The Young Man and the Swallow(放蕩息子とツバメ)の挿絵
Level 2 Elementaryイソップ物語

The Young Man and the Swallow

放蕩息子とツバメ

  • 📖 448 words
  • ⏱ 約6分
  • 🔊 2:58
  • YL 1.0–1.4
  • 英検3級目安
  • 📝 全訳つき

あらすじお金を全部使ってしまい、残ったのはコート1着だけの若者。ある日、ツバメが飛んでいるのを見て「もう夏が来たんだ!」と思い、コートを売ってしまいますが……。

イソップ寓話(タウンゼンド英訳 1867年)をもとに再話

キーワード(6語)本文の点線の語はタップで意味が出ます
  • swallowツバメ
  • coatコート、上着
  • spend(お金を)使う
  • spring春
  • frozeこおった(freeze の過去形)
  • shiverふるえる
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Google Cloud TTS(Chirp 3 HD・アメリカ英語・Kore)

Felix was a young man who loved to spend money. When his father died, he left Felix a big house, a lot of land, and a box full of gold. But Felix did not know how to save money. He bought fine clothes and fast horses. He had big parties every night, with music and food for all his friends.

フェリックスは、お金を使うのが大好きな若者でした。父親が亡くなったとき、フェリックスには、大きな家と、広い土地と、金貨がいっぱい入った箱が残されました。けれども、フェリックスには、お金をためるという考えがありませんでした。上等な服や、足の速い馬を買いました。毎晩、友だちみんなを招いて、音楽とごちそうで盛大なパーティーを開きました。

After a few years, all the gold was gone. Then the land was gone, and then the house. His "friends" disappeared too. Now Felix had only one thing left. It was a warm coat. It was thick and heavy, and it kept him warm on cold winter nights.

数年たつと、金貨はすっかりなくなってしまいました。それから土地もなくなり、家もなくなりました。「友だち」たちも、姿を消しました。フェリックスに残ったのは、暖かいコート一着だけでした。厚くて重いコートで、寒い冬の夜でも体を温めてくれました。

One morning, at the end of winter, Felix was walking by a pond. The air was still cold. But suddenly, he saw a small bird flying low over the water. It was a swallow! Its wings were dark blue, and it was singing happily.

冬も終わりのころのある朝、フェリックスは池のそばを歩いていました。空気はまだ冷たいままです。ところが突然、一羽の小さな鳥が、水の上を低く飛んでいるのが見えました。ツバメです! 翼は濃い青色で、楽しそうにさえずっていました。

"A swallow!" said Felix. "Swallows come back every year when the warm weather begins. That means winter is over. Summer is coming!"

「ツバメだ!」と、フェリックスは言いました。「ツバメは毎年、暖かくなりはじめると戻ってくる。ということは、冬が終わったんだ。夏が来るぞ!」

He took off his heavy coat and looked at it. "I don't need this anymore," he thought. "Summer is coming, and it will be hot. I can sell this coat, and then I can buy food and wine. I am going to have a party tonight!"

フェリックスは重いコートを脱いで、眺めました。「これはもういらないな」と、フェリックスは思いました。「夏が来て、暑くなるんだから。このコートを売れば、食べ物とワインが買える。今夜はパーティーだ!」

So he went to the market and sold his coat. He bought bread, cheese, and wine, and he had a happy evening.

そこでフェリックスは市場へ行って、コートを売りました。パンとチーズとワインを買って、楽しい夜を過ごしました。

But a few days later, the weather changed. Winter came back. A cold wind came down from the mountains. The ponds froze, and snow fell on the roofs. Felix had no coat now. He walked through the streets, shaking and shivering. His hands were blue, and his teeth were making little noises.

ところが数日後、天気が変わりました。冬が戻ってきたのです。山から冷たい風が吹き下ろしてきました。池は凍り、屋根には雪が降り積もりました。フェリックスには、もうコートがありませんでした。ぶるぶるがたがた震えながら、通りを歩きました。手は真っ青で、歯はカチカチと小さな音を立てていました。

Then he saw something lying in the snow. It was the little swallow. It was not moving. The poor bird had come too early, and the cold had killed it.

そのとき、フェリックスは雪の中に何かが落ちているのを見つけました。あの小さなツバメでした。ツバメは動きません。かわいそうに、早く来すぎて、寒さで死んでしまったのです。

Felix looked down at the bird sadly. "Oh, little swallow," he said. "Why did you come so early? You thought that summer was here, and now look at you. And because of you, I believed it too. I sold my only coat. You have hurt yourself, and you have hurt me too."

フェリックスは、悲しそうにツバメを見下ろしました。「ああ、小さなツバメよ」と、フェリックスは言いました。「どうして、そんなに早く来てしまったんだい? もう夏が来たと思ったんだね。それが、このありさまだ。それに、おまえのせいで、ぼくもそう信じてしまった。たった一枚のコートを売ってしまったんだ。おまえは自分の命を落とし、ぼくまでひどい目にあわせてしまったんだよ」

But deep in his heart, Felix knew the truth. It was not the swallow's fault. "One little bird does not make a summer," he said to himself. "I should not believe something only because I want to believe it."

けれども心の奥では、フェリックスにはほんとうのことがわかっていました。ツバメが悪いのではありません。「ツバメが一羽来たからといって、夏になるわけじゃない」と、フェリックスは自分に言い聞かせました。「信じたいからというだけで、何かを信じてはいけないんだ」

That spring, Felix found a job at a farm. He worked hard and saved his money. And the next winter, he bought a new coat, and he kept it until summer really came.

その春、フェリックスは農場で仕事を見つけました。一生懸命働いて、お金をためました。そして次の冬、新しいコートを買い、ほんとうに夏が来るまで、手放しませんでした。

📖 全訳をまとめて読む 読み終わってからの答え合わせに

フェリックスは、お金を使うのが大好きな若者でした。父親が亡くなったとき、フェリックスには、大きな家と、広い土地と、金貨がいっぱい入った箱が残されました。けれども、フェリックスには、お金をためるという考えがありませんでした。上等な服や、足の速い馬を買いました。毎晩、友だちみんなを招いて、音楽とごちそうで盛大なパーティーを開きました。

数年たつと、金貨はすっかりなくなってしまいました。それから土地もなくなり、家もなくなりました。「友だち」たちも、姿を消しました。フェリックスに残ったのは、暖かいコート一着だけでした。厚くて重いコートで、寒い冬の夜でも体を温めてくれました。

冬も終わりのころのある朝、フェリックスは池のそばを歩いていました。空気はまだ冷たいままです。ところが突然、一羽の小さな鳥が、水の上を低く飛んでいるのが見えました。ツバメです! 翼は濃い青色で、楽しそうにさえずっていました。

「ツバメだ!」と、フェリックスは言いました。「ツバメは毎年、暖かくなりはじめると戻ってくる。ということは、冬が終わったんだ。夏が来るぞ!」

フェリックスは重いコートを脱いで、眺めました。「これはもういらないな」と、フェリックスは思いました。「夏が来て、暑くなるんだから。このコートを売れば、食べ物とワインが買える。今夜はパーティーだ!」

そこでフェリックスは市場へ行って、コートを売りました。パンとチーズとワインを買って、楽しい夜を過ごしました。

ところが数日後、天気が変わりました。冬が戻ってきたのです。山から冷たい風が吹き下ろしてきました。池は凍り、屋根には雪が降り積もりました。フェリックスには、もうコートがありませんでした。ぶるぶるがたがた震えながら、通りを歩きました。手は真っ青で、歯はカチカチと小さな音を立てていました。

そのとき、フェリックスは雪の中に何かが落ちているのを見つけました。あの小さなツバメでした。ツバメは動きません。かわいそうに、早く来すぎて、寒さで死んでしまったのです。

フェリックスは、悲しそうにツバメを見下ろしました。「ああ、小さなツバメよ」と、フェリックスは言いました。「どうして、そんなに早く来てしまったんだい? もう夏が来たと思ったんだね。それが、このありさまだ。それに、おまえのせいで、ぼくもそう信じてしまった。たった一枚のコートを売ってしまったんだ。おまえは自分の命を落とし、ぼくまでひどい目にあわせてしまったんだよ」

けれども心の奥では、フェリックスにはほんとうのことがわかっていました。ツバメが悪いのではありません。「ツバメが一羽来たからといって、夏になるわけじゃない」と、フェリックスは自分に言い聞かせました。「信じたいからというだけで、何かを信じてはいけないんだ」

その春、フェリックスは農場で仕事を見つけました。一生懸命働いて、お金をためました。そして次の冬、新しいコートを買い、ほんとうに夏が来るまで、手放しませんでした。

日本語訳:多読ベスト

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このお話の教訓 Moral

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One swallow does not make a summer.

ツバメが1羽来ただけで夏にはならない。早合点は禁物。

理解度チェック Quick Quiz

読み終わったら、3問だけ。間違えても大丈夫。多読は「だいたいわかる」で十分です。

Q1. What did the young man have left?

Q2. Why did he sell his coat?

Q3. What happened a few days later?

この読み物の使い方 3ステップ

  1. 聞きながら読む 音声に合わせて光る文を目で追う(聞き読み)。わからない語は飛ばしてOK。
  2. 音声なしで読む ⏱計測ボタンで読む速さ(WPM)を測ってみる。
  3. 耳だけで聞く 🎧聞くだけモードで、文字を見ずに内容がわかるか試す。🔁1文リピートで音読・シャドーイングも。

聞き読みの効果とやり方/多読三原則

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