Master of All Masters(ご主人の中のご主人)の挿絵

Master of All Masters

ご主人の中のご主人

  • 📖 293 words
  • ⏱ 約3分
  • YL 5.0+
  • 英検1級・ネイティブ目安
  • 📝 全訳つき

あらすじお手伝いとして雇われた娘に、へんてこなおじいさんの紳士は、自分の家では物に特別な名前があるのだと教えます。ベッド、ズボン、ネコ、火、水、家。それぞれの奇妙な名前を覚えたその夜、事件が起こります。

ジョーゼフ・ジェイコブズ編『イギリス昔話集(English Fairy Tales)』(1890年)原文。底本: Project Gutenberg eBook #7439

キーワード(11語)本文の点線の語はタップで意味が出ます
  • hire herself for servantお手伝いとして雇われる
  • engaged雇った
  • barnacleフジツボ(ここではベッドの呼び名)
  • pantaloonsズボン
  • breeches(ひざ下までの)半ズボン
  • squibs and crackersねずみ花火とかんしゃく玉
  • kit子ネコ(kitten)
  • flame炎
  • cottage小さな家
  • spark火の粉
  • in a frightあわてて・こわがって

🔊 音声は準備中です。もうしばらくお待ちください。

A girl once went to the fair to hire herself for servant. At last a funny-looking old gentleman engaged her, and took her home to his house. When she got there, he told her that he had something to teach her, for that in his house he had his own names for things. He said to her: "What will you call me?" "Master or mister, or whatever you please sir," says she.

あるとき、一人の娘が、お手伝いとして雇ってもらおうと、市へ出かけました。とうとう、へんてこな顔つきの年取った紳士が娘を雇って、自分の家へ連れて帰りました。家に着くと、紳士は娘に、教えておくことがある、と言いました。この家では、物に自分だけの呼び名をつけているというのです。紳士は娘に尋ねました。「わしのことは何と呼ぶかね」「ご主人さまでも、だんなさまでも、お好きなようにお呼びします、だんなさま」と、娘は答えました。

He said: "You must call me 'master of all masters.' And what would you call this?" pointing to his bed. "Bed or couch, or whatever you please, sir." "No, that's my 'barnacle.' And what do you call these?" said he pointing to his pantaloons. "Breeches or trousers, or whatever you please, sir."

紳士は言いました。「わしのことは『ご主人の中のご主人』と呼ばなくてはいかん。では、これは何と呼ぶかね」紳士は自分のベッドを指さしました。「ベッドでも、寝台でも、お好きなようにお呼びします、だんなさま」「いや、それはわしの『フジツボ』だ。では、これは何と呼ぶかね」紳士は自分のズボンを指さして言いました。「ズボンでも、半ズボンでも、お好きなようにお呼びします、だんなさま」

"You must call them 'squibs and crackers.' And what would you call her?" pointing to the cat. "Cat or kit, or whatever you please, sir." "You must call her 'white-faced simminy.' And this now," showing the fire, "what would you call this?" "Fire or flame, or whatever you please, sir."

「それは『ねずみ花火とかんしゃく玉』と呼ばなくてはいかん。では、あれは何と呼ぶかね」紳士はネコを指さしました。「ネコでも、子ネコでも、お好きなようにお呼びします、だんなさま」「あれは『白づらシミニー』と呼ばなくてはいかん。それから、これだ」紳士は火を指し示しました。「これは何と呼ぶかね」「火でも、炎でも、お好きなようにお呼びします、だんなさま」

"You must call it 'hot cockalorum,' and what this?" he went on, pointing to the water. "Water or wet, or whatever you please, sir." "No, 'pondalorum' is its name. And what do you call all this?" asked he, as he pointed to the house. "House or cottage, or whatever you please, sir." "You must call it 'high topper mountain.'"

「これは『あつあつコッカロラム』と呼ばなくてはいかん。では、これは?」紳士は続けて、水を指さしました。「水でも、湿り気でも、お好きなようにお呼びします、だんなさま」「いや、これの名前は『ポンダロラム』だ。では、これ全部は何と呼ぶかね」紳士は家を指さして尋ねました。「おうちでも、小屋でも、お好きなようにお呼びします、だんなさま」「これは『たかたかてっぺん山』と呼ばなくてはいかん」

That very night the servant woke her master up in a fright and said: "Master of all masters, get out of your barnacle and put on your squibs and crackers. For white-faced simminy has got a spark of hot cockalorum on its tail, and unless you get some pondalorum high topper mountain will be all on hot cockalorum." .... That's all.

まさにその夜のことです。お手伝いの娘は、あわててご主人を起こして言いました。「ご主人の中のご主人さま、フジツボから出て、ねずみ花火とかんしゃく玉をおはきください。白づらシミニーのしっぽに、あつあつコッカロラムの火の粉がついてしまいました。早くポンダロラムを持ってこないと、たかたかてっぺん山が、まるごとあつあつコッカロラムになってしまいます」……これで、おしまい。

📖 全訳をまとめて読む 読み終わってからの答え合わせに

あるとき、一人の娘が、お手伝いとして雇ってもらおうと、市へ出かけました。とうとう、へんてこな顔つきの年取った紳士が娘を雇って、自分の家へ連れて帰りました。家に着くと、紳士は娘に、教えておくことがある、と言いました。この家では、物に自分だけの呼び名をつけているというのです。紳士は娘に尋ねました。「わしのことは何と呼ぶかね」「ご主人さまでも、だんなさまでも、お好きなようにお呼びします、だんなさま」と、娘は答えました。

紳士は言いました。「わしのことは『ご主人の中のご主人』と呼ばなくてはいかん。では、これは何と呼ぶかね」紳士は自分のベッドを指さしました。「ベッドでも、寝台でも、お好きなようにお呼びします、だんなさま」「いや、それはわしの『フジツボ』だ。では、これは何と呼ぶかね」紳士は自分のズボンを指さして言いました。「ズボンでも、半ズボンでも、お好きなようにお呼びします、だんなさま」

「それは『ねずみ花火とかんしゃく玉』と呼ばなくてはいかん。では、あれは何と呼ぶかね」紳士はネコを指さしました。「ネコでも、子ネコでも、お好きなようにお呼びします、だんなさま」「あれは『白づらシミニー』と呼ばなくてはいかん。それから、これだ」紳士は火を指し示しました。「これは何と呼ぶかね」「火でも、炎でも、お好きなようにお呼びします、だんなさま」

「これは『あつあつコッカロラム』と呼ばなくてはいかん。では、これは?」紳士は続けて、水を指さしました。「水でも、湿り気でも、お好きなようにお呼びします、だんなさま」「いや、これの名前は『ポンダロラム』だ。では、これ全部は何と呼ぶかね」紳士は家を指さして尋ねました。「おうちでも、小屋でも、お好きなようにお呼びします、だんなさま」「これは『たかたかてっぺん山』と呼ばなくてはいかん」

まさにその夜のことです。お手伝いの娘は、あわててご主人を起こして言いました。「ご主人の中のご主人さま、フジツボから出て、ねずみ花火とかんしゃく玉をおはきください。白づらシミニーのしっぽに、あつあつコッカロラムの火の粉がついてしまいました。早くポンダロラムを持ってこないと、たかたかてっぺん山が、まるごとあつあつコッカロラムになってしまいます」……これで、おしまい。

日本語訳:多読ベスト

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理解度チェック Quick Quiz

読み終わったら、3問だけ。間違えても大丈夫。多読は「だいたいわかる」で十分です。

Q1. What did the old gentleman call his bed?

Q2. What was "pondalorum" in his house?

Q3. Why did the servant wake her master up that night?

この読み物の使い方 3ステップ

  1. 聞きながら読む 音声に合わせて光る文を目で追う(聞き読み)。わからない語は飛ばしてOK。
  2. 音声なしで読む ⏱計測ボタンで読む速さ(WPM)を測ってみる。
  3. 耳だけで聞く 🎧聞くだけモードで、文字を見ずに内容がわかるか試す。🔁1文リピートで音読・シャドーイングも。

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