WHY NOW
いま話題になっている理由
イスラエルは、10月27日に行われるイスラエル国会の選挙の日に、ヨルダン川西岸との陸路の通行地点をすべて閉じると発表した。英字ニュースの見出しには close West Bank land crossings が並んだ。land crossing は「陸路の通行地点、陸の検問所」。国境や境界の閉鎖・再開のニュースに出る言い方なので、border crossing や closure との違いとあわせて押さえておこう。
crossing は「渡る場所」
crossing は動詞 cross(渡る、越える)の名詞形で、もとは「横断する場所」。日本語でもおなじみの pedestrian crossing(横断歩道)や railroad crossing(踏切)の crossing と同じ語だ。国際ニュースでは、境を越えて人や車、物資が行き来する地点、つまり検問所や出入り口を指す。land をつけると、空港や港ではない「陸路の」通行地点になる。
border crossing との違い
border crossing は国と国の境にある検問所のこと。land crossing は「陸路の通行地点」という言い方で、国境かどうかを問わず使える。今回の見出しも border をつけずに West Bank crossings や land crossings と書いたものが多い。見出しでは crossing だけで「検問所」の意味になることもあり、reopen the crossing(通行地点を再開する)のように使われる。
close と closure
通行地点を「閉じる」は close、名詞の「閉鎖」は closure。国連のニュースは sweeping closures(広範囲の閉鎖)と書いた。似た lockdown は「封鎖、外出や移動の制限」で、コロナの時期に広まったが、今回のヘブロンのように軍が地域の出入りを止める場面でも使われる。西岸ではこれに先立つ現地時間10月23日、ヘブロン近くの検問所でイスラエル兵2人が銃撃で死亡している。