The Three Workers(三人の職人)の挿絵
Level 2 Elementaryイソップ物語

The Three Workers

三人の職人

  • 📖 396 words
  • ⏱ 約5分
  • 🔊 2:14
  • YL 1.0–1.4
  • 英検3級目安
  • 📝 全訳つき

あらすじ敵の軍隊にかこまれた町で、「どうやって町を守るか」話し合いが開かれます。レンガ職人、大工、革職人がそれぞれ意見を出しますが……。

イソップ寓話(タウンゼンド英訳 1867年)をもとに再話

キーワード(8語)本文の点線の語はタップで意味が出ます
  • enemy敵
  • army軍隊
  • walls城壁、かべ
  • bricksレンガ
  • carpenter大工
  • wood木材
  • leather革
  • meeting会議
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Google Cloud TTS(Chirp 3 HD・アメリカ英語・Orus)

Long ago, there was a rich town with high walls around it. One day, the people woke up and saw something terrible. A huge enemy army was outside the walls. There were thousands of soldiers, and they were getting ready to attack.

昔、高い城壁に囲まれた豊かな町がありました。ある日、人々が目を覚ますと、恐ろしいものが見えました。城壁の外に、敵の大軍がいたのです。何千人もの兵士が、攻撃の準備をしていました。

The mayor called everyone to a big meeting in the town hall. "My friends," he said, "we are in great danger. We need a plan to protect our town. Does anyone have a good idea?"

町長は、みんなを町の公会堂に集めて、大きな会議を開きました。「みなさん」と、町長は言いました。「わたしたちは大変な危険にさらされています。この町を守る計画が必要です。だれか、よい考えのある人はいませんか?」

First, a builder stood up. He was a big man with strong hands, and he had red dust on his clothes. "Bricks!" he said loudly. "There is nothing better than bricks. We must build our walls higher and thicker with bricks. Then no enemy can break them. I can start work today. Of course, you will need to buy a lot of bricks from me."

まず、レンガ職人が立ち上がりました。がっしりした手をした大男で、服には赤いほこりがついていました。「レンガですよ!」と、職人は大声で言いました。「レンガにまさるものはありません。レンガで城壁をもっと高く、もっと厚くしなければなりません。そうすれば、どんな敵にも壊されません。今日からでも仕事にかかれますよ。もちろん、わたしからレンガをたくさん買っていただくことになりますがね」

Some people nodded. But then a carpenter stood up. "Bricks? No, no," he said. "Wood is the answer! Wood is strong and light. We can build tall wooden towers on the walls, and big wooden gates. Our soldiers can stand on the towers and see the enemy coming. I have plenty of good wood in my shop. I can give you a nice price."

うなずく人もいました。ところがそのとき、大工が立ち上がりました。「レンガだって? いやいや」と、大工は言いました。「答えは木材ですよ! 木は強くて軽い。城壁の上に高い木の塔を建てて、大きな木の門をつくればいい。兵士たちは塔の上に立って、敵が来るのを見張ることができます。わたしの店には、よい木材がたっぷりあります。お安くしておきますよ」

The people began to talk to each other. "Bricks or wood? Wood or bricks?" Nobody was sure.

人々は、お互いに話しはじめました。「レンガか、木材か? 木材か、レンガか?」だれにも決められませんでした。

Then a leather worker jumped to his feet. He was a small, thin man, and he was waving a big piece of brown leather. "Friends, friends! Listen to me!" he cried. "You are both wrong. Bricks break, and wood burns. But leather! Nothing in the world is as good as leather! We will cover the walls with leather. We will cover the gates with leather. We will make leather coats for every soldier. And it just happens that I have the best leather in town!"

すると、革職人がぱっと立ち上がりました。小柄でやせた男で、大きな茶色の革を振り回していました。「みなさん、みなさん! 聞いてください!」と、革職人は叫びました。「お二人とも間違っています。レンガは砕けるし、木は燃えます。でも、革なら! 世界中に革ほどいいものはありません! 城壁を革で覆いましょう。門も革で覆いましょう。兵士一人一人に革のコートをつくりましょう。そして、たまたまですが、わたしは町いちばんの革を持っているんです!」

Then all three men began to shout at the same time. "Bricks!" "Wood!" "Leather!" Soon everyone in the hall was shouting too.

それから三人の男は、いっせいに怒鳴りはじめました。「レンガだ!」「木材だ!」「革だ!」まもなく、公会堂にいるみんなも怒鳴りはじめました。

The mayor put his head in his hands. He understood now. Each man was not thinking about the town at all. Each man was only thinking about his own work and his own money.

町長は頭を抱えました。今やっとわかったのです。三人とも、町のことなどまったく考えていませんでした。それぞれが、自分の仕事と自分のもうけのことしか考えていなかったのです。

At that moment, a young girl at the back of the hall said, "Excuse me. What if we do all three?" The room went quiet. Then, slowly, the mayor began to smile.

そのとき、公会堂のいちばん後ろにいた少女が言いました。「あの、すみません。三つ全部やったらどうでしょう?」部屋はしんとなりました。それから、ゆっくりと、町長の顔に笑みが浮かびはじめました。

📖 全訳をまとめて読む 読み終わってからの答え合わせに

昔、高い城壁に囲まれた豊かな町がありました。ある日、人々が目を覚ますと、恐ろしいものが見えました。城壁の外に、敵の大軍がいたのです。何千人もの兵士が、攻撃の準備をしていました。

町長は、みんなを町の公会堂に集めて、大きな会議を開きました。「みなさん」と、町長は言いました。「わたしたちは大変な危険にさらされています。この町を守る計画が必要です。だれか、よい考えのある人はいませんか?」

まず、レンガ職人が立ち上がりました。がっしりした手をした大男で、服には赤いほこりがついていました。「レンガですよ!」と、職人は大声で言いました。「レンガにまさるものはありません。レンガで城壁をもっと高く、もっと厚くしなければなりません。そうすれば、どんな敵にも壊されません。今日からでも仕事にかかれますよ。もちろん、わたしからレンガをたくさん買っていただくことになりますがね」

うなずく人もいました。ところがそのとき、大工が立ち上がりました。「レンガだって? いやいや」と、大工は言いました。「答えは木材ですよ! 木は強くて軽い。城壁の上に高い木の塔を建てて、大きな木の門をつくればいい。兵士たちは塔の上に立って、敵が来るのを見張ることができます。わたしの店には、よい木材がたっぷりあります。お安くしておきますよ」

人々は、お互いに話しはじめました。「レンガか、木材か? 木材か、レンガか?」だれにも決められませんでした。

すると、革職人がぱっと立ち上がりました。小柄でやせた男で、大きな茶色の革を振り回していました。「みなさん、みなさん! 聞いてください!」と、革職人は叫びました。「お二人とも間違っています。レンガは砕けるし、木は燃えます。でも、革なら! 世界中に革ほどいいものはありません! 城壁を革で覆いましょう。門も革で覆いましょう。兵士一人一人に革のコートをつくりましょう。そして、たまたまですが、わたしは町いちばんの革を持っているんです!」

それから三人の男は、いっせいに怒鳴りはじめました。「レンガだ!」「木材だ!」「革だ!」まもなく、公会堂にいるみんなも怒鳴りはじめました。

町長は頭を抱えました。今やっとわかったのです。三人とも、町のことなどまったく考えていませんでした。それぞれが、自分の仕事と自分のもうけのことしか考えていなかったのです。

そのとき、公会堂のいちばん後ろにいた少女が言いました。「あの、すみません。三つ全部やったらどうでしょう?」部屋はしんとなりました。それから、ゆっくりと、町長の顔に笑みが浮かびはじめました。

日本語訳:多読ベスト

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このお話の教訓 Moral

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People often think their own work is the answer to every problem.

人は、自分の仕事こそがどんな問題も解決すると思いがちだ。

理解度チェック Quick Quiz

読み終わったら、3問だけ。間違えても大丈夫。多読は「だいたいわかる」で十分です。

Q1. Why did the people have a meeting?

Q2. What did the carpenter want to use?

Q3. What did the leather worker think was best?

この読み物の使い方 3ステップ

  1. 聞きながら読む 音声に合わせて光る文を目で追う(聞き読み)。わからない語は飛ばしてOK。
  2. 音声なしで読む ⏱計測ボタンで読む速さ(WPM)を測ってみる。
  3. 耳だけで聞く 🎧聞くだけモードで、文字を見ずに内容がわかるか試す。🔁1文リピートで音読・シャドーイングも。

聞き読みの効果とやり方/多読三原則

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