Clever Hans(かしこいハンス)の挿絵

Clever Hans

かしこいハンス

  • 📖 511 words
  • ⏱ 約6分
  • YL 1.0–1.4
  • 英検3級目安
  • 📝 全訳つき

あらすじ恋人のグレーテルに会いに行くたび、何かをもらって帰ってくるハンス。でも、持って帰り方がいつも少しずつ、とんちんかんなのです。

グリム童話集(1857年版)をもとに再話

キーワード(9語)本文の点線の語はタップで意味が出ます
  • needle針
  • hay干し草
  • sleeveそで
  • goatヤギ
  • breathe息をする
  • baconベーコン
  • calf子牛
  • barn家畜小屋・納屋
  • kindlyやさしく

🔊 音声は準備中です。もうしばらくお待ちください。

"Where are you going, Hans?" asked his mother. "To see Grethel," said Hans. "Be good, Hans." "I will be good. Goodbye, Mother." "Goodbye, Hans."

「ハンス、どこへ行くの?」と、お母さんが尋ねました。「グレーテルに会いに」と、ハンスは答えました。「お行儀よくするんですよ、ハンス」「ちゃんとするよ。行ってきます、お母さん」「行ってらっしゃい、ハンス」

Hans came to Grethel's house. "Good morning, Grethel." "Good morning, Hans. What nice thing are you bringing me?" "I am bringing nothing. I want you to give me something." So Grethel gave Hans a needle.

ハンスは、グレーテルの家にやって来ました。「おはよう、グレーテル」「おはよう、ハンス。何かいいものを持ってきてくれたの?」「何も持ってきてないよ。何かもらいたいんだ」そこでグレーテルは、ハンスに針を一本あげました。

Hans stuck the needle into a cart full of hay and walked home behind the cart. "Good evening, Mother." "Good evening, Hans. What did Grethel give you?" "A needle." "Where is it?" "I stuck it in a hay cart." "That was silly, Hans. You should put a needle in your sleeve." "Never mind. I will do better next time."

ハンスは、干し草を積んだ荷車に針をつきさすと、その荷車の後ろについて家へ帰りました。「ただいま、お母さん」「おかえり、ハンス。グレーテルに何をもらったの?」「針」「どこにあるの?」「干し草を積んだ荷車にさしてきた」「ばかだねえ、ハンス。針は、そでにさしておくものですよ」「いいさ。次はうまくやるよ」

The next day Hans went to Grethel again, and she gave him a knife. Hans stuck the knife in his sleeve. "That was silly, Hans," said his mother. "You should put a knife in your pocket." "Never mind. I will do better next time."

次の日、ハンスがまたグレーテルのところへ行くと、グレーテルはナイフをくれました。ハンスは、ナイフをそでにさしました。「ばかだねえ、ハンス」と、お母さんは言いました。「ナイフは、ポケットに入れるものですよ」「いいさ。次はうまくやるよ」

Next, Grethel gave him a young goat. Hans tied its legs and put it in his pocket. When he got home, the poor goat could hardly breathe. "That was silly, Hans. You should put a rope around a goat's neck and lead it." "Never mind. I will do better next time."

次に、グレーテルは子ヤギをくれました。ハンスは子ヤギの足を縛って、ポケットにつっこみました。家に着いたときには、かわいそうに、子ヤギは息もたえだえでした。「ばかだねえ、ハンス。ヤギは首に縄をつけて、引いてくるものですよ」「いいさ。次はうまくやるよ」

Next, Grethel gave him a piece of bacon. Hans tied a rope around the bacon and pulled it along the road behind him. The dogs came and ate it all. When he got home, there was only the rope in his hand. "That was silly, Hans. You should carry bacon on your head." "Never mind. I will do better next time."

次に、グレーテルはベーコンをひとかたまりくれました。ハンスはベーコンに縄を結んで、道をずるずる引きずって帰りました。犬たちがやって来て、ベーコンをすっかり食べてしまいました。家に着いたとき、ハンスの手には、縄しか残っていませんでした。「ばかだねえ、ハンス。ベーコンは、頭にのせて運ぶものですよ」「いいさ。次はうまくやるよ」

Next, Grethel gave him a calf. Hans put the calf on his head, and it kicked him in the face. "That was silly, Hans. You should lead a calf with a rope and put it in the barn." "Never mind. I will do better next time."

次に、グレーテルは子牛をくれました。ハンスが子牛を頭にのせると、子牛はハンスの顔をけとばしました。「ばかだねえ、ハンス。子牛は、縄で引いて、小屋に入れておくものですよ」「いいさ。次はうまくやるよ」

"Where are you going, Hans?" "To see Grethel, Mother." "Be good, Hans." "I will be good. Goodbye, Mother."

「ハンス、どこへ行くの?」「グレーテルに会いにだよ、お母さん」「お行儀よくするんですよ、ハンス」「ちゃんとするよ。行ってきます、お母さん」

"Good morning, Grethel." "Good morning, Hans. What nice thing are you bringing me?" "I am bringing nothing. I want you to give me something." "Then I will come home with you," said Grethel.

「おはよう、グレーテル」「おはよう、ハンス。何かいいものを持ってきてくれたの?」「何も持ってきてないよ。何かもらいたいんだ」「それなら、わたしがあなたの家へ一緒に行くわ」と、グレーテルは言いました。

Hans put a rope around Grethel, led her home, and tied her up in the barn. Then he threw some grass in front of her, and he went in to his mother.

ハンスはグレーテルに縄をつけて家まで引いていき、小屋につないでしまいました。それから、グレーテルの前に草をばらまいてやると、お母さんのところへ入っていきました。

"Where is Grethel, Hans?" "I led her with a rope, tied her in the barn, and gave her some grass." "That was very silly, Hans! You should throw kind eyes at a girl. That means you should look at her kindly." "Never mind. I will do better."

「グレーテルはどこなの、ハンス?」「縄で引いてきて、小屋につないで、草をやっておいたよ」「なんてばかなことを、ハンス! 女の子には、やさしい目を投げかけるものですよ。やさしく見つめてあげなさい、ということです」「いいさ。うまくやるよ」

So Hans went into the barn. He stood in front of Grethel and opened his eyes as wide as he could. Then he moved his hands as if he was throwing his eyes at her. "Here, Grethel! Kind eyes! Catch!"

そこでハンスは、小屋へ行きました。グレーテルの前に立つと、目をできるだけ大きく見開きました。それから、自分の目を投げつけるように、両手をふりました。「ほら、グレーテル! やさしい目だよ! 受け取って!」

Grethel got very angry. She pulled herself free and ran away. After that, she did not want to marry Hans anymore.

グレーテルは、かんかんに怒りました。縄を振りほどいて、逃げていってしまいました。それからというもの、グレーテルは、もうハンスと結婚しようとは思いませんでした。

📖 全訳をまとめて読む 読み終わってからの答え合わせに

「ハンス、どこへ行くの?」と、お母さんが尋ねました。「グレーテルに会いに」と、ハンスは答えました。「お行儀よくするんですよ、ハンス」「ちゃんとするよ。行ってきます、お母さん」「行ってらっしゃい、ハンス」

ハンスは、グレーテルの家にやって来ました。「おはよう、グレーテル」「おはよう、ハンス。何かいいものを持ってきてくれたの?」「何も持ってきてないよ。何かもらいたいんだ」そこでグレーテルは、ハンスに針を一本あげました。

ハンスは、干し草を積んだ荷車に針をつきさすと、その荷車の後ろについて家へ帰りました。「ただいま、お母さん」「おかえり、ハンス。グレーテルに何をもらったの?」「針」「どこにあるの?」「干し草を積んだ荷車にさしてきた」「ばかだねえ、ハンス。針は、そでにさしておくものですよ」「いいさ。次はうまくやるよ」

次の日、ハンスがまたグレーテルのところへ行くと、グレーテルはナイフをくれました。ハンスは、ナイフをそでにさしました。「ばかだねえ、ハンス」と、お母さんは言いました。「ナイフは、ポケットに入れるものですよ」「いいさ。次はうまくやるよ」

次に、グレーテルは子ヤギをくれました。ハンスは子ヤギの足を縛って、ポケットにつっこみました。家に着いたときには、かわいそうに、子ヤギは息もたえだえでした。「ばかだねえ、ハンス。ヤギは首に縄をつけて、引いてくるものですよ」「いいさ。次はうまくやるよ」

次に、グレーテルはベーコンをひとかたまりくれました。ハンスはベーコンに縄を結んで、道をずるずる引きずって帰りました。犬たちがやって来て、ベーコンをすっかり食べてしまいました。家に着いたとき、ハンスの手には、縄しか残っていませんでした。「ばかだねえ、ハンス。ベーコンは、頭にのせて運ぶものですよ」「いいさ。次はうまくやるよ」

次に、グレーテルは子牛をくれました。ハンスが子牛を頭にのせると、子牛はハンスの顔をけとばしました。「ばかだねえ、ハンス。子牛は、縄で引いて、小屋に入れておくものですよ」「いいさ。次はうまくやるよ」

「ハンス、どこへ行くの?」「グレーテルに会いにだよ、お母さん」「お行儀よくするんですよ、ハンス」「ちゃんとするよ。行ってきます、お母さん」

「おはよう、グレーテル」「おはよう、ハンス。何かいいものを持ってきてくれたの?」「何も持ってきてないよ。何かもらいたいんだ」「それなら、わたしがあなたの家へ一緒に行くわ」と、グレーテルは言いました。

ハンスはグレーテルに縄をつけて家まで引いていき、小屋につないでしまいました。それから、グレーテルの前に草をばらまいてやると、お母さんのところへ入っていきました。

「グレーテルはどこなの、ハンス?」「縄で引いてきて、小屋につないで、草をやっておいたよ」「なんてばかなことを、ハンス! 女の子には、やさしい目を投げかけるものですよ。やさしく見つめてあげなさい、ということです」「いいさ。うまくやるよ」

そこでハンスは、小屋へ行きました。グレーテルの前に立つと、目をできるだけ大きく見開きました。それから、自分の目を投げつけるように、両手をふりました。「ほら、グレーテル! やさしい目だよ! 受け取って!」

グレーテルは、かんかんに怒りました。縄を振りほどいて、逃げていってしまいました。それからというもの、グレーテルは、もうハンスと結婚しようとは思いませんでした。

日本語訳:多読ベスト

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理解度チェック Quick Quiz

読み終わったら、3問だけ。間違えても大丈夫。多読は「だいたいわかる」で十分です。

Q1. Where did Hans put the needle?

Q2. What happened to the bacon?

Q3. Why did Grethel run away?

この読み物の使い方 3ステップ

  1. 聞きながら読む 音声に合わせて光る文を目で追う(聞き読み)。わからない語は飛ばしてOK。
  2. 音声なしで読む ⏱計測ボタンで読む速さ(WPM)を測ってみる。
  3. 耳だけで聞く 🎧聞くだけモードで、文字を見ずに内容がわかるか試す。🔁1文リピートで音読・シャドーイングも。

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