)
  1. 次期学習指導要領とのつながり
  2. 準備するもの
  3. 手順
  4. 評価(見取り)のポイント
  5. AIを使うなら
  6. うまくいくコツ・アレンジ
  7. ほかのアイデア

次期学習指導要領とのつながり

「防災」を5つの領域で串刺し!総合生活実践の始動
総合生活実践(仮称)領域を貫くテーマ問題解決的な学習

審議まとめが示す方向性をふまえると、「家庭総合」には地域の実情を踏まえた生活上の課題に取り組む新しいF領域「総合生活実践」(仮称)が設けられます。教師が地域の実態から「福祉」「子育て」「防災」「生活文化」「環境」などのテーマの方向性を示し、ホームルームでテーマを設定したうえで、生徒が自分で課題を考え、A〜Eの各領域と関連付けて問題解決的な学習を進める流れです。振り返りの段階では、ほかの生徒の実践を踏まえてテーマを5領域を貫いて考え直す場面が重視されています。この授業は、その単元の始まりとして、テーマを5つの領域から見渡し、個人の課題を決める1時間です。 P227P232P233

ねらい

「防災」というテーマを家族・家庭、生活の経営と消費生活、食生活、衣生活、住生活の5つの視点から捉え、既習の知識を根拠にして、自分が地域や家庭で実践する課題と方法を計画する。

準備するもの

  • 地域の災害の特徴が分かる資料(自治体のハザードマップや防災計画の概要を先生が1枚にまとめたもの)
  • 5領域マップ用の模造紙またはデジタルの共有ボード(中央にテーマ、周りに5つの枠)
  • 個人課題計画シート(課題、関係する領域、根拠にする既習事項、実践する場と方法、振り返りの観点)
  • 評価の観点(ルーブリック)を示した資料

手順

  1. 先生が地域の資料を示し、この単元のテーマの方向性が「防災」であることを伝えます。「この地域で災害が起きたら、家庭の生活の何が困る?」と問い、思い付くことを出させます。5分
  2. グループで、地域と生活に引き付けた具体的なテーマ案を出し、学級で1つに決めます(例:「電気と水道が止まった1週間を家で乗り切る」)。10分
  3. グループで5領域マップをつくります。A(乳幼児や高齢者のケア、家族の連絡方法)、B(備蓄の予算、ふだん使いながら備える買い方、保険などの備え)、C(備蓄食の栄養と調理の工夫)、D(寒さ・暑さ・衛生に対応する衣服)、E(家具の配置、避難経路、在宅避難の住空間)に、それぞれ問いを書き出します。15分
  4. 一人一人が、マップから自分が取り組む課題を1つ選び、個人課題計画シートに、関係する領域、根拠にする既習の科学的な知識、家庭や地域でどう実践するかを書きます。先生は課題が大きすぎないか、実践できる場があるかを助言します。12分
  5. 数人の計画を紹介し、ルーブリックで評価の観点を共有します。実践のあとに、ほかの生徒の実践結果も踏まえてテーマを5領域を貫いて考え直し、自分の考えをまとめる時間があることを予告します。8分

評価(見取り)のポイント

この時間は、計画シートで課題設定の妥当性と、既習の知識を根拠にしているかを形成的に見て助言します。単元の評価は、実践とその振り返り、5領域を貫いてテーマを考え直したまとめで行い、事前に共有したルーブリックで到達度を示します。自分の生活から課題を見いだす姿や、他者の実践を踏まえて考えを捉え直す姿は、見取る姿の手掛かりとして記録します。

AIを使うなら

情報収集で生成AIを使う場合は、教育委員会・学校が利用を認めたサービスに限り、教師が年齢制限や利用規約を確認し、必要に応じて事前に保護者の理解を得たうえで、教師の指導監督の下で使います。そのうえで、出力を一つの情報として扱い、自治体のハザードマップや防災資料などの一次資料で確かめます。最終的な計画は、自分で考え判断し、自分の言葉で説明できるものにします。自分や家族の住所など個人が特定できる情報は入力しません。

うまくいくコツ・アレンジ

  • テーマの方向性は先生が地域の実態から示し、具体的なテーマはホームルームで決める、という役割分担をはっきりさせると、生徒の主体性と学習の焦点が両立します。
  • 5つの枠に問いが偏ったら、空いている領域に先生が1つ問いを足して視野を広げます。
  • 地域の防災担当や福祉施設など、実践の場を前もって相談しておくと、計画が具体的になります。

アレンジ

  • テーマの方向性を「子育て」にして、地域の子育て支援の場と関わる実践を5領域で計画する単元にできます。
  • 「家庭基礎」では、個人探究(ホームプロジェクト)(仮称)として、防災に関わる課題を1つの領域に絞って取り組む形にできます。

ほかのアイデア

※ 次期学習指導要領は告示前です。審議まとめ(2026年10月5日)の方向性をふまえた原田英語.comのオリジナルのアイデアです。