The Owl and the Birds(フクロウと鳥たち)の挿絵
Level 3 Pre-Intermediateイソップ物語

The Owl and the Birds

フクロウと鳥たち

  • 📖 560 words
  • ⏱ 約5分
  • 🔊 3:02
  • YL 1.5–2.4
  • 英検準2級目安
  • 📝 全訳つき

あらすじかしこいフクロウは、鳥たちに何度も忠告します。「どんぐりの芽を抜きなさい」「あの種を食べてしまいなさい」。でも鳥たちは笑うばかりで……。

イソップ寓話(タウンゼンド英訳 1867年)をもとに再話

キーワード(10語)本文の点線の語はタップで意味が出ます
  • shoots芽
  • acornsどんぐり
  • mistletoeヤドリギ
  • stickyねばねばした
  • glueのり、とりもち
  • flax亜麻(あま)
  • thread糸
  • arrows矢
  • gathered集まった
  • advice忠告
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Google Cloud TTS(Chirp 3 HD・アメリカ英語・Puck)

Long ago, when the world was still young, the birds lived together in a great forest. Among them was an old owl who was wiser than all the others. She did not talk much, but she watched everything carefully with her large round eyes, and she thought deeply about what she saw.

昔々、世界がまだ若かったころ、鳥たちは大きな森で一緒に暮らしていました。その中に、ほかのだれよりも賢い年老いたフクロウがいました。フクロウはあまりしゃべりませんでしたが、大きな丸い目で何でも注意深く見つめ、目にしたことをじっくり考えるのでした。

One spring morning, the owl noticed that little green shoots were coming up out of the ground under the oak trees. They were growing from fallen acorns. She called all the birds together.

ある春の朝、フクロウは、カシの木の下の地面から小さな緑の芽が出てきているのに気づきました。落ちたどんぐりから生えてきたのです。フクロウは鳥たちをみんな呼び集めました。

"Listen to me, my friends," she said. "You must pull up these little oak trees now, while they are small and easy to pull. If they grow, mistletoe will grow on their branches one day. And from the mistletoe, men will make a kind of sticky glue. They will put the glue on branches, and when you land there, your feet will stick and you will be caught."

「みんな、よく聞いて」と、フクロウは言いました。「この小さなカシの木を、今のうちに引き抜いてしまいなさい。小さくて抜きやすい今のうちに。もしこれが大きくなったら、いつか枝にヤドリギが生えるでしょう。そして人間は、そのヤドリギからべたべたした、とりもちを作るのです。人間はそのとりもちを枝にぬっておき、あなたたちがそこにとまると、足がくっついてつかまってしまうのですよ」

The birds looked at each other and laughed. "Pull up trees?" said a blackbird. "Why should we do such hard work for something that might happen in a hundred years?" And they all flew away.

鳥たちは顔を見合わせて笑いました。「木を引き抜けだって?」と、クロウタドリが言いました。「百年先に起こるかもしれないことのために、どうしてそんなきつい仕事をしなくちゃいけないんだい?」そして、みんな飛んでいってしまいました。

A few weeks later, the owl saw a farmer walking through his field and throwing seeds onto the ground. She called the birds together again.

数週間後、フクロウは、ひとりの農夫が畑を歩きながら地面に種をまいているのを見ました。フクロウはまた鳥たちを呼び集めました。

"Do you see what that man is planting?" she asked. "It is flax. When it grows, men will make strong thread from it. And from the thread, they will make nets to catch you. Please, go and eat all those seeds now, before they grow."

「あの男が何を植えているか、わかりますか?」と、フクロウはたずねました。「あれは亜麻です。亜麻が育つと、人間はそれから丈夫な糸を作ります。そしてその糸から、あなたたちをつかまえる網を作るのです。お願いだから、芽が出る前に、今すぐ行ってあの種を全部食べてしまいなさい」

But again the birds only laughed. "Flax? Nets?" said a sparrow. "The old owl is seeing danger everywhere. She is getting a little strange."

けれども、鳥たちはまた笑うだけでした。「亜麻? 網?」と、スズメが言いました。「年寄りのフクロウは、どこを見ても危ないものばかり見えるんだな。ちょっと様子がおかしくなってきたんだよ」

Some time later, the owl saw a man walking through the forest with a long, curved piece of wood in his hand. She called the birds for the third time, and her voice was very serious.

しばらくして、フクロウは、ひとりの男が長く曲がった木の棒を手に持って森を歩いているのを見ました。フクロウは三度目に鳥たちを呼びました。その声はとても真剣でした。

"Look at that man," she said. "He is a hunter. He walks on the ground and cannot fly, but he is very clever. One day he will make arrows with feathers on them. Those arrows will fly faster than your wings, and he will shoot you out of the sky. You must stay away from him."

「あの男をごらんなさい」と、フクロウは言いました。「あれは狩人です。地面を歩き、空を飛ぶことはできませんが、とても賢いのです。いつかあの男は、羽根をつけた矢を作るでしょう。その矢はあなたたちが飛ぶよりも速く飛んできて、あなたたちを空から射落とすでしょう。あの男には近づいてはいけません」

This time the birds did not even laugh. They simply shook their heads. "The poor owl has gone mad," they said to each other. "Let us not listen to her any more." And they flew off, singing happily.

今度は、鳥たちは笑いさえしませんでした。ただ首を横に振るだけでした。「かわいそうに、フクロウは気が変になってしまったんだ」と、鳥たちは言い合いました。「もうあいつの話を聞くのはやめよう」そして楽しそうに歌いながら飛んでいきました。

The years passed, and everything happened exactly as the owl had said. The oak trees grew tall, and mistletoe grew on them. Men made sticky glue from it, and many birds were caught. Men made nets from the flax, and more birds were caught. And hunters made arrows with feathers, which flew faster than any bird.

年月が流れ、何もかもがフクロウの言ったとおりになりました。カシの木は高く育ち、そこにヤドリギが生えました。人間はそれからべたべたのとりもちを作り、たくさんの鳥がつかまりました。人間は亜麻から網を作り、さらに多くの鳥がつかまりました。そして狩人たちは羽根をつけた矢を作り、その矢はどんな鳥よりも速く飛びました。

At last the birds understood. They were amazed by the owl's wisdom, and they decided that she was the wisest bird in the world. From then on, whenever she appeared, they gathered around her and waited for her to speak.

とうとう鳥たちにもわかりました。鳥たちはフクロウの知恵に驚き、フクロウこそ世界でいちばん賢い鳥だと考えるようになりました。それからというもの、フクロウが姿を見せるたびに、鳥たちはそのまわりに集まって、フクロウが口を開くのを待ちました。

But the owl no longer gave them any advice. She sat alone in the dark branches, thinking sadly about the past. "I warned them when it was easy to act," she said to herself. "Now it is too late." And that is why, even today, the owl sits by herself in silence.

けれども、フクロウはもう何の助言もしませんでした。暗い枝の上にひとりでとまり、悲しい気持ちで昔のことを考えていました。「行動するのが簡単なうちに、わたしは忠告したのに」と、フクロウはひとりつぶやきました。「今ではもう遅すぎる」そういうわけで、今でもフクロウはひとりきりで、黙ってとまっているのです。

📖 全訳をまとめて読む 読み終わってからの答え合わせに

昔々、世界がまだ若かったころ、鳥たちは大きな森で一緒に暮らしていました。その中に、ほかのだれよりも賢い年老いたフクロウがいました。フクロウはあまりしゃべりませんでしたが、大きな丸い目で何でも注意深く見つめ、目にしたことをじっくり考えるのでした。

ある春の朝、フクロウは、カシの木の下の地面から小さな緑の芽が出てきているのに気づきました。落ちたどんぐりから生えてきたのです。フクロウは鳥たちをみんな呼び集めました。

「みんな、よく聞いて」と、フクロウは言いました。「この小さなカシの木を、今のうちに引き抜いてしまいなさい。小さくて抜きやすい今のうちに。もしこれが大きくなったら、いつか枝にヤドリギが生えるでしょう。そして人間は、そのヤドリギからべたべたした、とりもちを作るのです。人間はそのとりもちを枝にぬっておき、あなたたちがそこにとまると、足がくっついてつかまってしまうのですよ」

鳥たちは顔を見合わせて笑いました。「木を引き抜けだって?」と、クロウタドリが言いました。「百年先に起こるかもしれないことのために、どうしてそんなきつい仕事をしなくちゃいけないんだい?」そして、みんな飛んでいってしまいました。

数週間後、フクロウは、ひとりの農夫が畑を歩きながら地面に種をまいているのを見ました。フクロウはまた鳥たちを呼び集めました。

「あの男が何を植えているか、わかりますか?」と、フクロウはたずねました。「あれは亜麻です。亜麻が育つと、人間はそれから丈夫な糸を作ります。そしてその糸から、あなたたちをつかまえる網を作るのです。お願いだから、芽が出る前に、今すぐ行ってあの種を全部食べてしまいなさい」

けれども、鳥たちはまた笑うだけでした。「亜麻? 網?」と、スズメが言いました。「年寄りのフクロウは、どこを見ても危ないものばかり見えるんだな。ちょっと様子がおかしくなってきたんだよ」

しばらくして、フクロウは、ひとりの男が長く曲がった木の棒を手に持って森を歩いているのを見ました。フクロウは三度目に鳥たちを呼びました。その声はとても真剣でした。

「あの男をごらんなさい」と、フクロウは言いました。「あれは狩人です。地面を歩き、空を飛ぶことはできませんが、とても賢いのです。いつかあの男は、羽根をつけた矢を作るでしょう。その矢はあなたたちが飛ぶよりも速く飛んできて、あなたたちを空から射落とすでしょう。あの男には近づいてはいけません」

今度は、鳥たちは笑いさえしませんでした。ただ首を横に振るだけでした。「かわいそうに、フクロウは気が変になってしまったんだ」と、鳥たちは言い合いました。「もうあいつの話を聞くのはやめよう」そして楽しそうに歌いながら飛んでいきました。

年月が流れ、何もかもがフクロウの言ったとおりになりました。カシの木は高く育ち、そこにヤドリギが生えました。人間はそれからべたべたのとりもちを作り、たくさんの鳥がつかまりました。人間は亜麻から網を作り、さらに多くの鳥がつかまりました。そして狩人たちは羽根をつけた矢を作り、その矢はどんな鳥よりも速く飛びました。

とうとう鳥たちにもわかりました。鳥たちはフクロウの知恵に驚き、フクロウこそ世界でいちばん賢い鳥だと考えるようになりました。それからというもの、フクロウが姿を見せるたびに、鳥たちはそのまわりに集まって、フクロウが口を開くのを待ちました。

けれども、フクロウはもう何の助言もしませんでした。暗い枝の上にひとりでとまり、悲しい気持ちで昔のことを考えていました。「行動するのが簡単なうちに、わたしは忠告したのに」と、フクロウはひとりつぶやきました。「今ではもう遅すぎる」そういうわけで、今でもフクロウはひとりきりで、黙ってとまっているのです。

日本語訳:多読ベスト

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このお話の教訓 Moral

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Listen to wise advice while there is still time to act on it.

かしこい忠告には、まだ間に合ううちに耳をかたむけよう。

理解度チェック Quick Quiz

読み終わったら、3問だけ。間違えても大丈夫。多読は「だいたいわかる」で十分です。

Q1. What did the owl want the birds to do first?

Q2. What did the birds think about the owl?

Q3. What did the owl do at the end?

この読み物の使い方 3ステップ

  1. 聞きながら読む 音声に合わせて光る文を目で追う(聞き読み)。わからない語は飛ばしてOK。
  2. 音声なしで読む ⏱計測ボタンで読む速さ(WPM)を測ってみる。
  3. 耳だけで聞く 🎧聞くだけモードで、文字を見ずに内容がわかるか試す。🔁1文リピートで音読・シャドーイングも。

聞き読みの効果とやり方/多読三原則

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