The Bremen Town Musicians(ブレーメンの音楽隊)の挿絵

The Bremen Town Musicians

ブレーメンの音楽隊

  • 📖 708 words
  • ⏱ 約6分
  • 🔊 3:55
  • YL 1.5–2.4
  • 英検準2級目安
  • 📝 全訳つき

あらすじ年をとって役に立たないと言われたロバ、犬、ネコ、オンドリ。四ひきはブレーメンの町の音楽隊になろうと旅に出ます。

グリム童話(1819年)をもとに再話

キーワード(9語)本文の点線の語はタップで意味が出ます
  • get rid of追いはらう
  • musician音楽家
  • luteリュート(弦楽器)
  • mistress女主人
  • roosterオンドリ
  • robbers強盗
  • brayed(ロバが)鳴いた
  • coals炭火
  • judge裁判官
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A man had a donkey that had worked hard for him for many years. But now the donkey was old and weak, and the man wanted to get rid of him. The donkey understood and ran away. "I'll go to Bremen," he thought. "There I can become a town musician."

ある男が、長年一生けんめい働いてくれたロバを飼っていました。けれども今では、ロバも年をとって弱ってしまったので、男はロバを手放そうと考えました。ロバはそれに気づいて、逃げだしました。「ブレーメンへ行こう」と、ロバは思いました。「あそこなら、町の音楽隊に入れるぞ」

On the road he found an old dog lying by the road, breathing hard. "Why are you so tired?" asked the donkey. "I'm old and can't hunt anymore, so my master doesn't want me. I ran away, but how will I live now?"

道を行くと、年とった犬が道ばたに横たわって、ハアハアと苦しそうに息をしていました。「どうしてそんなに疲れているんだい?」と、ロバはたずねました。「年をとって、もう狩りができなくなったから、ご主人がおれをいらないって言うんだ。逃げてきたけど、これからどうやって生きていけばいいんだろう?」

"Come with me to Bremen," said the donkey. "I'll play the lute, and you can play the drums." The dog was happy to go.

「一緒にブレーメンへ行こうよ」と、ロバは言いました。「ぼくはリュートをひくから、きみは太鼓をたたけばいい」犬は喜んでついていくことにしました。

Soon they met a cat with a face as sad as three rainy days. "I'm getting old," said the cat. "My teeth aren't sharp, and I'd rather sit by the fire than catch mice. So my mistress wants to get rid of me."

まもなく、雨降りが三日も続いたような、しょんぼりした顔のネコに出会いました。「わたしは年をとってきたの」と、ネコは言いました。「歯も鋭くなくなったし、ネズミをとるより、暖炉のそばに座っているほうがいいの。だから、おかみさんがわたしを追い出そうとしているのよ」

"Come with us to Bremen," said the donkey. "You're good at night music. You can be a town musician." The cat liked the idea and went with them.

「一緒にブレーメンへ行こうよ」と、ロバは言いました。「きみは夜の音楽が得意じゃないか。町の音楽隊に入れるよ」ネコはその考えが気に入って、一緒に行くことにしました。

Then they passed a farm. A rooster was sitting on the gate, crowing as loudly as he could. "Tomorrow guests are coming," he said, "and the cook is going to put me in the soup. So I'm crowing as loudly as I can while I still can."

それから一行は、ある農家の前を通りかかりました。おんどりが門の上にとまって、ありったけの声で鳴いていました。「あしたお客さんが来るんだ」と、おんどりは言いました。「それで、コックがおれをスープにするつもりなんだよ。だから、鳴けるうちに思いきり鳴いておこうと思ってね」

"Come with us," said the donkey. "You have a fine voice. When we make music together, it will be wonderful." So the four of them went on together.

「一緒においでよ」と、ロバは言いました。「きみはいい声をしている。みんなで一緒に演奏したら、すばらしいものになるよ」こうして四ひきは、一緒に旅を続けました。

But Bremen was far away. In the evening they came to a forest and decided to spend the night there. The rooster flew to the top of a tree and saw a light in the distance. "There's a house over there!"

けれども、ブレーメンまではまだ遠い道のりでした。夕方になって森にたどり着いたので、四ひきはそこで夜を過ごすことにしました。おんどりは木のてっぺんに飛び上がり、遠くに明かりが見えるのに気づきました。「あっちに家があるぞ!」

They walked toward the light until they came to a house. The donkey, the tallest, looked in the window. "What do you see?" asked the rooster. "A table full of good food and drink, and robbers sitting around it, eating and laughing." "That would be nice for us!" said the rooster.

四ひきはその明かりをめざして歩いていき、一軒の家にたどり着きました。いちばん背の高いロバが、窓から中をのぞきました。「何が見える?」と、おんどりがたずねました。「テーブルにはごちそうと飲みものがいっぱい。そのまわりにどろぼうたちが座って、食べたり笑ったりしているよ」「ぼくたちにもあれがあったらなあ!」と、おんどりは言いました。

The animals thought of a plan. The donkey put his front feet on the window. The dog jumped on the donkey's back, the cat climbed on the dog, and the rooster flew up and sat on the cat's head. Then they began their music all together. The donkey brayed, the dog barked, the cat meowed and the rooster crowed. Then they crashed through the window into the room.

動物たちは作戦を考えました。ロバが前足を窓にかけました。犬がロバの背中に飛び乗り、ネコが犬の上によじ登り、おんどりが飛び上がってネコの頭の上にとまりました。それから、みんないっせいに演奏を始めました。ロバはヒーホーといななき、犬はワンワンとほえ、ネコはニャーニャーと鳴き、おんどりはコケコッコーと鳴きました。それから、窓を突き破って部屋の中へなだれこみました。

The robbers jumped up with a scream. They thought a monster had come, and they ran into the forest in great fear. The four friends sat down at the table and ate as if they had not eaten for weeks. Then they put out the light and went to sleep. The donkey lay down in the yard, the dog behind the door, the cat by the warm fire and the rooster up on the roof.

どろぼうたちは悲鳴をあげて飛び上がりました。怪物がやって来たと思い、すっかりおびえて森の中へ逃げていきました。四ひきの仲間たちはテーブルにつき、何週間も食べていなかったかのように食べました。それから明かりを消して、寝ることにしました。ロバは中庭に、犬は戸のうしろに、ネコはあたたかい暖炉のそばに、おんどりは屋根の上に、それぞれ寝床をとりました。

After midnight, the robber chief sent one of his men back to check the house. Everything was quiet. The robber went into the dark kitchen and saw the cat's shining eyes. He thought they were burning coals and held a match to them.

真夜中すぎ、どろぼうの親分は手下をひとり、家のようすを見に戻らせました。あたりはしんと静まりかえっていました。どろぼうは暗い台所に入っていき、ネコのぎらぎら光る目を見つけました。どろぼうはそれを燃えている炭だと思いこみ、マッチを近づけました。

The cat jumped at his face, spitting and scratching. The robber ran for the back door, and the dog jumped up and bit his leg. In the yard, the donkey gave him a hard kick. And the rooster, woken by the noise, cried from the roof, "Cock-a-doodle-doo!"

ネコはフーッとうなり、ひっかきながら、どろぼうの顔に飛びかかりました。どろぼうが裏口に走っていくと、犬が跳び起きて足にかみつきました。中庭では、ロバが思いきりけとばしました。そして、さわぎで目をさましたおんどりが、屋根の上からさけびました。「コケコッコー!」

The robber ran back to his chief as fast as he could. "In the house there's a terrible witch!" he cried. "She scratched my face with her long nails. By the door there's a man with a knife who cut my leg. In the yard there's a black monster who hit me with a big stick. And on the roof sits a judge who shouted, 'Bring that bad man to me!' So I ran away."

どろぼうは全速力で、親分のところへ走って戻りました。「あの家には、おそろしい魔女がいます!」と、どろぼうはさけびました。「長いつめで、おれの顔をひっかいたんです。戸口にはナイフを持った男がいて、おれの足を切りつけました。中庭には黒い怪物がいて、大きなこん棒でおれをなぐりました。そして屋根の上には裁判官がいて、『その悪者をここへ連れてこい!』とどなったんです。だから、おれは逃げてきたんですよ」

After that, the robbers never dared to go back to the house. And the four musicians liked it so much that they never wanted to leave. They never got to Bremen at all, but they lived there happily together for the rest of their days.

それからというもの、どろぼうたちは二度とその家に戻ろうとはしませんでした。そして四ひきの音楽隊は、その家がすっかり気に入ってしまい、出ていく気にはまったくなりませんでした。けっきょくブレーメンには一度も行きませんでしたが、四ひきはその家で、いつまでも一緒に幸せに暮らしました。

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ある男が、長年一生けんめい働いてくれたロバを飼っていました。けれども今では、ロバも年をとって弱ってしまったので、男はロバを手放そうと考えました。ロバはそれに気づいて、逃げだしました。「ブレーメンへ行こう」と、ロバは思いました。「あそこなら、町の音楽隊に入れるぞ」

道を行くと、年とった犬が道ばたに横たわって、ハアハアと苦しそうに息をしていました。「どうしてそんなに疲れているんだい?」と、ロバはたずねました。「年をとって、もう狩りができなくなったから、ご主人がおれをいらないって言うんだ。逃げてきたけど、これからどうやって生きていけばいいんだろう?」

「一緒にブレーメンへ行こうよ」と、ロバは言いました。「ぼくはリュートをひくから、きみは太鼓をたたけばいい」犬は喜んでついていくことにしました。

まもなく、雨降りが三日も続いたような、しょんぼりした顔のネコに出会いました。「わたしは年をとってきたの」と、ネコは言いました。「歯も鋭くなくなったし、ネズミをとるより、暖炉のそばに座っているほうがいいの。だから、おかみさんがわたしを追い出そうとしているのよ」

「一緒にブレーメンへ行こうよ」と、ロバは言いました。「きみは夜の音楽が得意じゃないか。町の音楽隊に入れるよ」ネコはその考えが気に入って、一緒に行くことにしました。

それから一行は、ある農家の前を通りかかりました。おんどりが門の上にとまって、ありったけの声で鳴いていました。「あしたお客さんが来るんだ」と、おんどりは言いました。「それで、コックがおれをスープにするつもりなんだよ。だから、鳴けるうちに思いきり鳴いておこうと思ってね」

「一緒においでよ」と、ロバは言いました。「きみはいい声をしている。みんなで一緒に演奏したら、すばらしいものになるよ」こうして四ひきは、一緒に旅を続けました。

けれども、ブレーメンまではまだ遠い道のりでした。夕方になって森にたどり着いたので、四ひきはそこで夜を過ごすことにしました。おんどりは木のてっぺんに飛び上がり、遠くに明かりが見えるのに気づきました。「あっちに家があるぞ!」

四ひきはその明かりをめざして歩いていき、一軒の家にたどり着きました。いちばん背の高いロバが、窓から中をのぞきました。「何が見える?」と、おんどりがたずねました。「テーブルにはごちそうと飲みものがいっぱい。そのまわりにどろぼうたちが座って、食べたり笑ったりしているよ」「ぼくたちにもあれがあったらなあ!」と、おんどりは言いました。

動物たちは作戦を考えました。ロバが前足を窓にかけました。犬がロバの背中に飛び乗り、ネコが犬の上によじ登り、おんどりが飛び上がってネコの頭の上にとまりました。それから、みんないっせいに演奏を始めました。ロバはヒーホーといななき、犬はワンワンとほえ、ネコはニャーニャーと鳴き、おんどりはコケコッコーと鳴きました。それから、窓を突き破って部屋の中へなだれこみました。

どろぼうたちは悲鳴をあげて飛び上がりました。怪物がやって来たと思い、すっかりおびえて森の中へ逃げていきました。四ひきの仲間たちはテーブルにつき、何週間も食べていなかったかのように食べました。それから明かりを消して、寝ることにしました。ロバは中庭に、犬は戸のうしろに、ネコはあたたかい暖炉のそばに、おんどりは屋根の上に、それぞれ寝床をとりました。

真夜中すぎ、どろぼうの親分は手下をひとり、家のようすを見に戻らせました。あたりはしんと静まりかえっていました。どろぼうは暗い台所に入っていき、ネコのぎらぎら光る目を見つけました。どろぼうはそれを燃えている炭だと思いこみ、マッチを近づけました。

ネコはフーッとうなり、ひっかきながら、どろぼうの顔に飛びかかりました。どろぼうが裏口に走っていくと、犬が跳び起きて足にかみつきました。中庭では、ロバが思いきりけとばしました。そして、さわぎで目をさましたおんどりが、屋根の上からさけびました。「コケコッコー!」

どろぼうは全速力で、親分のところへ走って戻りました。「あの家には、おそろしい魔女がいます!」と、どろぼうはさけびました。「長いつめで、おれの顔をひっかいたんです。戸口にはナイフを持った男がいて、おれの足を切りつけました。中庭には黒い怪物がいて、大きなこん棒でおれをなぐりました。そして屋根の上には裁判官がいて、『その悪者をここへ連れてこい!』とどなったんです。だから、おれは逃げてきたんですよ」

それからというもの、どろぼうたちは二度とその家に戻ろうとはしませんでした。そして四ひきの音楽隊は、その家がすっかり気に入ってしまい、出ていく気にはまったくなりませんでした。けっきょくブレーメンには一度も行きませんでしたが、四ひきはその家で、いつまでも一緒に幸せに暮らしました。

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理解度チェック Quick Quiz

読み終わったら、3問だけ。間違えても大丈夫。多読は「だいたいわかる」で十分です。

Q1. Why did the rooster crow so loudly?

Q2. How did the animals scare the robbers away?

Q3. What did the robber think the cat was?

この読み物の使い方 3ステップ

  1. 聞きながら読む 音声に合わせて光る文を目で追う(聞き読み)。わからない語は飛ばしてOK。
  2. 音声なしで読む ⏱計測ボタンで読む速さ(WPM)を測ってみる。
  3. 耳だけで聞く 🎧聞くだけモードで、文字を見ずに内容がわかるか試す。🔁1文リピートで音読・シャドーイングも。

聞き読みの効果とやり方/多読三原則

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