From Scrolls to Screens: The Story of Manga and Anime(絵巻からスクリーンへ:マンガとアニメの物語)の挿絵
Level 4 Intermediate英語で日本紹介

From Scrolls to Screens: The Story of Manga and Anime

絵巻からスクリーンへ:マンガとアニメの物語

  • 📖 857 words
  • ⏱ 約8分
  • 🔊 5:16
  • YL 2.5–3.4
  • 英検2級目安
  • 📝 全訳つき

あらすじ世界中にファンをもつマンガとアニメ。そのルーツは、800年以上前の絵巻物にまでさかのぼると言われます。北斎、手塚治虫、そして世界へ。マンガとアニメの歩みを英語で説明しましょう。

多読ベストのオリジナル読み物

キーワード(10語)本文の点線の語はタップで意味が出ます
  • scrolls巻物
  • ancestor祖先
  • panels(マンガの)コマ
  • sketchesスケッチ
  • imaginary想像上の
  • techniques技法
  • episodes(番組の)回・話
  • broadcast放送した
  • embarrassment恥ずかしさ
  • pilgrimage巡礼
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Walk into any big bookstore in Japan, and you will find whole floors of manga. On trains, people of all ages read them on their phones. Japanese anime is watched by millions of fans around the world, and words like "manga" and "anime" are now part of the English language. But where did this huge culture come from? The story begins much earlier than many people think.

日本の大きな書店に入ると、フロアがまるごとマンガ売り場になっているはずです。電車の中では、あらゆる年代の人がスマートフォンでマンガを読んでいます。世界中の何百万人ものファンが日本のアニメを見ていて、「manga」や「anime」といった言葉は、今では英語の一部になっています。でも、この巨大な文化は、どこから来たのでしょう? その物語は、多くの人が思っているより、ずっと昔に始まります。

Many people point to a set of picture scrolls from the twelfth and thirteenth centuries, known as the Choju-giga, as the ancestor of manga. These scrolls, which belong to Kozanji Temple in Kyoto, show rabbits, frogs, and monkeys acting like humans. They swim, wrestle, and hold ceremonies, drawn with lively, flowing lines of black ink. Some scenes even seem to move from one action to the next, a little like comic panels. Because of this, the Choju-giga are often called the oldest manga in Japan.

マンガの祖先として多くの人が挙げるのが、12世紀から13世紀の絵巻物「鳥獣戯画」です。京都の高山寺に伝わるこの絵巻には、ウサギやカエル、サルが人間のように振る舞う姿が描かれています。泳いだり、相撲を取ったり、儀式を行ったりする様子が、生き生きと流れるような墨の線で描かれているのです。場面によっては、一つの動作から次の動作へと場面が続いていくように見え、まるでマンガのコマのようです。そのため、鳥獣戯画は日本最古のマンガとよく呼ばれます。

The word "manga" itself became famous through the great artist Katsushika Hokusai. In 1814, he began publishing a series of books called Hokusai Manga, full of quick sketches of people, animals, plants, and imaginary creatures. Here, "manga" meant something like "random drawings." The books were popular with ordinary people and, later, with artists in Europe.

「マンガ」という言葉そのものを有名にしたのは、偉大な絵師、葛飾北斎です。1814年、北斎は『北斎漫画』という本のシリーズを出し始めました。そこには、人や動物、植物、想像上の生き物などを素早く描いたスケッチが、たくさん載っていました。ここでの「漫画」は、「気の向くままに描いた絵」というような意味でした。この本はふつうの人々に人気があり、のちにはヨーロッパの芸術家たちにも愛されました。

Modern manga began to take shape after Japan opened to the West. In the late nineteenth and early twentieth centuries, cartoons and comic strips from Europe and America influenced Japanese artists, and newspapers and magazines started to publish comic stories.

現代のマンガが形を取り始めたのは、日本が西洋に対して国を開いてからです。19世紀の終わりから20世紀のはじめにかけて、ヨーロッパやアメリカの風刺画やコマ漫画が日本の絵描きたちに影響を与えました。そして新聞や雑誌が、マンガの物語を載せるようになりました。

The biggest change came after World War II. A young medical student named Osamu Tezuka, who loved both drawing and movies, began creating manga in a new way. He used techniques from film, such as close-ups, changing camera angles, and scenes that continued over many pages. His long stories could make readers laugh, cry, and think about serious topics like life, death, and science. Tezuka created hundreds of works, and he is often called "the god of manga."

いちばん大きな変化は、第二次世界大戦のあとにやってきました。手塚治虫という若い医学生が、新しいやり方でマンガを描き始めたのです。手塚は絵を描くことも、映画も大好きでした。そこで、クローズアップ、カメラの角度の切り替え、何ページにもわたって続く場面など、映画の技法をマンガに取り入れました。手塚の長い物語は、読者を笑わせ、泣かせ、生と死や科学のような重いテーマについて考えさせました。手塚は何百もの作品を生み出し、「マンガの神様」とよく呼ばれています。

In 1963, one of Tezuka's stories, known abroad as Astro Boy, became Japan's first weekly TV anime series with thirty-minute episodes. Making animation was very expensive, so his studio used fewer drawings per second and reused some images. This method, sometimes called "limited animation," made it possible to produce a show every week, and it shaped the style of Japanese TV anime for decades.

1963年、手塚の作品の一つ(海外では「アストロボーイ」として知られています)が、日本で初めての、1話30分で毎週放送されるテレビアニメシリーズになりました。アニメ作りにはとてもお金がかかるため、手塚のスタジオは1秒あたりの絵の枚数を減らし、同じ絵を使い回したりもしました。この方法は「リミテッド・アニメーション」と呼ばれることもあります。これで毎週番組を作れるようになり、この方法は何十年にもわたって、日本のテレビアニメのスタイルを決めることになりました。

A few years earlier, in 1959, the first weekly manga magazines appeared. These thick magazines, full of different stories, came out every week, and the most popular stories were later collected into books. This system helped manga grow into a huge industry. Manga was no longer just for children. There were stories for boys, called shonen manga, stories for girls, called shojo manga, and stories for adults, about everything from sports and cooking to history, business, and medicine.

その数年前の1959年には、最初の週刊マンガ雑誌が登場していました。いろいろな物語が詰まった分厚い雑誌が毎週発売され、人気のある物語は、あとで単行本にまとめられました。この仕組みのおかげで、マンガは巨大な産業へと成長しました。マンガは、もう子どもだけのものではなくなりました。少年向けの「少年マンガ」、少女向けの「少女マンガ」、そしてスポーツや料理から歴史、ビジネス、医療まで、あらゆることをテーマにした大人向けのマンガが生まれたのです。

In the 1980s and 1990s, Japanese anime began to win fans all over the world. TV series were translated and broadcast in many countries, and animated films gained respect as serious art. In 2003, the Japanese animated film Spirited Away won the Academy Award for Best Animated Feature. Many people who had never watched anime before discovered how rich and beautiful it could be.

1980年代から1990年代にかけて、日本のアニメは世界中でファンを増やし始めました。テレビシリーズが翻訳されて多くの国で放送され、アニメ映画は本格的な芸術として認められるようになりました。2003年には、日本のアニメ映画『千と千尋の神隠し』がアカデミー賞の長編アニメ映画賞を受賞しました。それまでアニメを見たことがなかった多くの人が、アニメがどれほど豊かで美しいものになれるかを知ったのです。

There are a few things that make manga different from many Western comics. Most manga are printed in black and white, which allows artists to produce many pages quickly. They are read from right to left, starting from what Westerners think of as the back of the book. Manga artists also use special symbols to show feelings: a large drop of sweat for nervousness, a small cross-shaped mark on the forehead for anger, or lines across the cheeks for embarrassment.

マンガには、西洋の多くのコミックと違う点がいくつかあります。ほとんどのマンガは白黒で印刷されています。そのおかげで、作家はたくさんのページを早く仕上げることができます。また、マンガは右から左へ読みます。西洋の人から見ると、本の裏表紙にあたるほうから読み始めるのです。マンガ家は、気持ちを表す特別な記号も使います。焦りを表す大きな汗のしずく、怒りを表すおでこの小さな十字形のマーク、恥ずかしさを表すほおの線などです。

Today, manga and anime are an important part of Japan's culture and economy. Fans visit real places that appeared in their favorite anime, such as small towns, train stations, and shrines. This is sometimes called "anime pilgrimage." Some towns have welcomed so many fans that it has helped their local economy. However, visitors are asked to respect the people who live there, to stay quiet, and not to enter private places.

今、マンガとアニメは、日本の文化と経済の大切な一部です。ファンたちは、好きなアニメに出てきた小さな町や駅、神社など、実在の場所を訪れます。これは「聖地巡礼」と呼ばれることもあります。たくさんのファンが訪れて、地元の経済が潤った町もあります。ただし訪れる人には、そこに住む人々に配慮し、静かにし、私有地に入らないよう求められています。

Manga cafes, where you can read thousands of manga for a small fee, are also popular, and so are areas like Akihabara in Tokyo and Nipponbashi in Osaka, full of shops for fans. And many Japanese people, even those who are not big fans, grew up with manga and anime and still enjoy them as adults.

少しの料金で何千冊ものマンガが読めるマンガ喫茶も人気です。ファン向けの店が集まる東京の秋葉原や大阪の日本橋のような街も、にぎわっています。そして多くの日本人は、熱心なファンでなくても、マンガやアニメとともに育ち、大人になった今も楽しんでいます。

From playful animals on old scrolls to stories that are loved all over the world, the history of manga and anime shows how Japanese artists have always enjoyed telling stories with pictures. If you are learning English, why not try reading your favorite manga in English? Since you already know the story, it can be a fun way to learn.

古い絵巻物に描かれた、おどけた動物たちから、世界中で愛される物語まで。マンガとアニメの歴史を見ると、日本の絵描きたちがいつの時代も、絵で物語を語ることを楽しんできたことが分かります。英語を学んでいるなら、好きなマンガを英語で読んでみてはどうでしょう? 話の筋はもう知っているので、楽しく学べるはずです。

How to explain it in English: "Manga are Japanese comics, and anime is Japanese animation. Some people say manga goes back to picture scrolls from about 800 years ago, but modern manga really grew after World War II with artists like Osamu Tezuka. In Japan, manga are read from right to left, and people of all ages enjoy them."

英語で説明してみよう:「マンガは日本のコミックで、アニメは日本のアニメーションです。マンガのルーツは約800年前の絵巻物にさかのぼると言う人もいますが、現代のマンガが本格的に成長したのは、手塚治虫のような作家たちが活躍した第二次世界大戦後です。日本ではマンガは右から左へ読み、あらゆる年代の人が楽しんでいます。」

📖 全訳をまとめて読む 読み終わってからの答え合わせに

日本の大きな書店に入ると、フロアがまるごとマンガ売り場になっているはずです。電車の中では、あらゆる年代の人がスマートフォンでマンガを読んでいます。世界中の何百万人ものファンが日本のアニメを見ていて、「manga」や「anime」といった言葉は、今では英語の一部になっています。でも、この巨大な文化は、どこから来たのでしょう? その物語は、多くの人が思っているより、ずっと昔に始まります。

マンガの祖先として多くの人が挙げるのが、12世紀から13世紀の絵巻物「鳥獣戯画」です。京都の高山寺に伝わるこの絵巻には、ウサギやカエル、サルが人間のように振る舞う姿が描かれています。泳いだり、相撲を取ったり、儀式を行ったりする様子が、生き生きと流れるような墨の線で描かれているのです。場面によっては、一つの動作から次の動作へと場面が続いていくように見え、まるでマンガのコマのようです。そのため、鳥獣戯画は日本最古のマンガとよく呼ばれます。

「マンガ」という言葉そのものを有名にしたのは、偉大な絵師、葛飾北斎です。1814年、北斎は『北斎漫画』という本のシリーズを出し始めました。そこには、人や動物、植物、想像上の生き物などを素早く描いたスケッチが、たくさん載っていました。ここでの「漫画」は、「気の向くままに描いた絵」というような意味でした。この本はふつうの人々に人気があり、のちにはヨーロッパの芸術家たちにも愛されました。

現代のマンガが形を取り始めたのは、日本が西洋に対して国を開いてからです。19世紀の終わりから20世紀のはじめにかけて、ヨーロッパやアメリカの風刺画やコマ漫画が日本の絵描きたちに影響を与えました。そして新聞や雑誌が、マンガの物語を載せるようになりました。

いちばん大きな変化は、第二次世界大戦のあとにやってきました。手塚治虫という若い医学生が、新しいやり方でマンガを描き始めたのです。手塚は絵を描くことも、映画も大好きでした。そこで、クローズアップ、カメラの角度の切り替え、何ページにもわたって続く場面など、映画の技法をマンガに取り入れました。手塚の長い物語は、読者を笑わせ、泣かせ、生と死や科学のような重いテーマについて考えさせました。手塚は何百もの作品を生み出し、「マンガの神様」とよく呼ばれています。

1963年、手塚の作品の一つ(海外では「アストロボーイ」として知られています)が、日本で初めての、1話30分で毎週放送されるテレビアニメシリーズになりました。アニメ作りにはとてもお金がかかるため、手塚のスタジオは1秒あたりの絵の枚数を減らし、同じ絵を使い回したりもしました。この方法は「リミテッド・アニメーション」と呼ばれることもあります。これで毎週番組を作れるようになり、この方法は何十年にもわたって、日本のテレビアニメのスタイルを決めることになりました。

その数年前の1959年には、最初の週刊マンガ雑誌が登場していました。いろいろな物語が詰まった分厚い雑誌が毎週発売され、人気のある物語は、あとで単行本にまとめられました。この仕組みのおかげで、マンガは巨大な産業へと成長しました。マンガは、もう子どもだけのものではなくなりました。少年向けの「少年マンガ」、少女向けの「少女マンガ」、そしてスポーツや料理から歴史、ビジネス、医療まで、あらゆることをテーマにした大人向けのマンガが生まれたのです。

1980年代から1990年代にかけて、日本のアニメは世界中でファンを増やし始めました。テレビシリーズが翻訳されて多くの国で放送され、アニメ映画は本格的な芸術として認められるようになりました。2003年には、日本のアニメ映画『千と千尋の神隠し』がアカデミー賞の長編アニメ映画賞を受賞しました。それまでアニメを見たことがなかった多くの人が、アニメがどれほど豊かで美しいものになれるかを知ったのです。

マンガには、西洋の多くのコミックと違う点がいくつかあります。ほとんどのマンガは白黒で印刷されています。そのおかげで、作家はたくさんのページを早く仕上げることができます。また、マンガは右から左へ読みます。西洋の人から見ると、本の裏表紙にあたるほうから読み始めるのです。マンガ家は、気持ちを表す特別な記号も使います。焦りを表す大きな汗のしずく、怒りを表すおでこの小さな十字形のマーク、恥ずかしさを表すほおの線などです。

今、マンガとアニメは、日本の文化と経済の大切な一部です。ファンたちは、好きなアニメに出てきた小さな町や駅、神社など、実在の場所を訪れます。これは「聖地巡礼」と呼ばれることもあります。たくさんのファンが訪れて、地元の経済が潤った町もあります。ただし訪れる人には、そこに住む人々に配慮し、静かにし、私有地に入らないよう求められています。

少しの料金で何千冊ものマンガが読めるマンガ喫茶も人気です。ファン向けの店が集まる東京の秋葉原や大阪の日本橋のような街も、にぎわっています。そして多くの日本人は、熱心なファンでなくても、マンガやアニメとともに育ち、大人になった今も楽しんでいます。

古い絵巻物に描かれた、おどけた動物たちから、世界中で愛される物語まで。マンガとアニメの歴史を見ると、日本の絵描きたちがいつの時代も、絵で物語を語ることを楽しんできたことが分かります。英語を学んでいるなら、好きなマンガを英語で読んでみてはどうでしょう? 話の筋はもう知っているので、楽しく学べるはずです。

英語で説明してみよう:「マンガは日本のコミックで、アニメは日本のアニメーションです。マンガのルーツは約800年前の絵巻物にさかのぼると言う人もいますが、現代のマンガが本格的に成長したのは、手塚治虫のような作家たちが活躍した第二次世界大戦後です。日本ではマンガは右から左へ読み、あらゆる年代の人が楽しんでいます。」

日本語訳:多読ベスト

押すと、この端末の読書記録(100万語メーター)に語数が加わります。

理解度チェック Quick Quiz

読み終わったら、3問だけ。間違えても大丈夫。多読は「だいたいわかる」で十分です。

Q1. Which animals appear in the Choju-giga?

Q2. What did Tezuka borrow from movies?

Q3. Which way are manga usually read?

🎥 本物を見る・聞く 公式の映像・音声

🎥 映像・Japan Video Topics - EnglishManga – Unleashing Your Inner Artist外務省「Japan Video Topics」。マンガを描く文化とその広がりを英語で紹介、約4分

外部サイト(YouTube など)が新しいタブで開きます。読み終わってから見るのがおすすめ。

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この読み物の使い方 3ステップ

  1. 聞きながら読む 音声に合わせて光る文を目で追う(聞き読み)。わからない語は飛ばしてOK。
  2. 音声なしで読む ⏱計測ボタンで読む速さ(WPM)を測ってみる。
  3. 耳だけで聞く 🎧聞くだけモードで、文字を見ずに内容がわかるか試す。🔁1文リピートで音読・シャドーイングも。

聞き読みの効果とやり方/多読三原則

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