The Olive Tree and the Fig Tree(オリーブの木とイチジクの木)の挿絵
Level 2 Elementaryイソップ物語

The Olive Tree and the Fig Tree

オリーブの木とイチジクの木

  • 📖 420 words
  • ⏱ 約5分
  • 🔊 2:39
  • YL 1.0–1.4
  • 英検3級目安
  • 📝 全訳つき

あらすじ一年中みどりの葉をつけているオリーブの木は、冬になると葉を落とすイチジクの木をばかにしていました。そこへ、大雪がふってきて……。

イソップ寓話(タウンゼンド英訳 1867年)をもとに再話

キーワード(7語)本文の点線の語はタップで意味が出ます
  • olive treeオリーブの木
  • fig treeイチジクの木
  • leaves葉(leaf の複数形)
  • bare(木が)葉のない、はだかの
  • snow雪
  • branches枝
  • weight重さ
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Google Cloud TTS(Chirp 3 HD・アメリカ英語・Leda)

On a hill above a village, there were two trees standing side by side. One was an olive tree, and the other was a fig tree. They had lived next to each other for many years.

村を見下ろす丘の上に、二本の木が並んで立っていました。一本はオリーブの木で、もう一本はイチジクの木でした。二本は長いあいだ、隣同士で暮らしてきました。

The olive tree was very proud. All year round, she was covered with green leaves. In spring, summer, autumn, and winter, she always looked the same. "Look at me," she often said. "I am always beautiful. I never change."

オリーブの木は、とても気位が高い木でした。一年中、緑の葉に覆われていたのです。春も夏も秋も冬も、いつも同じ姿でした。「わたしを見て」と、オリーブの木はよく言いました。「わたしは、いつだって美しいの。決して変わらないのよ」

The fig tree was different. In summer, she had big green leaves and sweet fruit. But every autumn, her leaves turned yellow and fell to the ground. All winter, she stood with bare branches, like a gray skeleton.

イチジクの木は、違っていました。夏には大きな緑の葉を茂らせ、甘い実をつけていました。けれども毎年秋になると、葉は黄色くなって地面に落ちてしまいました。冬のあいだじゅう、イチジクの木は葉のない枝のまま、灰色のがいこつのように立っていました。

Every winter, the olive tree laughed at her. "Oh, poor fig tree," she said. "Look at you! You have no leaves at all. You look so cold and ugly. Why can't you be green all year, like me? I am so happy that I am not you."

毎年冬になると、オリーブの木はイチジクの木を笑いました。「まあ、かわいそうなイチジクさん」と、オリーブの木は言いました。「その姿ったら! 葉っぱが一枚もないじゃない。とても寒そうで、みっともないわ。どうしてわたしみたいに、一年中緑でいられないの? わたし、あなたじゃなくて、本当によかったわ」

The fig tree never got angry. "Every tree is different," she said quietly. "My leaves will come back in spring."

イチジクの木は、一度も怒りませんでした。「木は、それぞれ違うものよ」と、イチジクの木は静かに言いました。「春になれば、わたしの葉も戻ってくるわ」

That winter, it was colder than usual. One night, a big snowstorm came over the hill. Snow fell and fell, all night long. It was heavy, wet snow.

その冬は、いつもより寒くなりました。ある夜、激しい吹雪が丘を襲いました。ひと晩中、雪が降りに降りました。重くて、水けの多い雪でした。

The snow fell on the olive tree. Because she had so many leaves, the snow could not pass through them. It stayed on top of her branches. More snow came, and more, and more. Her branches began to bend. They were bending lower and lower under the weight. "Oh! Oh! It is so heavy!" cried the olive tree. "Help me!"

雪は、オリーブの木の上に降り積もりました。オリーブの木には葉がたくさんあったので、雪はそのあいだを通り抜けられませんでした。雪は、枝の上にたまっていきました。雪は、さらに、さらに、さらに降り積もりました。枝がたわみ始めました。重みで、どんどん低くたわんでいきました。「ああ! ああ! なんて重いの!」と、オリーブの木は叫びました。「助けて!」

Then there was a loud crack. One big branch broke. Then another branch broke, and another. By morning, the olive tree was badly broken. Her beautiful branches were lying in the snow.

そのとき、バキッと大きな音がしました。大きな枝が一本、折れたのです。それからまた一本、さらにもう一本と折れていきました。朝になるころには、オリーブの木は枝を何本も折られ、ひどい姿になっていました。美しかった枝が、雪の中に転がっていました。

The snow fell on the fig tree too. But because she had no leaves, the snow simply fell through her thin, bare branches and landed softly on the ground. Nothing stayed on her. Not one branch was broken. In the morning, she was standing straight and strong in the white snow.

雪は、イチジクの木の上にも降りました。けれども、イチジクの木には葉がなかったので、雪は細くて葉のない枝のあいだをすり抜けて、ふわりと地面に落ちていきました。イチジクの木の上には、何も残りませんでした。枝は一本も折れませんでした。朝になると、イチジクの木は白い雪の中で、まっすぐに力強く立っていました。

The olive tree looked at her neighbor with tears in her eyes. "I laughed at you for losing your leaves," she said. "But your bare branches saved you. And my beautiful leaves broke me."

オリーブの木は、目に涙を浮かべて、隣の木を見ました。「わたし、葉っぱが落ちてしまうあなたを笑ったわ」と、オリーブの木は言いました。「でも、葉のない枝が、あなたを救った。そして、わたしの美しい葉っぱのせいで、わたしの枝は折れてしまったのね」

The fig tree was sorry for her friend. In spring, the farmer came and took care of the olive tree, and slowly, she grew new branches. And she never laughed at the fig tree again.

イチジクの木は、友だちを気の毒に思いました。春になると、農夫がやって来て、オリーブの木の手入れをしました。オリーブの木は、少しずつ新しい枝を伸ばしていきました。そして、二度とイチジクの木を笑うことはありませんでした。

📖 全訳をまとめて読む 読み終わってからの答え合わせに

村を見下ろす丘の上に、二本の木が並んで立っていました。一本はオリーブの木で、もう一本はイチジクの木でした。二本は長いあいだ、隣同士で暮らしてきました。

オリーブの木は、とても気位が高い木でした。一年中、緑の葉に覆われていたのです。春も夏も秋も冬も、いつも同じ姿でした。「わたしを見て」と、オリーブの木はよく言いました。「わたしは、いつだって美しいの。決して変わらないのよ」

イチジクの木は、違っていました。夏には大きな緑の葉を茂らせ、甘い実をつけていました。けれども毎年秋になると、葉は黄色くなって地面に落ちてしまいました。冬のあいだじゅう、イチジクの木は葉のない枝のまま、灰色のがいこつのように立っていました。

毎年冬になると、オリーブの木はイチジクの木を笑いました。「まあ、かわいそうなイチジクさん」と、オリーブの木は言いました。「その姿ったら! 葉っぱが一枚もないじゃない。とても寒そうで、みっともないわ。どうしてわたしみたいに、一年中緑でいられないの? わたし、あなたじゃなくて、本当によかったわ」

イチジクの木は、一度も怒りませんでした。「木は、それぞれ違うものよ」と、イチジクの木は静かに言いました。「春になれば、わたしの葉も戻ってくるわ」

その冬は、いつもより寒くなりました。ある夜、激しい吹雪が丘を襲いました。ひと晩中、雪が降りに降りました。重くて、水けの多い雪でした。

雪は、オリーブの木の上に降り積もりました。オリーブの木には葉がたくさんあったので、雪はそのあいだを通り抜けられませんでした。雪は、枝の上にたまっていきました。雪は、さらに、さらに、さらに降り積もりました。枝がたわみ始めました。重みで、どんどん低くたわんでいきました。「ああ! ああ! なんて重いの!」と、オリーブの木は叫びました。「助けて!」

そのとき、バキッと大きな音がしました。大きな枝が一本、折れたのです。それからまた一本、さらにもう一本と折れていきました。朝になるころには、オリーブの木は枝を何本も折られ、ひどい姿になっていました。美しかった枝が、雪の中に転がっていました。

雪は、イチジクの木の上にも降りました。けれども、イチジクの木には葉がなかったので、雪は細くて葉のない枝のあいだをすり抜けて、ふわりと地面に落ちていきました。イチジクの木の上には、何も残りませんでした。枝は一本も折れませんでした。朝になると、イチジクの木は白い雪の中で、まっすぐに力強く立っていました。

オリーブの木は、目に涙を浮かべて、隣の木を見ました。「わたし、葉っぱが落ちてしまうあなたを笑ったわ」と、オリーブの木は言いました。「でも、葉のない枝が、あなたを救った。そして、わたしの美しい葉っぱのせいで、わたしの枝は折れてしまったのね」

イチジクの木は、友だちを気の毒に思いました。春になると、農夫がやって来て、オリーブの木の手入れをしました。オリーブの木は、少しずつ新しい枝を伸ばしていきました。そして、二度とイチジクの木を笑うことはありませんでした。

日本語訳:多読ベスト

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このお話の教訓 Moral

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Something that looks like a weakness can sometimes save you.

弱点に見えるものが、自分を救うこともある。

理解度チェック Quick Quiz

読み終わったら、3問だけ。間違えても大丈夫。多読は「だいたいわかる」で十分です。

Q1. Why did the olive tree laugh at the fig tree?

Q2. What happened to the olive tree in the snowstorm?

Q3. Why was the fig tree safe?

この読み物の使い方 3ステップ

  1. 聞きながら読む 音声に合わせて光る文を目で追う(聞き読み)。わからない語は飛ばしてOK。
  2. 音声なしで読む ⏱計測ボタンで読む速さ(WPM)を測ってみる。
  3. 耳だけで聞く 🎧聞くだけモードで、文字を見ずに内容がわかるか試す。🔁1文リピートで音読・シャドーイングも。

聞き読みの効果とやり方/多読三原則

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