WHY NOW
いま話題になっている理由
サイクロン「アルナブ」が現地時間10月28日、インド東部のアンドラ・プラデシュ州の海岸に達し、英字ニュースの見出しに makes landfall(上陸する)が並んだ。少なくとも3人が死亡し、沿岸の住民が大勢避難したと報じられている。台風やハリケーンのニュースで毎回出る言い方なので、landfall の中身と、一緒に出る evacuate の読み方を押さえておきたい。
landfall は「陸に着くこと」
landfall は land(陸)と fall の組み合わせで、もとは船乗りのことばとして、長い航海のあとに陸地に着くこと・陸地が見えることを指した。いまのニュースでは、海の上で発達した嵐の中心が海岸線を越えて陸に上がることを言い、make landfall で「上陸する」。Cyclone Arnab makes landfall のように、嵐の名前が主語になる。
上陸は一瞬では終わらない
大きな嵐は、中心が海岸線を越えきるまでに時間がかかる。今回も begins making landfall(上陸し始めた)という見出しが出た。上陸のあとは moves inland(内陸へ進む)、weakens(勢力が弱まる)と続くのが定番の流れ。hits や slams into(たたきつける)は、上陸の瞬間より「被害を与えた」ことに目を向けた言い方。
evacuate は誰が主語か
evacuate は「避難させる」。India evacuates tens of thousands は、インドの当局が住民を避難させたという形。Over 180,000 evacuated は受け身で「18万人以上が避難させられた(避難した)」。見出しでは were が省かれるので、evacuated を過去形と読まないようにしたい。避難した人そのものは evacuees と言う。
嵐の呼び名は海で変わる
cyclone・typhoon・hurricane の3つは、どれも同じ種類の強い熱帯の嵐で、どこの海で生まれたかで呼び名が変わる。インド洋や南太平洋は cyclone、日本の近くの北西太平洋は typhoon、大西洋や北東太平洋は hurricane。どれも上陸は make landfall で言える。