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AI授業プラン・小学校

言いたいことボックス:日本語で集めて、やさしい英語で伝えよう

「中学校でがんばりたいこと」を日本語で書き出し、先生とAIで英語の言い方を探して、自分が言える英語で伝えます。

小61単位時間(45分)話すこと[発表]・話すこと[やり取り]
もくじ(8項目)
  1. 次期学習指導要領とのつながり
  2. 準備するもの
  3. 手順
  4. 評価(見取り)のポイント
  5. AIを使うなら
  6. うまくいくコツ・アレンジ
  7. ワークシート(印刷できます)
  8. ほかのアイデア

次期学習指導要領とのつながり

言いたいことボックス:日本語で集めて、やさしい英語で伝えよう
自分が言いたいこと(母語)を英語にする言い換えAIの出力を吟味する人間同士のやり取り

資料編では、「英語が話せない」原因として、伝える内容が母語で十分に言語化されていない場合もあると指摘し、AIで自分が言いたいこと(母語)を英語にする活動の強化を挙げています。審議まとめも、自分が伝えたいことを伝える活動を強化することや、発達の段階に応じたAIの活用を含めた母語使用について参考となる考え方を示す方向を示しています。小学6年生は、言いたいことははっきりあるのに、英語にするとき「習っていない言葉」で止まりがちです。先生が生成AIで出した英語の候補を一緒に吟味し、「長い・難しい英語より、知っている言葉で短く言う」コツをつかませ、最後はALTや友達に自分の言葉で伝えます。 P281P282P284資料(外⑮)P15

ねらい

中学校でがんばりたいことについて、知っている語句や表現を使って短く言い換え、相手に伝えたり、質問に答えたりすることができる。

準備するもの

  • 言いたいことカード(日本語用。名前を書く欄は作らない)
  • 生成AIを先生が手元で操作できる端末と大型提示装置(出力は先生が確かめてから映す。入力に子供の名前や学校名を入れない)
  • 先生が事前に試した出力例(例:「中学校では、先輩に負けないくらいバスケが上手になりたい」→ I want to become as skillful at basketball as the older members. / I want to be good at basketball like the older students. / I want to play basketball well. I want to be a good player.)
  • 言い換えのコツの掲示(短く分ける/知っている言葉に/I want to 〜. を使う)
  • 選んで使える表現集(I want to 〜. / I want to be 〜. / I want to join 〜. / I want to study 〜.)と、部活動・教科・行事などの基本語彙リスト
  • ALTへの事前依頼(子供の話を聞いて質問する役)

手順

  1. 【AIを使わない】先生が中学生のころの思い出と、今がんばりたいことを英語で話します。5分
    In junior high school, I joined the brass band. I wanted to play the trumpet well. Now I want to run a marathon!中学生のとき、先生は吹奏楽部に入りました。トランペットが上手になりたかったんです。今はマラソンを走りたいです!
  2. 【AIを使わない】「中学校でがんばりたいこと」を、日本語で、本当に言いたい形のまま言いたいことカードに書きます。班で見せ合い、英語で言えそうな部分に〇、言えない部分に線を引きます。8分
  3. 【先生がAIを使う】線を引いた部分のあるカードのうち、本人が使ってよいと同意したもの、または先生が複数のカードをもとにつくった架空の例を3〜4枚(名前なしで)選びます。先生は手元の画面で生成AIに「小学6年生が言える、短くやさしい英語で3通り」と頼み、安全性・意味・英語の正確さを確かめてから、その3つを大型画面に映します。3つの英語を一緒に読み、「知っている言葉で言える」「長すぎる」を手を挙げて判定します。10分
    Which one can you say? Number one, two, or three?自分で言えるのはどれかな。1番、2番、3番?
  4. AIの案の中にも、長すぎたり、言いたいことと少しずれたりするものがあることを確かめ、「言い換えのコツ」をまとめます。3分
  5. 【AIを使わない】自分のカードを、コツを使って英語1〜3文にし(1文でも達成)、ペアで言い合います。表現集(I want to 〜. / I want to be 〜. / I want to join 〜. / I want to study 〜.)と基本語彙リストから選んでよく、難しい内容は言いたいことを一つにしぼって言い換えます。言えないところは友達と相談し、先生は机間指導で個別の相談に乗ります。11分
    Make it short. Use words you know.短くしよう。知っている言葉を使おう。
  6. 【AIを使わない】ALTや別の班の友達に伝えます。聞き手は Why? / What club? などと質問し、話し手は短く答えます。6分
  7. 振り返りに「言い換えのコツで使えたもの」を書きます。2分

評価(見取り)のポイント

【思考・判断・表現】伝えたい内容を、知っている語句や表現を使って短く言い換えて伝えているかを、ペアやALTとのやり取りで見取ります。【主体的に学習に取り組む態度】言えないところで止まらず、言い換えを工夫して伝えようとしている姿を見取ります。

AIを使うなら

生成AIは先生だけが操作し、子供の書いたカードは名前を伏せて扱います。使うカードは本人の同意を得たものか、先生が複数の回答をもとにつくった架空の例に限ります(具体的な事情から本人が推測されることもあるため)。生成の様子は直接映さず、先生が手元で確かめた出力だけを示します。入力には子供の名前・学校名・部活動の具体的なチーム名など、個人が分かる情報を入れません。AIには「小学6年生が言えるやさしい英語で」と条件を付けても、長い文や難しい語が出ることがあります。そのずれを一緒に見ることが、「AIの答えをそのまま使わない」学習になります。利用するAIの年齢条件と学校・自治体のガイドラインを確かめておきます。

うまくいくコツ・アレンジ

  • AIの候補は3つまでにし、必ず一つは「子供が言える形」が入るように、先生が事前に同じ頼み方で試しておきます。
  • 日本語のカードは、英語にしやすく書き直させないでください。「本当に言いたいこと」から出発することが大切です。
  • 全員の分をAIにかける必要はありません。3〜4枚で言い換えのコツをつかめば、あとは子供どうしで工夫できます。

アレンジ

  • 小5では「夏休みにしたいこと」を題材にし、I want to 〜. の1文にしぼって行います。
  • 中1の初期では、同じ活動を生徒自身が端末で行い、AIの候補と自分の言い換えを比べて記録させます。

ワークシート(印刷できます)

ワークシート:My "I Want to" Card(言いたいことカード)

Write in Japanese first. Then say it in easy English. / まず日本語で書き、次にやさしい英語で言ってみよう。

  1. 中学校でがんばりたいこと(日本語で):________
  2. 英語で言えそうなところ:________
  3. My English: I want to ________.
  4. My English: I want to ________. / I like ________.
  5. 使った言い換えのコツ:□短く分けた □知っている言葉にした □ I want to 〜. を使った
  6. 友達やALTからの質問とわたしの答え:________

Name: ______________________  Class: ______  No.: ______

ほかのアイデア

※ 次期学習指導要領は告示前です。審議まとめ(2026年10月5日)の方向性をふまえた原田英語.comのオリジナルのアイデアです。