Grandma's First Smartphone(おばあちゃん、はじめてのスマホ)の挿絵

Grandma's First Smartphone

おばあちゃん、はじめてのスマホ

  • 546 words
  • 約7分
  • 3:18
  • YL 1.0–1.4
  • 英検3級目安
  • 全訳つき

あらすじ78歳のおばあちゃんが、はじめてスマートフォンを買いました。使い方を教えるのは、高校生の孫のリク。ところが、思っていたよりずっと大変で……。高齢者とデジタルについて考えます。

多読ベストのオリジナル読み物(英検・入試頻出テーマ)

キーワード(9語)本文の点線の語はタップで意味が出ます
  • screen画面
  • population人口
  • survey調査
  • reservations予約
  • video callビデオ通話
  • community center公民館、地域の集会所
  • patientがまん強い、根気のある
  • linkリンク
  • left behind取り残される
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日本語訳の一部には生成AIを使っており、AIによる3重のチェックと人の目で確かめています。まだ人の目を通っていない訳もあるため、ニュアンスがずれている所があるかもしれません。日本語訳について

My name is Riku, and I am a high school student. Last spring, my grandmother bought her first smartphone. She was seventy-eight years old. For many years, she used a small old phone that could only make calls. "I don't need anything else," she always said. But one day, she came to our house with a new smartphone and a worried face.

ぼくの名前はリク。高校生です。去年の春、おばあちゃんが初めてスマートフォンを買いました。78歳のときのことです。おばあちゃんは長い間、電話をかけることしかできない小さな古い携帯電話を使っていました。「ほかには何もいらないよ」というのが口ぐせでした。ところがある日、おばあちゃんは新しいスマホを持って、心配そうな顔でうちにやって来たのです。

"Riku, can you teach me how to use this?" she asked. "Of course," I said. I thought it would be easy. I was wrong.

「リク、これの使い方を教えてくれない?」とおばあちゃんは言いました。「もちろん」とぼくは答えました。簡単だと思っていたのです。でも、それは大まちがいでした。

Grandma did not know where to touch the screen. When she pressed too long, strange menus opened. When she pressed too softly, nothing happened. The words on the screen were too small for her to read, so we made them bigger.

おばあちゃんは、画面のどこをさわればいいのか分かりませんでした。長く押しすぎると、見たことのないメニューが開きます。押す力が弱すぎると、何も起きません。画面の文字が小さすぎて読めなかったので、大きくしました。

I explained the same things again and again. One evening, I said, "Grandma, I already told you that!" She looked sad, and I felt bad. After that, I tried to speak more slowly and kindly.

ぼくは同じことを何度も何度も説明しました。ある晩、つい「おばあちゃん、それ、もう言ったよ!」と言ってしまいました。おばあちゃんは悲しそうな顔をして、ぼくは申し訳ない気持ちになりました。それからは、もっとゆっくり、やさしく話すように心がけました。

Many older people find smartphones difficult. Japan has one of the oldest populations in the world. In 2026, almost 30 percent of people in Japan were sixty-five or older. A government survey in 2025 found that about 55 percent of people in their seventies used a smartphone to go on the internet. For people aged eighty or older, the number was only about 22 percent.

スマホを難しいと感じるお年寄りは、たくさんいます。日本は、世界でもっとも高齢化が進んだ国の一つです。2026年には、日本の人口のほぼ30パーセントが65歳以上でした。2025年の政府の調査によると、70代の人のうち、スマホでインターネットを使っていたのは約55パーセントでした。80歳以上では、わずか約22パーセントでした。

Why did Grandma want a smartphone? She had three reasons. First, she wanted to see her new grandchild, my aunt's baby in Hokkaido. Second, her hospital started to take reservations online. Third, her friends from her dance class talked in a group chat, and she did not want to miss their messages.

では、おばあちゃんはなぜスマホがほしくなったのでしょう。理由は三つありました。一つ目は、北海道に住むぼくのおばさんの赤ちゃん、つまり新しく生まれた孫の顔を見たかったからです。二つ目は、通っている病院がネットで予約を受け付けるようになったからです。三つ目は、ダンス教室の友達がグループチャットでやりとりしていて、そのメッセージを見逃したくなかったからです。

Little by little, Grandma learned. She made her first video call to the baby and laughed so much that she cried. She started sending pictures of her garden flowers to the family. She even used a map app to find a new cafe.

おばあちゃんは少しずつ覚えていきました。初めて赤ちゃんとビデオ通話をしたときは、笑いすぎて涙が出るほどでした。庭に咲いた花の写真を、家族に送るようにもなりました。地図アプリを使って、新しいカフェを見つけたことまであります。

Many cities and phone shops in Japan have free smartphone classes for older people. Grandma joined one at the community center. "The teacher is patient, and everyone makes mistakes together, so I don't feel shy," she told me.

日本では、多くの市町村や携帯電話のお店が、お年寄り向けの無料のスマホ教室を開いています。おばあちゃんも、公民館の教室に参加しました。「先生はがまん強く教えてくれるし、みんな一緒にまちがえるから、恥ずかしくないのよ」と、おばあちゃんは話してくれました。

But smartphones also bring new dangers. One day, Grandma got a message that said, "You won a prize! Touch here." She almost touched the link. I told her never to open links from people she does not know, and to call me when she is not sure. Some older people lose money because of messages like this.

でも、スマホには新しい危険もあります。ある日、おばあちゃんのところに「賞品が当たりました! ここをタッチ」というメッセージが届きました。おばあちゃんは、もう少しでそのリンクにさわるところでした。ぼくは、知らない相手からのリンクは絶対に開かないこと、迷ったらぼくに電話することを伝えました。こうしたメッセージのせいで、お金を失ってしまうお年寄りもいるのです。

Some people say everyone should learn to use smartphones because many services are now online. Other people say that this is not fair. Not everyone can learn new technology easily, so banks, hospitals, and city offices should keep paper forms and phone services, too.

今では多くのサービスがネットで受けられるのだから、だれもがスマホの使い方を覚えるべきだ、と言う人もいます。一方で、それは不公平だと言う人もいます。新しい技術をだれもが簡単に覚えられるわけではありません。だから、銀行や病院、市役所は、紙の書類や電話での受付も残しておくべきだ、というのです。

Last week, Grandma sent me a message. It said, "Good luck on your test tomorrow!" with a cute cat sticker. I smiled. Now she is the one who sends the most messages in our family.

先週、おばあちゃんからメッセージが届きました。「明日のテスト、がんばってね!」という言葉に、かわいいネコのスタンプがついていました。ぼくは思わず笑顔になりました。今では、家族の中でいちばんたくさんメッセージを送ってくるのは、おばあちゃんです。

What do you think? Some people say that older people should use smartphones, because they can keep in touch with their families and use many useful services. Others say that we should not make smartphones necessary, because some older people find them too difficult and should not be left behind.

あなたはどう思いますか。お年寄りもスマホを使うべきだ、と言う人もいます。家族と連絡をとり合えるし、便利なサービスもたくさん使えるからです。一方、スマホがなければ何もできない社会にするべきではない、と言う人もいます。スマホを難しすぎると感じるお年寄りもいるので、そうした人たちを取り残してはいけない、というのです。

全訳をまとめて読む 読み終わってからの答え合わせに

ぼくの名前はリク。高校生です。去年の春、おばあちゃんが初めてスマートフォンを買いました。78歳のときのことです。おばあちゃんは長い間、電話をかけることしかできない小さな古い携帯電話を使っていました。「ほかには何もいらないよ」というのが口ぐせでした。ところがある日、おばあちゃんは新しいスマホを持って、心配そうな顔でうちにやって来たのです。

「リク、これの使い方を教えてくれない?」とおばあちゃんは言いました。「もちろん」とぼくは答えました。簡単だと思っていたのです。でも、それは大まちがいでした。

おばあちゃんは、画面のどこをさわればいいのか分かりませんでした。長く押しすぎると、見たことのないメニューが開きます。押す力が弱すぎると、何も起きません。画面の文字が小さすぎて読めなかったので、大きくしました。

ぼくは同じことを何度も何度も説明しました。ある晩、つい「おばあちゃん、それ、もう言ったよ!」と言ってしまいました。おばあちゃんは悲しそうな顔をして、ぼくは申し訳ない気持ちになりました。それからは、もっとゆっくり、やさしく話すように心がけました。

スマホを難しいと感じるお年寄りは、たくさんいます。日本は、世界でもっとも高齢化が進んだ国の一つです。2026年には、日本の人口のほぼ30パーセントが65歳以上でした。2025年の政府の調査によると、70代の人のうち、スマホでインターネットを使っていたのは約55パーセントでした。80歳以上では、わずか約22パーセントでした。

では、おばあちゃんはなぜスマホがほしくなったのでしょう。理由は三つありました。一つ目は、北海道に住むぼくのおばさんの赤ちゃん、つまり新しく生まれた孫の顔を見たかったからです。二つ目は、通っている病院がネットで予約を受け付けるようになったからです。三つ目は、ダンス教室の友達がグループチャットでやりとりしていて、そのメッセージを見逃したくなかったからです。

おばあちゃんは少しずつ覚えていきました。初めて赤ちゃんとビデオ通話をしたときは、笑いすぎて涙が出るほどでした。庭に咲いた花の写真を、家族に送るようにもなりました。地図アプリを使って、新しいカフェを見つけたことまであります。

日本では、多くの市町村や携帯電話のお店が、お年寄り向けの無料のスマホ教室を開いています。おばあちゃんも、公民館の教室に参加しました。「先生はがまん強く教えてくれるし、みんな一緒にまちがえるから、恥ずかしくないのよ」と、おばあちゃんは話してくれました。

でも、スマホには新しい危険もあります。ある日、おばあちゃんのところに「賞品が当たりました! ここをタッチ」というメッセージが届きました。おばあちゃんは、もう少しでそのリンクにさわるところでした。ぼくは、知らない相手からのリンクは絶対に開かないこと、迷ったらぼくに電話することを伝えました。こうしたメッセージのせいで、お金を失ってしまうお年寄りもいるのです。

今では多くのサービスがネットで受けられるのだから、だれもがスマホの使い方を覚えるべきだ、と言う人もいます。一方で、それは不公平だと言う人もいます。新しい技術をだれもが簡単に覚えられるわけではありません。だから、銀行や病院、市役所は、紙の書類や電話での受付も残しておくべきだ、というのです。

先週、おばあちゃんからメッセージが届きました。「明日のテスト、がんばってね!」という言葉に、かわいいネコのスタンプがついていました。ぼくは思わず笑顔になりました。今では、家族の中でいちばんたくさんメッセージを送ってくるのは、おばあちゃんです。

あなたはどう思いますか。お年寄りもスマホを使うべきだ、と言う人もいます。家族と連絡をとり合えるし、便利なサービスもたくさん使えるからです。一方、スマホがなければ何もできない社会にするべきではない、と言う人もいます。スマホを難しすぎると感じるお年寄りもいるので、そうした人たちを取り残してはいけない、というのです。

日本語訳の一部には生成AIを使っており、AIによる3重のチェックと人の目で確かめています。まだ人の目を通っていない訳もあるため、ニュアンスがずれている所があるかもしれません。日本語訳について

日本語訳:多読ベスト

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理解度チェック Quick Quiz

読み終わったら、3問だけ。間違えても大丈夫。多読は「だいたいわかる」で十分です。

Q1. Why did Riku feel bad one evening?

Q2. What was one reason Grandma wanted a smartphone?

Q3. What did Riku tell Grandma about strange messages?

この話の単語 CEFR-JA2・B1・B2の語 32語/タップで意味・単語帳へ
  • A1中学基礎 89.2%
  • A2高校入門 5.4%
  • B1受験コア 2.4%
  • B2難関大 0.2%
  • リストにない語 2.8%

本文の語の割合(人名などは数えていません)。「リストにない語」は固有名詞・古い言い方・やさしい複合語などです。

B2難関大の語 1語

B1受験コアの語 7語

A2高校入門の語 24語

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  1. 聞きながら読む 音声に合わせて光る文を目で追う(聞き読み)。わからない語は飛ばしてOK。
  2. 音声なしで読む 計測ボタンで読む速さ(WPM)を測ってみる。
  3. 耳だけで聞く 聞くだけモードで、文字を見ずに内容がわかるか試す。1文リピートで音読・シャドーイングも。

聞き読みの効果とやり方/多読三原則

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