The Seller of the Lucky Statue(神像を売る男)の挿絵
Level 2 Elementaryイソップ物語

The Seller of the Lucky Statue

神像を売る男

  • 📖 418 words
  • ⏱ 約5分
  • 🔊 2:25
  • YL 1.0–1.4
  • 英検3級目安
  • 📝 全訳つき

あらすじ市場で木の神像を売っていた男。だれも買わないので「この神さまは、お金持ちにしてくれるんだよ!」と大声でさけびます。すると、ひとりの客が……。

イソップ寓話(タウンゼンド英訳 1867年)をもとに再話

キーワード(7語)本文の点線の語はタップで意味が出ます
  • statue像
  • god神
  • market市場
  • wealth富、財産
  • crowd人だかり、群衆
  • seller売る人
  • bowlsおわん
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Google Cloud TTS(Chirp 3 HD・アメリカ英語・Puck)

There was once a man named Rufus who made things out of wood. One day, he made a statue of the god of money. It was small and smiling, and it had a bag of gold in its hand. Rufus painted it in bright colors. Then he took it to the market to sell.

昔、ルーファスという男がいました。木でいろいろな物を作るのが仕事でした。ある日、ルーファスはお金の神さまの像を作りました。小さくてにこにこ笑っていて、手には金貨の入った袋を持っていました。ルーファスは、それを明るい色で塗りました。それから、売るために市場へ持っていきました。

He stood in the middle of the market and held it up. "Beautiful statue! Very cheap!" he called. But nobody stopped. People were busy buying bread, fish, and vegetables. They walked past him without looking.

ルーファスは市場の真ん中に立って、像を高くかかげました。「きれいな像だよ! とってもお安いよ!」と、呼びかけました。けれども、だれも立ち止まりませんでした。人々は、パンや魚や野菜を買うのに忙しかったのです。みんな、ルーファスのほうを見もしないで通り過ぎていきました。

An hour went by. Then two hours. Rufus was getting hungry and tired. "I need a better idea," he thought. So he climbed up onto a wooden box, and he shouted as loudly as he could.

一時間がたちました。そして二時間。ルーファスは、おなかがすいて、疲れてきました。「もっといい手を考えなくちゃ」と、ルーファスは思いました。そこで木箱の上にのぼって、ありったけの大声で叫びました。

"Come and see! Come and see! This is the god of money! He gives wealth to everyone who owns him! Take him home, and you will become rich! Gold will come into your house like rain!"

「さあ、見ていって! 見ていって! これはお金の神さまだよ! この神さまを持っている人には、だれにでも富を授けてくださる! 家に連れて帰れば、お金持ちになれるよ! 金が雨のように家に降ってくるよ!」

Now people stopped. A small crowd came to look at the statue. "Really?" said a young man. "Will he make me rich?" "Of course!" said Rufus. "Very, very rich!"

今度は、人々が立ち止まりました。ちょっとした人だかりができて、みんなが像を見に来ました。「ほんとうかい?」と、ひとりの若者が言いました。「この神さまが、おれを金持ちにしてくれるのか?」「もちろんさ!」と、ルーファスは言いました。「とてつもない大金持ちにね!」

Then an old woman at the front of the crowd lifted her hand. She was small, but her eyes were bright and clever.

すると、人だかりのいちばん前にいたおばあさんが、手を上げました。小柄なおばあさんでしたが、その目は生き生きとして、賢そうでした。

"Excuse me," she said. "I have a question."

「ちょっといいかしら」と、おばあさんは言いました。「ひとつききたいことがあるの」

"Yes, madam?" said Rufus with a big smile. "Do you want to buy him?"

「はい、奥さん?」と、ルーファスはにっこり笑って言いました。「お買い上げですか?」

"If this god can really make people rich," said the old woman, "why are you selling him? Why don't you take him home and become rich yourself?"

「この神さまがほんとうに人をお金持ちにしてくれるのなら」と、おばあさんは言いました。「どうしてあなたは、それを売っているの? どうして自分の家に持って帰って、自分がお金持ちにならないの?」

The crowd went quiet. Everyone looked at Rufus. Rufus did not stop smiling, but his face turned a little pink.

人だかりは、しんと静まりかえりました。みんながルーファスを見ました。ルーファスは笑顔を崩しませんでしたが、顔が少し赤くなりました。

"Well, madam," he said quickly, "it is like this. This god is very good, but he is very slow. He gives his gifts little by little, over many, many years. And I need money right now, today! I can't wait that long."

「ええとですね、奥さん」と、ルーファスは早口で言いました。「こういうことなんです。この神さまはとてもいい神さまなんですが、とてものんびりしているんです。何年も何年もかけて、少しずつご利益をくださるんですよ。でも、わたしは今すぐ、今日お金がいるんです! そんなに長くは待てないんですよ」

For a moment, nobody said anything. Then the crowd started laughing. The young man shook his head and put his money back in his pocket. One by one, the people walked away.

しばらくの間、だれも何も言いませんでした。それから、人々は笑いだしました。若者は首を振って、お金をポケットに戻しました。ひとり、またひとりと、人々は去っていきました。

The old woman smiled at Rufus. "Young man," she said, "a good seller believes in what he sells. Make something that is truly useful. Then you will not need to tell stories."

おばあさんは、ルーファスにほほえみかけました。「お若い方」と、おばあさんは言いました。「いい売り手は、自分の売る物を信じているものよ。ほんとうに役に立つものを作りなさい。そうすれば、作り話なんかしなくてすむわ」

Rufus thought about her words all the way home. The next week, he came back to the market with wooden spoons and bowls. He sold all of them before lunch.

ルーファスは家に帰るまでずっと、おばあさんの言葉を考え続けました。次の週、ルーファスは、木のスプーンとおわんを持って市場に戻ってきました。そして昼前に、全部売り切ってしまいました。

📖 全訳をまとめて読む 読み終わってからの答え合わせに

昔、ルーファスという男がいました。木でいろいろな物を作るのが仕事でした。ある日、ルーファスはお金の神さまの像を作りました。小さくてにこにこ笑っていて、手には金貨の入った袋を持っていました。ルーファスは、それを明るい色で塗りました。それから、売るために市場へ持っていきました。

ルーファスは市場の真ん中に立って、像を高くかかげました。「きれいな像だよ! とってもお安いよ!」と、呼びかけました。けれども、だれも立ち止まりませんでした。人々は、パンや魚や野菜を買うのに忙しかったのです。みんな、ルーファスのほうを見もしないで通り過ぎていきました。

一時間がたちました。そして二時間。ルーファスは、おなかがすいて、疲れてきました。「もっといい手を考えなくちゃ」と、ルーファスは思いました。そこで木箱の上にのぼって、ありったけの大声で叫びました。

「さあ、見ていって! 見ていって! これはお金の神さまだよ! この神さまを持っている人には、だれにでも富を授けてくださる! 家に連れて帰れば、お金持ちになれるよ! 金が雨のように家に降ってくるよ!」

今度は、人々が立ち止まりました。ちょっとした人だかりができて、みんなが像を見に来ました。「ほんとうかい?」と、ひとりの若者が言いました。「この神さまが、おれを金持ちにしてくれるのか?」「もちろんさ!」と、ルーファスは言いました。「とてつもない大金持ちにね!」

すると、人だかりのいちばん前にいたおばあさんが、手を上げました。小柄なおばあさんでしたが、その目は生き生きとして、賢そうでした。

「ちょっといいかしら」と、おばあさんは言いました。「ひとつききたいことがあるの」

「はい、奥さん?」と、ルーファスはにっこり笑って言いました。「お買い上げですか?」

「この神さまがほんとうに人をお金持ちにしてくれるのなら」と、おばあさんは言いました。「どうしてあなたは、それを売っているの? どうして自分の家に持って帰って、自分がお金持ちにならないの?」

人だかりは、しんと静まりかえりました。みんながルーファスを見ました。ルーファスは笑顔を崩しませんでしたが、顔が少し赤くなりました。

「ええとですね、奥さん」と、ルーファスは早口で言いました。「こういうことなんです。この神さまはとてもいい神さまなんですが、とてものんびりしているんです。何年も何年もかけて、少しずつご利益をくださるんですよ。でも、わたしは今すぐ、今日お金がいるんです! そんなに長くは待てないんですよ」

しばらくの間、だれも何も言いませんでした。それから、人々は笑いだしました。若者は首を振って、お金をポケットに戻しました。ひとり、またひとりと、人々は去っていきました。

おばあさんは、ルーファスにほほえみかけました。「お若い方」と、おばあさんは言いました。「いい売り手は、自分の売る物を信じているものよ。ほんとうに役に立つものを作りなさい。そうすれば、作り話なんかしなくてすむわ」

ルーファスは家に帰るまでずっと、おばあさんの言葉を考え続けました。次の週、ルーファスは、木のスプーンとおわんを持って市場に戻ってきました。そして昼前に、全部売り切ってしまいました。

日本語訳:多読ベスト

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このお話の教訓 Moral

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Do not trust sellers who do not believe their own words.

自分でも信じていないことを言う売り手を、信じてはいけない。

理解度チェック Quick Quiz

読み終わったら、3問だけ。間違えても大丈夫。多読は「だいたいわかる」で十分です。

Q1. What was the man selling?

Q2. What did the man say about the statue?

Q3. What did the old woman want to know?

この読み物の使い方 3ステップ

  1. 聞きながら読む 音声に合わせて光る文を目で追う(聞き読み)。わからない語は飛ばしてOK。
  2. 音声なしで読む ⏱計測ボタンで読む速さ(WPM)を測ってみる。
  3. 耳だけで聞く 🎧聞くだけモードで、文字を見ずに内容がわかるか試す。🔁1文リピートで音読・シャドーイングも。

聞き読みの効果とやり方/多読三原則

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