The Dog, the Rooster, and the Fox(イヌとオンドリとキツネ)の挿絵
Level 3 Pre-Intermediateイソップ物語

The Dog, the Rooster, and the Fox

イヌとオンドリとキツネ

  • 📖 584 words
  • ⏱ 約5分
  • 🔊 3:28
  • YL 1.5–2.4
  • 英検準2級目安
  • 📝 全訳つき

あらすじ旅に出たイヌとオンドリは、森の大きな木で一晩をすごします。朝、オンドリの鳴き声を聞きつけて、腹ぺこのキツネがやってきました。

イソップ寓話(タウンゼンド英訳 1867年)をもとに再話

キーワード(8語)本文の点線の語はタップで意味が出ます
  • wagged(しっぽを)振った
  • hollow中が空洞の
  • crawledはって入った
  • crowed(オンドリが)鳴いた
  • with all his might力いっぱい
  • porter門番
  • growlingうなりながら
  • den巣穴
音声に合わせて文が光ります0:00 / 3:28

Google Cloud TTS(Chirp 3 HD・アメリカ英語・Kore)

A dog and a rooster lived on the same farm, and they had been best friends for years. One day they decided to leave the farm and see the world. "There must be more to life than this old yard," said the rooster. "Let us travel together and have adventures." The dog wagged his tail. "Wherever you go," he said, "I will go too."

イヌとオンドリが同じ農場に住んでいて、何年も前からの親友どうしでした。ある日、ふたりは農場を出て、世界を見に行くことにしました。「世の中には、こんな古い庭よりおもしろいことが、もっとあるはずだよ」と、オンドリが言いました。「一緒に旅をして、冒険をしようよ」イヌはしっぽを振りました。「きみの行くところなら」と、イヌは言いました。「どこへでもついていくよ」

They walked all day, through fields and villages and along quiet country roads. When night came, they found themselves in a thick, dark forest. "We will have to sleep here," said the dog. He found a big old tree with a hollow trunk. There was a hole at the bottom which was just large enough for a dog, so he crawled inside and curled up.

ふたりは一日じゅう歩きました。畑をぬけ、村をぬけ、静かないなか道を進みました。夜になると、ふたりはうっそうとした暗い森の中にいました。「ここで寝るしかないね」と、イヌが言いました。イヌは、幹が空洞になった大きな古い木を見つけました。根もとに、イヌ一匹がちょうど入れるくらいの穴があったので、中にもぐりこんで丸くなりました。

The rooster flew up and sat on a branch high above him. "Good night, my friend," they said to each other, and soon they were both asleep.

オンドリは飛び上がって、イヌのずっと上の高い枝にとまりました。「おやすみ、友よ」とふたりは言い合い、まもなくぐっすり眠りました。

When the first light of morning appeared in the sky, the rooster woke up, as roosters always do. He stretched his wings, lifted his head, and crowed with all his might. "Cock-a-doodle-doo! Cock-a-doodle-doo!" The sound rang through the forest.

空が白みはじめると、オンドリはいつものように目を覚ましました。オンドリというものは、いつもそうなのです。翼をのばし、頭を上げて、力いっぱい鳴きました。「コケコッコー! コケコッコー!」その声は森じゅうに響きわたりました。

Not far away, a fox heard it. His ears stood up. "A rooster," he thought, and his mouth began to water. "A fat, tasty rooster, all alone in the forest. What a wonderful breakfast that would be!"

少し離れたところで、一匹のキツネがその声を聞きました。キツネの耳がぴんと立ちました。「オンドリだ」と、キツネは思い、口につばがわいてきました。「太っておいしそうなオンドリが、森の中にひとりきりでいる。なんてすばらしい朝ごはんだろう!」

He followed the sound until he came to the tree. He looked up and saw the rooster sitting on the branch, much too high to reach. "I will have to use my brain," the fox thought, and he put on his friendliest smile.

キツネは声をたどっていき、その木のところまでやってきました。見上げると、オンドリが枝にとまっていますが、とても届かない高さです。「頭を使うしかないな」と、キツネは考え、とびきり人なつっこい笑みを浮かべました。

"Good morning!" he called up. "What a beautiful voice you have! I have never heard such lovely singing in all my life, so I simply had to come and meet the singer. Please come down so that we can shake hands. I would like to be your friend."

「おはようございます!」と、キツネは上に向かって呼びかけました。「なんて美しい声をお持ちなんでしょう! 生まれてこのかた、こんなにすてきな歌声は聞いたことがありません。それで、どうしても歌い手にお会いしたくてやってきたんです。どうか下りてきて、握手をしてください。お友だちになりたいのです」

The rooster looked down at the fox's sharp teeth and hungry eyes. He was not a fool. But he was polite, and he had an idea.

オンドリは、キツネの鋭い歯と、飢えた目つきを見下ろしました。オンドリはばかではありません。けれども礼儀正しく、しかもひとつ考えがありました。

"Thank you, sir," he said. "You are very kind, and I would love to meet you. But I cannot open the door myself. My porter is sleeping at the bottom of this tree. Would you be so good as to go around and wake him up? Then he will open the door and let you in."

「ありがとうございます」と、オンドリは言いました。「ご親切に。ぜひお会いしたいものです。でも、わたしは自分で戸を開けられないのですよ。門番が、この木の根もとで眠っているんです。すみませんが、ぐるっとまわって、門番を起こしてもらえませんか? そうすれば門番が戸を開けて、中に入れてくれますから」

"Of course!" said the fox, who was delighted. "What a fine gentleman you are, to have your own porter!" He hurried around the tree, found the hole at the bottom and put his head inside. "Excuse me," he said. "Wake up! Your master wants you to open the door."

「もちろんですとも!」と、キツネは大喜びで言いました。「門番までお持ちとは、なんとりっぱな紳士でしょう!」キツネは急いで木のまわりをまわり、根もとの穴を見つけて、中に頭をつっこみました。「失礼」と、キツネは言いました。「起きてください! ご主人が戸を開けてほしいそうですよ」

The porter woke up and opened his eyes. Then he opened his big mouth and gave a great, deep bark.

門番は目を覚まし、ぱっちりと目を開けました。それから大きな口を開けて、ワン!と太い声でほえました。

The fox jumped back in shock. Out of the hole came the dog, growling and showing his teeth. The fox turned and ran for his life, and the dog chased him through the trees until he was far, far away. The fox did not stop running until he reached his own den, and he did not come back to that part of the forest for a very long time.

キツネはびっくりして跳びのきました。穴の中から、うなり声をあげて歯をむき出したイヌが出てきたのです。キツネはくるりと向きを変えて、命からがら逃げだしました。イヌは木々のあいだを追いかけ、キツネをはるか遠くまで追い払いました。キツネは自分の巣穴に着くまで走りつづけ、それからとても長いあいだ、森のそのあたりには近づきませんでした。

When the dog returned, the rooster flew down from his branch. "Thank you, porter," he said with a laugh. "You opened the door beautifully." The dog laughed too. Then the two friends went on their way, ready for their next adventure.

イヌが戻ってくると、オンドリが枝から舞い下りてきました。「ありがとう、門番くん」と、オンドリは笑いながら言いました。「みごとに戸を開けてくれたね」イヌも笑いました。それからふたりの友だちは、次の冒険を楽しみに、また旅を続けました。

📖 全訳をまとめて読む 読み終わってからの答え合わせに

イヌとオンドリが同じ農場に住んでいて、何年も前からの親友どうしでした。ある日、ふたりは農場を出て、世界を見に行くことにしました。「世の中には、こんな古い庭よりおもしろいことが、もっとあるはずだよ」と、オンドリが言いました。「一緒に旅をして、冒険をしようよ」イヌはしっぽを振りました。「きみの行くところなら」と、イヌは言いました。「どこへでもついていくよ」

ふたりは一日じゅう歩きました。畑をぬけ、村をぬけ、静かないなか道を進みました。夜になると、ふたりはうっそうとした暗い森の中にいました。「ここで寝るしかないね」と、イヌが言いました。イヌは、幹が空洞になった大きな古い木を見つけました。根もとに、イヌ一匹がちょうど入れるくらいの穴があったので、中にもぐりこんで丸くなりました。

オンドリは飛び上がって、イヌのずっと上の高い枝にとまりました。「おやすみ、友よ」とふたりは言い合い、まもなくぐっすり眠りました。

空が白みはじめると、オンドリはいつものように目を覚ましました。オンドリというものは、いつもそうなのです。翼をのばし、頭を上げて、力いっぱい鳴きました。「コケコッコー! コケコッコー!」その声は森じゅうに響きわたりました。

少し離れたところで、一匹のキツネがその声を聞きました。キツネの耳がぴんと立ちました。「オンドリだ」と、キツネは思い、口につばがわいてきました。「太っておいしそうなオンドリが、森の中にひとりきりでいる。なんてすばらしい朝ごはんだろう!」

キツネは声をたどっていき、その木のところまでやってきました。見上げると、オンドリが枝にとまっていますが、とても届かない高さです。「頭を使うしかないな」と、キツネは考え、とびきり人なつっこい笑みを浮かべました。

「おはようございます!」と、キツネは上に向かって呼びかけました。「なんて美しい声をお持ちなんでしょう! 生まれてこのかた、こんなにすてきな歌声は聞いたことがありません。それで、どうしても歌い手にお会いしたくてやってきたんです。どうか下りてきて、握手をしてください。お友だちになりたいのです」

オンドリは、キツネの鋭い歯と、飢えた目つきを見下ろしました。オンドリはばかではありません。けれども礼儀正しく、しかもひとつ考えがありました。

「ありがとうございます」と、オンドリは言いました。「ご親切に。ぜひお会いしたいものです。でも、わたしは自分で戸を開けられないのですよ。門番が、この木の根もとで眠っているんです。すみませんが、ぐるっとまわって、門番を起こしてもらえませんか? そうすれば門番が戸を開けて、中に入れてくれますから」

「もちろんですとも!」と、キツネは大喜びで言いました。「門番までお持ちとは、なんとりっぱな紳士でしょう!」キツネは急いで木のまわりをまわり、根もとの穴を見つけて、中に頭をつっこみました。「失礼」と、キツネは言いました。「起きてください! ご主人が戸を開けてほしいそうですよ」

門番は目を覚まし、ぱっちりと目を開けました。それから大きな口を開けて、ワン!と太い声でほえました。

キツネはびっくりして跳びのきました。穴の中から、うなり声をあげて歯をむき出したイヌが出てきたのです。キツネはくるりと向きを変えて、命からがら逃げだしました。イヌは木々のあいだを追いかけ、キツネをはるか遠くまで追い払いました。キツネは自分の巣穴に着くまで走りつづけ、それからとても長いあいだ、森のそのあたりには近づきませんでした。

イヌが戻ってくると、オンドリが枝から舞い下りてきました。「ありがとう、門番くん」と、オンドリは笑いながら言いました。「みごとに戸を開けてくれたね」イヌも笑いました。それからふたりの友だちは、次の冒険を楽しみに、また旅を続けました。

日本語訳:多読ベスト

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このお話の教訓 Moral

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Those who try to trick others may be tricked themselves.

人をだまそうとする者は、自分がだまされることがある。

理解度チェック Quick Quiz

読み終わったら、3問だけ。間違えても大丈夫。多読は「だいたいわかる」で十分です。

Q1. Where did the dog sleep?

Q2. Why did the fox praise the rooster's voice?

Q3. Who was the "porter"?

この読み物の使い方 3ステップ

  1. 聞きながら読む 音声に合わせて光る文を目で追う(聞き読み)。わからない語は飛ばしてOK。
  2. 音声なしで読む ⏱計測ボタンで読む速さ(WPM)を測ってみる。
  3. 耳だけで聞く 🎧聞くだけモードで、文字を見ずに内容がわかるか試す。🔁1文リピートで音読・シャドーイングも。

聞き読みの効果とやり方/多読三原則

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