Galileo Galilei: Looking Up at the Sky(ガリレオ・ガリレイ 空を見上げた科学者)の挿絵
Level 3 Pre-Intermediate偉人伝

Galileo Galilei: Looking Up at the Sky

ガリレオ・ガリレイ 空を見上げた科学者

  • 📖 665 words
  • ⏱ 約6分
  • 🔊 3:59
  • YL 1.5–2.4
  • 英検準2級目安
  • 📝 全訳つき

あらすじ自分で作った望遠鏡を夜空に向けたガリレオは、だれも見たことのない宇宙の姿を目にします。けれどもその発見は、当時の教会の教えとぶつかるものでした。

多読ベストのオリジナル伝記(史実をもとに)

キーワード(10語)本文の点線の語はタップで意味が出ます
  • planet惑星
  • universe宇宙
  • cathedral大聖堂
  • pulse脈拍
  • slopes坂・斜面
  • telescope望遠鏡
  • astronomer天文学者
  • trial裁判
  • house arrest自宅軟禁
  • evidence証拠
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In the winter of 1610, a man in Padua, Italy, pointed a long tube at the night sky. Through it, he saw four tiny points of light near the planet Jupiter. Night after night, he watched them move. Finally, he understood. They were moons going around Jupiter. Not everything in the sky went around the Earth. The man was Galileo Galilei, and what he saw would change how people understood the universe.

1610年の冬、イタリアのパドヴァで、一人の男が長い筒を夜空に向けていました。筒をのぞくと、木星のそばに、小さな光の点が四つ見えました。男は毎晩毎晩、その点が動いていくのを観察しました。そして、ついにわかったのです。それは、木星のまわりを回る衛星でした。空にあるものが、すべて地球のまわりを回っているわけではなかったのです。この男こそ、ガリレオ・ガリレイ。ガリレオが見たものは、人々の宇宙の見方を変えることになります。

Galileo was born in Pisa, Italy, in 1564. His father was a musician who liked to test ideas with experiments. Galileo went to university to study medicine, but he was more interested in mathematics. There is a famous story that, as a young man, he watched a lamp swinging in the cathedral of Pisa. Using his own pulse as a clock, he noticed that each swing seemed to take the same time, whether it was large or small. This idea was later used to make better clocks.

ガリレオは1564年、イタリアのピサで生まれました。お父さんは音楽家で、考えを実験で確かめるのが好きな人でした。ガリレオは医学を学ぶために大学に入りましたが、数学のほうにずっと心をひかれました。若いころの有名な話があります。ピサの大聖堂で、ゆれるランプをながめていたときのことです。自分の脈を時計がわりにして計ってみると、ゆれ幅が大きくても小さくても、1往復にかかる時間は同じらしいと気づいたというのです。この発見は、のちに、より正確な時計を作るのに生かされました。

Galileo became a professor of mathematics. He studied how things fall and move. Another well-known story says that he dropped two balls of different weights from the Leaning Tower of Pisa to show that they hit the ground at the same time. Historians are not sure that this really happened. But Galileo did many careful experiments, for example by rolling balls down slopes. He believed that we should test ideas by experiment and measurement, not just by reading old books.

ガリレオは数学の教授になり、物がどのように落ち、どのように動くのかを研究しました。こんな話もよく知られています。重さの違う二つの球をピサの斜塔から落として、二つが同時に地面に着くことを示した、というのです。これが本当にあったのかどうかは、歴史家にもはっきりわかっていません。けれどもガリレオは、坂に球を転がすなど、注意深い実験をたくさん行いました。古い本を読むだけではいけない。考えは、実験と測定で確かめるべきだ。ガリレオはそう信じていました。

In 1609, Galileo heard about a new Dutch invention that made far things look near. He quickly built his own telescope and improved it until it made things look about twenty times larger. Then he did something few people had thought of. He pointed it at the sky.

1609年、ガリレオは、遠くの物を近くに見せるオランダの新しい発明のことを耳にしました。そして、すぐに自分で望遠鏡を作り、物がおよそ20倍に大きく見えるまで改良しました。それから、ほとんど誰も思いつかなかったことをしました。望遠鏡を、空に向けたのです。

What he saw amazed him. The Moon was not smooth and perfect, as many people believed. It had mountains and valleys. The Milky Way was made of countless stars. Jupiter had four moons. Later, he saw that Venus changed its shape like the Moon, and that the Sun had dark spots. In 1610, he published a short book about his discoveries, and he became famous across Europe.

そこに見えたものに、ガリレオは驚きました。月は、多くの人が信じていたような、なめらかで完全な球ではありませんでした。山や谷があったのです。天の川は、数えきれないほどの星の集まりでした。木星には、四つの衛星がありました。のちには、金星が月のように満ち欠けすることや、太陽に黒い点があることも見つけました。1610年、ガリレオはこうした発見を短い本にまとめて出版し、ヨーロッパ中で有名になりました。

These discoveries supported an idea from the Polish astronomer Copernicus. Most people at that time believed that the Earth stood still at the center of the universe, and that the Sun and the planets went around it. Copernicus said that the Earth and the other planets go around the Sun. Galileo became sure that Copernicus was right.

これらの発見は、ポーランドの天文学者コペルニクスの説を裏づけるものでした。当時、ほとんどの人は、地球は宇宙の中心にじっと止まっていて、太陽や惑星がそのまわりを回っていると信じていました。ところがコペルニクスは、地球もほかの惑星も、太陽のまわりを回っていると唱えたのです。ガリレオは、コペルニクスが正しいと確信するようになりました。

But this idea was dangerous. Many leaders of the Catholic Church believed that it went against the Bible. In 1616, the Church told Galileo that he must not hold or defend the idea. For years, he was careful. Then, in 1632, he published a book in which three people discuss the two ideas. The book clearly made the Sun-centered idea look stronger.

けれども、この考えは危険なものでした。カトリック教会の指導者の多くは、この説は聖書に反すると考えていたのです。1616年、教会はガリレオに、この説を信じることも、弁護することも禁じました。それから何年も、ガリレオは慎重にふるまいました。ところが1632年、ガリレオは一冊の本を出しました。三人の人物が、二つの説について議論する本です。どう読んでも、太陽を中心とする説のほうが正しく見えるように書かれていました。

In 1633, Galileo, now an old man, was put on trial in Rome. He was forced to kneel and say that he had been wrong. He was ordered to live under house arrest for the rest of his life. A famous legend says that, as he stood up, he whispered, "And yet it moves," meaning the Earth. But there is no good evidence that he really said this.

1633年、年老いたガリレオは、ローマで裁判にかけられました。そして、ひざまずいて、自分はまちがっていたと言わされました。さらに、死ぬまで自宅から出てはならないと命じられました。有名な言い伝えがあります。立ち上がるとき、ガリレオが地球のことを指して「それでも動いている」とつぶやいた、というのです。けれども、本当にそう言ったという確かな証拠はありません。

Even under arrest at his home near Florence, Galileo kept working. He wrote an important book about motion and the strength of materials. By the time it was published in 1638, he had become blind. He died in 1642. In the same year, Isaac Newton was born in England. Newton built on Galileo's work to explain the laws of motion and gravity.

フィレンツェ近くの自宅に閉じこめられてからも、ガリレオは研究を続けました。物の運動と、材料の強さについて、重要な本を書き上げたのです。この本が1638年に出版されたころには、ガリレオの目は見えなくなっていました。ガリレオは1642年に亡くなりました。同じ年、イギリスでアイザック・ニュートンが生まれました。ニュートンはガリレオの研究を土台にして、運動と重力の法則を明らかにしました。

In 1992, more than 350 years after the trial, the Catholic Church officially admitted that it had been wrong to treat Galileo as it did. Today, Galileo is often called the father of modern science. His life reminds us to look carefully, test our ideas and have the courage to follow the evidence, even when others do not want to hear it.

裁判から350年以上たった1992年、カトリック教会は、ガリレオにしたことは間違いだったと、正式に認めました。今では、ガリレオはよく「近代科学の父」と呼ばれています。注意深く観察すること。自分の考えを確かめること。そして、まわりの人が耳を貸したがらなくても、証拠に従う勇気を持つこと。ガリレオの一生は、その大切さを思い出させてくれます。

📖 全訳をまとめて読む 読み終わってからの答え合わせに

1610年の冬、イタリアのパドヴァで、一人の男が長い筒を夜空に向けていました。筒をのぞくと、木星のそばに、小さな光の点が四つ見えました。男は毎晩毎晩、その点が動いていくのを観察しました。そして、ついにわかったのです。それは、木星のまわりを回る衛星でした。空にあるものが、すべて地球のまわりを回っているわけではなかったのです。この男こそ、ガリレオ・ガリレイ。ガリレオが見たものは、人々の宇宙の見方を変えることになります。

ガリレオは1564年、イタリアのピサで生まれました。お父さんは音楽家で、考えを実験で確かめるのが好きな人でした。ガリレオは医学を学ぶために大学に入りましたが、数学のほうにずっと心をひかれました。若いころの有名な話があります。ピサの大聖堂で、ゆれるランプをながめていたときのことです。自分の脈を時計がわりにして計ってみると、ゆれ幅が大きくても小さくても、1往復にかかる時間は同じらしいと気づいたというのです。この発見は、のちに、より正確な時計を作るのに生かされました。

ガリレオは数学の教授になり、物がどのように落ち、どのように動くのかを研究しました。こんな話もよく知られています。重さの違う二つの球をピサの斜塔から落として、二つが同時に地面に着くことを示した、というのです。これが本当にあったのかどうかは、歴史家にもはっきりわかっていません。けれどもガリレオは、坂に球を転がすなど、注意深い実験をたくさん行いました。古い本を読むだけではいけない。考えは、実験と測定で確かめるべきだ。ガリレオはそう信じていました。

1609年、ガリレオは、遠くの物を近くに見せるオランダの新しい発明のことを耳にしました。そして、すぐに自分で望遠鏡を作り、物がおよそ20倍に大きく見えるまで改良しました。それから、ほとんど誰も思いつかなかったことをしました。望遠鏡を、空に向けたのです。

そこに見えたものに、ガリレオは驚きました。月は、多くの人が信じていたような、なめらかで完全な球ではありませんでした。山や谷があったのです。天の川は、数えきれないほどの星の集まりでした。木星には、四つの衛星がありました。のちには、金星が月のように満ち欠けすることや、太陽に黒い点があることも見つけました。1610年、ガリレオはこうした発見を短い本にまとめて出版し、ヨーロッパ中で有名になりました。

これらの発見は、ポーランドの天文学者コペルニクスの説を裏づけるものでした。当時、ほとんどの人は、地球は宇宙の中心にじっと止まっていて、太陽や惑星がそのまわりを回っていると信じていました。ところがコペルニクスは、地球もほかの惑星も、太陽のまわりを回っていると唱えたのです。ガリレオは、コペルニクスが正しいと確信するようになりました。

けれども、この考えは危険なものでした。カトリック教会の指導者の多くは、この説は聖書に反すると考えていたのです。1616年、教会はガリレオに、この説を信じることも、弁護することも禁じました。それから何年も、ガリレオは慎重にふるまいました。ところが1632年、ガリレオは一冊の本を出しました。三人の人物が、二つの説について議論する本です。どう読んでも、太陽を中心とする説のほうが正しく見えるように書かれていました。

1633年、年老いたガリレオは、ローマで裁判にかけられました。そして、ひざまずいて、自分はまちがっていたと言わされました。さらに、死ぬまで自宅から出てはならないと命じられました。有名な言い伝えがあります。立ち上がるとき、ガリレオが地球のことを指して「それでも動いている」とつぶやいた、というのです。けれども、本当にそう言ったという確かな証拠はありません。

フィレンツェ近くの自宅に閉じこめられてからも、ガリレオは研究を続けました。物の運動と、材料の強さについて、重要な本を書き上げたのです。この本が1638年に出版されたころには、ガリレオの目は見えなくなっていました。ガリレオは1642年に亡くなりました。同じ年、イギリスでアイザック・ニュートンが生まれました。ニュートンはガリレオの研究を土台にして、運動と重力の法則を明らかにしました。

裁判から350年以上たった1992年、カトリック教会は、ガリレオにしたことは間違いだったと、正式に認めました。今では、ガリレオはよく「近代科学の父」と呼ばれています。注意深く観察すること。自分の考えを確かめること。そして、まわりの人が耳を貸したがらなくても、証拠に従う勇気を持つこと。ガリレオの一生は、その大切さを思い出させてくれます。

日本語訳:多読ベスト

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このお話の教訓 Moral

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Look for yourself, test your ideas, and follow the evidence.

自分の目で見て、考えをたしかめ、証拠に従おう。

理解度チェック Quick Quiz

読み終わったら、3問だけ。間違えても大丈夫。多読は「だいたいわかる」で十分です。

Q1. What did Galileo see near Jupiter?

Q2. What did Copernicus say?

Q3. What happened to Galileo after the trial in 1633?

🎥 本物を見る・聞く 公式の映像・音声

🎥 映像・NASA Solar SystemApollo 15 Hammer-Feather DropNASA公式。アポロ15号の宇宙飛行士が月面でハンマーと羽根を同時に落とす実験(ガリレオの考えを確かめた)、約1分半

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この読み物の使い方 3ステップ

  1. 聞きながら読む 音声に合わせて光る文を目で追う(聞き読み)。わからない語は飛ばしてOK。
  2. 音声なしで読む ⏱計測ボタンで読む速さ(WPM)を測ってみる。
  3. 耳だけで聞く 🎧聞くだけモードで、文字を見ずに内容がわかるか試す。🔁1文リピートで音読・シャドーイングも。

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