次期学習指導要領とのつながり

学校行事の代替探究として成り立つ部分社会との連携
審議まとめは、総合で学校行事を代替できるかどうかを、総合と特別活動の両方の目標・内容に照らした学習の実態で判断するとし、修学旅行などの「旅行(遠足)・集団宿泊的行事」は探究として成立する部分について代替できるとする方向を示しています。とくに中学校では総合の本来の趣旨と距離のある活動が多いとの指摘があり、修学旅行や職場体験を質の高い探究として行うイメージや事例を示すとしています。また、子供が外部の人に協力を頼むときは、事前に下調べをして連携のねらいを明確にし、相手の時間や立場を尊重することを指導する必要があるとしています。この授業は、旅行を見学で終わらせず探究として成り立たせるための事前計画の時間です。 P323P330P333P336P342
ねらい
修学旅行先で、現地でしか確かめられないことを中心に探究の問いと確かめ方を計画し、協力をお願いする相手への配慮も含めて準備する。
準備するもの
- 班ごとの探究テーマ(前時までに決めたもの)
- 探究計画シート(問い/事前に分かったこと/現地で確かめること/確かめ方:観察・インタビュー・記録/お願いする相手とお願いの仕方)
- 下調べ用の図書と端末
- インタビュー依頼の文面例(教師作成)
手順
- 「行かなくても調べられること」と「行かないと確かめられないこと」の違いを、例を示して説明します。5分
- 班で下調べをし、「事前に分かったこと」をシートに書きます。調べても分からないこと、本当かどうか確かめたいことに印をつけます。15分
- 印をつけたことから現地で確かめる問いを1〜2つにしぼり、観察・インタビュー・記録など確かめ方を決めます。12分
- インタビューをお願いする場合の文面を考えます。相手の時間をどれだけいただくか、事前に調べて分かったことは質問しない、などを確認します。10分
- 他の班と計画を交換し、「現地でしか確かめられない問いになっているか」を質問し合って修正します。8分
評価(見取り)のポイント
計画シートで、事前の下調べと現地で確かめることが区別されているか、問いが班の探究テーマとつながっているかを見取り、その場で助言します(形成的評価)。旅行後のレポートや発表など、探究の成果を表す(外化する)活動と合わせて成果を見取ります。
AIを使うなら
下調べにAIを使う場合は、AIが示した情報のもとになった資料(だれが、いつ発信したか)を確かめさせます。AIで得た内容は「事前に分かったこと」ではなく「確かめが必要なこと」として扱い、現地での観察やインタビューなど、AIに代わりにくい体験で確かめる計画にします。
うまくいくコツ・アレンジ
- 行程の都合で探究に使える時間が限られる場合は、問いを1つにしぼります。
- 同じ施設や人に多くの班が依頼しないよう、学年で依頼先を調整します(特定の相手に依頼が集中しないよう配慮が求められています)。
- 旅行のうち探究として成り立つ部分と、集団行動や安全指導など特別活動として行う部分を、教師側で分けて計画しておきます。
アレンジ
- 職場体験の事前計画にも同じシートが使えます。
- 高校の研修旅行では、現地の大学や企業の人に問いや計画を見てもらう「伴走」の形に発展させられます。
ほかのアイデア
※ 次期学習指導要領は告示前です。審議まとめ(2026年10月5日)の方向性をふまえた原田英語.comのオリジナルのアイデアです。