次期学習指導要領とのつながり

課題の質マイ探究課題の設定
審議まとめは、探究の質を「課題の質」「プロセスの質」「成果の質」の3つの視点で整理し、課題の質を、設定した課題が自己や他者・社会にとってどのような意味をもつかという視点としています。また、興味・関心にもとづく素朴な問いが、探究の過程で「解明したい問い」「解決したい課題」へと洗練されていくイメージを示すべきとし、問いかけの視点の例として、その課題が自分の生活や将来の生き方にとって、また他者・社会・自然にとってどのような意味や魅力があるかを挙げています。友達との対話を通して互いの課題の質を高め合う方策も示されています。この授業は、これらの視点を子供が使える形にしたものです。 P321P322P333
ねらい
自分の興味・関心から出た素朴な問いを、自分にとっての意味と、他者や社会・自然にとっての意味の両方から見直し、探究したい課題として言葉にする。
準備するもの
- 「気になることメモ」(前時までに、体験活動や日々の生活で気になったことを書きためたもの)
- 問いみがきシート(①最初の問い ②自分にとっての意味・魅力 ③だれか・社会・自然にとっての意味・魅力 ④みがいた問い の4欄)
- 付箋(2色)
手順
- 気になることメモから、今いちばん追いかけたい問いを1つ選び、シートの①に書きます。5分
- ②「この問いは、あなたの毎日や将来にとってどんな意味や魅力があるか」、③「だれか・社会・自然にとってどんな意味や魅力があるか」を個人で書きます。書けない欄があってもよいと伝えます。10分
- 3人組で問いを紹介し合います。聞き手は「どうしてそれが気になったの?」「それが分かったら、だれが喜ぶ?」などの質問を付箋に書いて渡します。15分
- もらった付箋を見て問いを書き直します(④)。「調べて答えが分かる問い」か「試したり作ったりして確かめる課題」かも考えます。10分
- 書き直した問いと、最初の問いからどう変わったかを一言書いて提出します。5分
評価(見取り)のポイント
問いの出来ばえを評価するのではなく、①から④への変化に注目し、自分や他者・社会にとっての意味を考えながら問いを見直しているかを見取ります。審議まとめが示す方向性をふまえると、細かな評価場面を設けて評価材料を集めるより、見取りをもとにその場で声をかける形成的評価と、子供の自己評価・相互評価を重視します。
うまくいくコツ・アレンジ
- 最初に決めた課題は探究の途中で変わってよいと伝えます(一度設定した課題にこだわる必要はないとされています)。
- ③が書けない子には「その答えが分かったら、だれに教えたい?」と問いかけます。
- テーマ探究の中で行う場合も、共通テーマの中で一人一人が自分の問いを持てるようにします。
アレンジ
- 中学校では、シートに「その問いについて、すでに分かっていること」の欄を加え、下調べにつなげます。
- 学年の終わりに同じシートを使い、1年間で問いがどう変わったかを振り返る時間にもできます。
ほかのアイデア
※ 次期学習指導要領は告示前です。審議まとめ(2026年10月5日)の方向性をふまえた原田英語.comのオリジナルのアイデアです。