The Monkey and Her Baby(ゼウスとサルの子ども)の挿絵
Level 2 Elementaryイソップ物語

The Monkey and Her Baby

ゼウスとサルの子ども

  • 📖 377 words
  • ⏱ 約5分
  • 🔊 2:15
  • YL 1.0–1.4
  • 英検3級目安
  • 📝 全訳つき

あらすじ王さまの神ゼウスが「いちばんかわいい子どもを連れてきた者に、ほうびをあげよう」と言いました。サルのお母さんも、自分の赤ちゃんを連れてやってきますが……。

イソップ寓話(タウンゼンド英訳 1867年)をもとに再話

キーワード(7語)本文の点線の語はタップで意味が出ます
  • Zeusゼウス(ギリシャ神話の神々の王)
  • prize賞、ほうび
  • contestコンテスト
  • cuteかわいい
  • fur(動物の)毛
  • flat平らな
  • proudほこりに思う
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Google Cloud TTS(Chirp 3 HD・アメリカ英語・Charon)

One day, Zeus, the king of the gods, sent a message to all the animals of the forest. "Next week, there will be a big contest," said the message. "Bring your babies to my mountain. The animal with the most beautiful baby will get a wonderful prize."

ある日、神々の王ゼウスが、森の動物たちみんなに知らせを送りました。知らせには、こう書いてありました。「来週、大きなコンテストを開く。わたしの山へ赤ちゃんを連れてきなさい。いちばん美しい赤ちゃんを連れてきた動物には、すばらしいほうびをあたえよう」

The animals were very excited. "My baby will win," said the deer. "My baby will win," said the rabbit. Everyone began to wash and brush their little ones.

動物たちは大はしゃぎでした。「うちの子が勝つわ」と、シカが言いました。「うちの子が勝つわ」と、ウサギも言いました。みんな、自分の子どもを洗ったり、ブラシをかけたりしはじめました。

On the day of the contest, the animals came up the mountain in a long line. The baby deer had soft brown spots. The baby swan was white like snow. The baby lion had bright golden fur. The baby rabbits had long ears and pink noses. They were all very cute.

コンテストの日、動物たちは長い列になって山をのぼってきました。シカの赤ちゃんには、やわらかい茶色のまだらもようがありました。ハクチョウの赤ちゃんは、雪のように白い色でした。ライオンの赤ちゃんは、かがやく金色の毛をしていました。ウサギの赤ちゃんたちは、長い耳とピンクの鼻をしていました。どの子もみんな、とてもかわいらしかったのです。

At the end of the line, a mother monkey was walking slowly. She was holding her baby in her arms. He was very small. He had a flat little nose, big ears, and almost no fur. His face was full of lines, like an old man's face.

列のいちばん後ろを、お母さんザルがゆっくり歩いていました。赤ちゃんを腕にだいています。赤ちゃんはとても小さく、ぺちゃんこの小さな鼻と大きな耳をしていて、毛はほとんど生えていませんでした。顔は、おじいさんの顔のようにしわだらけでした。

When she stood in front of Zeus, she held her baby up high. "This is my son," she said proudly.

ゼウスの前に立つと、お母さんザルは赤ちゃんを高くかかげました。「これが、わたしの息子です」と、ほこらしげに言いました。

For a moment, everything was quiet. Then the animals started to laugh. The parrot laughed so hard that she fell off her branch. "That is the most beautiful baby?" said the fox. "He looks like an old potato!" The other animals were laughing too, and some of them were pointing at the baby.

一瞬、あたりはしんとなりました。それから、動物たちが笑いだしました。オウムは笑いすぎて、枝から落ちてしまいました。「その子がいちばん美しい赤ちゃんだって?」と、キツネが言いました。「古ぼけたジャガイモみたいじゃないか!」ほかの動物たちも笑っていて、中には赤ちゃんを指さすものもいました。

The baby monkey hid his face in his mother's arm. But the mother monkey did not cry. She did not run away. She stood up straight and looked at all the animals.

赤ちゃんザルは、お母さんの腕に顔をうずめました。でも、お母さんザルは泣きませんでした。にげ出しもしませんでした。背すじをのばして、動物たちみんなを見わたしました。

"Laugh if you want to," she said in a clear voice. "I do not know if Zeus is going to give the prize to my son. But I know one thing. To me, his mother, he is the dearest and most beautiful baby in the whole world."

「笑いたければ笑えばいいわ」と、お母さんザルははっきりした声で言いました。「ゼウスさまがわたしの息子にほうびをくださるかどうかは、わかりません。でも、一つだけわかっていることがあります。母親のわたしにとって、この子は世界中でいちばんいとしくて、いちばん美しい赤ちゃんなのです」

The animals stopped laughing. Some of them looked down at their own babies, and they understood her feelings.

動物たちは笑うのをやめました。中には自分の赤ちゃんを見下ろして、お母さんザルの気持ちがわかったものもいました。

Zeus smiled. The story does not say who won the prize that day. But the mother monkey walked home with her baby in her arms, and she was the happiest mother on the mountain.

ゼウスはほほえみました。その日だれがほうびをもらったのか、このお話には書かれていません。でも、お母さんザルは赤ちゃんを腕にだいて家に帰っていきました。山でいちばん幸せなお母さんでした。

📖 全訳をまとめて読む 読み終わってからの答え合わせに

ある日、神々の王ゼウスが、森の動物たちみんなに知らせを送りました。知らせには、こう書いてありました。「来週、大きなコンテストを開く。わたしの山へ赤ちゃんを連れてきなさい。いちばん美しい赤ちゃんを連れてきた動物には、すばらしいほうびをあたえよう」

動物たちは大はしゃぎでした。「うちの子が勝つわ」と、シカが言いました。「うちの子が勝つわ」と、ウサギも言いました。みんな、自分の子どもを洗ったり、ブラシをかけたりしはじめました。

コンテストの日、動物たちは長い列になって山をのぼってきました。シカの赤ちゃんには、やわらかい茶色のまだらもようがありました。ハクチョウの赤ちゃんは、雪のように白い色でした。ライオンの赤ちゃんは、かがやく金色の毛をしていました。ウサギの赤ちゃんたちは、長い耳とピンクの鼻をしていました。どの子もみんな、とてもかわいらしかったのです。

列のいちばん後ろを、お母さんザルがゆっくり歩いていました。赤ちゃんを腕にだいています。赤ちゃんはとても小さく、ぺちゃんこの小さな鼻と大きな耳をしていて、毛はほとんど生えていませんでした。顔は、おじいさんの顔のようにしわだらけでした。

ゼウスの前に立つと、お母さんザルは赤ちゃんを高くかかげました。「これが、わたしの息子です」と、ほこらしげに言いました。

一瞬、あたりはしんとなりました。それから、動物たちが笑いだしました。オウムは笑いすぎて、枝から落ちてしまいました。「その子がいちばん美しい赤ちゃんだって?」と、キツネが言いました。「古ぼけたジャガイモみたいじゃないか!」ほかの動物たちも笑っていて、中には赤ちゃんを指さすものもいました。

赤ちゃんザルは、お母さんの腕に顔をうずめました。でも、お母さんザルは泣きませんでした。にげ出しもしませんでした。背すじをのばして、動物たちみんなを見わたしました。

「笑いたければ笑えばいいわ」と、お母さんザルははっきりした声で言いました。「ゼウスさまがわたしの息子にほうびをくださるかどうかは、わかりません。でも、一つだけわかっていることがあります。母親のわたしにとって、この子は世界中でいちばんいとしくて、いちばん美しい赤ちゃんなのです」

動物たちは笑うのをやめました。中には自分の赤ちゃんを見下ろして、お母さんザルの気持ちがわかったものもいました。

ゼウスはほほえみました。その日だれがほうびをもらったのか、このお話には書かれていません。でも、お母さんザルは赤ちゃんを腕にだいて家に帰っていきました。山でいちばん幸せなお母さんでした。

日本語訳:多読ベスト

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このお話の教訓 Moral

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To a mother, her own child is always the most beautiful.

母親にとって、わが子はいつだっていちばん美しい。

理解度チェック Quick Quiz

読み終わったら、3問だけ。間違えても大丈夫。多読は「だいたいわかる」で十分です。

Q1. What was the contest about?

Q2. Why did the other animals laugh?

Q3. What did the mother monkey say?

この読み物の使い方 3ステップ

  1. 聞きながら読む 音声に合わせて光る文を目で追う(聞き読み)。わからない語は飛ばしてOK。
  2. 音声なしで読む ⏱計測ボタンで読む速さ(WPM)を測ってみる。
  3. 耳だけで聞く 🎧聞くだけモードで、文字を見ずに内容がわかるか試す。🔁1文リピートで音読・シャドーイングも。

聞き読みの効果とやり方/多読三原則

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