The Duration of Life(寿命)の挿絵

The Duration of Life

寿命

  • 📖 340 words
  • ⏱ 約4分
  • YL 0.5–0.9
  • 英検5〜4級目安
  • 📝 全訳つき

あらすじ神さまが世界をつくったとき、生きものたちは一人ずつ、自分の寿命を決めてもらいに来ました。ロバも犬もサルも「長すぎます」と言いますが、人間だけは……。

グリム童話集(1857年版)をもとに再話

キーワード(8語)本文の点線の語はタップで意味が出ます
  • donkeyロバ
  • growlうなる
  • monkeyサル
  • sourすっぱい
  • enjoy楽しむ
  • healthy健康な
  • loads荷物
  • sillyばかげた

🔊 音声は準備中です。もうしばらくお待ちください。

When God made the world, He wanted to give each animal a number of years to live.

神さまは世界をおつくりになったとき、生きもの一つ一つに、何年生きるかを決めてやろうとお考えになりました。

First the donkey came. "How long will I live?" "Thirty years," said God. "Is that good?" "Oh, that is too long!" said the donkey. "I carry heavy bags all day, and people hit me. Please make it shorter." So God took away eighteen years.

最初にやって来たのは、ロバでした。「わたしは何年生きるのでしょう?」「三十年じゃ」と、神さまはおっしゃいました。「それでよいかな?」「ああ、それは長すぎます!」と、ロバは言いました。「わたしは一日じゅう重い袋を運ばされて、そのうえ人間にたたかれるのです。どうか、もっと短くしてください」そこで神さまは、ロバの寿命を十八年減らしてやりました。

Then the dog came. "You can live thirty years," said God. "Oh, that is too long!" said the dog. "I run all day. My legs will get tired. When I lose my teeth, I can only sit in a corner and growl." So God took away twelve years.

次に、犬がやって来ました。「おまえは三十年生きられるぞ」と、神さまはおっしゃいました。「ああ、それは長すぎます!」と、犬は言いました。「わたしは一日じゅう走り回ります。そのうち、足がくたびれてしまうでしょう。歯がなくなったら、すみっこに座ってうなるくらいしかできません」そこで神さまは、犬の寿命を十二年減らしてやりました。

Then the monkey came. "Thirty years for you," said God. "You do not have to work. You can play all day." "Oh, that is too long!" said the monkey. "I must always make funny faces for people. They give me an apple, and it is sour. I make people laugh, but I am often sad inside." So God took away ten years.

次に、サルがやって来ました。「おまえには三十年じゃ」と、神さまはおっしゃいました。「おまえは働かなくてもよいし、一日じゅう遊んでいられるのだからな」「ああ、それは長すぎます!」と、サルは言いました。「わたしはいつも、人間におかしな顔をして見せなければなりません。りんごをもらっても、かじってみれば、すっぱいのです。人を笑わせてはいても、心の中ではよく悲しんでいるのです」そこで神さまは、サルの寿命を十年減らしてやりました。

Last, man came. He was happy and strong. "You can live thirty years," said God. "Thirty years? That is too short!" said the man. "I build my house. I plant my trees. Then, just when I can enjoy my life, I must die. Please give me more!"

最後に、人間がやって来ました。人間は楽しそうで、たくましい姿をしていました。「おまえは三十年生きられるぞ」と、神さまはおっしゃいました。「三十年ですって? 短すぎます!」と、人間は言いました。「家を建てて、木を植えて、さあこれから人生を楽しもうというときに、死ななければならないなんて。どうか、もっとください!」

"You can have the donkey's eighteen years," said God. "Not enough!" "You can have the dog's twelve years, too." "Still not enough!" "Then take the monkey's ten years. But that is all." The man went away, but he was not happy.

「では、ロバの十八年をやろう」と、神さまはおっしゃいました。「足りません!」「犬の十二年もやろう」「まだ足りません!」「それなら、サルの十年も持っていくがよい。だが、それでおしまいじゃ」人間は帰っていきましたが、満足してはいませんでした。

So now people live seventy years. The first thirty are their own years. They are healthy and happy, and they like their work. Those years go by fast.

こうして、人間は七十年生きることになったのです。はじめの三十年は、人間自身の年月です。体はじょうぶで、毎日が楽しく、仕事にも喜んで取り組みます。けれども、この年月はあっという間に過ぎてしまいます。

Then come the donkey's eighteen years. They must carry heavy loads for other people, and no one thanks them.

それから、ロバの十八年がやって来ます。ほかの人のために重い荷物をかつがされても、だれもありがとうとは言ってくれません。

Then come the dog's twelve years. They sit in the corner and growl, and they have no teeth.

それから、犬の十二年がやって来ます。すみっこに座ってうなってばかりいて、もう歯もありません。

Last come the monkey's ten years. They do silly things, and the children laugh at them.

最後に、サルの十年がやって来ます。ばかげたことをしては、子どもたちに笑われるのです。

📖 全訳をまとめて読む 読み終わってからの答え合わせに

神さまは世界をおつくりになったとき、生きもの一つ一つに、何年生きるかを決めてやろうとお考えになりました。

最初にやって来たのは、ロバでした。「わたしは何年生きるのでしょう?」「三十年じゃ」と、神さまはおっしゃいました。「それでよいかな?」「ああ、それは長すぎます!」と、ロバは言いました。「わたしは一日じゅう重い袋を運ばされて、そのうえ人間にたたかれるのです。どうか、もっと短くしてください」そこで神さまは、ロバの寿命を十八年減らしてやりました。

次に、犬がやって来ました。「おまえは三十年生きられるぞ」と、神さまはおっしゃいました。「ああ、それは長すぎます!」と、犬は言いました。「わたしは一日じゅう走り回ります。そのうち、足がくたびれてしまうでしょう。歯がなくなったら、すみっこに座ってうなるくらいしかできません」そこで神さまは、犬の寿命を十二年減らしてやりました。

次に、サルがやって来ました。「おまえには三十年じゃ」と、神さまはおっしゃいました。「おまえは働かなくてもよいし、一日じゅう遊んでいられるのだからな」「ああ、それは長すぎます!」と、サルは言いました。「わたしはいつも、人間におかしな顔をして見せなければなりません。りんごをもらっても、かじってみれば、すっぱいのです。人を笑わせてはいても、心の中ではよく悲しんでいるのです」そこで神さまは、サルの寿命を十年減らしてやりました。

最後に、人間がやって来ました。人間は楽しそうで、たくましい姿をしていました。「おまえは三十年生きられるぞ」と、神さまはおっしゃいました。「三十年ですって? 短すぎます!」と、人間は言いました。「家を建てて、木を植えて、さあこれから人生を楽しもうというときに、死ななければならないなんて。どうか、もっとください!」

「では、ロバの十八年をやろう」と、神さまはおっしゃいました。「足りません!」「犬の十二年もやろう」「まだ足りません!」「それなら、サルの十年も持っていくがよい。だが、それでおしまいじゃ」人間は帰っていきましたが、満足してはいませんでした。

こうして、人間は七十年生きることになったのです。はじめの三十年は、人間自身の年月です。体はじょうぶで、毎日が楽しく、仕事にも喜んで取り組みます。けれども、この年月はあっという間に過ぎてしまいます。

それから、ロバの十八年がやって来ます。ほかの人のために重い荷物をかつがされても、だれもありがとうとは言ってくれません。

それから、犬の十二年がやって来ます。すみっこに座ってうなってばかりいて、もう歯もありません。

最後に、サルの十年がやって来ます。ばかげたことをしては、子どもたちに笑われるのです。

日本語訳:多読ベスト

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理解度チェック Quick Quiz

読み終わったら、3問だけ。間違えても大丈夫。多読は「だいたいわかる」で十分です。

Q1. How many years did God first give each animal?

Q2. Why did the man want more years?

Q3. Whose years come last in a person's life?

この読み物の使い方 3ステップ

  1. 聞きながら読む 音声に合わせて光る文を目で追う(聞き読み)。わからない語は飛ばしてOK。
  2. 音声なしで読む ⏱計測ボタンで読む速さ(WPM)を測ってみる。
  3. 耳だけで聞く 🎧聞くだけモードで、文字を見ずに内容がわかるか試す。🔁1文リピートで音読・シャドーイングも。

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