The Woman and Her Sheep(未亡人とヒツジ)の挿絵
Level 2 Elementaryイソップ物語

The Woman and Her Sheep

未亡人とヒツジ

  • 📖 407 words
  • ⏱ 約5分
  • 🔊 2:19
  • YL 1.0–1.4
  • 英検3級目安
  • 📝 全訳つき

あらすじ貧しい女の人は、たった1匹のヒツジの毛を、お金を節約するために自分で刈ることにしました。ところが、うまくいきません。

イソップ寓話(タウンゼンド英訳 1867年)をもとに再話

キーワード(7語)本文の点線の語はタップで意味が出ます
  • sheepヒツジ
  • wool羊毛
  • scissorsはさみ
  • cut刈る、切る
  • skin皮ふ
  • expert専門家、プロ
  • save節約する
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Google Cloud TTS(Chirp 3 HD・アメリカ英語・Aoede)

Long ago, in a small village, there lived a poor woman named Anna. Her husband was dead, and she had very little money. She had only one sheep. His name was Snow, because his wool was white and soft.

むかし、ある小さな村に、アンナというまずしい女の人が住んでいました。夫はなくなっていて、お金はほとんどありませんでした。アンナが持っているのは、ヒツジ一頭だけでした。名前はスノーといいました。毛が白くてやわらかかったからです。

Every summer, it was time to cut the wool. Anna could sell it in the market and buy bread for the winter. In the village, there was a man who cut wool for everyone. He was an expert, and he was very fast. But he wanted one coin for each sheep.

毎年夏になると、毛をかる時期がやって来ました。アンナはその毛を市場で売って、冬のためのパンを買うことができました。村には、みんなのヒツジの毛をかってくれる男がいました。その男は名人で、仕事がとても速いのです。でも、ヒツジ一頭につき、硬貨を一枚取りました。

"One coin!" Anna said to herself. "That is too much money. I am going to cut the wool myself. How difficult can it be?"

「硬貨一枚ですって!」と、アンナはひとりごとを言いました。「そんなの高すぎるわ。毛は自分でかることにしましょう。そんなにむずかしいはずはないわ」

So she took out a big old pair of iron scissors. She sat down on a stool and called Snow to her side. Snow walked over happily, because he loved Anna.

そこでアンナは、大きくて古い鉄のはさみを取り出しました。腰かけに座って、スノーをそばに呼びました。スノーは、うれしそうにやって来ました。アンナのことが大好きだったからです。

Anna started to cut. But the scissors were heavy, and her hands were not strong. She did not know how to hold the sheep. Snow moved, and the scissors moved too. "Ouch!" said Snow. She cut a little of his skin along with the wool. Anna kept going. Snip, snip. "Ouch! Ouch!" Soon there were little red marks on his white body.

アンナは毛をかりはじめました。でも、はさみは重く、アンナの手には力がありません。ヒツジのおさえ方もわかりませんでした。スノーが動くと、はさみも動きました。「いたっ!」と、スノーは言いました。アンナは毛と一緒に、スノーの皮ふを少し切ってしまったのです。それでもアンナは続けました。チョキ、チョキ。「いたっ! いたっ!」まもなく、スノーの白い体には、小さな赤い傷がいくつもつきました。

At last, Snow stepped away from her. He turned his head and looked at her with sad eyes.

とうとう、スノーはアンナからはなれました。首をまわして、悲しそうな目でアンナを見ました。

"Why are you hurting me, Anna?" he said. "What do you want from me? Do you want my wool, or do you want my meat?"

「どうしてぼくを傷つけるの、アンナ?」と、スノーは言いました。「ぼくから何がほしいの? ぼくの毛がほしいの? それとも、ぼくの肉がほしいの?」

Anna stopped. She was very surprised that her sheep could talk.

アンナは手を止めました。自分のヒツジがしゃべれることに、とてもおどろいたのです。

"If you want my meat," said Snow, "go to the butcher. He will do his job in one moment, and I will not feel much pain. But if you want my wool, go to the wool expert. He will cut it all and never hurt me. You are trying to save one coin. But you are not doing the job well. And you are hurting your only friend."

「ぼくの肉がほしいのなら」と、スノーは言いました。「肉屋さんのところへ行って。肉屋さんならあっというまに仕事をすませてくれるから、ぼくもたいして痛くないよ。でも、ぼくの毛がほしいのなら、毛かりの名人のところへ行って。名人なら毛を全部かってくれて、ぼくを傷つけることは決してないよ。きみは硬貨一枚を節約しようとしている。でも、仕事はうまくできていない。そして、たった一人の友だちを傷つけているんだよ」

Anna looked at the scissors in her hand. Then she looked at poor Snow. Her eyes filled with tears. "You are right," she said. "I am so sorry."

アンナは、手の中のはさみを見ました。それから、かわいそうなスノーを見ました。アンナの目になみだがあふれました。「あなたの言うとおりね」と、アンナは言いました。「ほんとうにごめんなさい」

The next day, she took Snow to the wool expert and paid him one coin. He cut all the wool in a few minutes, and Snow did not feel any pain. Anna sold the beautiful wool for a good price. And Snow got an extra apple for dinner that night.

次の日、アンナはスノーを毛かりの名人のところへ連れていき、硬貨を一枚はらいました。名人はほんの数分で毛を全部かり、スノーは少しも痛みを感じませんでした。アンナは美しい羊毛を、いい値段で売りました。そしてその夜、スノーは夕ごはんにリンゴを一つ、おまけにもらいました。

📖 全訳をまとめて読む 読み終わってからの答え合わせに

むかし、ある小さな村に、アンナというまずしい女の人が住んでいました。夫はなくなっていて、お金はほとんどありませんでした。アンナが持っているのは、ヒツジ一頭だけでした。名前はスノーといいました。毛が白くてやわらかかったからです。

毎年夏になると、毛をかる時期がやって来ました。アンナはその毛を市場で売って、冬のためのパンを買うことができました。村には、みんなのヒツジの毛をかってくれる男がいました。その男は名人で、仕事がとても速いのです。でも、ヒツジ一頭につき、硬貨を一枚取りました。

「硬貨一枚ですって!」と、アンナはひとりごとを言いました。「そんなの高すぎるわ。毛は自分でかることにしましょう。そんなにむずかしいはずはないわ」

そこでアンナは、大きくて古い鉄のはさみを取り出しました。腰かけに座って、スノーをそばに呼びました。スノーは、うれしそうにやって来ました。アンナのことが大好きだったからです。

アンナは毛をかりはじめました。でも、はさみは重く、アンナの手には力がありません。ヒツジのおさえ方もわかりませんでした。スノーが動くと、はさみも動きました。「いたっ!」と、スノーは言いました。アンナは毛と一緒に、スノーの皮ふを少し切ってしまったのです。それでもアンナは続けました。チョキ、チョキ。「いたっ! いたっ!」まもなく、スノーの白い体には、小さな赤い傷がいくつもつきました。

とうとう、スノーはアンナからはなれました。首をまわして、悲しそうな目でアンナを見ました。

「どうしてぼくを傷つけるの、アンナ?」と、スノーは言いました。「ぼくから何がほしいの? ぼくの毛がほしいの? それとも、ぼくの肉がほしいの?」

アンナは手を止めました。自分のヒツジがしゃべれることに、とてもおどろいたのです。

「ぼくの肉がほしいのなら」と、スノーは言いました。「肉屋さんのところへ行って。肉屋さんならあっというまに仕事をすませてくれるから、ぼくもたいして痛くないよ。でも、ぼくの毛がほしいのなら、毛かりの名人のところへ行って。名人なら毛を全部かってくれて、ぼくを傷つけることは決してないよ。きみは硬貨一枚を節約しようとしている。でも、仕事はうまくできていない。そして、たった一人の友だちを傷つけているんだよ」

アンナは、手の中のはさみを見ました。それから、かわいそうなスノーを見ました。アンナの目になみだがあふれました。「あなたの言うとおりね」と、アンナは言いました。「ほんとうにごめんなさい」

次の日、アンナはスノーを毛かりの名人のところへ連れていき、硬貨を一枚はらいました。名人はほんの数分で毛を全部かり、スノーは少しも痛みを感じませんでした。アンナは美しい羊毛を、いい値段で売りました。そしてその夜、スノーは夕ごはんにリンゴを一つ、おまけにもらいました。

日本語訳:多読ベスト

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このお話の教訓 Moral

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Saving a little money is not always the best way.

お金をけちることが、いつもいちばんの得とはかぎらない。

理解度チェック Quick Quiz

読み終わったら、3問だけ。間違えても大丈夫。多読は「だいたいわかる」で十分です。

Q1. Why did the woman cut the wool herself?

Q2. What happened when she cut the wool?

Q3. What did the sheep tell her?

この読み物の使い方 3ステップ

  1. 聞きながら読む 音声に合わせて光る文を目で追う(聞き読み)。わからない語は飛ばしてOK。
  2. 音声なしで読む ⏱計測ボタンで読む速さ(WPM)を測ってみる。
  3. 耳だけで聞く 🎧聞くだけモードで、文字を見ずに内容がわかるか試す。🔁1文リピートで音読・シャドーイングも。

聞き読みの効果とやり方/多読三原則

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