The Lark and Her Young Ones(ヒバリの親子)の挿絵
Level 3 Pre-Intermediateイソップ物語

The Lark and Her Young Ones

ヒバリの親子

  • 📖 566 words
  • ⏱ 約5分
  • 🔊 2:45
  • YL 1.5–2.4
  • 英検準2級目安
  • 📝 全訳つき

あらすじ麦畑に巣を作ったヒバリの親子。ある日、畑の持ち主が「そろそろ収穫だ」と言うのを聞いた子どもたちは、あわてて母親に知らせますが……。

イソップ寓話(タウンゼンド英訳 1867年)をもとに再話

キーワード(9語)本文の点線の語はタップで意味が出ます
  • larkヒバリ
  • ripe実った、熟した
  • harvest収穫
  • chirpさえずる
  • grain穀物のつぶ
  • annoyedいらいらした
  • relatives親せき
  • firmきっぱりとした
  • meadow草地、牧草地
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Google Cloud TTS(Chirp 3 HD・アメリカ英語・Puck)

Early in the spring, a mother lark built her nest on the ground in a field of young green wheat. Soon she laid her eggs, and a few weeks later, four little larks came out of them. All through the spring and summer, the mother worked hard. She flew over the fields from morning to night and brought back insects and seeds for her hungry babies.

春の初め、母さんヒバリが、青々とした若い小麦の畑の地面に巣を作りました。まもなく卵を産み、数週間後、四羽のひなが卵からかえりました。春から夏のあいだずっと、母さんヒバリは一生懸命働きました。朝から晩まで畑の上を飛び回り、おなかをすかせたひなたちのために虫や種を運んできたのです。

The wheat grew tall and golden around them, and the young larks grew strong. Their feathers became thick and brown, and they began to practice using their wings. But they were not quite ready to leave the nest.

まわりの小麦は背が高くなって金色に実り、ひなたちもたくましく育ちました。茶色の羽がふさふさと生えそろい、ひなたちは翼を使う練習を始めました。けれども、巣立つにはまだ少し早すぎました。

One morning, when their mother was away, the farmer who owned the field came to look at his wheat. He walked along the edge of the field with his son, and he stopped quite close to the nest.

ある朝、母さんが留守のあいだに、畑の持ち主の農夫が小麦を見にやって来ました。農夫は息子と一緒に畑のふちを歩き、巣のすぐ近くで立ち止まりました。

"The wheat is ripe," he said. "The time has come to cut it. I will ask all my neighbors to come and help me with the harvest."

「小麦が実った」と、農夫は言いました。「刈り入れの時期が来たぞ。近所の人たちみんなに、取り入れを手伝いに来てくれるよう頼むとしよう」

The young larks heard every word, and they were terribly frightened. When their mother came home, they all began to chirp at once. "Mother! Mother! The farmer says that he is going to cut the wheat! His neighbors are coming to help him! We must fly away to a safe place at once!"

ひなたちはそのひと言ひと言を聞いて、すっかりおびえてしまいました。母さんが帰ってくると、ひなたちはいっせいにさえずりはじめました。「お母さん! お母さん! お百姓さんが小麦を刈るって言ってたよ! 近所の人たちが手伝いに来るんだって! すぐに安全な場所へ飛んで逃げなくちゃ!」

The mother lark listened calmly. Then she shook her head. "There is no need to move yet, my dears," she said. "A man who leaves his work to his neighbors is not really serious about it. Wait and see."

母さんヒバリは落ち着いて聞いていました。それから首を横にふりました。「まだ引っ越さなくてもいいのよ、おまえたち」と、母さんは言いました。「自分の仕事を近所の人にまかせるような人は、本気でやるつもりはないのよ。まあ見ていなさい」

A few days later, the farmer came again. He looked at the wheat, which was now so ripe that the grain was falling to the ground. He looked very annoyed.

数日後、農夫がまたやって来ました。小麦はもうすっかり実って、粒が地面にこぼれ落ちるほどになっています。それを見た農夫は、とてもいらいらしているようでした。

"My neighbors have not come," he said to his son. "They are all too busy with their own fields. I will ask my relatives instead. My brothers and my cousins will surely help me."

「近所の人たちは来てくれなかった」と、農夫は息子に言いました。「みんな自分の畑で忙しいんだ。かわりに親類に頼むとしよう。兄弟やいとこたちなら、きっと手伝ってくれるだろう」

Again the young larks told their mother what they had heard. They were even more frightened than before. But again the mother lark only smiled. "Do not worry," she said. "His relatives have their own work to do. They will not come either. We can stay a little longer."

ひなたちはまた、聞いたことを母さんに話しました。前よりもっとおびえていました。けれども、またしても母さんヒバリはほほえんだだけでした。「心配いらないわ」と、母さんは言いました。「親類の人たちにも、それぞれ自分の仕事があるの。その人たちも来やしないわ。もう少しここにいられるわよ」

And she was right. The relatives did not come. The young larks used those extra days to practice flying. Every day they flew a little higher and a little farther than the day before.

そして、そのとおりになりました。親類の人たちは来なかったのです。ひなたちは、そうして増えた数日を、飛ぶ練習に使いました。毎日、前の日より少し高く、少し遠くまで飛べるようになりました。

Then, one evening, the farmer came to the field for the third time. His face was serious, and he spoke in a firm voice.

そしてある晩、農夫が三度目に畑にやって来ました。その顔は真剣で、きっぱりとした声で話していました。

"I have waited long enough for other people," he said to his son. "Tomorrow morning, you and I will come here ourselves. We will bring our own tools, and we will cut this wheat with our own hands."

「他人をあてにして、もう十分待った」と、農夫は息子に言いました。「明日の朝、おまえとわしとで、自分たちでここに来よう。自分たちの道具を持ってきて、この小麦を自分たちの手で刈り取るんだ」

When the mother lark heard about this, she stood up at once. "Now it is time to go, my little ones," she said. "This time the man is serious. He is no longer waiting for others. He is going to do the work himself, and when a man does that, the work really gets done."

母さんヒバリはこれを聞くと、すぐに立ち上がりました。「さあ、出発するときよ、おまえたち」と、母さんは言いました。「今度こそ、あの人は本気よ。もう他人をあてにしていない。自分で仕事をするつもりなの。人がそうするときには、仕事は本当にかたづくものなのよ」

That night, the lark family flew away to a quiet meadow beyond the hill. The next morning, as the sun came up, they looked back and saw the farmer and his son cutting the golden wheat, just as he had said.

その夜、ヒバリの一家は、丘の向こうの静かな草原へ飛んでいきました。次の朝、日がのぼるころにふり返ると、農夫とその息子が、言ったとおりに金色の小麦を刈り取っているのが見えました。

📖 全訳をまとめて読む 読み終わってからの答え合わせに

春の初め、母さんヒバリが、青々とした若い小麦の畑の地面に巣を作りました。まもなく卵を産み、数週間後、四羽のひなが卵からかえりました。春から夏のあいだずっと、母さんヒバリは一生懸命働きました。朝から晩まで畑の上を飛び回り、おなかをすかせたひなたちのために虫や種を運んできたのです。

まわりの小麦は背が高くなって金色に実り、ひなたちもたくましく育ちました。茶色の羽がふさふさと生えそろい、ひなたちは翼を使う練習を始めました。けれども、巣立つにはまだ少し早すぎました。

ある朝、母さんが留守のあいだに、畑の持ち主の農夫が小麦を見にやって来ました。農夫は息子と一緒に畑のふちを歩き、巣のすぐ近くで立ち止まりました。

「小麦が実った」と、農夫は言いました。「刈り入れの時期が来たぞ。近所の人たちみんなに、取り入れを手伝いに来てくれるよう頼むとしよう」

ひなたちはそのひと言ひと言を聞いて、すっかりおびえてしまいました。母さんが帰ってくると、ひなたちはいっせいにさえずりはじめました。「お母さん! お母さん! お百姓さんが小麦を刈るって言ってたよ! 近所の人たちが手伝いに来るんだって! すぐに安全な場所へ飛んで逃げなくちゃ!」

母さんヒバリは落ち着いて聞いていました。それから首を横にふりました。「まだ引っ越さなくてもいいのよ、おまえたち」と、母さんは言いました。「自分の仕事を近所の人にまかせるような人は、本気でやるつもりはないのよ。まあ見ていなさい」

数日後、農夫がまたやって来ました。小麦はもうすっかり実って、粒が地面にこぼれ落ちるほどになっています。それを見た農夫は、とてもいらいらしているようでした。

「近所の人たちは来てくれなかった」と、農夫は息子に言いました。「みんな自分の畑で忙しいんだ。かわりに親類に頼むとしよう。兄弟やいとこたちなら、きっと手伝ってくれるだろう」

ひなたちはまた、聞いたことを母さんに話しました。前よりもっとおびえていました。けれども、またしても母さんヒバリはほほえんだだけでした。「心配いらないわ」と、母さんは言いました。「親類の人たちにも、それぞれ自分の仕事があるの。その人たちも来やしないわ。もう少しここにいられるわよ」

そして、そのとおりになりました。親類の人たちは来なかったのです。ひなたちは、そうして増えた数日を、飛ぶ練習に使いました。毎日、前の日より少し高く、少し遠くまで飛べるようになりました。

そしてある晩、農夫が三度目に畑にやって来ました。その顔は真剣で、きっぱりとした声で話していました。

「他人をあてにして、もう十分待った」と、農夫は息子に言いました。「明日の朝、おまえとわしとで、自分たちでここに来よう。自分たちの道具を持ってきて、この小麦を自分たちの手で刈り取るんだ」

母さんヒバリはこれを聞くと、すぐに立ち上がりました。「さあ、出発するときよ、おまえたち」と、母さんは言いました。「今度こそ、あの人は本気よ。もう他人をあてにしていない。自分で仕事をするつもりなの。人がそうするときには、仕事は本当にかたづくものなのよ」

その夜、ヒバリの一家は、丘の向こうの静かな草原へ飛んでいきました。次の朝、日がのぼるころにふり返ると、農夫とその息子が、言ったとおりに金色の小麦を刈り取っているのが見えました。

日本語訳:多読ベスト

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このお話の教訓 Moral

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If you want something done, do it yourself.

自分のことは自分でやるのがいちばん確かだ(自助こそ最良の助け)。

理解度チェック Quick Quiz

読み終わったら、3問だけ。間違えても大丈夫。多読は「だいたいわかる」で十分です。

Q1. Where did the mother lark build her nest?

Q2. Why did the mother lark wait the first time?

Q3. When did the lark family fly away?

この読み物の使い方 3ステップ

  1. 聞きながら読む 音声に合わせて光る文を目で追う(聞き読み)。わからない語は飛ばしてOK。
  2. 音声なしで読む ⏱計測ボタンで読む速さ(WPM)を測ってみる。
  3. 耳だけで聞く 🎧聞くだけモードで、文字を見ずに内容がわかるか試す。🔁1文リピートで音読・シャドーイングも。

聞き読みの効果とやり方/多読三原則

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