The Mouse and the Bull(ネズミと雄牛)の挿絵
Level 2 Elementaryイソップ物語

The Mouse and the Bull

ネズミと雄牛

  • 📖 421 words
  • ⏱ 約5分
  • 🔊 2:39
  • YL 1.0–1.4
  • 英検3級目安
  • 📝 全訳つき

あらすじ大きな雄牛の足をかんだ小さなネズミ。怒った雄牛はネズミを追いかけますが、ネズミは小さな穴の中へ逃げこんでしまいます。

イソップ寓話(タウンゼンド英訳 1867年)をもとに再話

キーワード(7語)本文の点線の語はタップで意味が出ます
  • bull雄牛
  • biteかむ
  • horns(牛の)角
  • hole穴
  • wallかべ、へい
  • snoringいびきをかいている
  • tinyとても小さい
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Google Cloud TTS(Chirp 3 HD・アメリカ英語・Kore)

In a green field next to an old stone wall, there lived a big black bull. He was the biggest and strongest animal on the farm. When he walked, the ground shook. When he made a noise, the chickens ran away. He was very proud of himself.

古い石垣のそばの緑の野原に、大きな黒い雄牛が住んでいました。雄牛は、農場でいちばん大きくて強い動物でした。雄牛が歩くと、地面が揺れました。雄牛が声を上げると、ニワトリたちは逃げ出しました。雄牛は、自分のことがとても自慢でした。

One day, the bull was eating grass near the wall. A tiny mouse lived in a hole at the bottom of that wall. She was looking for seeds, and the bull's huge foot came down right in front of her. "Watch where you are going!" she squeaked. But the bull did not hear her. His foot came down again, and it almost hit her.

ある日、雄牛は石垣の近くで草を食べていました。その石垣の根もとの穴には、ちっちゃなネズミが住んでいました。ネズミが種を探していると、雄牛の大きな足が、すぐ目の前に振り下ろされました。「どこを歩いているのよ、気をつけて!」と、ネズミはチューチュー叫びました。でも、雄牛には聞こえませんでした。足がまた振り下ろされ、もう少しでネズミを踏みつけるところでした。

The mouse was very angry. So she ran up to the bull's leg and bit him as hard as she could.

ネズミは、かんかんに怒りました。そこで雄牛の足に駆け寄って、力いっぱいかみつきました。

"Ow!" roared the bull. He jumped and turned around. "Who did that?" Then he saw the little mouse running away. "You! Come back here!" He ran after her, but the mouse was much too fast. She ran into her little hole in the wall and disappeared.

「いてっ!」と、雄牛はほえました。飛び上がって、振り返りました。「だれのしわざだ?」すると、小さなネズミが逃げていくのが見えました。「おまえか! 戻ってこい!」雄牛はネズミを追いかけましたが、ネズミのほうがずっとすばしこかったのです。ネズミは石垣の小さな穴に駆け込んで、姿を消しました。

The bull put his face next to the hole. "Come out!" he shouted. The mouse did not come out. So the bull began to dig at the wall with his big horns. He dug and dug. Stones fell down, and dust flew everywhere. But the wall was thick, and the hole went deep. He could not reach her.

雄牛は、穴に顔を近づけました。「出てこい!」と、怒鳴りました。ネズミは出てきません。そこで雄牛は、大きな角で石垣を掘りはじめました。掘って、掘って、掘りまくりました。石が落ち、土ぼこりがそこらじゅうに舞い上がりました。でも、石垣は厚く、穴は奥深くまで続いていました。雄牛は、ネズミに届きませんでした。

After a long time, the bull was very tired. His horns were hurting, and he was breathing hard. "I will rest for a moment," he said, and he lay down next to the wall. Soon, he was fast asleep.

長い時間がたって、雄牛はすっかり疲れてしまいました。角は痛み、息は荒くなっていました。「ちょっと一休みしよう」と言って、雄牛は石垣のそばに横になりました。まもなく、ぐっすりと眠ってしまいました。

The mouse waited until she heard him snoring. Then she put her nose out of the hole. Very quietly, she climbed up onto the bull's back. She walked along his back to his ear, and she bit him again.

ネズミは、雄牛のいびきが聞こえるまで待ちました。それから、穴から鼻を出しました。とても静かに、雄牛の背中によじのぼりました。背中を歩いて耳のところまで行き、またかみつきました。

"Ow! Ow!" The bull jumped up again, but the mouse was already back in her hole. The bull looked left and right. He looked up and down. He did not know what to do. He was the strongest animal on the farm, but he could not catch one tiny mouse.

「いてっ! いてっ!」雄牛はまた飛び起きましたが、ネズミはもう穴の中に戻っていました。雄牛は左右を見回しました。上も下も見ました。どうしたらいいのか、わかりません。農場でいちばん強い動物なのに、ちっちゃなネズミ一匹捕まえられないのです。

Then a small voice came from the hole in the wall. "My big friend," said the mouse, "you are very strong. But being big does not mean you always win. Sometimes the small ones can cause the most trouble."

そのとき、石垣の穴から小さな声が聞こえてきました。「ねえ、大きなお友だち」と、ネズミは言いました。「あなたはとても強いわ。でも、大きいからといって、いつも勝てるとは限らないのよ。いちばんやっかいなのは、小さいものだったりするのよ」

From that day on, the bull always looked carefully before he put his feet down near the wall.

その日から、雄牛は石垣の近くで足を下ろす前に、必ず足もとをよく見るようになりました。

📖 全訳をまとめて読む 読み終わってからの答え合わせに

古い石垣のそばの緑の野原に、大きな黒い雄牛が住んでいました。雄牛は、農場でいちばん大きくて強い動物でした。雄牛が歩くと、地面が揺れました。雄牛が声を上げると、ニワトリたちは逃げ出しました。雄牛は、自分のことがとても自慢でした。

ある日、雄牛は石垣の近くで草を食べていました。その石垣の根もとの穴には、ちっちゃなネズミが住んでいました。ネズミが種を探していると、雄牛の大きな足が、すぐ目の前に振り下ろされました。「どこを歩いているのよ、気をつけて!」と、ネズミはチューチュー叫びました。でも、雄牛には聞こえませんでした。足がまた振り下ろされ、もう少しでネズミを踏みつけるところでした。

ネズミは、かんかんに怒りました。そこで雄牛の足に駆け寄って、力いっぱいかみつきました。

「いてっ!」と、雄牛はほえました。飛び上がって、振り返りました。「だれのしわざだ?」すると、小さなネズミが逃げていくのが見えました。「おまえか! 戻ってこい!」雄牛はネズミを追いかけましたが、ネズミのほうがずっとすばしこかったのです。ネズミは石垣の小さな穴に駆け込んで、姿を消しました。

雄牛は、穴に顔を近づけました。「出てこい!」と、怒鳴りました。ネズミは出てきません。そこで雄牛は、大きな角で石垣を掘りはじめました。掘って、掘って、掘りまくりました。石が落ち、土ぼこりがそこらじゅうに舞い上がりました。でも、石垣は厚く、穴は奥深くまで続いていました。雄牛は、ネズミに届きませんでした。

長い時間がたって、雄牛はすっかり疲れてしまいました。角は痛み、息は荒くなっていました。「ちょっと一休みしよう」と言って、雄牛は石垣のそばに横になりました。まもなく、ぐっすりと眠ってしまいました。

ネズミは、雄牛のいびきが聞こえるまで待ちました。それから、穴から鼻を出しました。とても静かに、雄牛の背中によじのぼりました。背中を歩いて耳のところまで行き、またかみつきました。

「いてっ! いてっ!」雄牛はまた飛び起きましたが、ネズミはもう穴の中に戻っていました。雄牛は左右を見回しました。上も下も見ました。どうしたらいいのか、わかりません。農場でいちばん強い動物なのに、ちっちゃなネズミ一匹捕まえられないのです。

そのとき、石垣の穴から小さな声が聞こえてきました。「ねえ、大きなお友だち」と、ネズミは言いました。「あなたはとても強いわ。でも、大きいからといって、いつも勝てるとは限らないのよ。いちばんやっかいなのは、小さいものだったりするのよ」

その日から、雄牛は石垣の近くで足を下ろす前に、必ず足もとをよく見るようになりました。

日本語訳:多読ベスト

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このお話の教訓 Moral

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The big and strong do not always win.

大きくて強い者が、いつも勝つとはかぎらない。

理解度チェック Quick Quiz

読み終わったら、3問だけ。間違えても大丈夫。多読は「だいたいわかる」で十分です。

Q1. Where did the mouse go after the first bite?

Q2. What did the bull do when he was tired?

Q3. What did the mouse teach the bull?

この読み物の使い方 3ステップ

  1. 聞きながら読む 音声に合わせて光る文を目で追う(聞き読み)。わからない語は飛ばしてOK。
  2. 音声なしで読む ⏱計測ボタンで読む速さ(WPM)を測ってみる。
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