The Young Goat and the Wolf(子ヤギとオオカミ)の挿絵
Level 2 Elementaryイソップ物語

The Young Goat and the Wolf

子ヤギとオオカミ

  • 📖 419 words
  • ⏱ 約5分
  • 🔊 2:29
  • YL 1.0–1.4
  • 英検3級目安
  • 📝 全訳つき

あらすじひとりで家に帰るとちゅう、オオカミに追いつめられた子ヤギ。もう逃げられないとわかった子ヤギは、オオカミに最後のお願いをします。

イソップ寓話(タウンゼンド英訳 1867年)をもとに再話

キーワード(7語)本文の点線の語はタップで意味が出ます
  • young goat子ヤギ
  • wolfオオカミ
  • flute笛
  • danceおどる
  • escape逃げる
  • dogs犬たち
  • shepherdヤギ飼い、羊飼い
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Google Cloud TTS(Chirp 3 HD・アメリカ英語・Leda)

A young goat named Billy loved to eat sweet grass in the mountain fields. Every evening, the other goats walked home together with the shepherd. But one evening, Billy found a very delicious patch of grass. "Just a few more bites," he thought. When he looked up, the other goats were gone. The sun was going down, and he was all alone.

ビリーという子ヤギは、山の草地で甘い草を食べるのが大好きでした。毎晩、ほかのヤギたちはヤギ飼いと一緒に歩いて家へ帰りました。ところがある晩、ビリーはとてもおいしい草の生えている場所を見つけました。「あと少しだけ」と、ビリーは思いました。顔を上げると、ほかのヤギたちはいなくなっていました。日は沈みかけていて、ビリーはひとりぼっちでした。

He started walking home as fast as he could. But halfway down the mountain, a big gray wolf jumped out from behind a rock. "Good evening, little goat," said the wolf with a smile. "What a nice dinner you will be!"

ビリーは、できるだけ急いで家へ向かいました。ところが山を半分ほど下りたところで、大きな灰色のオオカミが岩の陰から飛び出してきました。「こんばんは、子ヤギちゃん」と、オオカミはにやりと笑って言いました。「なんておいしそうな晩ごはんだろう!」

Billy turned and ran, but the wolf was much faster. Soon Billy's back was against a big rock, and the wolf was standing in front of him. There was nowhere to run.

ビリーはくるりと向きを変えて逃げましたが、オオカミのほうがずっと速かったのです。まもなくビリーは大きな岩を背に追いつめられ、目の前にはオオカミが立ちはだかりました。もう、逃げる場所はどこにもありませんでした。

Billy was very scared, but he was also clever. He took a deep breath. "Mr. Wolf," he said, "I know that I can't escape. I know that you are going to eat me. But before I die, will you do one small thing for me?"

ビリーはとても怖かったのですが、賢い子ヤギでもありました。深く息を吸って、言いました。「オオカミさん、ぼくはもう逃げられないってわかってる。あなたに食べられちゃうってことも、わかってる。でも、死ぬ前に、ひとつだけ小さなお願いを聞いてくれない?」

The wolf was feeling happy and kind, because his dinner could not run away. "What is it?" he asked.

晩ごはんがもう逃げられないので、オオカミはうれしくて、やさしい気分になっていました。「何だい?」と、オオカミはききました。

"I love to dance," said Billy. "Please play me a song on your flute, so that I can dance one last time. Then I will be ready."

「ぼく、踊るのが大好きなんだ」と、ビリーは言いました。「最後にもう一度踊れるように、笛で一曲吹いてくれないかな。そうしたら、覚悟ができるから」

The wolf had a little flute, and he was very proud of his music. Nobody ever asked him to play. "Well," he said, "why not? One song." He took out his flute and began to play.

オオカミは小さな笛を持っていて、自分の音楽がとても自慢でした。それなのに、吹いてくれと頼まれたことは一度もなかったのです。「そうだな」と、オオカミは言いました。「いいだろう。一曲だけな」オオカミは笛を取り出して、吹きはじめました。

He played a happy, fast song. Billy danced and jumped around. "That is wonderful!" Billy said. "Please play louder! Louder!" The wolf closed his eyes and played louder and louder. His music went all the way down the mountain.

オオカミは、楽しくて速い曲を吹きました。ビリーは踊って、ぴょんぴょん跳ね回りました。「すてき!」と、ビリーは言いました。「もっと大きく! もっと大きく吹いて!」オオカミは目を閉じて、どんどん大きな音で吹きました。その音楽は、山のふもとまでずっと響きわたりました。

Down in the village, three big farm dogs heard the music. "What is that strange noise?" said one dog. "It is coming from the mountain," said another. "Let's go and look!" They ran up the hill, barking loudly.

ふもとの村で、三頭の大きな農場の犬が、その音楽を聞きつけました。「あの変な音は何だ?」と、一頭が言いました。「山のほうから聞こえてくるぞ」と、もう一頭が言いました。「見に行こう!」犬たちは大声でほえながら、丘を駆けのぼっていきました。

The wolf heard the dogs too late. When he opened his eyes, they were almost on top of him. He dropped his flute and ran away into the forest. The dogs chased him far, far away.

オオカミが犬の声に気づいたときには、もう遅すぎました。目を開けると、犬たちはすぐそばまで迫っていました。オオカミは笛を落として、森の中へ逃げていきました。犬たちはオオカミを、遠く、遠くまで追いかけていきました。

As he ran, the wolf said to himself, "It serves me right. My job is to catch goats, not to play music for them. Why did I try to be a musician?"

走りながら、オオカミはひとりごとを言いました。「自業自得だ。おれの仕事はヤギを捕まえることで、ヤギのために音楽をかなでることじゃない。どうして音楽家のまねなんかしようとしたんだろう?」

And Billy walked safely home behind the dogs, still dancing a little.

そしてビリーは、犬たちの後ろについて、まだ少し踊りながら、無事に家へ帰っていきました。

📖 全訳をまとめて読む 読み終わってからの答え合わせに

ビリーという子ヤギは、山の草地で甘い草を食べるのが大好きでした。毎晩、ほかのヤギたちはヤギ飼いと一緒に歩いて家へ帰りました。ところがある晩、ビリーはとてもおいしい草の生えている場所を見つけました。「あと少しだけ」と、ビリーは思いました。顔を上げると、ほかのヤギたちはいなくなっていました。日は沈みかけていて、ビリーはひとりぼっちでした。

ビリーは、できるだけ急いで家へ向かいました。ところが山を半分ほど下りたところで、大きな灰色のオオカミが岩の陰から飛び出してきました。「こんばんは、子ヤギちゃん」と、オオカミはにやりと笑って言いました。「なんておいしそうな晩ごはんだろう!」

ビリーはくるりと向きを変えて逃げましたが、オオカミのほうがずっと速かったのです。まもなくビリーは大きな岩を背に追いつめられ、目の前にはオオカミが立ちはだかりました。もう、逃げる場所はどこにもありませんでした。

ビリーはとても怖かったのですが、賢い子ヤギでもありました。深く息を吸って、言いました。「オオカミさん、ぼくはもう逃げられないってわかってる。あなたに食べられちゃうってことも、わかってる。でも、死ぬ前に、ひとつだけ小さなお願いを聞いてくれない?」

晩ごはんがもう逃げられないので、オオカミはうれしくて、やさしい気分になっていました。「何だい?」と、オオカミはききました。

「ぼく、踊るのが大好きなんだ」と、ビリーは言いました。「最後にもう一度踊れるように、笛で一曲吹いてくれないかな。そうしたら、覚悟ができるから」

オオカミは小さな笛を持っていて、自分の音楽がとても自慢でした。それなのに、吹いてくれと頼まれたことは一度もなかったのです。「そうだな」と、オオカミは言いました。「いいだろう。一曲だけな」オオカミは笛を取り出して、吹きはじめました。

オオカミは、楽しくて速い曲を吹きました。ビリーは踊って、ぴょんぴょん跳ね回りました。「すてき!」と、ビリーは言いました。「もっと大きく! もっと大きく吹いて!」オオカミは目を閉じて、どんどん大きな音で吹きました。その音楽は、山のふもとまでずっと響きわたりました。

ふもとの村で、三頭の大きな農場の犬が、その音楽を聞きつけました。「あの変な音は何だ?」と、一頭が言いました。「山のほうから聞こえてくるぞ」と、もう一頭が言いました。「見に行こう!」犬たちは大声でほえながら、丘を駆けのぼっていきました。

オオカミが犬の声に気づいたときには、もう遅すぎました。目を開けると、犬たちはすぐそばまで迫っていました。オオカミは笛を落として、森の中へ逃げていきました。犬たちはオオカミを、遠く、遠くまで追いかけていきました。

走りながら、オオカミはひとりごとを言いました。「自業自得だ。おれの仕事はヤギを捕まえることで、ヤギのために音楽をかなでることじゃない。どうして音楽家のまねなんかしようとしたんだろう?」

そしてビリーは、犬たちの後ろについて、まだ少し踊りながら、無事に家へ帰っていきました。

日本語訳:多読ベスト

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このお話の教訓 Moral

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Keep doing your own job, and do not be fooled into doing someone else's.

自分の本分を忘れて、ほかのことに夢中になると失敗する。

理解度チェック Quick Quiz

読み終わったら、3問だけ。間違えても大丈夫。多読は「だいたいわかる」で十分です。

Q1. Why was the young goat alone?

Q2. What did the young goat ask the wolf to do?

Q3. Why did the dogs come?

この読み物の使い方 3ステップ

  1. 聞きながら読む 音声に合わせて光る文を目で追う(聞き読み)。わからない語は飛ばしてOK。
  2. 音声なしで読む ⏱計測ボタンで読む速さ(WPM)を測ってみる。
  3. 耳だけで聞く 🎧聞くだけモードで、文字を見ずに内容がわかるか試す。🔁1文リピートで音読・シャドーイングも。

聞き読みの効果とやり方/多読三原則

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