Gon, the Little Fox(ごんぎつね)の挿絵
Level 2 Elementary日本の昔話と名作

Gon, the Little Fox

ごんぎつね

  • 611 words
  • 約8分
  • 3:41
  • YL 1.0–1.4
  • 英検3級目安
  • 全訳つき

あらすじひとりぼっちの小ぎつね・ごんは、いたずらが大好き。ある日、兵十がとったウナギを横取りしてしまいます。それから十日ほどして、ごんは村で、白い着物の人たちがお墓へ向かうのを見かけました。

新美南吉『ごんぎつね』(1932年)をもとに再話

ORIGINAL TEXT

まずは原文をチェック

この話は日本語の原文(青空文庫)でも読めます。青空文庫の本文を、そのまま載せています。やさしい版で筋をつかんでから原文へ進むと、作者の言葉をじっくり味わえます。

『ごん狐』新美南吉の日本語の原文を読む →

青空文庫の本文(新字新仮名・約4,800字)。

キーワード(10語)本文の点線の語はタップで意味が出ます
  • foxキツネ
  • trickいたずら
  • eelウナギ
  • basketかご・びく
  • slipperyぬるぬるすべる
  • funeralお葬式
  • graveyard墓地
  • chestnutsクリ
  • mushroomsキノコ(マツタケ)
  • noddedうなずいた
音声に合わせて文が光ります0:00 / 3:41

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日本語訳の一部には生成AIを使っており、AIによる3重のチェックと人の目で確かめています。まだ人の目を通っていない訳もあるため、ニュアンスがずれている所があるかもしれません。日本語訳について

This is a story I heard from an old man in my village when I was a child.

これは、わたしが小さいころに、村のおじいさんから聞いたお話です。

Long ago, near a small village, there lived a little fox called Gon. Gon had no family. He lived alone in a hole in the forest.

むかし、ある小さな村の近くに、「ごん」という小ぎつねがいました。ごんには家族がいませんでした。森の中の穴に、ひとりぼっちで住んでいたのです。

Day and night, Gon went into the village and played tricks on people. He dug up sweet potatoes in the fields. He set fire to dry grass that the farmers had left out. He pulled down the red peppers that were hanging behind the houses.

ごんは、昼も夜も村へ出てきては、いたずらばかりしていました。畑のさつまいもを掘り散らかしたり、お百姓さんが干しておいた枯れ草に火をつけたり、家の裏につるしてある、とうがらしをむしり取ったりしました。

One autumn, it rained for three days. Gon stayed in his hole. When the rain stopped, he ran happily to the river. The water was high and brown.

ある秋のこと、雨が三日も降りつづきました。ごんは、そのあいだずっと穴の中にいました。雨がやむと、ごんはうれしくなって川へ走っていきました。川の水はふえて、茶色くにごっていました。

A man was standing in the river, catching fish with a net. "That's Hyoju," Gon thought. Hyoju pulled up the net and put the fish into a basket. There was a big fat eel, too. Then he left the basket and walked away for a while.

川の中に、男がひとり立って、網で魚をとっていました。「兵十だな」と、ごんは思いました。兵十は網を引き上げて、魚をびくの中に入れました。大きな太ったウナギも入っていました。それから兵十は、びくを置いたまま、しばらくどこかへ行ってしまいました。

Gon wanted to play a trick. He ran to the basket and threw the fish back into the river, one by one. Then he tried to take the eel, but it was too slippery. He put his head into the basket, and the eel wrapped itself around his neck.

ごんは、いたずらがしたくなりました。びくのところへかけていって、魚を一ぴきずつ川へ投げこみました。それからウナギをつかもうとしましたが、ぬるぬるすべって、つかめません。ごんがびくの中に頭をつっこむと、ウナギはごんの首にまきついてしまいました。

"Hey, you thief fox!" Hyoju shouted. Gon jumped and ran away with the eel still around his neck. Near his hole, he pulled it off and left it on the grass.

「こらっ、ぬすっとぎつねめ!」と、兵十がどなりました。ごんはとびあがり、ウナギを首にまきつけたまま逃げていきました。穴の近くまで来て、ようやくウナギをはずし、草の上に置いていきました。

About ten days later, Gon heard a bell ringing in the village. People in white were walking slowly to the graveyard. It was a funeral. Hyoju was at the front, carrying a small board with a dead person's name on it. His face was usually red and full of life, but today it looked very sad.

十日ほどたったころ、村で鐘の鳴る音が聞こえました。白い着物を着た人たちが、ゆっくりとお墓のほうへ歩いていきます。お葬式でした。いちばん前には兵十がいて、死んだ人の名前を書いた位牌を持っていました。いつもは赤くて元気のいい兵十の顔が、今日はとても悲しそうでした。

"Oh, it must be Hyoju's mother," Gon thought. That night, in his hole, he thought hard. "She was sick in bed, and she wanted to eat an eel. So Hyoju went to catch one. But I took it away. She died without eating it. I should not have played that trick."

「ああ、死んだのは兵十のおっかあだな」と、ごんは思いました。その夜、ごんは穴の中で、じっと考えました。「おっかあは病気で寝ていて、ウナギが食べたいと言ったんだ。だから兵十は、ウナギをとりに行った。それなのに、おれが取ってしまった。おっかあは、ウナギを食べられないまま死んでしまったんだ。あんないたずら、しなければよかった」

Now Hyoju was alone, just like Gon. Gon wanted to do something for him. One day, he took some sardines from a sardine seller's basket and threw them into Hyoju's house.

兵十も、ごんと同じひとりぼっちになりました。ごんは、兵十のために何かしてやりたいと思いました。ある日、ごんはいわし売りのかごから、いわしをつかみ取り、兵十の家の中へ投げこんでおきました。

The next day, Gon went to Hyoju's house with some chestnuts. Hyoju had a cut on his face. "Who threw those sardines into my house?" he was saying to himself. "The sardine seller thought I was a thief and hit me."

次の日、ごんはクリを持って、兵十の家へ行きました。すると兵十の顔に、すり傷がついていました。「いったい誰が、うちに、いわしなんか投げこんだんだろう」と、兵十はひとりごとを言っていました。「おかげで、いわし屋に、ぬすっとと思われて、なぐられちまった」

"Oh no," Gon thought. "Poor Hyoju." He quietly left the chestnuts by the door of Hyoju's shed. After that, he brought chestnuts every day. Sometimes he brought mushrooms, too.

「しまった」と、ごんは思いました。「兵十、かわいそうに」ごんは、そっと物置の入り口にクリを置いて帰りました。それからは毎日、クリを持っていきました。キノコを持っていくこともありました。

One night under a bright moon, Gon heard Hyoju talking to his friend Kasuke. "Every day, someone leaves chestnuts and mushrooms at my house," Hyoju said. "It must be a god," said Kasuke. "A god feels sorry for you. You should thank the god every day."

月のきれいなある晩、ごんは、兵十が友だちの加助と話しているのを聞きました。「毎日、誰かがうちにクリやキノコを置いていくんだ」と兵十が言うと、加助は言いました。「そりゃあ、神さまのしわざだ。神さまが、おまえをかわいそうに思ってくださるんだよ。毎日、神さまにお礼を言うといい」

Gon was not happy. "I bring the chestnuts, but he thanks a god, not me," he thought. But the next day, he brought chestnuts again.

ごんは、おもしろくありませんでした。「クリを持っていってやるのは、おれなのに。お礼を言う相手は、おれじゃなくて神さまなのか」と思いました。それでも次の日、ごんはまたクリを持っていきました。

Hyoju was working outside, and he saw a fox going into his house. "That's the fox who stole my eel! He is here to play another trick!" Hyoju took his gun, and when the fox came out, he shot it. Gon fell down.

外で仕事をしていた兵十は、きつねが家の中へ入っていくのを見ました。「あのきつねだ。ウナギをぬすんだやつが、またいたずらをしに来たな」兵十は火縄銃を手に取り、出てきたきつねを撃ちました。ごんは、ばたりと倒れました。

Hyoju ran to him. Then he saw the chestnuts on the floor. "Gon," he said. "Was it you? Were you bringing me chestnuts every day?"

兵十はかけよりました。すると、土間にクリが置いてあるのが目に入りました。「ごん、おまえだったのか。いつもクリをくれたのは」と、兵十は言いました。

Gon closed his eyes and nodded. The gun fell from Hyoju's hands. Thin blue smoke was still coming out of it.

ごんは、ぐったりと目をつぶったまま、うなずきました。兵十の手から、火縄銃がばたりと落ちました。つつ口から、青い煙がまだ細く出ていました。

全訳をまとめて読む 読み終わってからの答え合わせに

これは、わたしが小さいころに、村のおじいさんから聞いたお話です。

むかし、ある小さな村の近くに、「ごん」という小ぎつねがいました。ごんには家族がいませんでした。森の中の穴に、ひとりぼっちで住んでいたのです。

ごんは、昼も夜も村へ出てきては、いたずらばかりしていました。畑のさつまいもを掘り散らかしたり、お百姓さんが干しておいた枯れ草に火をつけたり、家の裏につるしてある、とうがらしをむしり取ったりしました。

ある秋のこと、雨が三日も降りつづきました。ごんは、そのあいだずっと穴の中にいました。雨がやむと、ごんはうれしくなって川へ走っていきました。川の水はふえて、茶色くにごっていました。

川の中に、男がひとり立って、網で魚をとっていました。「兵十だな」と、ごんは思いました。兵十は網を引き上げて、魚をびくの中に入れました。大きな太ったウナギも入っていました。それから兵十は、びくを置いたまま、しばらくどこかへ行ってしまいました。

ごんは、いたずらがしたくなりました。びくのところへかけていって、魚を一ぴきずつ川へ投げこみました。それからウナギをつかもうとしましたが、ぬるぬるすべって、つかめません。ごんがびくの中に頭をつっこむと、ウナギはごんの首にまきついてしまいました。

「こらっ、ぬすっとぎつねめ!」と、兵十がどなりました。ごんはとびあがり、ウナギを首にまきつけたまま逃げていきました。穴の近くまで来て、ようやくウナギをはずし、草の上に置いていきました。

十日ほどたったころ、村で鐘の鳴る音が聞こえました。白い着物を着た人たちが、ゆっくりとお墓のほうへ歩いていきます。お葬式でした。いちばん前には兵十がいて、死んだ人の名前を書いた位牌を持っていました。いつもは赤くて元気のいい兵十の顔が、今日はとても悲しそうでした。

「ああ、死んだのは兵十のおっかあだな」と、ごんは思いました。その夜、ごんは穴の中で、じっと考えました。「おっかあは病気で寝ていて、ウナギが食べたいと言ったんだ。だから兵十は、ウナギをとりに行った。それなのに、おれが取ってしまった。おっかあは、ウナギを食べられないまま死んでしまったんだ。あんないたずら、しなければよかった」

兵十も、ごんと同じひとりぼっちになりました。ごんは、兵十のために何かしてやりたいと思いました。ある日、ごんはいわし売りのかごから、いわしをつかみ取り、兵十の家の中へ投げこんでおきました。

次の日、ごんはクリを持って、兵十の家へ行きました。すると兵十の顔に、すり傷がついていました。「いったい誰が、うちに、いわしなんか投げこんだんだろう」と、兵十はひとりごとを言っていました。「おかげで、いわし屋に、ぬすっとと思われて、なぐられちまった」

「しまった」と、ごんは思いました。「兵十、かわいそうに」ごんは、そっと物置の入り口にクリを置いて帰りました。それからは毎日、クリを持っていきました。キノコを持っていくこともありました。

月のきれいなある晩、ごんは、兵十が友だちの加助と話しているのを聞きました。「毎日、誰かがうちにクリやキノコを置いていくんだ」と兵十が言うと、加助は言いました。「そりゃあ、神さまのしわざだ。神さまが、おまえをかわいそうに思ってくださるんだよ。毎日、神さまにお礼を言うといい」

ごんは、おもしろくありませんでした。「クリを持っていってやるのは、おれなのに。お礼を言う相手は、おれじゃなくて神さまなのか」と思いました。それでも次の日、ごんはまたクリを持っていきました。

外で仕事をしていた兵十は、きつねが家の中へ入っていくのを見ました。「あのきつねだ。ウナギをぬすんだやつが、またいたずらをしに来たな」兵十は火縄銃を手に取り、出てきたきつねを撃ちました。ごんは、ばたりと倒れました。

兵十はかけよりました。すると、土間にクリが置いてあるのが目に入りました。「ごん、おまえだったのか。いつもクリをくれたのは」と、兵十は言いました。

ごんは、ぐったりと目をつぶったまま、うなずきました。兵十の手から、火縄銃がばたりと落ちました。つつ口から、青い煙がまだ細く出ていました。

日本語訳の一部には生成AIを使っており、AIによる3重のチェックと人の目で確かめています。まだ人の目を通っていない訳もあるため、ニュアンスがずれている所があるかもしれません。日本語訳について

日本語訳:多読ベスト

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理解度チェック Quick Quiz

読み終わったら、3問だけ。間違えても大丈夫。多読は「だいたいわかる」で十分です。

Q1. Why did Gon think Hyoju had caught the eel?

Q2. Who did Kasuke think was bringing the chestnuts?

Q3. What did Hyoju see on the floor after he shot Gon?

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  • A1中学基礎 82.6%
  • A2高校入門 7.4%
  • B1受験コア 0.8%
  • B2難関大 2%
  • リストにない語 7.1%

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聞き読みの効果とやり方/多読三原則

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