The Ugly Duckling(みにくいアヒルの子)の挿絵

The Ugly Duckling

みにくいアヒルの子

  • 📖 481 words
  • ⏱ 約6分
  • 🔊 2:52
  • YL 1.0–1.4
  • 英検3級目安
  • 📝 全訳つき

あらすじひとりだけ大きくて灰色のアヒルの子。みんなに「みにくい」といじめられ、つらい旅に出ることになります。

アンデルセン童話(1843年)をもとに再話

キーワード(8語)本文の点線の語はタップで意味が出ます
  • ducklingアヒルの子
  • crackひびが入る
  • farmyard農家の庭
  • marsh沼地
  • graceful優雅な
  • swans白鳥
  • freezeこおる
  • beaksくちばし
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Google Cloud TTS(Chirp 3 HD・アメリカ英語・Aoede)

It was a lovely summer in the country. A mother duck was sitting on her eggs near an old farmhouse. At last the eggs began to crack, one after another. "Peep, peep!" Little yellow ducklings came out and looked around at the big green world.

いなかの、すばらしい夏のことでした。古い農家の近くで、お母さんアヒルが卵をあたためていました。とうとう卵が一つ、また一つと割れはじめました。「ピヨ、ピヨ!」小さな黄色いひなたちが出てきて、大きな緑の世界を見まわしました。

But the biggest egg was still there. At last it cracked, and out came a big, gray, ugly bird. "He's so big," thought the mother.

でも、いちばん大きな卵だけは、まだそのままでした。やっとそれも割れて、中から大きくて灰色の、醜い鳥が出てきました。「ずいぶん大きい子ね」と、お母さんは思いました。

"Is he a turkey chick? If he can swim, he's a duck." The next day he jumped into the water and swam very well. "He is my own child," she said.

「七面鳥のひなかしら? 泳げるなら、アヒルだわ」次の日、その子は水に飛びこんで、とても上手に泳ぎました。「この子はまちがいなく、わたしの子よ」と、お母さんは言いました。

But in the farmyard, the other ducks and the hens laughed at him. "Look at that ugly thing!" They bit him and pushed him. Even his brothers and sisters were unkind to him. Every day was worse than the day before. At last the duckling ran away.

けれども、農家の庭では、ほかのアヒルたちやめんどりたちがその子を笑いものにしました。「見てよ、あの醜いの!」みんなはその子をつついたり、押したりしました。きょうだいたちでさえ、その子に意地悪をしました。毎日が前の日よりもつらくなっていきました。とうとう、子アヒルは逃げだしました。

He came to a wide marsh where wild ducks lived. "You're very ugly," they said, "but we don't care." Then hunters came, and there was the sound of guns everywhere. A big dog put his nose close to him but went away. "I'm so ugly that even the dog doesn't want to bite me," he thought sadly.

子アヒルは、野ガモたちのすむ広い沼にやって来ました。「おまえはずいぶん醜いな」と、野ガモたちは言いました。「でも、おれたちは気にしないよ」やがて猟師たちがやって来て、あたり一面で鉄砲の音がひびきました。大きな犬が子アヒルのすぐそばまで鼻を近づけましたが、そのまま行ってしまいました。「ぼくは醜すぎて、犬でさえかみつきたくないんだ」と、子アヒルは悲しく思いました。

Autumn came. One evening he saw a group of beautiful big birds fly out of the bushes. They were white, with long, graceful necks. They were swans. They opened their wide wings and flew away to warmer countries. The duckling felt a strange love for them, but he did not know why.

秋が来ました。ある晩、子アヒルは、美しい大きな鳥たちの群れがしげみから飛び立つのを見ました。鳥たちは真っ白で、長く優雅な首をしていました。白鳥です。白鳥たちは大きなつばさを広げて、あたたかい国へと飛んでいきました。子アヒルはふしぎなほど白鳥たちに心ひかれましたが、なぜなのかはわかりませんでした。

The winter was very cold. The duckling had to swim around and around so the water would not freeze. One night he became so tired that he froze into the ice. In the morning a farmer found him, broke the ice and took him home. But the children wanted to play with him, and he was afraid, so he flew away into the snow. It was a long, sad winter.

冬はとても寒くなりました。子アヒルは、水が凍らないように、ぐるぐると泳ぎまわっていなければなりませんでした。ある夜、子アヒルは疲れはてて、氷の中に閉じこめられてしまいました。朝になって、ひとりのお百姓さんが子アヒルを見つけ、氷を割って家に連れて帰りました。でも、子どもたちが子アヒルと遊びたがったので、子アヒルはこわくなって、雪の中へ飛んで逃げていきました。長くつらい冬でした。

At last the warm spring sun shone again. The duckling spread his wings, and they were strong. Soon he was flying over a beautiful garden.

とうとう、あたたかい春のお日さまが、ふたたび輝きました。子アヒルがつばさを広げると、そのつばさは、すっかり強くなっていました。まもなく、子アヒルは美しい庭の上を飛んでいました。

There, on the lake, he saw three white swans. "I'll fly to them," he thought. "They may be angry because I'm so ugly, but I don't care." He landed on the water and bowed his head down.

その庭の湖に、三羽の白鳥がいるのが見えました。「あの白鳥たちのところへ飛んでいこう」と、子アヒルは思いました。「ぼくがあんまり醜いから、怒るかもしれない。でも、かまうもんか」子アヒルは水の上に降り立ち、頭を下げました。

But what did he see in the water? It was not an ugly gray bird. It was a beautiful white swan!

ところが、水に映っていたのは何だったでしょう? それは醜い灰色の鳥ではありませんでした。美しい白鳥だったのです!

The other swans swam around him and touched him gently with their beaks. Children came to the lake. "Look, there's a new swan! He's the most beautiful one of all!"

ほかの白鳥たちがまわりを泳ぎ、くちばしでやさしくなでてくれました。子どもたちが湖にやって来ました。「見て、新しい白鳥がいるよ! あの白鳥がいちばんきれいだ!」

He felt shy and hid his head under his wing. He was very happy, but he was not proud, because a good heart is never proud. "When I was the ugly duckling, I never dreamed of so much happiness," he thought.

白鳥は恥ずかしくなって、頭をつばさの下に隠しました。とても幸せでしたが、いばったりはしませんでした。よい心は、決していばったりしないものだからです。「醜いアヒルの子だったころは、こんなに幸せになれるなんて、夢にも思わなかった」と、白鳥は思いました。

📖 全訳をまとめて読む 読み終わってからの答え合わせに

いなかの、すばらしい夏のことでした。古い農家の近くで、お母さんアヒルが卵をあたためていました。とうとう卵が一つ、また一つと割れはじめました。「ピヨ、ピヨ!」小さな黄色いひなたちが出てきて、大きな緑の世界を見まわしました。

でも、いちばん大きな卵だけは、まだそのままでした。やっとそれも割れて、中から大きくて灰色の、醜い鳥が出てきました。「ずいぶん大きい子ね」と、お母さんは思いました。

「七面鳥のひなかしら? 泳げるなら、アヒルだわ」次の日、その子は水に飛びこんで、とても上手に泳ぎました。「この子はまちがいなく、わたしの子よ」と、お母さんは言いました。

けれども、農家の庭では、ほかのアヒルたちやめんどりたちがその子を笑いものにしました。「見てよ、あの醜いの!」みんなはその子をつついたり、押したりしました。きょうだいたちでさえ、その子に意地悪をしました。毎日が前の日よりもつらくなっていきました。とうとう、子アヒルは逃げだしました。

子アヒルは、野ガモたちのすむ広い沼にやって来ました。「おまえはずいぶん醜いな」と、野ガモたちは言いました。「でも、おれたちは気にしないよ」やがて猟師たちがやって来て、あたり一面で鉄砲の音がひびきました。大きな犬が子アヒルのすぐそばまで鼻を近づけましたが、そのまま行ってしまいました。「ぼくは醜すぎて、犬でさえかみつきたくないんだ」と、子アヒルは悲しく思いました。

秋が来ました。ある晩、子アヒルは、美しい大きな鳥たちの群れがしげみから飛び立つのを見ました。鳥たちは真っ白で、長く優雅な首をしていました。白鳥です。白鳥たちは大きなつばさを広げて、あたたかい国へと飛んでいきました。子アヒルはふしぎなほど白鳥たちに心ひかれましたが、なぜなのかはわかりませんでした。

冬はとても寒くなりました。子アヒルは、水が凍らないように、ぐるぐると泳ぎまわっていなければなりませんでした。ある夜、子アヒルは疲れはてて、氷の中に閉じこめられてしまいました。朝になって、ひとりのお百姓さんが子アヒルを見つけ、氷を割って家に連れて帰りました。でも、子どもたちが子アヒルと遊びたがったので、子アヒルはこわくなって、雪の中へ飛んで逃げていきました。長くつらい冬でした。

とうとう、あたたかい春のお日さまが、ふたたび輝きました。子アヒルがつばさを広げると、そのつばさは、すっかり強くなっていました。まもなく、子アヒルは美しい庭の上を飛んでいました。

その庭の湖に、三羽の白鳥がいるのが見えました。「あの白鳥たちのところへ飛んでいこう」と、子アヒルは思いました。「ぼくがあんまり醜いから、怒るかもしれない。でも、かまうもんか」子アヒルは水の上に降り立ち、頭を下げました。

ところが、水に映っていたのは何だったでしょう? それは醜い灰色の鳥ではありませんでした。美しい白鳥だったのです!

ほかの白鳥たちがまわりを泳ぎ、くちばしでやさしくなでてくれました。子どもたちが湖にやって来ました。「見て、新しい白鳥がいるよ! あの白鳥がいちばんきれいだ!」

白鳥は恥ずかしくなって、頭をつばさの下に隠しました。とても幸せでしたが、いばったりはしませんでした。よい心は、決していばったりしないものだからです。「醜いアヒルの子だったころは、こんなに幸せになれるなんて、夢にも思わなかった」と、白鳥は思いました。

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このお話の教訓 Moral

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Who you are inside will one day shine through.

本当の自分は、いつか必ず輝く。

理解度チェック Quick Quiz

読み終わったら、3問だけ。間違えても大丈夫。多読は「だいたいわかる」で十分です。

Q1. Why did the duckling run away from the farmyard?

Q2. Where did the swans go in autumn?

Q3. What did the duckling see in the water in spring?

この読み物の使い方 3ステップ

  1. 聞きながら読む 音声に合わせて光る文を目で追う(聞き読み)。わからない語は飛ばしてOK。
  2. 音声なしで読む ⏱計測ボタンで読む速さ(WPM)を測ってみる。
  3. 耳だけで聞く 🎧聞くだけモードで、文字を見ずに内容がわかるか試す。🔁1文リピートで音読・シャドーイングも。

聞き読みの効果とやり方/多読三原則

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