The Wolf and the Horse(オオカミと馬)の挿絵
Level 2 Elementaryイソップ物語

The Wolf and the Horse

オオカミと馬

  • 📖 413 words
  • ⏱ 約5分
  • 🔊 2:21
  • YL 1.0–1.4
  • 英検3級目安
  • 📝 全訳つき

あらすじ麦畑から出てきたオオカミが、馬に「君のために、おいしいオート麦を残しておいたよ」と親切そうに言います。馬はどう答えるでしょう。

イソップ寓話(タウンゼンド英訳 1867年)をもとに再話

キーワード(7語)本文の点線の語はタップで意味が出ます
  • oatsオート麦(馬のえさになる穀物)
  • field畑
  • deliciousとてもおいしい
  • generous気前のいい
  • meat肉
  • trust信用する
  • disappointedがっかりした
音声に合わせて文が光ります0:00 / 2:21

Google Cloud TTS(Chirp 3 HD・アメリカ英語・Zephyr)

Early one summer morning, a wolf was walking out of a big field of oats. The oats were tall and golden, and they were moving softly in the wind. At the edge of the field, the wolf met a horse who was walking along the road.

ある夏の朝早く、一匹のオオカミが、大きなエンバク畑から出てきました。エンバクは背が高く、金色に輝いて、風にやさしく揺れていました。畑の端で、オオカミは道を歩いてきた一頭の馬に出会いました。

The wolf put on his biggest, friendliest smile. "Good morning, my dear friend!" he said. "What a beautiful day!"

オオカミは、とびきり人なつっこい笑顔を浮かべました。「おはよう、親愛なる友よ!」と、オオカミは言いました。「なんて素晴らしい日だろう!」

The horse stopped and looked at him carefully. Horses do not usually like wolves. "Good morning," he said.

馬は立ち止まって、オオカミを用心深く見ました。ふつう、馬はオオカミが好きではないものです。「おはよう」と、馬は言いました。

"I have wonderful news for you," said the wolf. "Do you see this field? It is full of the most delicious oats in the whole country. Sweet, fresh, golden oats. I was in the field just now, and I did not eat a single one. I saved them all for you!"

「きみに、素晴らしい知らせがあるんだ」と、オオカミは言いました。「この畑が見えるかい? 国じゅうでいちばんおいしいエンバクでいっぱいなんだ。甘くて、新鮮で、金色のエンバクさ。ぼくはさっきまで畑の中にいたんだけど、ひと粒も食べなかった。全部きみのために、とっておいたんだよ!」

"For me?" said the horse.

「ぼくのために?」と、馬は言いました。

"Yes, for you!" said the wolf. He put his paw on his heart. "Because you are my friend. I love to hear the happy sound of a friend eating good food. Crunch, crunch, crunch! That sound is my favorite music. So please, go in and eat. Eat as much as you want. It is my gift to you."

「そう、きみのためにさ!」と、オオカミは言って、前足を胸に当てました。「だって、きみはぼくの友だちだからね。友だちがおいしいものを食べている楽しそうな音を聞くのが、大好きなんだ。ポリポリ、ポリポリ! その音こそ、ぼくのいちばん好きな音楽さ。だから、どうぞ中に入って食べてくれ。好きなだけ食べていいんだよ。ぼくからのプレゼントさ」

The horse looked at the field of oats. Then he looked at the wolf. He thought for a moment, and then he began to laugh.

馬は、エンバク畑を見ました。それから、オオカミを見ました。少し考えてから、馬は笑いだしました。

"Thank you, wolf," he said. "You are very generous. But tell me something. What do wolves eat?"

「ありがとう、オオカミくん」と、馬は言いました。「きみは、とても気前がいいね。でも、ひとつ教えてくれ。オオカミは何を食べるんだい?」

The wolf's smile became a little smaller. "Well, we eat meat, mostly," he said.

オオカミの笑顔が、少ししぼみました。「まあ、たいていは肉を食べるけど」と、オオカミは言いました。

"Exactly," said the horse. "Wolves eat meat. Wolves do not eat oats. When a wolf finds food that he likes, he eats every bit of it. He does not save it for a friend, and he does not think about anybody's happy sound. You did not save those oats for me. You did not eat them because you can't eat them."

「そのとおり」と、馬は言いました。「オオカミは肉を食べる。エンバクは食べない。オオカミは好きな食べ物を見つけたら、ひとかけらも残さず食べてしまう。友だちのためにとっておいたりはしないし、だれかの楽しそうな音のことなんか考えもしない。きみは、ぼくのためにエンバクをとっておいたんじゃない。食べられないから、食べなかっただけさ」

The wolf did not say anything.

オオカミは、何も言いませんでした。

"So please do not ask me to say thank you," said the horse. "You did not give me anything. You only gave away something that you did not want."

「だから、お礼を言えなんて言わないでくれよ」と、馬は言いました。「きみは、ぼくに何もくれていない。自分がいらないものを、人にやっただけだ」

The horse walked into the field and began to eat the oats. They were very delicious. But he kept one eye on the wolf the whole time. And he made sure that he was always standing with his strong back legs toward him.

馬は畑に入って、エンバクを食べはじめました。エンバクは、とてもおいしかったのです。けれども馬は、その間ずっと、オオカミから目を離しませんでした。そして、強い後ろ脚をいつもオオカミのほうに向けて立つように、気をつけていました。

The wolf sat at the edge of the field for a while. Then he walked away, very hungry and very disappointed.

オオカミは、しばらく畑の端に座っていました。それから、腹ぺこのまま、すっかりがっかりして去っていきました。

📖 全訳をまとめて読む 読み終わってからの答え合わせに

ある夏の朝早く、一匹のオオカミが、大きなエンバク畑から出てきました。エンバクは背が高く、金色に輝いて、風にやさしく揺れていました。畑の端で、オオカミは道を歩いてきた一頭の馬に出会いました。

オオカミは、とびきり人なつっこい笑顔を浮かべました。「おはよう、親愛なる友よ!」と、オオカミは言いました。「なんて素晴らしい日だろう!」

馬は立ち止まって、オオカミを用心深く見ました。ふつう、馬はオオカミが好きではないものです。「おはよう」と、馬は言いました。

「きみに、素晴らしい知らせがあるんだ」と、オオカミは言いました。「この畑が見えるかい? 国じゅうでいちばんおいしいエンバクでいっぱいなんだ。甘くて、新鮮で、金色のエンバクさ。ぼくはさっきまで畑の中にいたんだけど、ひと粒も食べなかった。全部きみのために、とっておいたんだよ!」

「ぼくのために?」と、馬は言いました。

「そう、きみのためにさ!」と、オオカミは言って、前足を胸に当てました。「だって、きみはぼくの友だちだからね。友だちがおいしいものを食べている楽しそうな音を聞くのが、大好きなんだ。ポリポリ、ポリポリ! その音こそ、ぼくのいちばん好きな音楽さ。だから、どうぞ中に入って食べてくれ。好きなだけ食べていいんだよ。ぼくからのプレゼントさ」

馬は、エンバク畑を見ました。それから、オオカミを見ました。少し考えてから、馬は笑いだしました。

「ありがとう、オオカミくん」と、馬は言いました。「きみは、とても気前がいいね。でも、ひとつ教えてくれ。オオカミは何を食べるんだい?」

オオカミの笑顔が、少ししぼみました。「まあ、たいていは肉を食べるけど」と、オオカミは言いました。

「そのとおり」と、馬は言いました。「オオカミは肉を食べる。エンバクは食べない。オオカミは好きな食べ物を見つけたら、ひとかけらも残さず食べてしまう。友だちのためにとっておいたりはしないし、だれかの楽しそうな音のことなんか考えもしない。きみは、ぼくのためにエンバクをとっておいたんじゃない。食べられないから、食べなかっただけさ」

オオカミは、何も言いませんでした。

「だから、お礼を言えなんて言わないでくれよ」と、馬は言いました。「きみは、ぼくに何もくれていない。自分がいらないものを、人にやっただけだ」

馬は畑に入って、エンバクを食べはじめました。エンバクは、とてもおいしかったのです。けれども馬は、その間ずっと、オオカミから目を離しませんでした。そして、強い後ろ脚をいつもオオカミのほうに向けて立つように、気をつけていました。

オオカミは、しばらく畑の端に座っていました。それから、腹ぺこのまま、すっかりがっかりして去っていきました。

日本語訳:多読ベスト

押すと、この端末の読書記録(100万語メーター)に語数が加わります。

このお話の教訓 Moral

タップして見る

When a bad person does a good thing, people still do not trust him.

評判の悪い者が親切にしても、なかなか信じてもらえない。

理解度チェック Quick Quiz

読み終わったら、3問だけ。間違えても大丈夫。多読は「だいたいわかる」で十分です。

Q1. Where was the wolf coming from?

Q2. What did the wolf say he did for the horse?

Q3. Why did the horse not believe the wolf?

この読み物の使い方 3ステップ

  1. 聞きながら読む 音声に合わせて光る文を目で追う(聞き読み)。わからない語は飛ばしてOK。
  2. 音声なしで読む ⏱計測ボタンで読む速さ(WPM)を測ってみる。
  3. 耳だけで聞く 🎧聞くだけモードで、文字を見ずに内容がわかるか試す。🔁1文リピートで音読・シャドーイングも。

聞き読みの効果とやり方/多読三原則

次に読む

Level 2 の読み物をもっと見る →