10秒でいうと
名称が「総合的な探究の時間」に。「探究の領域」と新しい「情報の領域」の2領域で構成
小学校の「総合的な学習の時間」は、小中高でそろえて「総合的な探究の時間」という名前に変える方向です。小学校では「探究の領域」に加えて、新しく「情報の領域」を設け、2つの領域で構成する案です。情報の領域は、情報を使う力を育て、探究を支える役割です。クラス共通の「テーマ探究」と一人一人の「マイ探究」を、発達の段階に応じて組み合わせることも示されています。
どこが変わる?現行⇔次期(小学校)
黄色のマーカー=次期で新しく入る・強調される言葉赤の取り消し線=現行から消える・変わる言葉
小学校の総合の構成
現行
「情報の領域」はなく、各学校が定める探究の学習として行う
「情報の領域」はなく、各学校が定める探究の学習として行う
次期(審議まとめの案・告示前)
「探究の領域」と「情報の領域」の2つの領域で構成する案。情報の領域は内容を国が具体的に示し、「ミニ探究ユニット」と「情報ブロック」を組み合わせて学ぶ
「探究の領域」と「情報の領域」の2つの領域で構成する案。情報の領域は内容を国が具体的に示し、「ミニ探究ユニット」と「情報ブロック」を組み合わせて学ぶ
探究の質を考える視点
現行
「高度化」(整合性・効果性・鋭角性・広角性の4要素)と「自律化」(自己課題・運用・社会参画の3要素)で示され、分かりにくいとの指摘がある
「高度化」(整合性・効果性・鋭角性・広角性の4要素)と「自律化」(自己課題・運用・社会参画の3要素)で示され、分かりにくいとの指摘がある
次期(審議まとめの案・告示前)
「課題の質」「プロセスの質」「成果の質」の3つの視点に整理して参考資料等で示す
「課題の質」「プロセスの質」「成果の質」の3つの視点に整理して参考資料等で示す
探究のプロセス
現行
平成20年改訂の「課題の設定、情報の収集、整理・分析、まとめ・表現」の4つの流れ。順に回すこと自体が目的化している例がある
平成20年改訂の「課題の設定、情報の収集、整理・分析、まとめ・表現」の4つの流れ。順に回すこと自体が目的化している例がある
次期(審議まとめの案・告示前)
4つの流れは典型的な姿の一例とし、課題の設定を強調。「振り返り」は様々な場面で随時行うものとし、プロセスの独立した一段階には位置付けない。課題によって「研究系」「行動系」「創作系」で進め方が違うことを示す
4つの流れは典型的な姿の一例とし、課題の設定を強調。「振り返り」は様々な場面で随時行うものとし、プロセスの独立した一段階には位置付けない。課題によって「研究系」「行動系」「創作系」で進め方が違うことを示す
評価規準のつくり方
現行
3観点を10の要素(視点)に分けた詳しい評価規準を単元ごとに作る扱いが例示され、細かな評価場面や評価材料集めが必要になっている(指導要録には身に付いた力を文章で端的に記述)
3観点を10の要素(視点)に分けた詳しい評価規準を単元ごとに作る扱いが例示され、細かな評価場面や評価材料集めが必要になっている(指導要録には身に付いた力を文章で端的に記述)
次期(審議まとめの案・告示前)
文章で記述する基本は維持しつつ、評価の視点例を5要素程度に絞る。細かな評価場面の設定は求めず、形成的評価と自己評価・相互評価を一層重視
文章で記述する基本は維持しつつ、評価の視点例を5要素程度に絞る。細かな評価場面の設定は求めず、形成的評価と自己評価・相互評価を一層重視
総合で学校行事を代替できる範囲
現行
代替できる例として修学旅行等の「旅行(遠足)・集団宿泊的行事」と職場体験等の「勤労生産・奉仕的行事」、できない例として「文化的行事」「健康安全・体育的行事」の準備が挙げられるが、解説に曖昧さが残る
代替できる例として修学旅行等の「旅行(遠足)・集団宿泊的行事」と職場体験等の「勤労生産・奉仕的行事」、できない例として「文化的行事」「健康安全・体育的行事」の準備が挙げられるが、解説に曖昧さが残る
次期(審議まとめの案・告示前)
両方の目標・内容に照らした学習の実態で判断。「儀式的行事」と、文化的行事・健康安全・体育的行事の準備(学習発表会を除く)は原則代替しない。旅行・勤労生産の行事は探究として成り立つ部分だけ代替可能
両方の目標・内容に照らした学習の実態で判断。「儀式的行事」と、文化的行事・健康安全・体育的行事の準備(学習発表会を除く)は原則代替しない。旅行・勤労生産の行事は探究として成り立つ部分だけ代替可能
総合の目標を決めるよりどころ
現行
各学校の総合の目標は学校教育目標との関連を図る
各学校の総合の目標は学校教育目標との関連を図る
次期(審議まとめの案・告示前)
学校教育目標に加えて、校長が作る学校運営の「基本的な方針」とも関連を図る。目標を定める視点として「重点化」「付加」を示す
学校教育目標に加えて、校長が作る学校運営の「基本的な方針」とも関連を図る。目標を定める視点として「重点化」「付加」を示す
P334 ※資料編m4 P129に現行の総則・総合の記載との対比あり
現行の解説を読む(公式PDF)
いまの小学校の総合的な学習の時間の解説です(文部科学省のPDFが新しいタブで開きます)。
学習指導要領の本文
もっとくわしく
出典:中央教育審議会 初等中等教育分科会 教育課程部会「次期学習指導要領等に向けた審議まとめ」(2026年10月5日)。P○ は本体PDFのページ、資料P○ は資料編のページ(クリックで該当ページが開きます)。