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社会・地理歴史・公民の授業アイデア・小学校

その情報、だれが言ってる? 出どころ探偵

同じ話題の3枚の情報カードを比べ、出どころと根拠を確かめる手順を身に付けます。

小51単位時間(45分)調べまとめる技能(情報の妥当性の確認)・思考・判断・表現
もくじ(6項目)
  1. 次期学習指導要領とのつながり
  2. 準備するもの
  3. 手順
  4. 評価(見取り)のポイント
  5. うまくいくコツ・アレンジ
  6. ほかのアイデア

次期学習指導要領とのつながり

その情報、だれが言ってる? 出どころ探偵
情報の妥当性の確認「確かな」情報に基づき「適切かつ」効果的に調べまとめる社会的事象や言説

審議まとめは、ネットなどで集めた情報の真偽や意図、背景をつかむことがこれまで以上に求められているとして、「社会的事象等について調べまとめる技能」に、情報の信ぴょう性などを確かめる新しい技能(「情報の妥当性の確認」に関する技能)を位置付ける方向を示しています(P159)。目標でも、小中学校では「確かな」情報に基づき「適切かつ」効果的に調べまとめる技能を身に付ける方向です(P148)。見方・考え方で扱う対象も「社会的事象や言説」に広がります(P149)。情報を集めるときには、図書や新聞の活用も大切だとされています(P159)。この授業は、食料生産の学習の中で、出どころのちがう情報を比べ、統計資料で確かめる手順を子供が体験する時間です。 P148P149P159

ねらい

米づくりに関する複数の情報について、発信した人・日付・根拠を確かめ、統計資料と照らし合わせて、確かな情報を選んで自分の考えの根拠にすることができる。

準備するもの

  • 先生が教材用に再構成した情報カード3枚(個人名は出さない。カード①・③は、基になった資料(教科書・地図帳の統計、実際の新聞記事や自治体などの広報資料)を先生が控えておき、子供がたどって照らし合わせられるようにする):①国の統計をもとにした都道府県別の米の生産量のグラフ(出典と年が書いてある)②SNSの投稿ふうのカード「お米は日本中どこでも同じくらいつくられているよ!」(出典なし)③新聞記事ふうのカード(日付と取材先がある、米づくりの工夫の記事)
  • 教科書・地図帳の、都道府県別の米の生産量の資料
  • 「出どころ探偵チェック表」(だれが/いつ/何をもとに/ほかの資料と合うか/自分はどう使うか)

手順

  1. 3枚のカードを黒板に貼り、「この中でいちばん信じられそうなのはどれ?」と直感で手を挙げさせます。理由を2〜3人に聞きます。5分
  2. 班で「出どころ探偵チェック表」を使い、3枚それぞれのだれが・いつ・何をもとに、を調べて書き込みます。書いていないことは「書いていない」と記入させます。8分
  3. カード②の内容を、教科書や地図帳の都道府県別の米の生産量の資料で確かめます。「本当か」「どこがちがうか」を、資料の数字を指して班で説明し合います。続けて、カード①のグラフが教科書・地図帳の統計と合うか、カード③に書かれた工夫が先生の用意した基の記事や広報資料にあるかも、班で手分けして確かめます。14分
  4. 全体で共有し、確かめる手順を子供の言葉でまとめます(例:①だれが言っているか ②いつの情報か ③何をもとにしているか ④ほかの資料と合うか)。先生は、ネットの情報だけでなく本や新聞、統計を使うと確かめやすいことを補います。8分
  5. 「米づくりがさかんな地域はどこか、それはなぜか」について、確かめた資料を根拠に1〜2文で自分の考えを書きます。7分
  6. 振り返りとして、4つの手順のうち、これからの調べ学習でいちばん使いたいものを選び、理由を書きます。3分

評価(見取り)のポイント

【知識・技能】チェック表で発信者・日付・根拠を確かめ、統計資料と照らし合わせて情報の確かさを判断しているかを見取ります。【思考・判断・表現】確かめた資料を根拠に、米づくりがさかんな地域とその理由について考えを書いているかを見ます。

うまくいくコツ・アレンジ

  • カード②は「明らかなうそ」より「よく見ると根拠がない」くらいにすると、確かめる手順の大切さが伝わります。
  • チェック表は教室に掲示し、以後の調べ学習のたびに使うと、技能として定着します。
  • 授業の最後に、カードは先生が教材用に再構成したものであることと、それぞれの基になった資料を必ず伝えます。

アレンジ

  • 小6の歴史学習では、同じ人物について書かれた2つの説明(先生が作成)を比べ、書き手の立場による違いを考えます。
  • 中学校では、検索結果の上に出るAIの要約を1枚のカードとして加え、その根拠となる元の資料をたどる活動にします。

ほかのアイデア

※ 次期学習指導要領は告示前です。審議まとめ(2026年10月5日)の方向性をふまえた原田英語.comのオリジナルのアイデアです。