William Shakespeare: The Man Who Gave Us Words(シェイクスピア 言葉を贈った劇作家)の挿絵
Level 3 Pre-Intermediate偉人伝

William Shakespeare: The Man Who Gave Us Words

シェイクスピア 言葉を贈った劇作家

  • 📖 643 words
  • ⏱ 約6分
  • 🔊 4:12
  • YL 1.5–2.4
  • 英検準2級目安
  • 📝 全訳つき

あらすじ400年以上前に書かれた劇が、今も世界中で上演されています。いなか町の手袋職人の息子は、どうやって英語でいちばん有名な作家になったのでしょう。

多読ベストのオリジナル伝記(史実をもとに)

キーワード(9語)本文の点線の語はタップで意味が出ます
  • baptized洗礼を受けた
  • grammar schoolグラマースクール(ラテン語などを学ぶ学校)
  • twins双子
  • upstart成り上がり者
  • galleries(劇場の)桟敷席
  • tragedies悲劇
  • sonnetsソネット(14行の詩)
  • grief深い悲しみ
  • First Folioファースト・フォリオ(最初の作品集)
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Every year, millions of people around the world watch plays that were written more than four hundred years ago. Students read them at school, and actors dream of performing them. Even people who have never seen one use words and phrases from them every day. Almost all of these plays were written by one man, William Shakespeare, although he worked with other writers on a few of them.

毎年、世界中で何百万人もの人が、400年以上も前に書かれた劇を見ています。学生は学校でそれを読み、役者はそれを演じることを夢見ます。一度も見たことがない人でさえ、そこから生まれた言葉や言い回しを、毎日のように使っています。これらの劇のほとんどすべてを書いたのは、ウィリアム・シェイクスピアという一人の人物です。もっとも、いくつかの劇は、ほかの作家と一緒に書いたものです。

Shakespeare was born in 1564 in Stratford-upon-Avon, a market town in England. We do not know his exact birthday, but he was baptized on April 26, so he was probably born a few days before. His father made gloves and became an important man in the town. William probably went to the local grammar school, where boys studied Latin and read old Roman writers for many hours a day.

シェイクスピアは1564年、イングランドの市場町、ストラトフォード・アポン・エイボンで生まれました。正確な誕生日はわかっていません。けれども、4月26日に洗礼を受けているので、おそらくその数日前に生まれたのでしょう。お父さんは手袋職人で、町の有力者になりました。ウィリアムはおそらく、地元のグラマースクールに通ったと考えられています。そこでは少年たちが、1日に何時間もラテン語を学び、古代ローマの作家の作品を読んでいました。

At eighteen, William married Anne Hathaway, who was about eight years older than him. They had a daughter, Susanna, and then twins, a boy named Hamnet and a girl named Judith. After the twins were born in 1585, Shakespeare disappeared from the records for about seven years. Nobody knows exactly what he did. Historians call this time his lost years.

18歳のとき、ウィリアムはアン・ハサウェイと結婚しました。アンは8歳ほど年上でした。二人のあいだには、まず娘のスザンナが、続いて双子が生まれました。男の子のハムネットと、女の子のジュディスです。1585年に双子が生まれたあと、シェイクスピアの名前は、7年ほど記録から消えてしまいました。そのあいだ何をしていたのか、正確なことは誰も知りません。歴史家たちは、この時期を「失われた年月」と呼んでいます。

By 1592, he was in London, working as an actor and a writer. Another writer even attacked him in print, calling him an "upstart crow." He meant that Shakespeare was just an actor who dared to think he could write plays as well as writers who had gone to university.

1592年には、シェイクスピアはロンドンで、役者として、そして劇作家として働いていました。ある作家などは、シェイクスピアを「成り上がりのカラス」と呼んで、印刷物の中でこきおろしたほどです。ただの役者のくせに、大学を出た作家たちと同じくらい劇が書けると思い上がっている、という意味でした。

London theaters were exciting places. Thousands of people, both rich and poor, came to watch plays. Shakespeare became a member of a successful group of actors. In 1599, the group built a new theater by the River Thames called the Globe. It was round and open to the sky. Poor people paid one penny to stand in front of the stage, and richer people sat in the galleries.

ロンドンの劇場は、熱気にあふれた場所でした。お金持ちも貧しい人も、何千人もの人が劇を見にやって来ました。シェイクスピアは、人気のある役者の一座に加わりました。1599年、一座はテムズ川のほとりに、「グローブ座」という新しい劇場を建てました。円い形をした劇場で、屋根がなく、空に向かって開いていました。貧しい人たちは1ペニーを払い、舞台の前で立ったまま見物しました。もっとお金のある人たちは、まわりの桟敷席に座りました。

Shakespeare wrote about thirty-seven plays. Some were comedies, like A Midsummer Night's Dream, full of fairies, love and confusion. Some were histories about English kings. And some were tragedies, like Romeo and Juliet, Hamlet, Macbeth and King Lear. In Hamlet, a young prince asks one of the most famous questions in literature: "To be, or not to be." Shakespeare also wrote 154 sonnets, short poems about love, beauty and time.

シェイクスピアが書いた劇は、およそ37編です。『夏の夜の夢』のような喜劇もあります。妖精と恋と大騒動でいっぱいの劇です。イングランドの王たちを描いた歴史劇もあります。そして、『ロミオとジュリエット』『ハムレット』『マクベス』『リア王』などの悲劇があります。『ハムレット』では、若い王子が、文学史上もっとも有名な問いの一つを口にします。「生きるべきか、死ぬべきか」。シェイクスピアは、154編のソネットも書きました。愛や美しさ、移りゆく時をうたった短い詩です。

His life had sadness, too. In 1596, his son Hamnet died at the age of eleven. A few years later, Shakespeare wrote Hamlet, a play about grief and a son who has lost his father. Some people think that the two events are connected, but we cannot know for sure.

シェイクスピアの人生には、悲しみもありました。1596年、息子のハムネットが11歳で亡くなったのです。その数年後、シェイクスピアは『ハムレット』を書きました。父を失った息子と、その深い悲しみを描いた劇です。二つの出来事はつながっている、と考える人もいます。けれども、確かなことはわかりません。

Shakespeare's language was rich and powerful. He used about twenty thousand different words in his works. Many English words and phrases are first found in his writing, as far as we know, such as "lonely," "eyeball" and "wild-goose chase." He did not invent all of them, but his plays helped to make them part of everyday English.

シェイクスピアの言葉は、豊かで力強いものでした。作品の中で使った単語は、およそ2万種類にのぼります。わかっているかぎり、多くの英語の単語や言い回しが、シェイクスピアの作品で初めて使われています。たとえば lonely(寂しい)、eyeball(眼球)、wild-goose chase(無駄骨折り)などです。そのすべてをシェイクスピアが作ったわけではありません。けれども、シェイクスピアの劇のおかげで、こうした言葉がふだんの英語に根づいていったのです。

In 1613, a cannon fired during a play set the Globe's roof on fire, and the theater burned down. Luckily, no one was badly hurt. Around this time, Shakespeare returned to Stratford. He died there in 1616, at the age of fifty-two. Seven years later, two of his actor friends collected thirty-six of his plays into one big book, now called the First Folio. About half of these plays had never been printed before. Without this book, we might have lost Macbeth and many others forever.

1613年、上演中に撃った大砲の火がグローブ座の屋根に燃え移り、劇場は焼け落ちてしまいました。幸い、大けがをした人はいませんでした。このころ、シェイクスピアはストラトフォードに帰りました。そして1616年、その地で亡くなりました。52歳でした。その7年後、役者仲間の二人が、シェイクスピアの劇36編を一冊の大きな本にまとめました。今では「ファースト・フォリオ」と呼ばれている本です。そのうち約半分の劇は、それまで一度も印刷されたことがありませんでした。この本がなかったら、『マクベス』をはじめ多くの作品は、永遠に失われていたかもしれません。

In the First Folio, the writer Ben Jonson wrote that Shakespeare "was not of an age, but for all time." He was right. Shakespeare's plays have been translated into almost every language, including Japanese, and they are still performed everywhere. His stories about love, jealousy, power and grief are still alive, because people have not changed very much. When we read Shakespeare, we meet ourselves.

ファースト・フォリオに、作家のベン・ジョンソンはこう書いています。シェイクスピアは「一つの時代のものではなく、あらゆる時代のものである」。その言葉どおりでした。シェイクスピアの劇は、日本語をはじめ、ほとんどすべての言葉に訳され、今も世界中で上演されています。愛、嫉妬、権力、悲しみ。シェイクスピアの物語が今も生きているのは、人間がそれほど変わっていないからです。シェイクスピアを読むとき、私たちは自分自身に出会うのです。

📖 全訳をまとめて読む 読み終わってからの答え合わせに

毎年、世界中で何百万人もの人が、400年以上も前に書かれた劇を見ています。学生は学校でそれを読み、役者はそれを演じることを夢見ます。一度も見たことがない人でさえ、そこから生まれた言葉や言い回しを、毎日のように使っています。これらの劇のほとんどすべてを書いたのは、ウィリアム・シェイクスピアという一人の人物です。もっとも、いくつかの劇は、ほかの作家と一緒に書いたものです。

シェイクスピアは1564年、イングランドの市場町、ストラトフォード・アポン・エイボンで生まれました。正確な誕生日はわかっていません。けれども、4月26日に洗礼を受けているので、おそらくその数日前に生まれたのでしょう。お父さんは手袋職人で、町の有力者になりました。ウィリアムはおそらく、地元のグラマースクールに通ったと考えられています。そこでは少年たちが、1日に何時間もラテン語を学び、古代ローマの作家の作品を読んでいました。

18歳のとき、ウィリアムはアン・ハサウェイと結婚しました。アンは8歳ほど年上でした。二人のあいだには、まず娘のスザンナが、続いて双子が生まれました。男の子のハムネットと、女の子のジュディスです。1585年に双子が生まれたあと、シェイクスピアの名前は、7年ほど記録から消えてしまいました。そのあいだ何をしていたのか、正確なことは誰も知りません。歴史家たちは、この時期を「失われた年月」と呼んでいます。

1592年には、シェイクスピアはロンドンで、役者として、そして劇作家として働いていました。ある作家などは、シェイクスピアを「成り上がりのカラス」と呼んで、印刷物の中でこきおろしたほどです。ただの役者のくせに、大学を出た作家たちと同じくらい劇が書けると思い上がっている、という意味でした。

ロンドンの劇場は、熱気にあふれた場所でした。お金持ちも貧しい人も、何千人もの人が劇を見にやって来ました。シェイクスピアは、人気のある役者の一座に加わりました。1599年、一座はテムズ川のほとりに、「グローブ座」という新しい劇場を建てました。円い形をした劇場で、屋根がなく、空に向かって開いていました。貧しい人たちは1ペニーを払い、舞台の前で立ったまま見物しました。もっとお金のある人たちは、まわりの桟敷席に座りました。

シェイクスピアが書いた劇は、およそ37編です。『夏の夜の夢』のような喜劇もあります。妖精と恋と大騒動でいっぱいの劇です。イングランドの王たちを描いた歴史劇もあります。そして、『ロミオとジュリエット』『ハムレット』『マクベス』『リア王』などの悲劇があります。『ハムレット』では、若い王子が、文学史上もっとも有名な問いの一つを口にします。「生きるべきか、死ぬべきか」。シェイクスピアは、154編のソネットも書きました。愛や美しさ、移りゆく時をうたった短い詩です。

シェイクスピアの人生には、悲しみもありました。1596年、息子のハムネットが11歳で亡くなったのです。その数年後、シェイクスピアは『ハムレット』を書きました。父を失った息子と、その深い悲しみを描いた劇です。二つの出来事はつながっている、と考える人もいます。けれども、確かなことはわかりません。

シェイクスピアの言葉は、豊かで力強いものでした。作品の中で使った単語は、およそ2万種類にのぼります。わかっているかぎり、多くの英語の単語や言い回しが、シェイクスピアの作品で初めて使われています。たとえば lonely(寂しい)、eyeball(眼球)、wild-goose chase(無駄骨折り)などです。そのすべてをシェイクスピアが作ったわけではありません。けれども、シェイクスピアの劇のおかげで、こうした言葉がふだんの英語に根づいていったのです。

1613年、上演中に撃った大砲の火がグローブ座の屋根に燃え移り、劇場は焼け落ちてしまいました。幸い、大けがをした人はいませんでした。このころ、シェイクスピアはストラトフォードに帰りました。そして1616年、その地で亡くなりました。52歳でした。その7年後、役者仲間の二人が、シェイクスピアの劇36編を一冊の大きな本にまとめました。今では「ファースト・フォリオ」と呼ばれている本です。そのうち約半分の劇は、それまで一度も印刷されたことがありませんでした。この本がなかったら、『マクベス』をはじめ多くの作品は、永遠に失われていたかもしれません。

ファースト・フォリオに、作家のベン・ジョンソンはこう書いています。シェイクスピアは「一つの時代のものではなく、あらゆる時代のものである」。その言葉どおりでした。シェイクスピアの劇は、日本語をはじめ、ほとんどすべての言葉に訳され、今も世界中で上演されています。愛、嫉妬、権力、悲しみ。シェイクスピアの物語が今も生きているのは、人間がそれほど変わっていないからです。シェイクスピアを読むとき、私たちは自分自身に出会うのです。

日本語訳:多読ベスト

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このお話の教訓 Moral

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Great stories about the human heart never grow old.

人の心をえがいたすぐれた物語は、決して古びない。

理解度チェック Quick Quiz

読み終わったら、3問だけ。間違えても大丈夫。多読は「だいたいわかる」で十分です。

Q1. What do historians call the years when nobody knows what Shakespeare did?

Q2. What was the Globe?

Q3. Why is the First Folio important?

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🎥 映像・Shakespeare Birthplace TrustWilliam Shakespeare - The Life, Work & Timesシェイクスピア生家財団(Shakespeare Birthplace Trust)公式。生涯と作品の紹介、約4分半

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  1. 聞きながら読む 音声に合わせて光る文を目で追う(聞き読み)。わからない語は飛ばしてOK。
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