次期学習指導要領とのつながり

マイ探究偽の熟達研究系・行動系・創作系
審議まとめは、高校段階で自分の在り方生き方に関わる「マイ探究」を自律的に進められるようになることを目指すとしています。そのうえで、マイ探究は「子供に委ねればよい」という意味ではなく、教師の見取りや形成的な評価を含む指導性の発揮が必要としています。また、AIを使う探究では一見高度に見えても力が育っていない「偽の熟達」のおそれがあるとし、試行錯誤の過程、成果の要点をその場で説明し質疑に耐える口頭での表現、AIに代わりにくい体験などを重視する対応を挙げています。課題に着目した探究の形として「研究系」「行動系」「創作系」があり、形によって進め方が違うことも示される方向です。この授業は、それらを中間レビューの形で取り入れたものです。 P321P323P324P330P333P339
ねらい
自分のマイ探究の現在地を、試行錯誤の記録をもとに口頭で説明し、他者からの質問を受けて次の一歩を決める。
準備するもの
- 各自の探究ログ(うまくいかなかったことも含む試行錯誤の記録)
- 中間レビューカード(探究の形:研究系・行動系・創作系のどれに近いか/今分かったこと・できたこと/根拠や一次情報/次に試すこと)
- タイマー
- 可能であれば外部の協力者(オンライン参加でも可。学校が身元と役割を確認した人に限り、学校管理のアカウント・連絡経路を使い、教員同席で行う。生徒との個別連絡や無断録画、個人情報の共有はしない)
手順
- ねらいと進め方を説明します。「完成品の発表ではなく、途中経過を説明して質問をもらう場」であることを確認します。5分
- 各自が中間レビューカードに記入します。自分の探究が研究系・行動系・創作系のどれに近いかも書きます。5分
- 4人グループで1人7分程度ずつ(説明2分→質問4分→記録1分)。スライドは使わず探究ログを見せながら口頭で説明し、聞き手は「その根拠はどこから?」「次に何を試す?」などと質問します。30分
- もらった質問をもとに、次の2週間で試すことを1つ決めてカードと探究ログに書きます。10分
評価(見取り)のポイント
説明の上手さではなく、自分の言葉で根拠や試行錯誤の過程を説明できているか、質問を受けて次の行動を決めているかを見取り、その場でフィードバックします。課題の質・プロセスの質・成果の質の3つの視点を参考にし、細かな評価場面を設けず、探究の過程を通じて継続的に見取ります。
AIを使うなら
探究でAIを使った生徒には、AIを使った場面と、自分で考えたり確かめたりした場面を探究ログに分けて書かせます。中間レビューでは、AIが出した内容を自分の言葉で説明できるか、もとの一次情報を確かめたかを質問の観点に入れます。
うまくいくコツ・アレンジ
- 質問は相手を責めるためではなく、「次の一歩を一緒に考える」ためのものだと最初に確認します。
- 創作系の探究では、試作品を見せながら説明してよいことにします。
- 外部の協力者に入ってもらう場合は、評価ではなく助言をお願いする「伴走」の役割であることを事前に伝えます。
アレンジ
- 中学校では1人の時間を短くし、質問の例を書いたカードを配って行えます。
- 最終学年の「節目としての探究」の発表会の前段階として位置付けることもできます。
ほかのアイデア
※ 次期学習指導要領は告示前です。審議まとめ(2026年10月5日)の方向性をふまえた原田英語.comのオリジナルのアイデアです。