The Shepherd and the Wolf Cub(羊飼いとオオカミの子)の挿絵
Level 2 Elementaryイソップ物語

The Shepherd and the Wolf Cub

羊飼いとオオカミの子

  • 📖 379 words
  • ⏱ 約5分
  • 🔊 1:59
  • YL 1.0–1.4
  • 英検3級目安
  • 📝 全訳つき

あらすじ羊飼いがオオカミの子を拾って育て、となりの群れから子羊をぬすむ方法を教えました。かしこく育ったオオカミは、ある日こう言います。

イソップ寓話(タウンゼンド英訳 1867年)をもとに再話

キーワード(7語)本文の点線の語はタップで意味が出ます
  • shepherd羊飼い
  • cub(オオカミなどの)子ども
  • lamb子羊
  • flock(羊の)群れ
  • stealぬすむ
  • cleverかしこい
  • neighbor近所の人
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Google Cloud TTS(Chirp 3 HD・アメリカ英語・Fenrir)

One spring day, a shepherd was walking near the edge of a forest. Suddenly, he heard a small crying sound. He looked under a bush and found a baby wolf. It was alone, and it was very hungry.

ある春の日、羊飼いが森のはずれを歩いていました。突然、小さな泣き声が聞こえました。やぶの下をのぞくと、オオカミの赤ちゃんがいました。ひとりぼっちで、とてもおなかをすかせていました。

The shepherd picked it up. "My neighbors would kill you," he said. "But I have a better idea. You can be useful to me." He took the wolf cub home and gave it milk and meat.

羊飼いは、その子を抱き上げました。「近所の連中なら、おまえを殺してしまうだろうな」と、羊飼いは言いました。「だが、わたしにはもっといい考えがある。おまえは、わたしの役に立つかもしれない」羊飼いはオオカミの子を家に連れて帰り、ミルクや肉を与えました。

The cub grew bigger and stronger every month. He was a very clever young wolf. When he was old enough, the shepherd began to teach him. "Listen," he said. "Do you see the sheep on the next hill? They belong to my neighbor. Go there at night when the dogs are sleeping. Bring me back a fat lamb, and you will get some of the meat."

オオカミの子は、月を追うごとに大きく、強くなりました。とてもかしこい若いオオカミでした。十分に大きくなると、羊飼いはオオカミに教えこみはじめました。「いいか」と、羊飼いは言いました。「隣の丘のヒツジが見えるか? あれは近所の男のものだ。犬たちが眠っている夜に、あそこへ行け。よく太った子ヒツジを一頭持って帰ってくれば、肉を少し分けてやるぞ」

The wolf learned quickly. He knew how to move without a sound. He knew how to stay out of the moonlight. Night after night, he went to the neighbors' farms, and he came back with a lamb. The shepherd's neighbors were very worried. "Where are our lambs going?" they said. But the shepherd only smiled.

オオカミは、すぐに覚えました。音を立てずに動く方法を知っていました。月の光を避けて動く方法も知っていました。毎晩毎晩、オオカミは近所の農場へ出かけていき、子ヒツジを一頭くわえて帰ってきました。羊飼いの近所の人たちは、とても心配しました。「うちの子ヒツジたちは、どこへ消えているんだろう?」でも、羊飼いはただにやにや笑っているだけでした。

Soon, the shepherd was getting rich. He sold the meat and the wool in the market. "This wolf is the best thing I ever found," he thought.

まもなく、羊飼いはお金持ちになっていきました。市場で肉や羊毛を売ったのです。「このオオカミは、今までに見つけた中でいちばんの拾いものだ」と、羊飼いは思いました。

One evening, the shepherd and the wolf were sitting on the hill together. The sun was going down. Below them, the shepherd's own sheep were eating grass in the valley. There were hundreds of them, and they looked fat and soft.

ある晩、羊飼いとオオカミは、一緒に丘の上に座っていました。日が沈もうとしていました。下の谷では、羊飼い自身のヒツジたちが草を食べていました。何百頭もいて、どれもよく太って、やわらかそうに見えました。

"You are a very good student," said the shepherd. "You are the best thief in the country."

「おまえは、ほんとうに優秀な生徒だな」と、羊飼いは言いました。「国じゅうでいちばんのどろぼうだ」

"Thank you," said the wolf. He was looking down at the sheep in the valley. "You were a very good teacher. You taught me to steal. You taught me that lambs are delicious. You taught me to take sheep that are not mine."

「ありがとうございます」と、オオカミは谷のヒツジたちを見下ろしながら言いました。「あなたは、とてもいい先生でした。わたしに盗むことを教えてくれました。子ヒツジがおいしいことを教えてくれました。自分のものではないヒツジを取ることを教えてくれました」

The shepherd laughed. "Yes, I did."

羊飼いは笑いました。「ああ、そうだとも」

The wolf turned his yellow eyes to the shepherd. "Then you must watch your own flock very carefully from now on," he said. "Because I am a wolf. And a wolf does not care whose sheep they are."

オオカミは、黄色い目を羊飼いに向けました。「それなら、これからはご自分のヒツジの群れを、よくよく見張っていなければなりませんよ」と、オオカミは言いました。「わたしはオオカミですからね。そしてオオカミは、だれのヒツジだろうと気にしないのです」

The shepherd stopped laughing. That night, he did not sleep at all.

羊飼いは笑うのをやめました。その夜、羊飼いは一睡もできませんでした。

📖 全訳をまとめて読む 読み終わってからの答え合わせに

ある春の日、羊飼いが森のはずれを歩いていました。突然、小さな泣き声が聞こえました。やぶの下をのぞくと、オオカミの赤ちゃんがいました。ひとりぼっちで、とてもおなかをすかせていました。

羊飼いは、その子を抱き上げました。「近所の連中なら、おまえを殺してしまうだろうな」と、羊飼いは言いました。「だが、わたしにはもっといい考えがある。おまえは、わたしの役に立つかもしれない」羊飼いはオオカミの子を家に連れて帰り、ミルクや肉を与えました。

オオカミの子は、月を追うごとに大きく、強くなりました。とてもかしこい若いオオカミでした。十分に大きくなると、羊飼いはオオカミに教えこみはじめました。「いいか」と、羊飼いは言いました。「隣の丘のヒツジが見えるか? あれは近所の男のものだ。犬たちが眠っている夜に、あそこへ行け。よく太った子ヒツジを一頭持って帰ってくれば、肉を少し分けてやるぞ」

オオカミは、すぐに覚えました。音を立てずに動く方法を知っていました。月の光を避けて動く方法も知っていました。毎晩毎晩、オオカミは近所の農場へ出かけていき、子ヒツジを一頭くわえて帰ってきました。羊飼いの近所の人たちは、とても心配しました。「うちの子ヒツジたちは、どこへ消えているんだろう?」でも、羊飼いはただにやにや笑っているだけでした。

まもなく、羊飼いはお金持ちになっていきました。市場で肉や羊毛を売ったのです。「このオオカミは、今までに見つけた中でいちばんの拾いものだ」と、羊飼いは思いました。

ある晩、羊飼いとオオカミは、一緒に丘の上に座っていました。日が沈もうとしていました。下の谷では、羊飼い自身のヒツジたちが草を食べていました。何百頭もいて、どれもよく太って、やわらかそうに見えました。

「おまえは、ほんとうに優秀な生徒だな」と、羊飼いは言いました。「国じゅうでいちばんのどろぼうだ」

「ありがとうございます」と、オオカミは谷のヒツジたちを見下ろしながら言いました。「あなたは、とてもいい先生でした。わたしに盗むことを教えてくれました。子ヒツジがおいしいことを教えてくれました。自分のものではないヒツジを取ることを教えてくれました」

羊飼いは笑いました。「ああ、そうだとも」

オオカミは、黄色い目を羊飼いに向けました。「それなら、これからはご自分のヒツジの群れを、よくよく見張っていなければなりませんよ」と、オオカミは言いました。「わたしはオオカミですからね。そしてオオカミは、だれのヒツジだろうと気にしないのです」

羊飼いは笑うのをやめました。その夜、羊飼いは一睡もできませんでした。

日本語訳:多読ベスト

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このお話の教訓 Moral

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If you teach someone to do bad things, they may do them to you.

人に悪いことを教えれば、いつか自分に返ってくる。

理解度チェック Quick Quiz

読み終わったら、3問だけ。間違えても大丈夫。多読は「だいたいわかる」で十分です。

Q1. Where did the shepherd find the wolf cub?

Q2. What did the shepherd teach the wolf?

Q3. What did the wolf say at the end?

この読み物の使い方 3ステップ

  1. 聞きながら読む 音声に合わせて光る文を目で追う(聞き読み)。わからない語は飛ばしてOK。
  2. 音声なしで読む ⏱計測ボタンで読む速さ(WPM)を測ってみる。
  3. 耳だけで聞く 🎧聞くだけモードで、文字を見ずに内容がわかるか試す。🔁1文リピートで音読・シャドーイングも。

聞き読みの効果とやり方/多読三原則

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