Power from the Sun, Wind, and Earth(太陽・風・大地からの電気 再生可能エネルギー)の挿絵

Power from the Sun, Wind, and Earth

太陽・風・大地からの電気 再生可能エネルギー

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  • YL 2.5–3.4
  • 英検2級目安
  • 📝 全訳つき

あらすじ太陽光、風力、水力、地熱。なくならないエネルギーで電気をつくる再生可能エネルギーが世界で広がっています。資源の少ない日本にとっての意味と、天気や土地の問題などの課題を考えます。

多読ベストのオリジナル読み物(英検・入試頻出テーマ)

キーワード(10語)本文の点線の語はタップで意味が出ます
  • renewable再生可能な
  • hydropower水力発電
  • geothermal地熱の
  • offshore沖合の、洋上の
  • energy securityエネルギー安全保障
  • turbinesタービン、風車
  • storage蓄えること、貯蔵
  • power grids送電網
  • residents住民
  • flexible曲げられる、柔軟な
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Every time we turn on a light or charge a phone, we use electricity. But where does it come from? For more than a hundred years, most of the world's electricity has been made by burning coal, oil, and natural gas. Today, more and more of it comes from renewable energy, which is energy from sources that will not run out, such as the sun, the wind, and water.

明かりをつけたり、スマホを充電したりするたびに、私たちは電気を使っています。でも、その電気はどこから来るのでしょうか。100年以上もの間、世界の電気のほとんどは、石炭や石油、天然ガスを燃やしてつくられてきました。今では、ますます多くの電気が再生可能エネルギーからつくられています。再生可能エネルギーとは、太陽や風、水のように、なくなることのない源から得られるエネルギーのことです。

Renewable energy has grown very quickly. Solar panels have become much cheaper in the last fifteen years, and in many parts of the world, solar and wind power are now among the cheapest ways to make electricity. Around the world, about 30 percent of electricity now comes from renewable sources, including hydropower.

再生可能エネルギーは、とても速く増えてきました。この15年で太陽光パネルはずっと安くなり、世界の多くの地域で、太陽光発電と風力発電は今や、いちばん安く電気をつくれる方法の一つです。今では世界の電気の約30パーセントが、水力発電を含む再生可能エネルギーでつくられています。

China has built more solar panels and wind turbines than any other country. At the same time, in many developing countries, small solar systems are bringing electricity for the first time to villages that were never connected to a power grid. Children in these villages can now study at night under electric lights.

太陽光パネルと風力発電の風車をいちばん多く建ててきたのは、中国です。その一方で、多くの発展途上国では、送電網につながったことのない村に、小さな太陽光発電の設備が初めて電気を届けています。そうした村の子どもたちは、今では夜も電灯の下で勉強できるようになりました。

Japan uses several kinds of renewable energy. Solar power has spread the most, and solar panels can be seen on roofs and in fields across the country. Japan also has many rivers and mountains, so hydropower has been used for a long time. Because Japan has many volcanoes, it has large geothermal resources. Geothermal power uses heat from underground. And because Japan is surrounded by the sea, offshore wind farms, which are built in the ocean, have started operating in places such as Akita, although some projects have faced difficulties because of rising costs.

日本では、何種類かの再生可能エネルギーが使われています。いちばん広まったのは太陽光発電で、国中の屋根や野原に太陽光パネルが見られます。日本は川や山が多いので、水力発電も昔から使われてきました。また火山が多いため、地熱の資源も豊富です。地熱発電とは、地下の熱を利用する発電です。さらに、海に囲まれているので、海の上に建てる洋上風力発電所が秋田などで動き始めています。ただし、費用が上がったために、つまずいている計画もあります。

At present, a little over 20 percent of Japan's electricity comes from renewable energy. The government's energy plan aims to raise this share to around 40 to 50 percent by 2040. One reason is to fight climate change. Another reason is energy security. Japan imports almost all of its oil, coal, and gas from other countries, so when world prices rise or there is trouble abroad, Japan is strongly affected. In this sense, energy made at home is safer.

現在、日本の電気の20パーセント余りが、再生可能エネルギーでつくられています。政府のエネルギー計画では、2040年までに、この割合を40〜50パーセントほどに引き上げることを目指しています。理由の一つは、気候変動に立ち向かうためです。もう一つの理由は、エネルギー安全保障です。日本は石油や石炭、ガスのほとんどすべてを輸入にたよっているので、世界の値段が上がったり、海外でもめごとが起きたりすると、大きな影響を受けます。その意味で、国内でつくれるエネルギーのほうが安心なのです。

The merits of renewable energy are clear. It produces little or no carbon dioxide while making electricity. It does not run out, and its "fuel," such as sunlight and wind, is free. It also creates new jobs and can help local communities, for example when a town builds its own solar or small hydropower plant.

再生可能エネルギーの長所は、はっきりしています。電気をつくるときに、二酸化炭素をほとんど、あるいはまったく出しません。なくなることがなく、日光や風といった「燃料」はただです。新しい仕事も生まれます。また、たとえば町が自分たちで太陽光発電所や小さな水力発電所をつくれば、地域のためにもなります。

However, renewable energy has weak points. The biggest is that solar and wind power depend on the weather. Solar panels produce nothing at night and little on cloudy days, and wind turbines stop when the wind is calm. Because electricity must be supplied at the very moment it is used, power companies need ways to fill these gaps.

しかし、再生可能エネルギーには弱点もあります。いちばんの弱点は、太陽光と風力が天気に左右されることです。太陽光パネルは、夜には電気をまったくつくらず、くもりの日にはわずかしかつくりません。風車は、風がやむと止まってしまいます。電気は、使うその瞬間に送らなければなりません。そのため電力会社は、こうした足りない分をおぎなう方法を用意しておく必要があります。

One answer is storage. Large batteries can store extra electricity on sunny afternoons and release it in the evening. Pumped storage hydropower, which pumps water up a mountain when there is extra power and lets it flow down later, has been used in Japan for many years. Another answer is to connect the power grids of different regions, so that areas with extra electricity can send it to areas that need it.

答えの一つは、電気をためることです。大きな蓄電池があれば、晴れた午後に余った電気をためておき、夕方に使えます。揚水発電も、日本で長年使われてきました。電気が余っているときに水を山の上にくみ上げておき、あとでその水を流して発電する仕組みです。もう一つの答えは、地域どうしの送電網をつなぐことです。そうすれば、電気が余っている地域から、足りない地域へ送れます。

There are also problems with land and nature. Japan is a small, mountainous country, and good flat land is limited. In some places, forests have been cut down to build large solar farms, which has caused landslides and angered local residents. Wind turbines can be noisy and can harm birds. Geothermal plants are often planned near hot springs, and some hot spring owners worry that their water will be affected.

土地や自然についての問題もあります。日本は国土がせまく、山が多いので、使いやすい平地はかぎられています。大きな太陽光発電所をつくるために森が切りひらかれ、土砂くずれが起きて、地元の住民が怒った場所もあります。風車はうるさいことがあり、鳥に害を与えることもあります。地熱発電所は温泉の近くに計画されることが多く、温泉の持ち主の中には、自分たちのお湯に影響が出るのではないかと心配する人もいます。

Cost is another issue. To support renewable energy, Japan has added a small charge to everyone's electricity bill. Some people say that this is a fair price for a cleaner future, while others complain that it makes life more expensive, especially for families with low incomes.

費用も問題です。日本では、再生可能エネルギーを支えるため、すべての人の電気料金に少しずつ負担金が上乗せされています。よりクリーンな未来のためなら、これは公正な負担だ、と言う人もいます。一方で、電気代が上がって暮らしが苦しくなる、特に収入の少ない家庭にはつらい、と不満を言う人もいます。

Ordinary people can also take part. Some families have installed solar panels and batteries at home, so that they can use their own electricity during the day and even during a blackout. Since 2016, households in Japan have been able to choose their electricity company, and some companies offer plans that use only renewable energy. In some towns, residents have invested together in local solar or wind projects, sharing both the costs and the profits.

ふつうの人も参加できます。家に太陽光パネルと蓄電池を取りつけて、自分の家で作った電気を、昼間はもちろん、停電のときにも使えるようにした家庭もあります。2016年からは、日本の家庭も電力会社を選べるようになり、再生可能エネルギーだけを使うプランを用意している会社もあります。住民が一緒にお金を出し合って地元の太陽光や風力の事業に投資し、費用も利益も分け合っている町もあります。

Scientists and companies are working on new technologies. One example is the perovskite solar cell, which was first developed by a Japanese researcher. These cells are thin, light, and flexible, so they may be used on walls, windows, and curved roofs where ordinary panels cannot be placed. Floating offshore wind turbines and new types of geothermal power are also being studied.

科学者や企業は、新しい技術に取り組んでいます。その一例が、日本の研究者が最初に開発したペロブスカイト太陽電池です。この電池はうすくて軽く、曲げることもできます。そのため、ふつうのパネルが置けない壁や窓、曲がった屋根にも使えるかもしれません。海に浮かべる洋上風車や、新しい種類の地熱発電の研究も進められています。

Many experts believe that no single energy source is perfect, and that a mix of different sources is the safest choice. There is also a debate over the role of nuclear power, which produces little carbon dioxide but raises serious safety concerns, especially in Japan after the accident at Fukushima in 2011.

どのエネルギー源にも欠点があるので、いろいろな源を組み合わせるのがいちばん安全だ、と多くの専門家は考えています。原子力発電の役割についても、議論があります。原子力は二酸化炭素をほとんど出しませんが、安全への心配は深刻です。2011年に福島で事故が起きた日本では、特にそうです。

What do you think? Some people say that Japan should increase renewable energy quickly, because it is clean, safe, and made at home. Others say that Japan should increase it slowly and carefully, because it depends on the weather, needs a lot of land, and can raise electricity prices.

あなたはどう思いますか。日本は再生可能エネルギーを急いで増やすべきだ、と言う人もいます。クリーンで安全で、国内でつくれるからです。一方、ゆっくり慎重に増やすべきだ、と言う人もいます。天気に左右され、広い土地が必要で、電気料金が上がることもあるからです。

📖 全訳をまとめて読む 読み終わってからの答え合わせに

明かりをつけたり、スマホを充電したりするたびに、私たちは電気を使っています。でも、その電気はどこから来るのでしょうか。100年以上もの間、世界の電気のほとんどは、石炭や石油、天然ガスを燃やしてつくられてきました。今では、ますます多くの電気が再生可能エネルギーからつくられています。再生可能エネルギーとは、太陽や風、水のように、なくなることのない源から得られるエネルギーのことです。

再生可能エネルギーは、とても速く増えてきました。この15年で太陽光パネルはずっと安くなり、世界の多くの地域で、太陽光発電と風力発電は今や、いちばん安く電気をつくれる方法の一つです。今では世界の電気の約30パーセントが、水力発電を含む再生可能エネルギーでつくられています。

太陽光パネルと風力発電の風車をいちばん多く建ててきたのは、中国です。その一方で、多くの発展途上国では、送電網につながったことのない村に、小さな太陽光発電の設備が初めて電気を届けています。そうした村の子どもたちは、今では夜も電灯の下で勉強できるようになりました。

日本では、何種類かの再生可能エネルギーが使われています。いちばん広まったのは太陽光発電で、国中の屋根や野原に太陽光パネルが見られます。日本は川や山が多いので、水力発電も昔から使われてきました。また火山が多いため、地熱の資源も豊富です。地熱発電とは、地下の熱を利用する発電です。さらに、海に囲まれているので、海の上に建てる洋上風力発電所が秋田などで動き始めています。ただし、費用が上がったために、つまずいている計画もあります。

現在、日本の電気の20パーセント余りが、再生可能エネルギーでつくられています。政府のエネルギー計画では、2040年までに、この割合を40〜50パーセントほどに引き上げることを目指しています。理由の一つは、気候変動に立ち向かうためです。もう一つの理由は、エネルギー安全保障です。日本は石油や石炭、ガスのほとんどすべてを輸入にたよっているので、世界の値段が上がったり、海外でもめごとが起きたりすると、大きな影響を受けます。その意味で、国内でつくれるエネルギーのほうが安心なのです。

再生可能エネルギーの長所は、はっきりしています。電気をつくるときに、二酸化炭素をほとんど、あるいはまったく出しません。なくなることがなく、日光や風といった「燃料」はただです。新しい仕事も生まれます。また、たとえば町が自分たちで太陽光発電所や小さな水力発電所をつくれば、地域のためにもなります。

しかし、再生可能エネルギーには弱点もあります。いちばんの弱点は、太陽光と風力が天気に左右されることです。太陽光パネルは、夜には電気をまったくつくらず、くもりの日にはわずかしかつくりません。風車は、風がやむと止まってしまいます。電気は、使うその瞬間に送らなければなりません。そのため電力会社は、こうした足りない分をおぎなう方法を用意しておく必要があります。

答えの一つは、電気をためることです。大きな蓄電池があれば、晴れた午後に余った電気をためておき、夕方に使えます。揚水発電も、日本で長年使われてきました。電気が余っているときに水を山の上にくみ上げておき、あとでその水を流して発電する仕組みです。もう一つの答えは、地域どうしの送電網をつなぐことです。そうすれば、電気が余っている地域から、足りない地域へ送れます。

土地や自然についての問題もあります。日本は国土がせまく、山が多いので、使いやすい平地はかぎられています。大きな太陽光発電所をつくるために森が切りひらかれ、土砂くずれが起きて、地元の住民が怒った場所もあります。風車はうるさいことがあり、鳥に害を与えることもあります。地熱発電所は温泉の近くに計画されることが多く、温泉の持ち主の中には、自分たちのお湯に影響が出るのではないかと心配する人もいます。

費用も問題です。日本では、再生可能エネルギーを支えるため、すべての人の電気料金に少しずつ負担金が上乗せされています。よりクリーンな未来のためなら、これは公正な負担だ、と言う人もいます。一方で、電気代が上がって暮らしが苦しくなる、特に収入の少ない家庭にはつらい、と不満を言う人もいます。

ふつうの人も参加できます。家に太陽光パネルと蓄電池を取りつけて、自分の家で作った電気を、昼間はもちろん、停電のときにも使えるようにした家庭もあります。2016年からは、日本の家庭も電力会社を選べるようになり、再生可能エネルギーだけを使うプランを用意している会社もあります。住民が一緒にお金を出し合って地元の太陽光や風力の事業に投資し、費用も利益も分け合っている町もあります。

科学者や企業は、新しい技術に取り組んでいます。その一例が、日本の研究者が最初に開発したペロブスカイト太陽電池です。この電池はうすくて軽く、曲げることもできます。そのため、ふつうのパネルが置けない壁や窓、曲がった屋根にも使えるかもしれません。海に浮かべる洋上風車や、新しい種類の地熱発電の研究も進められています。

どのエネルギー源にも欠点があるので、いろいろな源を組み合わせるのがいちばん安全だ、と多くの専門家は考えています。原子力発電の役割についても、議論があります。原子力は二酸化炭素をほとんど出しませんが、安全への心配は深刻です。2011年に福島で事故が起きた日本では、特にそうです。

あなたはどう思いますか。日本は再生可能エネルギーを急いで増やすべきだ、と言う人もいます。クリーンで安全で、国内でつくれるからです。一方、ゆっくり慎重に増やすべきだ、と言う人もいます。天気に左右され、広い土地が必要で、電気料金が上がることもあるからです。

日本語訳:多読ベスト

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理解度チェック Quick Quiz

読み終わったら、3問だけ。間違えても大丈夫。多読は「だいたいわかる」で十分です。

Q1. Why is renewable energy important for Japan's energy security?

Q2. What is the biggest weak point of solar and wind power?

Q3. What is special about perovskite solar cells?

🎥 本物を見る・聞く 公式の映像・音声

🎥 映像・International Renewable Energy AgencyRenewable Energy: The Basics国際再生可能エネルギー機関(IRENA)公式。再生可能エネルギーの基本、約1分

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聞き読みの効果とやり方/多読三原則

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