The Thief and the Dog(どろぼうと番犬)の挿絵
Level 2 Elementaryイソップ物語

The Thief and the Dog

どろぼうと番犬

  • 📖 432 words
  • ⏱ 約5分
  • 🔊 2:30
  • YL 1.0–1.4
  • 英検3級目安
  • 📝 全訳つき

あらすじ夜中に家にしのびこもうとしたどろぼう。番犬にほえられないように、おいしい肉を持ってきました。ところが番犬は……。

イソップ寓話(タウンゼンド英訳 1867年)をもとに再話

キーワード(7語)本文の点線の語はタップで意味が出ます
  • thiefどろぼう
  • watchdog番犬
  • barkほえる
  • gate門
  • master主人
  • strangers見知らぬ人
  • merchant商人
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Google Cloud TTS(Chirp 3 HD・アメリカ英語・Charon)

Late one night, a thief came to a big house at the edge of the town. He knew that a rich merchant lived there. He also knew that there was a big watchdog in the garden.

ある夜遅く、一人の泥棒が、町の外れにある大きな家にやって来ました。そこにお金持ちの商人が住んでいることを、泥棒は知っていました。庭に大きな番犬がいることも、知っていました。

"If the dog barks, the merchant will wake up," thought the thief. "But I have a plan." He had a bag full of delicious meat with him. "No dog can say no to meat. While he is eating, I will go into the house."

「犬がほえたら、商人が目を覚ましてしまう」と、泥棒は考えました。「だが、おれには作戦がある」泥棒は、おいしい肉をいっぱい詰めた袋を持っていたのです。「肉を断る犬なんていない。犬が食べている間に、家の中に入ってやろう」

He went quietly to the garden gate. Soon, the big brown dog came running to the gate. He looked at the thief with his ears up.

泥棒は、庭の門のところへそっと近づきました。すぐに、大きな茶色の犬が門まで走ってきました。犬は耳をぴんと立てて、泥棒を見つめました。

"Good evening, nice doggy," whispered the thief in a sweet voice. "Look what I have for you." He took a piece of meat out of his bag and threw it through the gate. Then he threw another piece, and another. "Eat, eat. Good dog."

「こんばんは、いいワンちゃん」と、泥棒は甘い声でささやきました。「ほら、おまえにいいものを持ってきたよ」泥棒は袋から肉をひと切れ取り出して、門のすき間から投げ入れました。それからもうひと切れ、またひと切れと投げました。「お食べ、お食べ。いい子だ」

The dog looked at the meat on the ground. It smelled wonderful. But he did not eat it. He looked up at the thief.

犬は、地面の肉を見ました。とてもいいにおいがします。けれども、犬は食べませんでした。泥棒を見上げました。

"Why are you giving me this?" asked the dog.

「どうして、ぼくにこれをくれるの?」と、犬はききました。

"Oh, because I like you," said the thief. "You are a very nice dog. I just want to be your friend."

「ああ、おまえが好きだからさ」と、泥棒は言いました。「おまえは、とてもいい犬だ。ただ友だちになりたいだけなんだよ」

"I have never seen you before," said the dog. "Strangers do not give meat to dogs in the middle of the night for no reason. When a stranger is suddenly so kind, he usually wants something. So I am asking myself, what do you want?"

「あなたには、一度も会ったことがない」と、犬は言いました。「知らない人が真夜中に、わけもなく犬に肉をくれたりはしない。知らない人が急にそんなに親切になるときは、たいてい何かほしいものがあるんだ。だから、あなたが何をほしがっているのか、考えているところなんだ」

"Nothing! Nothing at all," said the thief quickly. "Just eat your meat and go to sleep, there's a good doggy."

「何も! 何もほしくないよ」と、泥棒はあわてて言いました。「さあ、肉を食べて寝ておしまい。いい子だから」

"Go to sleep?" said the dog. "Now I understand. You want me to be quiet. You want to go into my master's house and take his things. I am sorry, but your meat has not closed my mouth. It has only opened my eyes. Now I am going to watch you more carefully than ever."

「寝る?」と、犬は言いました。「それでわかった。あなたは、ぼくをだまらせたいんだ。ご主人さまの家に入って、ご主人さまの物を盗みたいんだね。悪いけど、あなたの肉で、ぼくの口はふさがらなかったよ。かえって、ぼくの目を開かせただけさ。これからは、今までよりもっと気をつけて、あなたを見張ることにするよ」

Then the dog lifted his head, and he barked as loudly as he could. "Woof! Woof! Woof!" The noise was terrible. A light came on in the house. The window opened, and the merchant looked out. "Who is there?" he shouted. Then the neighbors' lights came on too.

そして犬は頭を上げて、ありったけの大声でほえました。「ワン! ワン! ワン!」ものすごい声でした。家に明かりがつきました。窓が開いて、商人が外を見ました。「だれだ!」と、商人は叫びました。すると、近所の家にも次々と明かりがつきました。

The thief turned around and ran down the dark road. He did not even stop to pick up his bag.

泥棒はくるりと向きを変えて、暗い道を逃げていきました。袋を拾うために立ち止まることさえしませんでした。

In the morning, the merchant found the meat on the ground. He understood what had happened. He patted the dog's head. "Good boy," he said. Then he gave him a big bone, and this time the dog ate it happily.

朝になって、商人は地面に落ちている肉を見つけました。何があったのか、すぐにわかりました。商人は犬の頭をなでました。「いい子だ」と、商人は言いました。それから大きな骨をやると、今度は犬もうれしそうに食べました。

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ある夜遅く、一人の泥棒が、町の外れにある大きな家にやって来ました。そこにお金持ちの商人が住んでいることを、泥棒は知っていました。庭に大きな番犬がいることも、知っていました。

「犬がほえたら、商人が目を覚ましてしまう」と、泥棒は考えました。「だが、おれには作戦がある」泥棒は、おいしい肉をいっぱい詰めた袋を持っていたのです。「肉を断る犬なんていない。犬が食べている間に、家の中に入ってやろう」

泥棒は、庭の門のところへそっと近づきました。すぐに、大きな茶色の犬が門まで走ってきました。犬は耳をぴんと立てて、泥棒を見つめました。

「こんばんは、いいワンちゃん」と、泥棒は甘い声でささやきました。「ほら、おまえにいいものを持ってきたよ」泥棒は袋から肉をひと切れ取り出して、門のすき間から投げ入れました。それからもうひと切れ、またひと切れと投げました。「お食べ、お食べ。いい子だ」

犬は、地面の肉を見ました。とてもいいにおいがします。けれども、犬は食べませんでした。泥棒を見上げました。

「どうして、ぼくにこれをくれるの?」と、犬はききました。

「ああ、おまえが好きだからさ」と、泥棒は言いました。「おまえは、とてもいい犬だ。ただ友だちになりたいだけなんだよ」

「あなたには、一度も会ったことがない」と、犬は言いました。「知らない人が真夜中に、わけもなく犬に肉をくれたりはしない。知らない人が急にそんなに親切になるときは、たいてい何かほしいものがあるんだ。だから、あなたが何をほしがっているのか、考えているところなんだ」

「何も! 何もほしくないよ」と、泥棒はあわてて言いました。「さあ、肉を食べて寝ておしまい。いい子だから」

「寝る?」と、犬は言いました。「それでわかった。あなたは、ぼくをだまらせたいんだ。ご主人さまの家に入って、ご主人さまの物を盗みたいんだね。悪いけど、あなたの肉で、ぼくの口はふさがらなかったよ。かえって、ぼくの目を開かせただけさ。これからは、今までよりもっと気をつけて、あなたを見張ることにするよ」

そして犬は頭を上げて、ありったけの大声でほえました。「ワン! ワン! ワン!」ものすごい声でした。家に明かりがつきました。窓が開いて、商人が外を見ました。「だれだ!」と、商人は叫びました。すると、近所の家にも次々と明かりがつきました。

泥棒はくるりと向きを変えて、暗い道を逃げていきました。袋を拾うために立ち止まることさえしませんでした。

朝になって、商人は地面に落ちている肉を見つけました。何があったのか、すぐにわかりました。商人は犬の頭をなでました。「いい子だ」と、商人は言いました。それから大きな骨をやると、今度は犬もうれしそうに食べました。

日本語訳:多読ベスト

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このお話の教訓 Moral

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Be careful when a stranger is suddenly kind to you.

知らない人の急な親切には、気をつけよう。

理解度チェック Quick Quiz

読み終わったら、3問だけ。間違えても大丈夫。多読は「だいたいわかる」で十分です。

Q1. What did the thief bring for the dog?

Q2. Why did the thief give the dog food?

Q3. What did the dog do at the end?

この読み物の使い方 3ステップ

  1. 聞きながら読む 音声に合わせて光る文を目で追う(聞き読み)。わからない語は飛ばしてOK。
  2. 音声なしで読む ⏱計測ボタンで読む速さ(WPM)を測ってみる。
  3. 耳だけで聞く 🎧聞くだけモードで、文字を見ずに内容がわかるか試す。🔁1文リピートで音読・シャドーイングも。

聞き読みの効果とやり方/多読三原則

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