The Golden Goose(黄金のガチョウ)の挿絵

The Golden Goose

黄金のガチョウ

  • 📖 500 words
  • ⏱ 約6分
  • 🔊 2:49
  • YL 1.0–1.4
  • 英検3級目安
  • 📝 全訳つき

あらすじみんなにばかにされている末っ子。森で出会った小さな灰色のおじいさんに、なけなしのお弁当を分けてあげると……。

グリム童話(1812年)をもとに再話

キーワード(8語)本文の点線の語はタップで意味が出ます
  • Simpletonまぬけ(末っ子のあだ名)
  • axeおの
  • ash-cake灰の中で焼いた粗末なパン
  • inn宿屋
  • stuckくっついた
  • parson牧師
  • sexton教会の番人
  • son-in-law娘の夫
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Google Cloud TTS(Chirp 3 HD・アメリカ英語・Charon)

A man had three sons. The youngest was called Simpleton, and everyone laughed at him.

ある男に、三人の息子がいました。いちばん下の息子は「まぬけ」と呼ばれていて、みんなからばかにされていました。

One day the oldest son went into the forest to cut wood. His mother gave him a fine cake and a bottle of wine. In the forest he met a little gray old man. "Please give me a piece of your cake and a drink of your wine. I'm so hungry."

ある日、いちばん上の息子が、木を切りに森へ行きました。お母さんは、上等なケーキとぶどう酒を一本持たせてくれました。森で、息子は小さな白髪のおじいさんに出会いました。「どうか、ケーキをひと切れと、ぶどう酒をひと口わけておくれ。おなかがすいてたまらないんだ」

"If I give you some, I'll have less for myself. Go away!" When he began to cut a tree, his axe slipped and hurt his arm, and he had to go home. The second son went the next day. He said the same thing to the little man, and the axe hit his leg.

「あんたにやったら、わたしの分が減ってしまう。あっちへ行け!」上の息子が木を切りはじめると、おのがすべって腕にけがをし、家に帰らなければなりませんでした。次の日には二番目の息子が出かけました。二番目の息子も小さなおじいさんに同じことを言い、おのが足に当たってしまいました。

Then Simpleton said, "Father, let me go and cut wood." At last his father said yes. His mother gave him only a cake made with water and baked in the ashes, and a bottle of sour beer.

すると、まぬけが言いました。「お父さん、ぼくに木を切りに行かせてください」とうとう、お父さんは許してくれました。お母さんがまぬけに持たせたのは、水でこねて灰の中で焼いただけのケーキと、すっぱいビールが一本だけでした。

In the forest, the little gray man asked him for food. "I only have an ash-cake and sour beer," said Simpleton, "but if you like, we can eat together." When he took out his food, the cake had become a fine sweet cake, and the beer had become good wine. They ate and drank together. "You have a good heart," said the little man. "Cut down that old tree, and you will find something at the roots."

森で、小さな白髪のおじいさんが、まぬけに食べものをねだりました。「ぼくには灰で焼いたケーキとすっぱいビールしかないんです」と、まぬけは言いました。「でも、よかったら、一緒に食べましょう」まぬけが食べものを取り出すと、ケーキは上等な甘いケーキに、ビールはおいしいぶどう酒に変わっていました。ふたりは一緒に食べたり飲んだりしました。「おまえさんは心がやさしいね」と、小さなおじいさんは言いました。「あの古い木を切り倒してごらん。根っこのところで、いいものが見つかるよ」

Simpleton cut down the tree and found a goose with feathers of pure gold. He took it with him and stayed the night at an inn. The innkeeper had three daughters, and each wanted a golden feather.

まぬけが木を切り倒すと、純金の羽根をしたガチョウが見つかりました。まぬけはガチョウを連れて、その晩は宿屋に泊まりました。宿屋の主人には三人の娘がいて、三人とも金の羽根がほしくてたまりませんでした。

The oldest girl waited until Simpleton went out. Then she grabbed the goose's wing, but her hand stuck to it! The second girl touched her sister and stuck to her. The third girl stuck to the second.

いちばん上の娘は、まぬけが出かけるのを待ちました。それからガチョウのつばさをつかみましたが、手がくっついて離れなくなってしまいました! 二番目の娘が姉にさわると、姉にくっついてしまいました。三番目の娘は、二番目の娘にくっついてしまいました。

In the morning, Simpleton took the goose under his arm and left. The three girls had to run behind him. In a field they met a parson. "Shame on you, girls! Running after a young man!"

朝になると、まぬけはガチョウをわきにかかえて宿屋を出ました。三人の娘たちは、まぬけのうしろを走ってついていくしかありませんでした。野原で、一行は牧師さんに出会いました。「なんとはしたない、娘さんたち! 若い男のあとを追いかけるなんて!」

He took the youngest by the hand to pull her away, and he stuck, too. Then the sexton of the church touched the parson's sleeve and stuck. Two farmers tried to help and stuck as well. Now seven people were running behind Simpleton and his goose.

牧師さんはいちばん下の娘の手をとって引き離そうとしましたが、牧師さんもくっついてしまいました。それから、教会の寺男が牧師さんのそでにさわって、くっつきました。ふたりのお百姓さんが助けようとして、やはりくっついてしまいました。こうして、七人がまぬけとガチョウのうしろを走ることになりました。

They came to a city. The king had a daughter who was so serious that no one could make her laugh. The king had said, "Anyone who makes her laugh can marry her." When the princess saw the seven people stuck together, running and falling over each other behind Simpleton, she began to laugh, and she laughed and laughed.

一行は、ある町にやって来ました。その町の王さまには、とてもまじめなお姫さまがいて、だれもお姫さまを笑わせることができませんでした。王さまは「姫を笑わせた者は、だれでも姫と結婚してよい」とおふれを出していました。お姫さまは、七人がくっつき合ったまま、まぬけのうしろを走ったり、たがいにつまずいて転んだりするのを見て、笑いだしました。そして、いつまでも笑いころげました。

The king did not want Simpleton for a son-in-law, so he gave him three very hard tasks. But each time, the little gray man helped him, because Simpleton had shared his food. At last the king had to keep his word. Simpleton married the princess, and later he became king himself.

王さまはまぬけを婿にしたくなかったので、とても難しい課題を三つ出しました。けれども、そのたびに小さな白髪のおじいさんが助けてくれました。まぬけが食べものをわけてくれたからです。とうとう王さまは、約束を守るしかありませんでした。まぬけはお姫さまと結婚し、のちには自分が王さまになりました。

📖 全訳をまとめて読む 読み終わってからの答え合わせに

ある男に、三人の息子がいました。いちばん下の息子は「まぬけ」と呼ばれていて、みんなからばかにされていました。

ある日、いちばん上の息子が、木を切りに森へ行きました。お母さんは、上等なケーキとぶどう酒を一本持たせてくれました。森で、息子は小さな白髪のおじいさんに出会いました。「どうか、ケーキをひと切れと、ぶどう酒をひと口わけておくれ。おなかがすいてたまらないんだ」

「あんたにやったら、わたしの分が減ってしまう。あっちへ行け!」上の息子が木を切りはじめると、おのがすべって腕にけがをし、家に帰らなければなりませんでした。次の日には二番目の息子が出かけました。二番目の息子も小さなおじいさんに同じことを言い、おのが足に当たってしまいました。

すると、まぬけが言いました。「お父さん、ぼくに木を切りに行かせてください」とうとう、お父さんは許してくれました。お母さんがまぬけに持たせたのは、水でこねて灰の中で焼いただけのケーキと、すっぱいビールが一本だけでした。

森で、小さな白髪のおじいさんが、まぬけに食べものをねだりました。「ぼくには灰で焼いたケーキとすっぱいビールしかないんです」と、まぬけは言いました。「でも、よかったら、一緒に食べましょう」まぬけが食べものを取り出すと、ケーキは上等な甘いケーキに、ビールはおいしいぶどう酒に変わっていました。ふたりは一緒に食べたり飲んだりしました。「おまえさんは心がやさしいね」と、小さなおじいさんは言いました。「あの古い木を切り倒してごらん。根っこのところで、いいものが見つかるよ」

まぬけが木を切り倒すと、純金の羽根をしたガチョウが見つかりました。まぬけはガチョウを連れて、その晩は宿屋に泊まりました。宿屋の主人には三人の娘がいて、三人とも金の羽根がほしくてたまりませんでした。

いちばん上の娘は、まぬけが出かけるのを待ちました。それからガチョウのつばさをつかみましたが、手がくっついて離れなくなってしまいました! 二番目の娘が姉にさわると、姉にくっついてしまいました。三番目の娘は、二番目の娘にくっついてしまいました。

朝になると、まぬけはガチョウをわきにかかえて宿屋を出ました。三人の娘たちは、まぬけのうしろを走ってついていくしかありませんでした。野原で、一行は牧師さんに出会いました。「なんとはしたない、娘さんたち! 若い男のあとを追いかけるなんて!」

牧師さんはいちばん下の娘の手をとって引き離そうとしましたが、牧師さんもくっついてしまいました。それから、教会の寺男が牧師さんのそでにさわって、くっつきました。ふたりのお百姓さんが助けようとして、やはりくっついてしまいました。こうして、七人がまぬけとガチョウのうしろを走ることになりました。

一行は、ある町にやって来ました。その町の王さまには、とてもまじめなお姫さまがいて、だれもお姫さまを笑わせることができませんでした。王さまは「姫を笑わせた者は、だれでも姫と結婚してよい」とおふれを出していました。お姫さまは、七人がくっつき合ったまま、まぬけのうしろを走ったり、たがいにつまずいて転んだりするのを見て、笑いだしました。そして、いつまでも笑いころげました。

王さまはまぬけを婿にしたくなかったので、とても難しい課題を三つ出しました。けれども、そのたびに小さな白髪のおじいさんが助けてくれました。まぬけが食べものをわけてくれたからです。とうとう王さまは、約束を守るしかありませんでした。まぬけはお姫さまと結婚し、のちには自分が王さまになりました。

日本語訳:多読ベスト

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このお話の教訓 Moral

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持っている物を分け合えば、よいことがやってくる。

理解度チェック Quick Quiz

読み終わったら、3問だけ。間違えても大丈夫。多読は「だいたいわかる」で十分です。

Q1. Why did the little gray man help Simpleton?

Q2. What happened when the girl touched the goose?

Q3. Why did the princess laugh?

この読み物の使い方 3ステップ

  1. 聞きながら読む 音声に合わせて光る文を目で追う(聞き読み)。わからない語は飛ばしてOK。
  2. 音声なしで読む ⏱計測ボタンで読む速さ(WPM)を測ってみる。
  3. 耳だけで聞く 🎧聞くだけモードで、文字を見ずに内容がわかるか試す。🔁1文リピートで音読・シャドーイングも。

聞き読みの効果とやり方/多読三原則

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