Rikki-Tikki-Tavi(リッキ・ティッキ・タビ)の挿絵

Rikki-Tikki-Tavi

リッキ・ティッキ・タビ

  • 📖 758 words
  • ⏱ 約7分
  • 🔊 4:31
  • YL 1.5–2.4
  • 英検準2級目安
  • 📝 全訳つき

あらすじ洪水で流され、インドのある一家に助けられた小さなマングース。庭には恐ろしい2匹のコブラがすんでいて、一家の命をねらっていました。

ラドヤード・キプリング『ジャングル・ブック』(1894年)の一話「リッキ・ティッキ・タビ」をもとに再話

キーワード(9語)本文の点線の語はタップで意味が出ます
  • mongooseマングース
  • flood洪水
  • tailorbirdサイホウチョウ(小鳥)
  • cobraコブラ(毒ヘビ)
  • hood(コブラの)首の広がった部分
  • hatch(卵が)かえる
  • drain排水口
  • coiledとぐろを巻いた
  • verandaベランダ、縁側
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Google Cloud TTS(Chirp 3 HD・イギリス英語・Charon)

This is the story of a great war that Rikki-tikki-tavi fought alone. Rikki-tikki was a mongoose. He looked a little like a cat, but he had a long tail like a bottle brush, and his eyes and the end of his nose were pink. His war cry, as he ran through the long grass, was "Rikk-tikk-tikki-tikki-tchk!"

これは、リッキ・ティッキ・タヴィがたった一匹で戦いぬいた、大きな戦いのお話です。リッキ・ティッキはマングースでした。見た目は少しネコに似ていますが、しっぽはびんを洗うブラシのように長くてふさふさで、目と鼻の先はピンク色です。背の高い草のあいだを駆け抜けるとき、リッキは「リック・ティック・ティッキ・ティッキ・チュク!」と、勇ましいかけ声をあげるのでした。

One summer a flood washed him out of his home. When he woke up, he was lying in the hot sun in the middle of a garden path in India. A small boy was looking at him. "Here's a dead mongoose," said the boy, whose name was Teddy. "No," said his mother. "Let's take him in and dry him. Perhaps he isn't really dead."

ある夏、リッキは洪水で巣から流されてしまいました。目を覚ますと、インドのある家の庭で、小道の真ん中に倒れていました。照りつける日ざしの中です。小さな男の子が、リッキをのぞきこんでいました。「マングースが死んでるよ」と男の子は言いました。テディという名前の子です。「いいえ」とお母さんは言いました。「家に入れて、かわかしてあげましょう。本当は死んでいないかもしれないわ」

They wrapped him in cotton, and soon he opened his eyes and sneezed. Then he ran all over the table, jumped onto Teddy's shoulder, and looked into everything. A mongoose always wants to find out about everything. "Don't be frightened, Teddy," said his father. "That's his way of making friends." That night Rikki-tikki slept on Teddy's bed.

みんなでリッキを綿でくるんであげると、まもなくリッキは目を開けて、くしゃみをしました。それからテーブルの上を走り回り、テディの肩に飛び乗って、何でもかんでものぞきこみました。マングースというのは、何でも調べてみずにはいられない生き物なのです。「怖がらなくていいよ、テディ」とお父さんが言いました。「これが、この子なりの仲良くなり方なんだ」その夜、リッキ・ティッキはテディのベッドで眠りました。

The next morning he went out into the big garden. Darzee the tailorbird and his wife were crying in a tree. "One of our babies fell out of the nest yesterday," said Darzee, "and Nag ate him." Then from the thick grass rose a big black cobra, five feet long. He spread his hood. "I am Nag," he said. "Look, and be afraid!"

次の朝、リッキは広い庭に出ていきました。木の上で、サイホウチョウのダージーとその奥さんが泣いていました。「昨日、うちの赤ちゃんが一羽、巣から落ちてしまって」とダージーは言いました。「ナグに食べられてしまったんだ」すると、茂った草の中から、大きな黒いコブラがぬうっと頭をもたげました。長さは五フィート(約一・五メートル)もあります。コブラは首のまわりをかさのように広げました。「おれさまはナグだ」とコブラは言いました。「よく見ろ。そして恐れるがいい!」

Rikki-tikki was afraid for a minute. But a mongoose is born to fight snakes. Suddenly Darzee cried, "Behind you! Look behind you!" Nag's wife, Nagaina, was striking at him from behind. Rikki jumped high in the air, just in time, and the two snakes went back into the grass. Rikki knew that he must be careful. He was young, and these were big, clever snakes.

リッキ・ティッキは、ほんの一瞬、怖くなりました。けれども、マングースはヘビと戦うために生まれてくるのです。そのとき突然、ダージーが叫びました。「後ろだ! 後ろを見て!」ナグの妻のナガイナが、背後からリッキに襲いかかってきたのです。リッキはぎりぎりのところで高く跳び上がり、かわしました。二匹のヘビは、草の中へ戻っていきました。リッキは、油断してはいけないと思いました。自分はまだ若いのに、相手は大きくてずる賢いヘビたちなのです。

That night Rikki heard Nag and Nagaina whispering outside. "When the people are gone, the garden will be ours again," said Nagaina. "Then our eggs can hatch in peace. Go into the bathroom and wait. When the big man comes in the morning, bite him first."

その夜、リッキは、ナグとナガイナが外でひそひそ話しているのを聞きました。「人間たちがいなくなれば、庭はまたわたしたちのものになるわ」とナガイナは言いました。「そうすれば、卵も安心してかえるわ。浴室に入って待っていて。朝、あの大きな男が入ってきたら、まずあいつをかむのよ」

Nag came into the bathroom through the water drain and coiled himself around the big water jar. Rikki-tikki waited for an hour. Then he jumped. He caught Nag by the head and held on with all his strength. Nag threw him from side to side, against the floor and the walls. Rikki was sure he would die, but he did not let go. The noise of the fight had woken Teddy's father. Then there was a loud bang as he shot Nag with his gun. "The little mongoose has saved our lives," he said.

ナグは排水口から浴室に入りこみ、大きな水がめにぐるりと体を巻きつけました。リッキ・ティッキは一時間待ちました。それから、ぱっと飛びかかりました。リッキはナグの頭にかみつき、力いっぱい食らいつきました。ナグはリッキを右へ左へと振り回し、床や壁にたたきつけました。リッキは、もう死ぬに違いないと思いました。それでも、口を離しませんでした。戦いの物音で、テディのお父さんが目を覚ましました。そのとき、ずどんと大きな音が響きました。お父さんが、銃でナグを撃ったのです。「この小さなマングースが、わたしたちの命を救ってくれたんだ」とお父さんは言いました。

But Nagaina was still alive. In the morning, Rikki asked Darzee, "Where does Nagaina keep her eggs?" "In the melon bed, near the wall," said Darzee. Darzee's clever wife had a plan. She flew in front of Nagaina and pretended to have a broken wing. "Oh, my wing is broken!" she cried. Nagaina followed her, away from the melon bed.

けれども、ナガイナはまだ生きていました。朝になると、リッキはダージーにたずねました。「ナガイナは、卵をどこに置いているんだい?」「塀のそばの、メロン畑だよ」とダージーは答えました。ダージーの奥さんは賢い鳥で、ひとつ作戦を思いつきました。奥さんはナガイナの目の前に飛んでいき、翼が折れたふりをしました。「ああ、翼が折れてしまったわ!」と奥さんは叫びました。ナガイナは奥さんを追いかけて、メロン畑から離れていきました。

Rikki-tikki ran to the melons and found twenty-five eggs. He began to break them one by one. Only one was left when Darzee's wife screamed, "Rikki-tikki! Nagaina has gone into the house!"

リッキ・ティッキはメロン畑へ走っていき、卵を二十五個見つけました。リッキは卵をひとつずつ割り始めました。残りがあとひとつになったとき、ダージーの奥さんの叫び声が聞こえました。「リッキ・ティッキ! ナガイナが家の中へ入っていったわ!」

Rikki ran to the veranda with the last egg in his mouth. Teddy and his parents were sitting at breakfast, white and still. Nagaina was coiled near Teddy's chair, ready to strike. "Don't move," she hissed. "If you move, I will bite."

リッキは最後の卵を口にくわえて、ベランダへ走りました。テディと両親は朝ごはんの席についたまま、真っ青になって身動きもできずにいました。ナガイナがテディのいすのそばでとぐろを巻き、今にもかみつこうとしていたのです。「動くんじゃないよ」とナガイナはシュッと言いました。「動いたら、かむからね」

"Turn round, Nagaina!" cried Rikki-tikki. "Turn and fight! Look, I have your last egg." Nagaina turned quickly. At that moment, Teddy's father pulled the boy across the table to safety. "Give me the egg," said Nagaina, "and I will go away and never come back."

「こっちを向け、ナガイナ!」とリッキ・ティッキは叫びました。「振り向いて勝負しろ! 見ろ、おまえの最後の卵はここだぞ」ナガイナはさっと振り向きました。その瞬間、テディのお父さんがテディをテーブルの向こう側へ引っぱり寄せ、安全なところへ逃がしました。「その卵をおくれ」とナガイナは言いました。「そうしたら出ていって、二度と戻ってこないから」

Rikki danced around her, just out of reach. Suddenly Nagaina caught the egg and raced away toward her hole. Rikki ran after her. Just as she went into the dark hole, Rikki caught her tail with his teeth and went down with her. Darzee began a sad song. "Rikki-tikki is dead!" he sang.

リッキはナガイナのまわりを踊るように跳ね回りました。ナガイナの口がぎりぎり届かないところです。突然、ナガイナは卵をくわえ取ると、自分の穴へ向かって一目散に逃げ出しました。リッキはあとを追いました。ナガイナが暗い穴に飛びこんだちょうどそのとき、リッキはそのしっぽにかみつき、一緒に穴の中へ消えていきました。ダージーは悲しい歌を歌い始めました。「リッキ・ティッキは死んでしまった!」

But after a long time, the grass moved, and Rikki-tikki came out of the hole, covered in dirt. "It is all over," he said. "Nagaina will never come out again." Then he curled up in the grass and slept until evening.

けれども、長い時間がたってから、草がかさかさと揺れて、泥だらけのリッキ・ティッキが穴から出てきました。「すっかり終わったよ」とリッキは言いました。「ナガイナは、もう二度と出てこない」それからリッキは草の上で丸くなり、夕方までぐっすり眠りました。

When he woke, he went to the house. Teddy's mother held him and cried over him. "He saved all our lives," she said. From that day, Rikki-tikki guarded the garden, and no cobra ever dared to come inside its walls.

目を覚ますと、リッキは家へ行きました。テディのお母さんはリッキを抱きしめて、泣きました。「この子が、わたしたちみんなの命を救ってくれたのよ」とお母さんは言いました。その日から、リッキ・ティッキは庭を守り続けました。そしてもう二度と、コブラが塀の中へ入ってくることはありませんでした。

📖 全訳をまとめて読む 読み終わってからの答え合わせに

これは、リッキ・ティッキ・タヴィがたった一匹で戦いぬいた、大きな戦いのお話です。リッキ・ティッキはマングースでした。見た目は少しネコに似ていますが、しっぽはびんを洗うブラシのように長くてふさふさで、目と鼻の先はピンク色です。背の高い草のあいだを駆け抜けるとき、リッキは「リック・ティック・ティッキ・ティッキ・チュク!」と、勇ましいかけ声をあげるのでした。

ある夏、リッキは洪水で巣から流されてしまいました。目を覚ますと、インドのある家の庭で、小道の真ん中に倒れていました。照りつける日ざしの中です。小さな男の子が、リッキをのぞきこんでいました。「マングースが死んでるよ」と男の子は言いました。テディという名前の子です。「いいえ」とお母さんは言いました。「家に入れて、かわかしてあげましょう。本当は死んでいないかもしれないわ」

みんなでリッキを綿でくるんであげると、まもなくリッキは目を開けて、くしゃみをしました。それからテーブルの上を走り回り、テディの肩に飛び乗って、何でもかんでものぞきこみました。マングースというのは、何でも調べてみずにはいられない生き物なのです。「怖がらなくていいよ、テディ」とお父さんが言いました。「これが、この子なりの仲良くなり方なんだ」その夜、リッキ・ティッキはテディのベッドで眠りました。

次の朝、リッキは広い庭に出ていきました。木の上で、サイホウチョウのダージーとその奥さんが泣いていました。「昨日、うちの赤ちゃんが一羽、巣から落ちてしまって」とダージーは言いました。「ナグに食べられてしまったんだ」すると、茂った草の中から、大きな黒いコブラがぬうっと頭をもたげました。長さは五フィート(約一・五メートル)もあります。コブラは首のまわりをかさのように広げました。「おれさまはナグだ」とコブラは言いました。「よく見ろ。そして恐れるがいい!」

リッキ・ティッキは、ほんの一瞬、怖くなりました。けれども、マングースはヘビと戦うために生まれてくるのです。そのとき突然、ダージーが叫びました。「後ろだ! 後ろを見て!」ナグの妻のナガイナが、背後からリッキに襲いかかってきたのです。リッキはぎりぎりのところで高く跳び上がり、かわしました。二匹のヘビは、草の中へ戻っていきました。リッキは、油断してはいけないと思いました。自分はまだ若いのに、相手は大きくてずる賢いヘビたちなのです。

その夜、リッキは、ナグとナガイナが外でひそひそ話しているのを聞きました。「人間たちがいなくなれば、庭はまたわたしたちのものになるわ」とナガイナは言いました。「そうすれば、卵も安心してかえるわ。浴室に入って待っていて。朝、あの大きな男が入ってきたら、まずあいつをかむのよ」

ナグは排水口から浴室に入りこみ、大きな水がめにぐるりと体を巻きつけました。リッキ・ティッキは一時間待ちました。それから、ぱっと飛びかかりました。リッキはナグの頭にかみつき、力いっぱい食らいつきました。ナグはリッキを右へ左へと振り回し、床や壁にたたきつけました。リッキは、もう死ぬに違いないと思いました。それでも、口を離しませんでした。戦いの物音で、テディのお父さんが目を覚ましました。そのとき、ずどんと大きな音が響きました。お父さんが、銃でナグを撃ったのです。「この小さなマングースが、わたしたちの命を救ってくれたんだ」とお父さんは言いました。

けれども、ナガイナはまだ生きていました。朝になると、リッキはダージーにたずねました。「ナガイナは、卵をどこに置いているんだい?」「塀のそばの、メロン畑だよ」とダージーは答えました。ダージーの奥さんは賢い鳥で、ひとつ作戦を思いつきました。奥さんはナガイナの目の前に飛んでいき、翼が折れたふりをしました。「ああ、翼が折れてしまったわ!」と奥さんは叫びました。ナガイナは奥さんを追いかけて、メロン畑から離れていきました。

リッキ・ティッキはメロン畑へ走っていき、卵を二十五個見つけました。リッキは卵をひとつずつ割り始めました。残りがあとひとつになったとき、ダージーの奥さんの叫び声が聞こえました。「リッキ・ティッキ! ナガイナが家の中へ入っていったわ!」

リッキは最後の卵を口にくわえて、ベランダへ走りました。テディと両親は朝ごはんの席についたまま、真っ青になって身動きもできずにいました。ナガイナがテディのいすのそばでとぐろを巻き、今にもかみつこうとしていたのです。「動くんじゃないよ」とナガイナはシュッと言いました。「動いたら、かむからね」

「こっちを向け、ナガイナ!」とリッキ・ティッキは叫びました。「振り向いて勝負しろ! 見ろ、おまえの最後の卵はここだぞ」ナガイナはさっと振り向きました。その瞬間、テディのお父さんがテディをテーブルの向こう側へ引っぱり寄せ、安全なところへ逃がしました。「その卵をおくれ」とナガイナは言いました。「そうしたら出ていって、二度と戻ってこないから」

リッキはナガイナのまわりを踊るように跳ね回りました。ナガイナの口がぎりぎり届かないところです。突然、ナガイナは卵をくわえ取ると、自分の穴へ向かって一目散に逃げ出しました。リッキはあとを追いました。ナガイナが暗い穴に飛びこんだちょうどそのとき、リッキはそのしっぽにかみつき、一緒に穴の中へ消えていきました。ダージーは悲しい歌を歌い始めました。「リッキ・ティッキは死んでしまった!」

けれども、長い時間がたってから、草がかさかさと揺れて、泥だらけのリッキ・ティッキが穴から出てきました。「すっかり終わったよ」とリッキは言いました。「ナガイナは、もう二度と出てこない」それからリッキは草の上で丸くなり、夕方までぐっすり眠りました。

目を覚ますと、リッキは家へ行きました。テディのお母さんはリッキを抱きしめて、泣きました。「この子が、わたしたちみんなの命を救ってくれたのよ」とお母さんは言いました。その日から、リッキ・ティッキは庭を守り続けました。そしてもう二度と、コブラが塀の中へ入ってくることはありませんでした。

日本語訳:多読ベスト

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理解度チェック Quick Quiz

読み終わったら、3問だけ。間違えても大丈夫。多読は「だいたいわかる」で十分です。

Q1. How did Rikki-tikki come to the garden?

Q2. Why did Darzee's wife pretend to have a broken wing?

Q3. Where did Rikki-tikki fight Nagaina at the end?

この読み物の使い方 3ステップ

  1. 聞きながら読む 音声に合わせて光る文を目で追う(聞き読み)。わからない語は飛ばしてOK。
  2. 音声なしで読む ⏱計測ボタンで読む速さ(WPM)を測ってみる。
  3. 耳だけで聞く 🎧聞くだけモードで、文字を見ずに内容がわかるか試す。🔁1文リピートで音読・シャドーイングも。

聞き読みの効果とやり方/多読三原則

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