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家庭の授業アイデア・中学校

間取り図で家じゅう点検!地震に備える住まい

架空の家の間取り図で、家族それぞれの立場から危険を探し、自分の家で1つ実践する計画を立てます。

中11単位時間(50分)E住生活(仮称)・住まいの整え方
もくじ(7項目)
  1. 次期学習指導要領とのつながり
  2. 準備するもの
  3. 手順
  4. 評価(見取り)のポイント
  5. AIを使うなら
  6. うまくいくコツ・アレンジ
  7. ほかのアイデア

次期学習指導要領とのつながり

間取り図で家じゅう点検!地震に備える住まい
住まいの空間構成と間取り図家全体の中で危険を見付けて対策を考える家庭での実践

審議まとめが示す方向性をふまえると、中学校の住生活では、住まいの空間構成(住宅の間取り図などの理解を含む)を踏まえて、家全体の中で危険を見付けて対策を考え、家庭での具体的な実践を通して課題の解決を目指す一連の学習過程を丁寧に行う方向が示されています。資料編でも、中学校の住生活の内容として「災害に備えた住まいの整え方」が整理されています。家庭内の事故の防ぎ方は高校で重点的に学ぶ方向なので、この授業では地震など災害への備えを中心にします。架空の家を使うことで、生徒の家庭のプライバシーに配慮しながら、家全体を見渡す見方を身に付けます。 P232P233資料P118

ねらい

間取り図から住まいの空間構成を読み取り、家族の立場や時間帯を変えながら地震のときに危険になる場所を見付け、優先順位を考えて対策を選び、自分の家で実践する計画を立てる。

準備するもの

  • 先生が作った架空の家の間取り図(2LDK程度。寝室・子供部屋・台所・玄関・階段などに家具の配置を記入。家族は祖母・保護者・中学生・幼児の設定)
  • 赤・黄の丸シール
  • 対策カード(「家具の配置を変える」「固定する」「ガラスの飛散を防ぐ」「通路をあける」などの例と白紙)
  • 家庭実践計画シート(自分の家の間取りは書かず、「どの部屋の・何に・どんな対策をするか」と「家族と相談したこと」を書く欄)

手順

  1. 架空の家の間取り図を配り、開き戸・引き戸・窓・階段などの記号と、部屋のつながり(玄関までの通り道)を全員で読み取ります。5分
  2. 個人で、地震が起きたときに危ないと思う場所に赤シールをはり、その理由をメモします。続けてグループで見比べ、家具の転倒、ガラスの飛散、避難する通路をふさぐ物などの観点で整理します。12分
  3. 先生が「夜、みんなが寝ているとき」「幼児が一人で遊んでいるとき」「祖母が台所にいるとき」と場面を変えて示し、グループで黄シールを追加します。同じ家でも、家族の立場や時間帯によって危険な場所が変わることを確かめます。10分
  4. 見付けた危険に対する対策を対策カードに書き、効果・手間・費用の3つの観点で優先順位を話し合います。先生は「寝ている場所に倒れてくる物がないか」を最優先に考えるよう助言します。13分
  5. 家庭実践計画シートに、自分の家で家族と相談して取り組む対策を1つ書きます。自分の家の間取りや家の中の写真は学校に出さなくてよいことを伝えます。数人が計画を紹介し、実践後に振り返る日を確かめます。10分

評価(見取り)のポイント

思考・判断・表現は、家族の立場や場面を変えて危険を見付けているか、対策の優先順位に理由をもっているかを、シール図とカード、計画シートで見取ります。知識・技能は、間取り図から空間構成や避難の通り道を読み取れているかで見ます。家庭での実践後の振り返りで、家族との対話を通して自分の考えを捉え直している姿は「対話や協働」の手掛かりとして記録します。

AIを使うなら

対策を調べるときに生成AIを使う場合は、教育委員会・学校が利用を認めたサービスに限り、教師が年齢制限や利用規約を確認し、必要に応じて事前に保護者の理解を得たうえで、教師の指導監督の下で使います。そのうえで、出てきた対策をそのまま採用せず、自治体の防災資料など信頼できる情報で確かめ、なぜその対策なのかを自分の言葉で説明できるかを確認します。自分の家の住所や間取りなど個人が特定できる情報は入力しません。

うまくいくコツ・アレンジ

  • 生徒の家の間取りを書かせたり提出させたりせず、架空の家で考え方を身に付けてから、家庭では計画の中身だけを扱います。
  • 家具の固定や高い所での作業は、必ず家族と一緒に行うよう伝えます。
  • 社会科や学校の防災訓練の時期に合わせると、学びがつながりやすくなります。

アレンジ

  • 「家族の生活に合わせた住まいの整え方」として、家族が集まる場所と一人になる場所の使い方を間取り図で考える題材にも応用できます。
  • 高校では、乳児や高齢者の心身の特徴を学んだあとに、同じ間取り図で家庭内の事故の防ぎ方を重点的に考える学習につなげられます。

ほかのアイデア

※ 次期学習指導要領は告示前です。審議まとめ(2026年10月5日)の方向性をふまえた原田英語.comのオリジナルのアイデアです。